げみのレビュー一覧

  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    室生犀星文学忌、犀星忌。
    1918年の作品 

    小景異情 その2
    ふるさとは遠きにありて思ふもの
    そして悲しくうたふもの

    この作品は、高校のたしか2年の現代国語の授業で扱われた。そして当時から詩は苦手という意識と たぶん教師にもそれを見抜かれていた事実。
    まず、この詩は何処で読まれたかという問いに早々に一番に当てられた。
    当然、あほ丸出しで「みやこ?」と答え、その後の授業は集中的な指導をいただき散々なものになった。
    そうです、彼は故郷金沢で読んだ故郷との訣別の詩なのです。当時は、今のような情報はなく、国語便覧あたりが重要情報源。養子先の孤独な幼児期だの妾の子だの知り得るのはハードルが高かった

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    2024年03月26日
  • 乙女の本棚7 蜜柑

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    ネタバレ

    自分の理解力がないからかもしれないが、なぜ小娘が蜜柑を投げる必要があるのか、さっぱり分からなかった。
    弟に分かれを告げるなら、家で蜜柑を渡せばよかったのでは? 弟が隣町にいるとかで家で普段会えないからそうせざるをえなかったの? 踏切に来てと伝えたのは手紙? 印象的にするためにわざわざそういうシチュエーションを作った? 蜜柑って当時、高価なものだったの? 周りにすみませんとも何も言わずに窓を開けて煙で車内をモクモクにしてたけど、もっと乗客が多くても同じ事をしたの?    こんな疑問がわんさか湧いてきて、主人公とは違い、私は小娘に対する嫌悪感を払拭することができなかった。
    しかし、それを差し置いて

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    2024年02月28日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    最近、詩はほとんど読まないなあ。
    室生犀星といえば、高校生の頃に読んだ「杏っ子」ぐらいかな。
    この詩集は室生犀星の詩に絵がピッタリ合っている。
    詩の情景をより豊かにしてくれる絵だ。
    げみさんの絵、色合いも、優しいタッチもいいなあ。

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    2024年02月12日
  • 春の旅人(立東舎)

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    絵がとっても素敵
    話は大人向け絵本という感じで、わざと平仮名g多い話も。
    さくっと読めて絵に癒される。
    花の種を勝手に撒くのは心にもだなぁって。
    覚えておきたい。

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    2024年01月18日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    ネタバレ

    病気になると趣が変わることはとても共感できました。
    ほんの些細な小さなモノに感動や美しさを感じる事ができるようになること、つまりそれは、それだけ自分も儚く小さな存在になってしまった事を自覚したときではないかと個人的に考察します。それまで好きなものは、自分に自信があるからこそ、まだまだ自分が健在だからこそ扱えるものばかりで、命短くなった今、それらを扱える力がもうなく、むしろ、無機質なモノや儚く綺麗なモノに感動を覚えるようになったと感じました。
    追求されたことは「無」。その無の頂点が主人公にとっては爆破であったから、ああいった想像をしたのかもしれないです。

    個人的には、額に檸檬をあて檸檬の存在を

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    2024年01月06日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    乙女の本棚シリーズ3冊目。
    物語というより、どちらかというと絵に惹かれて読む。
    学生と思われる若い男性の鬱々とした気分と、描かれている絵がしっくりくる。
    「檸檬」は初めて読破。

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    2023年12月30日
  • トロイメライ

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    この本は、ブク友の間で流行ってた本だって今頃になって手に取った作品。村山早紀さんの短編3つに、げみさんのイラストのコラボ作品。大人の絵本って感じでサクッと読んでみました。

    シューマンのピアノ曲「トロイメライ」は聞き覚えのある曲で学校の下校時に流れていた記憶です。
    この曲が始まると「下校時刻になりました。生徒はすみやかに下校してください」ってアナウンスが未だに脳内再生されるフェードアウトを促す曲でした。

    人の想像力は現実と溶け込んでどれくらいの割合なら非現実の世界を違和感なく受け入れることができるのか。幻想だと気づいていても、心地よく注がれるワインのように受け容れていつの間にか夢見ごこちにな

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    2023年12月22日
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~婚約のお菓子と最後のガーデンパーティー~

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    そしてついに…。

    の前に、あの人が就職してみたり
    その生徒が大変な思いをしてみたり。
    死ぬ生きるについては、その人の問題なので
    なんとも言えませんが、食べる事を辞めるのは
    生きる事を辞めた、というのと変わりなく。

    そんな暗い問題から、明るい話へと。
    ついに彼らが…という状態ですが、お約束(?)の
    可愛いライバルがやってきてみたり。
    とりあえず、前回父親は恋人に会わされたようですw

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    2023年12月20日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    おだやかな、月のいい晩、こんな夜だからおばあさんは素敵な訪問者に出会えたのだろう。
    月に照らされる街、眼鏡屋さんの足元の花々、家の前に立って蝶を探しているおばあさん、どのページも綺麗だが私はこのページがいい。
    こんなおだやかな月夜に窓辺でぼんやり外を眺めていたい。

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    2023年12月20日
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~真珠の指輪とお菓子なたこ焼き~

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    少し、関係が進む。

    そんな巨大な煎餅、ちょっと食べてみたい、な1羽目。
    今回も色々出てきましたが、ちょっとずつ
    関係が進んでいっています。
    店長、のほほんとした状態で
    さくっと進んでいるので面白いですw
    じゃぁ次の巻くらい? と思っていたら
    案外なスピードでした。

    巻末も、はたから想像すると
    非常に面白い組合せ。
    いつ、ばらすのでしょう?w

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    2023年12月17日
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~雪の名前と甘いレモンコンポート~

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    新しいお菓子たち。

    最初の話のナポレオンパイに驚きでした。
    ミート系かと思っていたら…。
    ミルフィーユとミルフイルの違いも。
    二番目のキラキラネームの話も、内容が
    へりくつこねてるような感じでちょっと…でした。
    花子、とかだったら納得したのでしょうか。

    お菓子は完璧なのに、料理はまったく、な店主。
    それで判断しようとする二人もすごいですが
    どれだけ美味しくないのか、の謎も
    最後には解けました。
    騙されてますよ、主人公!w

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    2023年12月15日
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~幼き日の鯛焼きと神様のお菓子~

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    たい焼き、豆、黄身、ゼリー、誕生日ケーキ
    ロシアのケーキ、落雁。

    今回も色々なお菓子、ですが、ひとつだけ
    味がさっぱり、なロシアのお菓子。
    香辛料がきいているようで、どんなものか
    ちょっと気になります。
    主人公は、ここでちょっぴり敗北を感じるようですが
    味が美味しくとも、好みがあるわけで…。

    前回より、ぱらっとぐらいいちゃつきが増してます。

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    2023年12月13日
  • 月夜とめがね(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩、谷崎潤一郎と「乙女の本棚」シリーズを読んできてこれが4冊目の作品だが、今までにないロマンチックなファンタジーでほっこりと癒やされた。ミステリアスで刺激的な作品もいいけれど、その合間に心温まる物語を挟むのは、その魅力がより引き立っていいかもしれない。このシリーズの他の作品と違い、どのページにもイラストがあり、文も短いため、本当に絵本を読んでいるような感じだった。子供と一緒に絵本を色々読んできたが、ここまでうっとりした気分になったことはなかった。流石、小川未明といったところなのだろう。

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    2023年11月29日
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~遠い約束と蜜の月のウェディングケーキ~

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    子供へ、大人へ、そして自分への見栄。

    何だか見栄と維持が詰まった話がたくさん、でした。
    そういうテーマだったのかも知れません。
    しかし八百屋の義母さんは、犯罪口にしてますが
    大丈夫かと思っていたら、思わぬところで挫折。
    おまけのダイエット話は、悪い見本、でした。

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    2023年11月28日
  • トロイメライ

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    村山早紀さんとげみさんのコラボ。

    柔らかな風合いの心に染みる絵に癒されながら優しい文章を楽しめた。

    「トロイメライ」春のはじまりを教える花になったひまわりに驚きながら少女の目線を追う。
    ひまわりを見ながら昔の日本くらいの涼しさになるようにって魔法を使いたい少女。
    ロボットと共存する世界でも戦争があることにどうにかしたいと思う気持ちは変わらない。
    未来は明るいことを見たい。

    「桜の木の下で」猫とゆりちゃんは同じ歳。
    猫はすっかりおばあさんだけどゆりちゃんのことを思っているのがよくわかる。

    「秋の祭り」捨てられていた古いお雛様とお内裏様、三人官女と一人暮らしのおばあさんとの出会い。
    熱を出

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    2023年08月31日
  • 音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯

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    亡くなっているかと思ったら、生きていて、生きているかと思ったら、亡くなっていて。生者と死者が訪れる不思議な定食屋さんのお話。彼女の願いが叶って、二人が結ばれる日が見たいけど。続編はあるのかな。

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    2023年08月28日
  • 高瀬舟(乙女の本棚)

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    教科書で初めて読んだときから、その悲しいストーリーと痛そうな描写でずっと忘れることができない小説の一つである。
    改めて読み返してもその感じは変わらない。
    弟殺しの罪で高瀬舟に乗せられた喜助の話をきいて、その不憫な境遇と顛末に懊悩する護送役の庄兵衛。「それが罪であろうか。」という問いと、朧夜の加茂川をすべって行く高瀬舟の静けさに、胸が詰まる。

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    2023年08月25日
  • 高瀬舟(乙女の本棚)

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    先斗町の小さな川が、高瀬川。保津川と同様角倉了以が作った川とは、知らなんだ。伏見迄通じていたとは。味のあるストーリー。何を持って満足した生活か。足るを知るとは、何ぞや。

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    2023年08月17日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    なぜか「小景異情その二」の「ふるさとは遠きにありて思ふもの~」は知っていた。

    言葉の響きがやわらかく、すっと心に染み入るような詩集。

    添えられたげみさんの端麗な絵も相まって豪華な絵本を読んだ心地になった。

    「秋の終り」という片想いの詩が一番好き。

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    2023年08月12日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    乙女の本棚シリーズ♪
    有名だけど読んだ事なかった「檸檬」。
    げみさんとのコラボ作品でした。

    まず、げみさんのイラストの色使いや雰囲気がとても素敵だった!
    どこか懐かしい様な、あたたかい様な。
    お話自体はちょっと解釈が難しく感じるとこもあったけど、イラストがすごくマッチしてたのもあって、私なりに理解してこの世界に入り込めたと思う。

    得体の知れない不安に苛まれている主人公。
    人は心の持ち様で良くも悪くもなるもんだな〜。

    もう場所も変わってるけど、京都の丸善本店には何度か行った事があります。
    その時、檸檬コーナーには気づかなかったけど(--;)、今度は重い気持ちの時にぜひ立ち寄ってみたい!

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    2023年08月08日