げみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初から最後まで、盛り上がりもなく萌えもなく淡々と進んで終わった。うーむ。微妙な後味。
面白くないわけではないんだけど、どこか物足りない。こういう日常系の小話が淡々と並べられて行く話が好きな人もいるんだろうけど、私はもうちょっと萌えが欲しいよ……恋愛ならさぁ……。結婚式に至ってさえ淡々と終わったから、ちょっとwww となってしまった。
悪くはない。でも、もう一度最初から読み返したいかと言うと、そうはならない。
同じようにパティシエと食いしん坊の女の子の話なら、『ケーキ王子の名推理』の方が好きです。あくまでも個人的な好みだけど。(こっちの話はパティシエを目指す話だし) -
Posted by ブクログ
初めて読む小川未明。
”日本のアンデルセン”と呼ばれる童話作家だったとは知らなかったけれど、この「月夜とめがね」を読んでみて得心がいった。
月夜の晩、ひとり編み物をして過ごすお婆さんのもとを訪れたのは、見知らぬめがね売りの男。そして足を傷つけたという美しい女の子。
やわらかな言葉づかいで綴られる不思議な一夜の物語。
読み途中、テーブルに置いたまま席を外していたら、戻った時には長女が読んでいるところだった。漢字も多いし世界観も大人向けの絵本だとばかり思っていたけれど、なんと最後まで読めたとのことで嬉しい。さすが小川未明、日本のアンデルセン。 -
Posted by ブクログ
芥川龍之介、太宰治、織田作之助、坂口安吾、中島敦、江戸川乱歩、谷崎潤一郎 それぞれの「デビュー作」を中心としたアンソロジー。
本の構成が面白く、
略歴、肖像画、ブレークまでの道のり(少し詳しめの経歴紹介)、「デビュー作」、「キャラクターファイル」と称するデビュー後の彼らの足取りと(没年までの経歴紹介)、現在ある文学館や墓地の紹介など「聖地巡礼」先の案内
となっています。
要は、作品を楽しむだけでなく、その文豪の簡単な生い立までこれ一冊で分かっちゃうので、まさに「文豪ガイド」って読み応えの一冊です。(史実ネタの紹介の精度も悪くないし、写真の提供に田端はじめ各種文学館の協力を得て制作されてるのも