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中学1年生の由加は、家では優しい家族に、学校では仲の良い友人たちに囲まれ、毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に突然学校内で孤立してしまう。親友だと思っていた涼ちゃん、毎日おしゃべりが尽きなかった友人たちからも避けられるようになった由加は、同じく一人きりで過ごしている幼なじみの男の子・悠真に話し掛けるようになるが――。世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの――? リアルで胸に迫る、青春小説。 【目次】●1:世界は「愛」に溢れている ●2:世界は「孤独」が潜んでいる ●3:世界は「毒」に侵されている ●4:世界は「無知」で壊れていく ●5:世界は「君」でできている
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Posted by ブクログ
いいよさんのお話はどうしてこうも引きこまれるのか…。
最後は希望を感じられる終わり方だったけど、状況が完全によくなったわけじゃない。でも現実ってこうだよね、と変にリアルを感じる。
大人になったら笑って話せるのかもしれない、たいしたことないと思うのかもしれない、でも"今"の私にとっては?
人から信用されてなかったと知る悲しみや裏切られたと感じる怒りはなかなか忘れられるものじゃない。
それでも由加が悠真に言った言葉は好きだなと思った。またどっかに行くと思われててもいい。信じてくれるまでずっとそばにいる。いつか変わるかもしれないっていう心配も無駄だったなって思わせる。かっこよかった。
Posted by ブクログ
人の「ウワサ」と人間関係を巡るYA
狭い環境では、人のウワサはあっという間に知れ渡り、時に真実を覆い隠す。
過去に暴力沙汰を起こしたとウワサされ、孤立している悠真。彼と幼馴染の由加は、それが事実でないことを理解するが、周囲の人間はそうではない。悠真と距離を置こうとしたり、悠真と親しくする由加を心配したりする。
そしてウワサは由加自身にも及ぶ。親友の嘘と裏切りがきっかけで、由加が親友を利用して恋愛の手伝いを強要したというウワサが広まり、友人関係が崩壊していく。
本作では、ウワサ、誤解、許しといった、悩ましい人間関係が描かれる。そういった物事への折り合いのつけ方を身につけていく物語だ。八方美人なハッピーエンドではなく、由加が人間関係に現実的な落としどころを見出す様子がよい。徐々に問題を処理していき、成長する姿は微笑ましい。そして、明るい未来を予感させるラストが好きです。
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