げみのレビュー一覧

  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~遠い約束と蜜の月のウェディングケーキ~

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    子供へ、大人へ、そして自分への見栄。

    何だか見栄と維持が詰まった話がたくさん、でした。
    そういうテーマだったのかも知れません。
    しかし八百屋の義母さんは、犯罪口にしてますが
    大丈夫かと思っていたら、思わぬところで挫折。
    おまけのダイエット話は、悪い見本、でした。

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    2023年11月28日
  • トロイメライ

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    村山早紀さんとげみさんのコラボ。

    柔らかな風合いの心に染みる絵に癒されながら優しい文章を楽しめた。

    「トロイメライ」春のはじまりを教える花になったひまわりに驚きながら少女の目線を追う。
    ひまわりを見ながら昔の日本くらいの涼しさになるようにって魔法を使いたい少女。
    ロボットと共存する世界でも戦争があることにどうにかしたいと思う気持ちは変わらない。
    未来は明るいことを見たい。

    「桜の木の下で」猫とゆりちゃんは同じ歳。
    猫はすっかりおばあさんだけどゆりちゃんのことを思っているのがよくわかる。

    「秋の祭り」捨てられていた古いお雛様とお内裏様、三人官女と一人暮らしのおばあさんとの出会い。
    熱を出

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    2023年08月31日
  • 音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯

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    亡くなっているかと思ったら、生きていて、生きているかと思ったら、亡くなっていて。生者と死者が訪れる不思議な定食屋さんのお話。彼女の願いが叶って、二人が結ばれる日が見たいけど。続編はあるのかな。

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    2023年08月28日
  • 高瀬舟(乙女の本棚)

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    教科書で初めて読んだときから、その悲しいストーリーと痛そうな描写でずっと忘れることができない小説の一つである。
    改めて読み返してもその感じは変わらない。
    弟殺しの罪で高瀬舟に乗せられた喜助の話をきいて、その不憫な境遇と顛末に懊悩する護送役の庄兵衛。「それが罪であろうか。」という問いと、朧夜の加茂川をすべって行く高瀬舟の静けさに、胸が詰まる。

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    2023年08月25日
  • 高瀬舟(乙女の本棚)

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    先斗町の小さな川が、高瀬川。保津川と同様角倉了以が作った川とは、知らなんだ。伏見迄通じていたとは。味のあるストーリー。何を持って満足した生活か。足るを知るとは、何ぞや。

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    2023年08月17日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    なぜか「小景異情その二」の「ふるさとは遠きにありて思ふもの~」は知っていた。

    言葉の響きがやわらかく、すっと心に染み入るような詩集。

    添えられたげみさんの端麗な絵も相まって豪華な絵本を読んだ心地になった。

    「秋の終り」という片想いの詩が一番好き。

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    2023年08月12日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    乙女の本棚シリーズ♪
    有名だけど読んだ事なかった「檸檬」。
    げみさんとのコラボ作品でした。

    まず、げみさんのイラストの色使いや雰囲気がとても素敵だった!
    どこか懐かしい様な、あたたかい様な。
    お話自体はちょっと解釈が難しく感じるとこもあったけど、イラストがすごくマッチしてたのもあって、私なりに理解してこの世界に入り込めたと思う。

    得体の知れない不安に苛まれている主人公。
    人は心の持ち様で良くも悪くもなるもんだな〜。

    もう場所も変わってるけど、京都の丸善本店には何度か行った事があります。
    その時、檸檬コーナーには気づかなかったけど(--;)、今度は重い気持ちの時にぜひ立ち寄ってみたい!

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    2023年08月08日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、室生犀星さんとげみさんのコラボ作品「詩集『抒情小曲集』より」です。げみ三のイラスト、のどかなあったかい風景が主に描かれていたのが印象的でした。

     室生犀星さんって、大変失礼ながら聞いたこともなくって(^-^;)

     「ふるさとは遠きにありて思ふもの
     そして悲しくうたふもの」

     これは、知っていました!!って威張れるようなことじゃないけど…。故郷の金沢への思いとその風景が、作中でたくさん描かれています。金沢に限らず、どこに故郷があっても似たような感覚を覚えるから、今の時代でも室生犀星さんの詩が親しまれているんでしょうね…。四季のある日本で、自然を愛でることができる

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    2023年07月24日
  • 高瀬舟(乙女の本棚)

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    名作!
    罪を犯した罪人を島に送る船で、どの罪人も重たい表情なのに対して、この喜助はとても爽やかな顔をしている。
    不思議に思い、お役人様が喜助に話しかける。
    どういう事情なのか?と。
    弟は自殺しようと、クビに剃刀を当てていた。
    発見時にはもうかなりの出血量で、とても苦しそう。
    兄に剃刀を引き抜いて欲しいと、頼む。
    兄は弟が苦しそうなのを見て、医者を呼びに行こうとするが、弟は、このまま生き抜いても意味がないという。
    剃刀を引き抜いてくれた方が楽になると言う。
    兄は、弟の頼みを聞き入れ剃刀を首から引き抜くが、とにかく出血が止まらない。
    世話をしてくれる近所のおばあさんにも目撃されて、お役人に捕まって

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    2023年06月26日
  • 世界は「 」で満ちている

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    友情、恋、親との関係、それだけで物語が進む。そうそう、たわいのないことで悩むんだった、中学生は。
    もしかすると、当事者が読めば心の痛みや悩みが薄まる手助けになるのかもしれない。
    青春だ。

    #中高生

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    2023年05月16日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    ネタバレ

    ふつうに小娘に怒るなり注意するなりしてもいいのにな。迷惑この上ない。しないのは小娘と、雑多なこととかかわりあいたくないからだろうか。
    そんな主人公の心の変化が、ラストのイラストの色のやわらかさで表れていてとてもよかった

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    2023年05月09日
  • 世界は「 」で満ちている

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    色々な価値観、生き方を認めるというのは分かるけれど、中学生の化粧は、んーーーと。
    下手に可愛い子は犯罪に巻き込まれそうだし…と、古い考え(母親目線)がよぎって入って来なかった。

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    2023年05月07日
  • 嘘つきな魔女と素直になれないわたしの物語

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     自分的嘘作品強化期間に読んだ作品。
     なのでタイトル以外の予備知識0での読書。
     両親の離婚で母方の実家のある田舎…携帯の電波も安定しないレベルの田舎へ越していった女子高生が主人公。
     自称魔女な英国紳士の美男子と、集落で起こる不思議な事件(出来事)を解決していく、日常の謎よりなミステリとしても読める。
     この作品の多くの感想に挙げられるように「魔女」の設定が邪魔。
     「魔女」の作品を依頼されて無理矢理絡めたかのような印象。
     魔女抜きでも面白いし、魔女抜きの方が面白い。
     田舎の事件と女子高生探偵譚。

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    2023年04月24日
  • 幽霊アパート、満室御礼!

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    唯一の生者日向に周りは幽霊で満室のアパート
    不気味かと思うかも知れないけど皆想いが有り温かみがある幽霊達
    確かに留まっていてはいけないから最初は小海に反発してたけど最後まで手伝ってくれたし
    自分を必要としてくれて嬉しかったろうなぁ〜

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    2023年04月06日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    【収録作品】小景異情/旅途/祇園/ふるさと/犀川/桜と雲雀/かもめ/砂山の雨/魚とその哀歓/時無草/月草/松林のなかに座す/砂丘の上/秋の終り/都に帰り来て/街にて/夏の国/合掌

    イラストレーションの美しさに惹かれて手に取った。押しつけがましくない、静かな筆致が、詩情をより高めてくれるように感じる。親しい友への贈り物にもよさそう。

    大正時代に戻ったかのような「乙女の本棚」というシリーズ名にやや抵抗を感じるが、現代の「乙女」の幅広さを思えば、この言葉をもって狭量とするのはかえって狭量か。

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    2023年03月21日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    乙女の本棚。

    横須賀線に乗った「私」。
    発車間際に乗り込んできた田舎娘と相乗りに。

    退廃的な心持ちでいた私は小娘の蜜柑を見送りに来た兄弟にまくという行為にひととき心を慰められる。
    読みやすかった。

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    2023年03月20日
  • ダイブ! 波乗りリストランテ

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    海自モノ第二弾。前作が恋愛話だったが、今回は最後まで恋愛感情無し。海上自衛官の利信は友里恵のこと好きだろうけど、告白とかそんな展開にはならなかった。護衛艦の調理員のことが色々わかって面白かった。

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    2023年03月09日
  • 情報系女子またたびさんの事件ログ 暴走ロボットアームとひきこもり少女の相関

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    別の研究室で、実験事故が起こった。

    すでにプロローグから、気になる始まりです。
    これがあれになるのに、一体何が起こったのか、と
    聞きたいものがあります。
    ちょっとずつ、それが分かってくるわけですが。

    黒幕というか、やってくれた人の目的もすごいですが
    それに乗っかっていた人もすごい。
    乗っかった人は、非常に想像力豊かというか
    そこまで思えた発想力がすごい。
    やった人に関しては…ならでは、な思考回路です。

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    2023年02月28日
  • 花屋カフェLuneのスペシャリテ 人の縁を結ぶわんこ系男子との不思議でおいしい4ヶ月

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    花言葉に惹かれた
    少し、文章は読みにくい感じがした
    けど、人と人とを結ぶ糸というのは
    本当にあって欲しいし、繋がっていてほしいと
    思わせてくれる本でした☺️

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    2023年01月14日
  • 花屋カフェLuneのスペシャリテ 人の縁を結ぶわんこ系男子との不思議でおいしい4ヶ月

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    ネタバレ


    ショウとの赤い糸は結ばれてはいけなかったのかなぁ。
    最後はショウの気持ちを尊重しようとしてくれていたけど、きっと心にはショウがいるのかな

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    2022年12月29日