二十六歳の青年・瀬山冬は、幼い頃から他人には見えないものが見えたために人間関係を上手く築けず、勤め先が倒産してからはひきこもっていた。貯金も尽き家賃も払えなくなっていたところ、人材派遣会社を経営する羽塔花純という謎めいた女に、死者の霊がいる家に住んで「死の瞬間」を報告する仕事を押しつけられる。もとの部屋は勝手に引き払われ、断れない状況で…?
霊が見える人って普段からこんな風に見たいと思わなくても見えてしまうのだろうと想像し易かった。
やはら、相当嫌なことだろう。見たくも無い能力の有る苦しみは本人にしか解らない。除霊することは出来ないながらも霊の人だった頃の気持ちに寄り添い、結果導ける話は救いがあって好きです