げみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
九州の博多天神から10分ほどの場所にある、客のリクエストになんでも応えてくれるお菓子屋さん「万国菓子舗 お気に召すまま」。一風変わったその店の店主・荘介はイケメンでお菓子職人としての腕は超一流だが、サボり癖があり、しょっちゅう出かけていってしまう。
アルバイトの久美はそんな荘介を支えつつ元気よく店を切り盛りしているが、今日も知らないお菓子の注文が入った。お客さんからのオーダーの裏にはいろいろな思いがあって――。 「ダイエットは明日からです!」自称”試食係”のお菓子大好きアルバイト・久美×店主・荘介が繰り広げる、ほのぼのお菓子屋さんライフ。
【感想】 -
購入済み
春
設定の割には重くないのほほんとした雰囲気の前半から、さて、本題というところでしょうか。
思ったよりも、ほほぉ!とガツンとくる巻でしたが、良かったです。
あの暖かな雰囲気からのこの展開は、違和感が出そうな気もするのですが、お話の持って行き方というより、空気の持って生き方がお上手だなと思いました。グラデーションのようにすんなり雪弥の話に入ることができました。
いま、ちょうど季節も被っていますのでよりそう思うのかもしれませんが、、、読み終わった後は少し暖かい、春の風が吹いたような、そんな気持ちになりました。
次巻も、楽しみにしています。 -
購入済み
良きかな
この本の前に読んでいた作品があまりに面白くなかったのも相まって、すごく良かった(笑)
たまに入る、小芝居がかった独特な言い回しがツボです。
何気なく選んだ一冊にしてはかなり当たりを引いたなと思いました。
雪弥さんのキャラ設定が、もう何もかも大好きです、香乃ちゃんもかわいい。
あっとゆー間に読んでしまいました。
オススメです。 -
Posted by ブクログ
漫画チックな表紙とは裏腹に
この物語の登場人物はみんな
その生きてきた軌跡に
見合わないほどの
重く苦しいものを抱えている。
それぞれの重みに耐えかねて
いつしかほかの誰かに つい
その重みを垣間見せてしまう。
互いの重みを支え合い
ひとりで背負う必要など
なかったのだと知った時。
自分はひとりではなく
愛してくれるひと
大切に思ってくれるひとが
こんなにもいるのだと知った時。
古都鎌倉の
由緒正しい香房にゆかりある
心根の優しい人々は
風に舞う
たくさんの桜の
花びらのような笑みを取り戻す。
時に読むのが辛くなる物語でしたが
読んでよかったと心から思います。
このまま 鎌倉の春が穏やかに
人々の心を包み込んでくれますように…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたった一つの香りとは!? あの日の恋を蘇らせる。ほっこり、あったか香りミステリー。大好評シリーズに、待望の続編が登場!!
【感想】
いろんなひとが抱えている、いろんな思いが伝わってきた。この物語に出てくるひとたちだけでなく、現実の世界にも、もちろん様々な思いを胸に抱いてひとは生きている。それをいかに感じ取り、どう接していくかというのは、すごく難しいことだ。でも自分を信じて、言葉をかけることは、言わないで後悔するよりも良いような気がする。これを言ったら、このひとは傷つくかもしれない。これを言ったら、このひととはもう前みたいに笑い合えないかもしれない。そんな怖さは絶対にあると思う。それでも勇気を出したいと思うくらい、大切な思いがあるのなら、わたしは伝えるべきだと思った。 -
Posted by ブクログ
人の「ウワサ」と人間関係を巡るYA
狭い環境では、人のウワサはあっという間に知れ渡り、時に真実を覆い隠す。
過去に暴力沙汰を起こしたとウワサされ、孤立している悠真。彼と幼馴染の由加は、それが事実でないことを理解するが、周囲の人間はそうではない。悠真と距離を置こうとしたり、悠真と親しくする由加を心配したりする。
そしてウワサは由加自身にも及ぶ。親友の嘘と裏切りがきっかけで、由加が親友を利用して恋愛の手伝いを強要したというウワサが広まり、友人関係が崩壊していく。
本作では、ウワサ、誤解、許しといった、悩ましい人間関係が描かれる。そういった物事への折り合いのつけ方を身につけていく物語だ。八方美人なハッピーエンドではなく、由加が人間関係に現実的な落としどころを見出す様子がよい。徐々に問題を処理していき、成長する姿は微笑ましい。そして、明るい未来を予感させるラストが好きです。