【感想・ネタバレ】詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)のレビュー

あらすじ

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人気シリーズ「乙女の本棚」第22弾は室生犀星×イラストレーター・げみのコラボレーション!
詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの

故郷・金沢への思いやその風景をうたった作品が中心となった第2詩集。

室生犀星の『抒情小曲集』が、
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、
本シリーズでは、小川未明『月夜とめがね』、
梶井基次郎『檸檬』、芥川龍之介『蜜柑』を担当するなど
幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

げみさんが描くと、心なしか室生犀星もイケメン風味。イラストは、やはり素晴らしかったです。

詩は作者の感情のままに紡がれた言葉。読み手も自由にその気持ちを受け取っていいと思うので、そのときの自分の感情で印象が変わると思います。

室生犀星のこの詩集は、じっくり言葉をたどっていくのが、私にはぴったりでした。有名な「ふるさとは遠きにありて思ふもの····」ではじまる詩は、ふるさとがもう温かくは迎えてはくれない物悲しさが、書かれています。げみさんのイラストが、よく合っていました。

私が好きだったのは、その六のあんずを詠んだ詩、ふるさと、犀川、桜と孔雀、秋の終り。げみさんのイラストも、詩の情景とぴったりあっていて、すてきでした。

詩を理解するのは難しいですが、今日は、なぜかすんなりと受け入れられました。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

室生犀星+げみ「詩集『抒情小曲集』より」
超エモいし映える。
詩も、絵も、内面に静かに響くけど
鮮やかな彩り。
普段詩集を読まない人にも、画集を楽しむように、パラパラしてもらいたくなった。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

なんか鬼滅の刃を感じる。絵もふんわりでホッとする。のに何故か鬼滅の刃って矛盾している。
ノンストップで読み進めているから頭がどうかしているのかも。今日は読むペースが早い。内容もどんどんわかる絵本ばかりだし。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

やはり人生に詩は必要だ

ということで、第二十一おネエは室生犀星の詩集『抒情小曲集』です
聞いた風なこと言ってますけどね
聞いた風なこと言うチャンピオンですけどね
まず『抒情小曲集』が読めてないですからね
詩がどうの言う資格ないです

まぁ、とりあえず調べてみますか
ここはひとつ謙虚な気持ちでね
を読むときは謙虚さが大切ですから(聞いた風なこと)

はいはい読み方ね「じょじょうしょうきょくしゅう」だそうです
意外とそのまんまだった!
そして完全に早口言葉だった!

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」だそうですよ
私ふるさとから出たことないんだよなー

はい、げみさんのイラストが最高過ぎるので★4!

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

自分の中で犀星は暖かい家族に囲まれて過ごしたイメージ
しかし幼少期は孤独に過ごしたのだろう
郷愁の思いがしみじみ伝わる

故郷の春はあんずやうめ
夏は川のせせらぎ
冬は言わずもがな雪景色だろう

かなしくなってしまいそうだが
「みやこの海をわたり行け」
…という言葉に勇気をもらえる

秋をうたった詩もあったが
げみさんの絵を鑑賞したのみ
自分は少し違う
故郷の坂道の夕暮れを思った

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

ふるさとは遠きにありて思ふもの、でおなじみの室生犀星による詩集。
どの詩でも静謐なさみしさがうたわれてるような空気があって、その感じが私はとても好きだった。そしてやっぱり金沢行ってみたい。行く。

「旅途」麦は雪のなかより萌え出で
「桜と雲雀」桜すんすん伸びゆけり
「秋の終り」君はいつも無口のつぐみどり

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2021年12月07日

Posted by ブクログ

乙女の本棚シリーズの一冊。
なるほど、詩にイラストをつけるのはいいかもしれないな。読解の助けになるだろう。
とはいえ、室生犀星だと、それだけでは読みきれないところがあると思われる。簡単な解説があってもいいのかも。いや、そういうのをつけないというポリシーでやっているのかもしれないな。自由に解釈するのがいいのか、ある程度は導いたほうがいいのか。うーん、どっちがいいんだろう。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

初めて室生犀星の本をまともに読んだ、と思ったけど、「ふるさとは遠きにありて〜」は知ってた。
繰り返し読んでもわからないものはわからなかったけど、詩を味わおうとするのも新鮮でいいなと思った

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

室生犀星文学忌、犀星忌。
1918年の作品 

小景異情 その2
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの

この作品は、高校のたしか2年の現代国語の授業で扱われた。そして当時から詩は苦手という意識と たぶん教師にもそれを見抜かれていた事実。
まず、この詩は何処で読まれたかという問いに早々に一番に当てられた。
当然、あほ丸出しで「みやこ?」と答え、その後の授業は集中的な指導をいただき散々なものになった。
そうです、彼は故郷金沢で読んだ故郷との訣別の詩なのです。当時は、今のような情報はなく、国語便覧あたりが重要情報源。養子先の孤独な幼児期だの妾の子だの知り得るのはハードルが高かったのです。

しかしね、今再び読んでみれば、それでも故郷に受け入れて欲しかったという悲しい詩ではないのかと思ったりするわけなのです。
げみさんが 哀愁を含む色合いで美しい故郷を描いちゃうから、わかんなくなってしまうのです。
それと 五七調になっているのを初めて気がつきました。

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2024年03月26日

Posted by ブクログ

最近、詩はほとんど読まないなあ。
室生犀星といえば、高校生の頃に読んだ「杏っ子」ぐらいかな。
この詩集は室生犀星の詩に絵がピッタリ合っている。
詩の情景をより豊かにしてくれる絵だ。
げみさんの絵、色合いも、優しいタッチもいいなあ。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

なぜか「小景異情その二」の「ふるさとは遠きにありて思ふもの~」は知っていた。

言葉の響きがやわらかく、すっと心に染み入るような詩集。

添えられたげみさんの端麗な絵も相まって豪華な絵本を読んだ心地になった。

「秋の終り」という片想いの詩が一番好き。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

 乙女の本棚シリーズから、室生犀星さんとげみさんのコラボ作品「詩集『抒情小曲集』より」です。げみ三のイラスト、のどかなあったかい風景が主に描かれていたのが印象的でした。

 室生犀星さんって、大変失礼ながら聞いたこともなくって(^-^;)

 「ふるさとは遠きにありて思ふもの
 そして悲しくうたふもの」

 これは、知っていました!!って威張れるようなことじゃないけど…。故郷の金沢への思いとその風景が、作中でたくさん描かれています。金沢に限らず、どこに故郷があっても似たような感覚を覚えるから、今の時代でも室生犀星さんの詩が親しまれているんでしょうね…。四季のある日本で、自然を愛でることができることって幸せなことだと実感できました。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

【収録作品】小景異情/旅途/祇園/ふるさと/犀川/桜と雲雀/かもめ/砂山の雨/魚とその哀歓/時無草/月草/松林のなかに座す/砂丘の上/秋の終り/都に帰り来て/街にて/夏の国/合掌

イラストレーションの美しさに惹かれて手に取った。押しつけがましくない、静かな筆致が、詩情をより高めてくれるように感じる。親しい友への贈り物にもよさそう。

大正時代に戻ったかのような「乙女の本棚」というシリーズ名にやや抵抗を感じるが、現代の「乙女」の幅広さを思えば、この言葉をもって狭量とするのはかえって狭量か。

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2023年03月21日

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