げみのレビュー一覧

  • 世界は「 」で満ちている
    ある日を境にあっさり変わってしまう「友達とは」的な物語。心理描写がリアルで主人公にも好感がもてたし、人を見かけや評判で判断しないことに気づいていく軸もよかった。最終的に恋愛で終わったところも中学生にはうけそうかな。
  • 春の旅人(立東舎)
    幻想的なシーンがはっきりと目に浮かぶ丁寧な文章で、ストーリーも優しいものばかりでちょっと息抜きに読むのに丁度良かったです。
    挿絵がとてもきれいなのですが、文章でも十分に情景が浮かぶので、ちょっと挿絵の多さが気になりました。
  • 瑕庇物件ルームホッパー 但し、幽霊在住に限ります
    これ、次巻あるのよね?
    いろいろな謎がまだ解明されている最中で、続きがすごく気になる~!
    1話目と3話目がすごく好き。
    主人公の冬が、話を追うごとに優しくなってるのも、またいい。
  • トロイメライ
    ロボットに猫に人形に。人間以外にも心理はあって物語がある。そんな優しい視点が大好きです。未来のこどもたちが笑える世界をつくれるのは今の大人たちの一つ一つの想いの積み重ねなんだと強く感じました。
  • 世界は「 」で満ちている
    すごくいいよさんらしい物語でした。
    全国の中学生諸君にぜひとも読んで欲しい。

    誰だっていつだってひとりになる瞬間はある。
    でも、ふたりになれる瞬間もあるから。

    せまい教室のなかで息苦しく感じることもあるだろうけど、毒が充満していくこともあるけれど、解毒剤もちゃんとあるから。

    そして、いつか、教...続きを読む
  • 僕の耳に響く君の小説
    久しぶりに恋愛小説を読んだ。
    うーん。 こういうすれ違いものとか好きだけど、かなりのこじらせ系だね(笑) もうこの2人は付き合おうって言ってないだけで、付き合ってたようなもんじゃん。

    夏目も夏目だけど、朧も案外ひどい。好きだと言って、相手に「……そう。それで?」とか言われたら悲しくなるよ。たとえヘ...続きを読む
  • ライバル・オン・アイス 3
    大阪校の代表で、中学一年生の瀬良光香がとてもきれいで、近づきがたいと思っていたら、面白くて、やさしくて、とてもいいひとだと思った。新潟校の聖祥子も、とてもやさしくて、体が柔らかくて、あこがれた。愛音が、あんなにふわふわのシフォンで、スパンコールのたくさんついた衣装を作れるなんて、私も弟子入りしたいぐ...続きを読む
  • ライバル・オン・アイス 2
    愛音が、とてもいい人で好きです。衣装作りが好きなところが共感できました。それに比べて、敦子は美馬の衣装に細工をするために、仲のいいふりをしてひどいと思いました。飛風美もクラス中に根も葉もないうわさを広げて、美馬をいじめるのはひどいと思った。最後美馬が川崎校のナンバーワンになれてよかったです。
  • 鎌倉香房メモリーズ
    お香、香りにまつわるミステリーというところに惹かれて読んでみましたー。雪弥さんが素敵。ヒロイン香乃ちゃんとの関係も気になります。続刊があるのでぜひ読みたい☺️
  • 鎌倉香房メモリーズ2
    香乃の、実際にだけでなく自然と涙が溢れるような瑞々しい感性がとても良い。雪弥との可愛いやり取りにも、微かな切なさを含んだ、でもとても幸せな気持ちになる。安定した素敵さに徐々に飲み込まれて、最後の「亡き人に捧げる香り」は特に良かった。死にたいと思っている人に何が正しいのかと迷ってしまう香乃が胸に迫る。...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ
    華やかな描写の本ってすき。お香が興味深かったし、金木犀の香りの練り香水とかときめいた。柚子も良いな。
  • 乙女の本棚 女生徒
    女の子はお砂糖とスパイスと,素敵な何かでできている(マザーグース)。

    しかしその成分は,子どもから大人になるにつれて,変容していくものだろう。

    しだいに素敵な何かはこぼれていって,醜い何かとなって堆積していることに気づく。

    太宰治の『女生徒』。
    以前から読みたいと思っていたのと,表紙のイラスト...続きを読む
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~遠い約束と蜜の月のウェディングケーキ~
    荘介をパパと呼ぶ母娘、頑なな嫁と孫を養子にと迫る義母のち結婚式等物語もしっかり魅力的。メレンゲのライムパイや甘くない茸のマフィン添えの甘い森のウエディングケーキ等お菓子も変わらず美味しそう。久美のダイエット失敗が他人事だと別に大丈夫って気持ちになる。久美と荘介の付かず離れずさや変化の予兆も可愛い。
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~花冠のケーキと季節外れのサンタクロース~
    店を訪れたお客達の一つ一つのエピソードがぎゅっと詰まって細切れにならなくて、お菓子達が華やいで美味しそうで、楽しくて幸せになる。ぜんざいのかき氷、ココアとコンデンスミルクとバターの生地にチョコスプレーをまぶしたブリガデイロというブラジル菓子、シュトーレン等どれも素敵。アムリタの再登場にきゅんとした。
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~お菓子、なんでも承ります。~
    三十代前半でお菓子なら何でも作れる店主と、高校卒業後暫くしてアルバイトを始めた経理、事務までこなす接客担当兼試食係の、お菓子馬鹿さが心地好い。丁寧語の合間の博多弁も可愛い。桃カステラに蓬と桜のロールケーキ、乳粥、アイスクリームの天ぷら等、次々と登場するお菓子が楽しく、夢に見たケーキの再現も夢のよう。
  • 鎌倉香房メモリーズ3
    雪弥の自称親友に実母から届いた文香だけの手紙、香乃の高校の文化祭の優しいシーツおばけ、老舗旅館での香乃と両親の溝。両親への反発に見られるただの良い子でない香乃の人間らしさと、もつれても根っ子が真っ直ぐで捻くれない所が魅力的で引き寄せられる。全編の一つ一つ丁寧にしたためるような香乃目線の描写も良い。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    オッサンだけど読んでみた乙女の本棚シリーズの一冊。ちょっと古い映画ですが「青い珊瑚礁」の兄妹版か。絵がキレイだ。
  • 鎌倉香房メモリーズ5
    1香木に秘められた切ない恋。厳しい言葉をかけながらも花野さんを一番大切に思っている桜子さんの愛情。2シベリア抑留。この犠牲のもとに平和に暮らしている私たち。3大人になってからの仲違いは修復が難しい。でも生命の誕生はすべてを乗り越える。4雪弥さんの父母問題はこれで一応の決着かな。各務さんに本当のことを...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ2
    1タマ子さんのようなことは戦後たくさんあったのだろう。平和の有難さ。2三春さんの実家、美春さんの過去の話。子供が壊しても大人が壊しても元に戻らないのは一緒、おっしゃる通り。イツキさんはどうなったのかな。3雪弥の叔父が登場。雪弥は彼の影響を多分に受けているなぁ。なんだかんだ言って数馬は雪弥の味方。4宮...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ4
    前巻最後の事件により香月香房から姿を消した雪弥。雪弥の隠された事情を知った香乃。雪弥の親族は優秀だけど不器用な人ばかり。上の叔父さんとも分かり合えるといいんだけど。和馬さんとみずきさんのコンビもいいなぁ。住職はすべてを知っているうえでふみ先生と一緒になったのね。お友達にしたことは許されないけど、それ...続きを読む