東直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯タイトルは、
「西加奈子さん推薦!
‘ふわふわしている癖に、
どうしたって胸を掴んで離さない’」
「眠れないなら、またなにか話をしてあげようか」
眠る前に一編ずつ味わいたい、現代の「千夜一夜物語」
文章の感じが小説っぽくないなーと思っていたら、
歌人の方だったんですね。
ゆうちゃんときいちゃん。
気弱で生真面目で甘えん坊。
たぶん、苛々する人もいるんでは。
私は好きです。
こーゆー、淡い感じの本。
文章がまぁるい感じです。
本当物語というか絵本というか、
小説!って感じがしない一冊です。
外では居場所を見つけられずに
唯一自分でいられる場所が
恋人である美容師ゆうちゃん -
Posted by ブクログ
歌人の著者。
小説は初めて読んだ。
雰囲気がすごく好き。
なんだろ、色で言ったら、薄い水色か緑色な
さやさや~とした感じの文章がとてもここちよかった。
登場人物がみんなどこか不思議だけど優しくて、好きです
引用。
「仕方のないことって、どうしてこう、人生にまとわりついてくるんだろう、とため息をつきそうになった。」
「あたしとゆうちゃんも、の続きは『ジャムみたいだね』だった。
でも、そう言ったとたん、今のできごとが全部ジャムみたいにかたまって、
思い出にかわってしまいそうでこわくなったのだ。だから、言わなかった。
あたしとゆうちゃんの時間は、小さな炎で煮続けていくんだ。
ずっとずっ -
Posted by ブクログ
ちょっとワケありな家族と離れ、美容師をしている恋人の部屋に居候している女子大生が主人公です。彼女は少しばかり心のバランスを崩していて、大学も休学中。何をするでもなく、ただただ日々をやり過ごしています。そんな彼女が眠れない夜は、恋人がお話を聴かせてくれます。それは、子供の頃の友人の話であったり、むかし近所に住んでいた人の話であったり、アルバイトをしていた頃の同僚の話であったりです。著者は歌人でもありますから、言葉の使い方がとても巧みです。どれも取り留めのないお話のようですが、なんだか妙に心に引っ掛かります。
ときには、なんだかおかしな人と関わりを持ったりしながら、少しずつ前に歩み始める主人公なの -
Posted by ブクログ
自分と食に関するいろんなお話しとそれにまつわる短歌が
書かれている前半と,ご自分の食生活を日記形式で書かれている後半。
どちらも食を丁寧に考えていらっしゃるのだなぁと,感心しながら
読みました。
私はずっと同じ地域に住んでいるので,他の地方の食文化に触れるのは
なかなか苦手なので,東さんのチャレンジ精神?にはびっくりです。
食べるのは好きですが,すごく偏食で,
食材にも別にこだわりのない自分は
自分で良くない体を作っているのかな・・・なんて
少し心配になってしましました。
なんかほっこり,手間?心をかけたものを作って食べたくなりました。