げみのレビュー一覧

  • 約束の猫
    村山早紀さんとげみさんのコラボ。

    瞬く星空の下なのかと思ったが、透明の傘をさしているのは雪なのか⁇
    とても幻想的で、青年を見上げている白い猫が、なんとも言えずに愛しい…。
    そんな表紙に惹かれて、ページを捲る全4話。
    表題作の「約束の猫」が、表紙となったのが読んだあとにわかる。


    こんなにも猫が身...続きを読む
  • 高瀬舟(乙女の本棚)
    森鴎外は初めてだった。
    内容もいい。げみさんの絵もとてもいい作品でした。
    森鴎外もゲミさんももっともっと読んで、見てみたくなりました。
  • くろねこカフェのおやつ 午後三時の蜂蜜トースト
     父親が葬儀会社の代表、母親が喫茶店の店長の下に生まれた兄妹が、兄が喫茶店店長、妹が葬儀会社の代表を引き継ぎ 残された人を癒す場所を提供するのだが、ある日喫茶店の店長である兄が頭に腫瘍があって急に倒れ、命の危機に瀕する 。 動揺する妹と、葛藤とリハビリに取り組む兄の姿を描いた物語です。
  • 高瀬舟(乙女の本棚)
    あれ?森鴎外の文体好きかも

    はい、13おネエとなる森鴎外+げみの『高瀬舟』でございますよ

    『高瀬舟』にはいろいろ語りたくなるポイントがあるんですがめんどくさいのでガッツリはしょりますw
    一応「考えさせられますね」とかそれっぽいこと書いておこう

    で文体です
    あれ?森鴎外ってこんな感じだったっけ?...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
     乙女の本棚シリーズから、芥川龍之介さんとげみさんのコラボ作品「蜜柑」です。やっと手にすることができました!!

     横須賀線の汽車の車中が物語の舞台…。鬱々としていた私が出会ったのは、見すぼらしい風情をした13,14歳くらいの少女だった…。そもそもなぜ自分とこの少女が一緒の車両に乗らなければならない...続きを読む
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)
    先に読んだ芥川龍之介『蜜柑』に続いて、今回もげみさんの挿絵。『蜜柑』と違い、『月夜とめがね』は、げみさんの挿絵なくして、この幻想的であたたかい雰囲気は成立しないだろうと思ってしまった。
    もちろん、文章は素晴らしい。でも、挿絵がなかったとしたら、ただ一人のおばあさん、夜中の見知らない訪問者たちに対して...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    過去に読んだ記憶がうっすらとあったが、こんなにしっくり読めたのは年を重ねたせいかもしれない。

    挿し絵のタッチが変化していくのも良かった。
    挿し絵が、というより文章が挿し絵を引き立てているように感じた。
    とにかく文章表現が天才的。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    国語のテストでよくある問に
    「この時の主人公の気持ちを答えなさい」というのがある

    いや、分かるわけないだろ!

    といつも思っていた

    要領のいい嫌なタイプの子どもだったので、難なく大人が喜びそうな「答え」を書いていた

    でも本当はそんなん本人に聞いてみな分からんだろ!と思っていた
    正解なんか分かる...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    〈乙女の本棚シリーズ〉
    梶井基次郎+げみ

    表紙の絵に釘付け…。
    美しい青年と檸檬のバックに浮かぶ色彩のレトロ感に惚れ惚れする。

    何に憂いているのか…この青年には孤独が似合う。
    身体の辛さか借金なのか、街を浮浪し続けては、見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられた。

    檸檬を買った。レモンエロウ...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    〈乙女の本棚シリーズ〉
    太宰治+今井キラ

    あさ、目をさますときの気持ちは、面白い。の書き出しで始まる女生徒。
    1日の出来事で感じたことを言葉にしている。
    その言葉ひとつひとつが音符のようでリズムを感じる。

    女生徒ならではの女に関する言葉も鋭い。

    草をむしっては、形はちっとも違っていないのに、い...続きを読む
  • 乙女の本棚2 猫町
    〈乙女の本棚シリーズ〉
    萩原朔太郎+しきみ

    まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。
    萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。

    旅は、単なる同一空...続きを読む
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    話は勿論、挿絵が美しい。
    この乙女の本棚シリーズは、
    どのイラストレーターさんも
    ストーリーにあった素晴らしい絵を描いてて好き。
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
    乙女の本棚八冊目

    う〜ん、素晴らしい
    ねこ助さんのイラストが素晴らしい

    だけど…
    『乙女の本棚』シリーズ、読めば読むほどこのシリーズ良いのか?悪いのか?って疑問が大きく膨らんできている
    そして、あんまり良くないかもって考えに傾きつつある

    例えばこの『赤とんぼ』新美南吉さんが赤とんぼに何を乗っけ...続きを読む
  • 春の旅人(立東舎)
    村山早紀さんとげみさんのコラボ。

    紫色と藍色に輝くのは黄金の星。
    その中心に青年と亀、彼らのバックには満開の桜の木という…なんとも優美な表紙の絵。

    3つの短編はとても優しい。

    「花ゲリラの夜」綺麗で強い薔薇のようなさゆりさんは、私を散歩に誘うと町中に種をまく。
    知らぬ間に咲いて誰かが喜んでくれ...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    乙女の本棚5冊目は梶井基次郎!

    いやーなんだか甘やかされてる
    おじさんたちが若い頃はなーもっと苦労して苦労して一人前になっていったもんだ
    こんなことだから最近の若いヤツは軟弱ですぐ泣きごと言うんだわ!
    と飲み会の席で最も嫌われるおじさん代表的な考えもなくはないんよ

    梶井基次郎なんてほぼ詩やからね...続きを読む
  • 音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯
    積読していた1冊。最近、おいしいベランダにハマり
    後から作者が同じことに、気が付きました。
    なかなか、面白いと読み進めたらとても切ない終わりでした。外で読んでいたので涙が出て来てしまい…最後の数ページは帰宅後にしました。
    竹岡さんの他の作品も読んでみたくなりました。
  • 鎌倉香房メモリーズ
    鎌倉の香房の雰囲気が良い
    主人公の特殊能力がチート能力感ちょいあるかなほっこり系とほどほどのミステリー
    雪弥さん、過保護すぎてヤンデレぽい。
    両思いじゃんってヤキモキ。もう付き合え〜
  • 高瀬舟(乙女の本棚)
    徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると高瀬舟に乗せられて大阪に廻された。

    ある日、弟殺しをした喜助を乗せる。
    彼の様子は常の罪人たちとは違って楽しそうですらあった……

    今読んでも古びて感じられない文章で読みやすかった。
  • 春の旅人(立東舎)
    優しい気持ちになれる本
    挿絵がタイプすぎて、パケ借りして読んでみたら、お話も可愛くてじんわりあったかくなった。

    最後の詩がすき
  • 乙女の本棚2 猫町
    萩原朔太郎 × しきみさんコラボ作品
    「猫町」読みました。

    東京から北越の温泉に出かけた詩人である「私」がこの物語の主人公。
    温泉場からひとり山道を歩き迷いながらも麓に到着するとそこに「繁華な美しい町」を発見した。
    こんなに辺鄙(へんぴ)な山の中に…と容易に信じられない思いを持ち、美しい町の為に緊...続きを読む