小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 上

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    日露戦争直前の、各国の思惑が入り乱れる満州という土地で繰り広げられる群像劇。激動の日本史という史実を舞台に架空の物語を挟み込む手法が非常に上手く、空想歴史巨編と言っても過言ではない圧倒的なリアリティとドラマ性を誇っている。どちらかといえば歴史ドラマ的な側面が強く、群像劇視点であるため明確な主人公がおらず、年月の経過による一個人の風貌や心境の変化を掴みにくい点にあり、ガラリと変わる政治情勢が見どころであり、良くも悪くもそれが持ち味なせいかそれに翻弄されっぱなしである。個人のドラマではなく、歴史の大きなうねりを通して浮かび上がる個人の生き様といったほうが正確なのかもしれない。

    あと、これは難点の

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    2025年12月27日
  • GOAT

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    新しい文芸誌
    表紙可愛い。
    キャラクター(表紙の子)可愛い
    毎刊テーマが決まってる(今回は愛)
    紙の本の価値について熟考されている。
    紙という素材にもこだわっている
    識字困難な人も読める対応をとっている
    ジャンル多彩
    投稿作家多彩

    等々とにかくてんこ盛りに盛りに盛った体制に携わった人たちの鼻息が聞こえそう。

    値段が510円ってのが安すぎて気になるけど、四方八方から手にとって貰えるような配慮なのかも。頑張って欲しい。

    とにかくビックリするくらい沢山の作家さんが投稿してるのに驚いた。業界のことはわからないし、小説しか読まないけど売れっ子作家さんがずいずいと並ぶ様は圧巻。一月に数冊読む位の自分

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    2025年12月26日
  • スメラミシング

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    これは私の理解力の低さというか、知見のなさのせいで1/4も理解できなかった気がする………
    宗教難しい………
    小川哲さんはこんなこと考えながら生きてるんですか泣
    でもずっと宗教の歴史には興味があったので改めて簡単にまとめてみたいなと思いました。

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    2025年12月24日
  • ゲームの王国 下

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    上巻はじっくりと、カンボジアの歴史なんかも検索しながら読み終え、期待しながら開いた下巻。「あれ?世界観が違う?」先が気になる展開には変わりないけど、私には理解するのが難しかった。

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    2025年12月23日
  • 旅する小説

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    6人によるアンソロジー 昔の記憶を呼び覚ます旅 二つ目の月が生まれてしまった為 一生動き続ける旅 自分の家族を探す旅 大好きだった兄を探す旅等 どこかに行くだけが旅ではない

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    2025年12月23日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    オーディブルにて視聴。
    自分の中では「君のクイズ」「君が手にするはずだった黄金について」に続き、小川哲さん作品3作品目。
    前2作とは違い、SFの短編集でした。
    SFは普段あまり読まず、乗り切れなかったのが悔しいです。
    ただ、中でも「最後の不良」は流行というものが無くなり、とにかく自己主張をしない、目立たないという大衆ないし世界へカルチャーを持った人間が反抗するというテーマが自分好みで面白かったです。

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    2025年12月16日
  • ゲームの王国 下

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    ムイタックとソリヤの関係性というテーマは綺麗に解決して終わったと思うんだけど、それ以外の全てが取っ散らかしっぱなしで終わった感じ。架空戦記じゃなくてSFだったってのも嬉しさより落胆のほうが勝った。出てきた様子のおかしい人たちも雑に死んだり放置されたりでもやもや…… 不思議と読後感は悪くなかったけど、うーん……

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    2025年12月16日
  • これが最後の仕事になる

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    献鹿狸太朗さんのファンで読みました。今回も良かったです。短い分、もっと読みたい…!ってウズウズしてしまいます。

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    2025年12月10日
  • GOAT

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    GOATがまた発売になった
    まだ、一冊もよんでないのに
    というわけで
    GOAT愛を読み始める
    それぞれの愛を堪能
    どれも読み切りが嬉しい
    まったく違う世界をのぞいてみた

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    2025年12月09日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    内容を忘れてしまったので再読する。6篇で1冊。

    ❶魔術師
    父、竹村理道は天才マジシャンだった。タイムマシンという奇術を発明し客席が阿鼻叫喚のなか19年という時間を遡る。姉もまたマジシャンとなり、そのトリックを明かすためタイムマシンを行う。

    ❷ひとすじの光
    スペシャルウィークという競走馬と、それを追っていた亡き父の原稿

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    2025年12月10日
  • ユートロニカのこちら側

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    小川哲のデビュー作。

    巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。
    その都市で暮らす為には自らの視覚や聴覚、
    位置情報などプライバシーの全てを提供しなければならない。
    ただし、その代わりに得られる報酬で平均以上の豊かな生活が保証される。
    そんなアガスティアリゾートに纏わる人々の6つの物語。

    デビュー作で日本ではなくアメリカ、しかもディストピアを描く、
    まさに挑戦的とも言えるし、トチ狂ってるとも言える。
    そんな規格外な発想を実現させた小川哲に賛辞を贈りたい。

    ビックブラザーのいないオセアニアの様な世界。
    すごく乱暴に言えばそういったところか。
    不都合な真実は見向きもされない。

    人間は

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    2025年12月03日
  • 地図と拳 上

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    第168回(2022下)直木賞。上下で700頁を超える長編。日清戦争後から終戦まで、満州に造ったとする理想郷の統治。その意味でSF。速いテンポで主人公も明確に展開するので、サクッと楽しんで下さい。

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    2025年11月16日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ネタバレ

     本書は、小川哲がパーソナリティを務める(務めた?)ラジオ番組でのゲストとの対話をまとめたもの。作家、映画監督など表現者との対話が主であり、なかなか錚々たる顔ぶれだ。1年半ほどの番組の中からセレクトした12人、12章が並ぶ。
     ざっと見て、万城目学、逢坂冬馬、九段理江、加藤シゲアキとその著作を読んだことのある作家が目立つ。芸能人作家でもある小泉今日子に太田光も、どちらの著書にも触れたことがある。映画監督濱口竜介は、ちょうど『悪は存在しない』が上映されていたころの対談か。映画も観ているので話が分かりやすい。
     そう、登場人物たちの作品にある程度触れていないと、その会話の深みが味わえない部分もある

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    2025年11月14日
  • 嘘と正典

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    大雑把に言えばタイムトラベルと歴史に関しての短編集といったところか。

    各短編の良し悪しにはかなりの差を感じた。
    だが概ねどれも興味深く読めたのは確か。

    名馬スペシャルウィークの血統に我が身を重ねる『ひとすじの光』は
    競馬好きにはたまらない内容。
    自分が一番競馬に熱を上げていた時期の名馬に関する物語が読めるとは。
    そしてこれほどまでに熱い血の浪漫が読めるとは、そういった感動があった。

    そして表題にもなっている『嘘と正典』
    これは長編で読んでみたいと思うぐらいの出来だった。
    マルクスとエンゲルスの出会いを阻止することで共産主義の消滅を企む。
    構成とオチは完璧。勿論、その結末には驚かされたに決

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    2025年11月14日
  • 地図と拳 上

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    歴史の勉強にもなるし、面白い
    これは映画化するんでは?とか考えながら読みました

    小川さんの他の作品と雰囲気が違う
    こんな歴史物も書けるなんて本当にすごいです

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    2025年11月10日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    ・宮内悠介 「国境の子」
    対馬生まれ韓国人とのダブルの話
    ・藤井太洋 「月の高さ」
    〇小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転がほぼ止まった地球で明暗境界を移動するカティサーク号の少年は、地球の反対側で同じことをしている車へと出発する。
    ・深緑野分 「水星号は移動する」
    〇森晶麿 「グレーテルの帰還」
    グレーテルはヘンゼルに誘導され魔女(祖母)を焼き殺す。
    〇石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルを始め、時間と空間が円環する。

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    2025年11月09日
  • ユートロニカのこちら側

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    個人情報を提起することで、理想的な生活が
    送られる実験都市「アガスティアリゾート」。
    その情報に等級をつけて、住民たちの生活を管理しています。
    監視されながら生きる生活に自由はあるのか。
    ユートピアとディストピアの狭間で創り上げられた都市で生きる人々のお話です。
    小川さんのデビュー作で、最初ユートロニカの
    意味が分からなかったのですが、理想郷の意味が
    ある「ユートピア」と電子音楽や電子機器全般の
    総称でもある「エレクトロニカ」を掛け合わせた
    造語だったみたいで、「永遠の静寂」を意味するみたいです。

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    2025年11月02日
  • これが最後の仕事になる

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    24人の作家さんが「これが最後の仕事になる」の書き出しで1編6頁、24種の物語!
    大好きな作家さんが何人も名を連ねていて思わず読んでみました…恐い話や難しい話もあったけど1編が短くて手軽に読めました

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    2025年11月02日
  • 旅する小説

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    「旅」をテーマに、気鋭の作家陣が短編を寄稿したアンソロジー。とはいえ旅の解釈はそれぞれであり、SFだったりミステリーだったり、各人の特徴が出ている内容となっている。

    個人的な好みは藤井太洋さんの「月の高さ」。ご本人の経験を踏まえた舞台芸術の置かれた現状、地方巡業のドタバタ感、枯れたおじさんと若い女性の緩い連帯といった内容が小気味よくロードムービー的に展開されていて面白かった。

    一方で石川宗生さんの「シャカシャカ」については正直よく理解できなかった。地表がシャッフルされるという話のメタ構造として、各章の順番もシャッフルされていく流れなのだけど、いきなり話と場所が飛んでしまうためについていけな

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    2025年10月13日
  • スメラミシング

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    宗教とか思想、多方面から苦情が来そうな内容を書ききりましたね。難しいので、合わないひとはほんの数ページで読むのをやめるのではないでしょうか。
    最後は大衆向けのSFです。もう一つの月ができて自転がなくなり極零下の暗闇と灼熱の極光の世界になった地球を生き残るために二つの船が限られた資源の中、奇跡が起きない限り、数千年で資源が尽きる運命の中、ルールを調整しながら生きていく世界のちょっとしたロマンスを込めて。この一作がなかったら、この本は・・・

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    2025年09月25日