げみのレビュー一覧

  • 乙女の本棚4 檸檬
    学生時代に読んで以来
    です。

    路地裏や街角の暗さに
    惹かれる主人公。

    しんしんと降ってくる
    雪の様に紡がれる言葉。

    心がしんと鎮まります。

    そして薄暗いトーンの
    世界に唐突に投げ入れ
    られた、

    鮮烈極まる原色の檸檬。

    檸檬を置いて踵を返す
    その刹那一瞬の気持ち、

    ほんの少しだけわかる
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  • 約束の猫
    初めての作家さんでしたが、短編なので読んでみようと思い手を取りました。
    猫たくさんの話。なんだか心が暖かくなるような気がしました。
    他の作品も探してみようと思います✨
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    檸檬の白熱灯に対して、この蜜柑では夕焼けに踊る蜜柑。蒸気機関列車の疾走感と陽の温かみにほんのり心が温まる。
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)
    自分の中で犀星は暖かい家族に囲まれて過ごしたイメージ
    しかし幼少期は孤独に過ごしたのだろう
    郷愁の思いがしみじみ伝わる

    故郷の春はあんずやうめ
    夏は川のせせらぎ
    冬は言わずもがな雪景色だろう

    かなしくなってしまいそうだが
    「みやこの海をわたり行け」
    …という言葉に勇気をもらえる

    秋をうたった詩...続きを読む
  • 天国までの49日間【スターツ出版文庫版】
    再読本ですが、うん、すごく気付かされることが多かった

    いじめっていじめられてる子の方が辛いと思うし、憎いって思って復讐したいって思う子もいると思う
    だけど、いじめてる子も苦しかったり辛かったりすることがあるんだってことに気づかされたし、いじめられてる子が憎い、復讐したいって思うのが当たり前かと思っ...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    これは小説なのか、エッセイなのか。夭逝の作者自身と重ねて読む。
    イラストの書生はあまり病的な感じがなく、いまひとつ感情移入しにくいが、白熱灯のオレンジの光の中でそれでも黄色く輝く檸檬は印象的。
  • 瑕庇物件ルームホッパー 但し、幽霊在住に限ります

    瑕疵物件ルームホッパー

    霊が見える人って普段からこんな風に見たいと思わなくても見えてしまうのだろうと想像し易かった。
    やはら、相当嫌なことだろう。見たくも無い能力の有る苦しみは本人にしか解らない。除霊することは出来ないながらも霊の人だった頃の気持ちに寄り添い、結果導ける話は救いがあって好きです
  • 花屋カフェLuneのスペシャリテ 人の縁を結ぶわんこ系男子との不思議でおいしい4ヶ月
    表紙は、ショウのことにふんぎりをつけて、成宮さんに会いに来たところなのかな。なんか1冊の中でいろいろと起こったけど、ロミさんのお話が好きだった。
    こういうお話って、もうショウとくっついちゃえよ、って気持ちになるなぁ。
  • 乙女の本棚2 猫町
    「猫町」という作品自体がとても好きだと感じたのだけどそれだけではなくて、巻末エッセイの最果タヒさんの言葉にも惹かれた。


    言葉を読むあいだ、遠いものと近いものとがぐるぐると回転をしながら目の前を通り過ぎていくような感覚に溺れる。

    自分の体内に消化が難しい食べ物が急に飛び込んできたような感覚。

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  • 世界は「 」で満ちている
    タイトルが壮大。
    世界、 「」、 満ちる
    すごいいいタイトル。
    「」が満ちた世界は現実に共鳴してる?
    もちろん内容も良かった。
  • 音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯
    面白かった!立ち直ってからの凜々は案外しっかりした明るいいい子。菫は自由でとても魅力的。最後の不思議なデートも可笑しくて切なくて。
    サブタイトルがなんで天津飯なのかはよく分からなかったけど。
  • 鎌倉香房メモリーズ
    香りを主とした小説。鎌倉、和というのがいい。
    また主人公の力?はやはり異質なものと捉えられ世の中生きにくそうだなと思うけど、私は憧れを持ってしまう。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    素敵な絵に惹かれて、読んでみました。
    芥川龍之介の著書はほとんど読んだことがなく、蜘蛛の糸くらいしか知りませんでした。
    この話も少女の実情を知れば、本当はせつないお話なんですね。
    文章だけよりも絵があることで、より情景が見えてわかり易かったです。
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~お菓子、なんでも承ります。~
    一つのお話がとても短くてとても読みやすかった。内容もあっさりしていて日常の合間に読むには最適。
    各登場人物のその後は書かれないので、ロールケーキの女の子やパイナップルケーキの男性はどうなったんだろうと気になったりもするけどね。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    学生時代の教科書に載ってるもの以外読んだことがないけど、この歳になって文豪触れてみたい…と思いこのシリーズで最近文豪を読み始めました。

    その中でも一夜の話に惹き込まれ購入し、そのままあとの話もスラスラ読めました。
    綺麗なイラストと共に読めるのは、今まで海外文庫ばかり読んでいて、文庫本のあらすじなど...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    江戸川乱歩とか谷崎潤一郎にくらべて文体が古くて読むのに少し苦戦したけど、短編なのですぐ読めた。

    なんというか言葉選びがすごく綺麗で繊細。また読んで自分の文章の参考にもしたい
  • 冥土の土産屋『まほろば堂』 倉敷美観地区店へようこそ
    建物の名前、特産物など。パッと脳内に浮かぶので、読んでいて楽しかったです。キャラも立っているし、ストーリー展開もよき。
    ただ、方言に違和感が。所謂エセ関西弁と同じというか、それだけ頻繁に「じゃけぇ」を会話で使う人なら、他の言い回しも岡山弁じゃないとおかしいというか。
    情景描写などは過不足なく読みやす...続きを読む
  • 四つ葉通りには秘密がある
    宇都宮の商店街が舞台とのことだが、それに意味はなかった。まあ、すらすら読めるし、主人公に嫌みがないし、気持ちよく読める作品。かと云ってそれ以上のものでもないが・・・
  • 天国までの49日間【スターツ出版文庫版】
    いじめられ、死にたくて死んだがその後自分が死んだ後の世界を見るとだんだん悲しくなっていく話だった。死んだ方がいいと思っても必ず誰かは自分のことを愛してくれる人がいるってことを思い知らされました。
  • 約束の猫
    大好きな村山さんとげみさんのコラボ第3弾!優しい、猫と絡む物語。猫がとっても好き、というわけではないけれど、このおはなしたちはほっこりしていてよかった。
    子どもが流れてしまった女性寄り添った子猫。そのあとに宿った大切な娘。