東直子のレビュー一覧

  • 一緒に生きる 親子の風景

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    泣く子の理由、家族の役割、名前をつけたときのこと…。歌人・東直子が、先人の詩や短歌と共に、幼い子との暮らしでいだく悩みや葛藤を綴った子育てエッセイ。山崎ナオコーラとの対談も収録。『母の友』掲載を書籍化。

    ほのぼのと読んだ。
    親にもなれなかった私は難しい…。

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    2022年07月08日
  • 短歌の時間

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    鳥、窓、恋人、袋、ロボット、宇宙、スポーツなど、様々な言葉を「題」にした「題詠」と、その言葉から連想される世界を描いた「テーマ詠」を掲載。エッセイや短歌についてのコラムも収録。『公募ガイド』連載を加筆し書籍化。

    様々な発想の広さに驚き。

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    2022年06月03日
  • 短歌の時間

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    東直子(1963年~)氏は、広島県生まれ、神戸女学院大学家政学部卒の歌人・小説家・イラストレーター。歌人集団「かばん」所属。歌壇賞(1996年)、坪田譲治文学賞(2016年)受賞。NHK短歌選者。歌壇賞、角川短歌賞選考委員。歌人としてのデビューは遅いが、俵万智、穂村弘(共に1962年生まれ)と同世代である。
    本書は、公募ガイド社の雑誌「公募ガイド」(現在季刊)に2015~21年に連載された「短歌の時間」の入選作をまとめたもの。掲載されているのは、79の題またはテーマについて各9首(雑誌掲載時は15首)で、計711首。また、各1頁のコラム54篇も加えられている。
    私は1年ほど前から歌を詠み始め、新聞歌壇に投稿しているのだが(複数回の入選もある)、これまで、穂村弘、俵万智、東直子、木下龍也、岡野大嗣、枡野浩一、九螺ささら等の歌集や短歌入門書、現代歌人のアンソロジーを読んできた。
    本書のような、短歌投稿の入選作をまとめたものでは、『短歌ください』、『短歌ください 明日でイエスは2010才篇』(ともに、穂村弘の雑誌「ダ・ヴィンチ」の連載を書籍化したもの)を読んだが、正直なところ、50を過ぎた私には、「短歌ください」の入選作は感覚の違いが大きく(本書での東氏の言葉を借りれば、私には「新鮮」過ぎるということか。。。)、それに比べると、本書の入選作は、(もちろん、素晴らしい歌ばかりだが)自分の感覚で付いていけそうなものも多く、作歌のヒントになりそうな気がした。
    また、54のコラムもとても参考になった。例えば、「こんなの自分だけしか考えていないかも、と引いてしまわず、その点を思い切って主張するように表現するといい」、「短歌を読むときの速度を落としたいときはひらがなを多く使い、早めたいときは漢字を多用します」、「ネガティブな部分とポジティブな部分の両面があることによって、気持ちに揺らぎが生まれ、そこに新たな情感を含む詩が立ち上がってくる」、「詩歌の言葉は、実は少し、あるいは大分、不親切な方がいい・・・一体、何が起こったか分からない、知りたい-。この「知りたい」と思わせる部分に、詩としての広がりがある」、「いったん覚えた言葉の知識を忘れて新たに自分の言葉でそれを表現する、つまり言葉を異化することで自分の表現が見つかることもある」等々。
    尚、本書では、(後に?)歌集を出す、九螺ささら、五十子尚夏、木下侑介、toron*らの歌が、繰り返し選ばれている。(私が現在投稿している日経歌壇の常連、風花雫、芍薬、各氏も多数選ばれている)
    (2022年5月)

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    2022年05月09日
  • いつか来た町

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    面白かったです。訪れたこともある街もそうでない街もすてき。
    コロナ禍だけどふらふらと外を出歩きたくなりました。
    偶然生まれて、偶然死なずに今も生き続けていて、偶然出会えた…そう思うと、周りのどんなものでも今までよりぴかぴかに見える気がします。関係が深い人はもちろん、少しだけ関わる人との出会いも大事にしよう。

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    2022年02月11日
  • いとの森の家

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    少し昔の糸島で、同級生の咲子ちゃんや素敵なおばあさん・ハルさんと過ごした加奈子の濃密な1年。
    1年か…と驚くほど、糸島に来る前と後では加奈子は成長したと思います。
    おハルさんの、戦中戦後の辛い経験と、死刑囚を慰問しているという活動と、可愛いものや素敵なものが好きというおおらかであたたかいところと…魅力的でした。
    たぶん子ども向けなのでしょう、罪や罰や死について考えさせられるところもありましたが、重すぎず、ほのぼのと明るく読めるところがほとんどでした。
    おハルさんを樹木希林さんが演じられたというドラマも観てみたいです。
    せっかく近いんだから、糸島市も行ってみたいな。

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    2021年04月07日
  • 階段にパレット

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    登場人物が皆楽しそうに絵を描くから、
    いったいどんな絵を描いているのか、
    思わず想像してしまう。

    上手く描くことより、自由に描く。

    大人も子どもも関係なし。

    そうやって、いつの間にか心のしこりが消えていて、
    すべての人が優しくなっている。

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    2021年04月01日
  • 階段にパレット

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    やさしい物語が読みたいと思って、冒頭読んでこれはきっとそうと感じて読み始めた本。期待通りのあたたかな物語だった。

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    2021年01月04日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    行ってはいけないと自分のどこかが止めている。
    ただ、心を少し離れるともっと深いところにあるふと顔を出すどろどろとした澱が体から出して欲しいと叫んで、行ってしまう。
    どうにもならないことがこの世にはあるのだと言われた気がする。
    幻想的でいて不穏で引きずられそうなのに、逆らいたくない。
    怪しい小説に出会いたい方は是非。

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    2020年08月06日
  • いとの森の家

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    死刑囚のもとに慰問に行くおハルさんが出てくる実話をもとにしたお話。

    すごく素直な小学生の女の子が田舎で暮らすようになり、そこの生活に馴染んでいくようになる。

    小学生の頃ってこんな遊びや体験ができたらゲームとかテレビ見るよりよっぽど勉強になるだろうなあと感じた。ほのぼのするお話だった。

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    2020年05月31日
  • 愛のうた

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    東直子さんが愛と命をテーマにして編んだ名歌紹介。こんなに活き活きと読み解くことができるんだ、と感嘆することしばし。

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    2020年03月23日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    FAX短歌会「猫又」に投稿された作品をもとに、短歌のつくり方を論じた入門書。「動詞は三つまで」「ルビは使うな」「さえ、すら、もはダメ」など参考になった。最後に、短歌には「驚異」が必要だということを肝に銘じよう。

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    2019年02月17日
  • 私のミトンさん

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    どこか懐かしい感じがする温かい物語
    何かを忘れているような、
    何かを思い出しそうな・・・そんな気持ちになった

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    2018年03月14日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    歌人が何を考えているのか、少しだけ垣間見ることができた気がする。
    一般的な言葉のルールや暗黙の了解を、絶妙な距離感で破るのがいいのかな。
    ちょっと短歌を詠んでみようかと思った。

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    2018年02月27日
  • さようなら窓

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    ずるいなあ…きいちゃんに嫉妬しかない

    いくら精神的に不安定さがあったとしても
    少し歪んだ関係であっても
    年を重ねた自分にはちょっと読むのも恥ずかしいくらいの かわいくて羨ましい恋愛物でしかないかなあ…
    と読み進めたものの なんだろう 読後のこの感じ
    いつになくとても気持ちが重たい…

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    2017年07月29日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    まず、『猫又』のはじまりに、面白さを感じました。
    いわゆる「短歌が好きな人の短歌」ではなく、
    素人の「こんなのもありなのだ!」という短歌の中にも面白味がある、
    それを評することが、こんなにも面白いのだ!
    という感覚を味わうことができました。

    もちろん、具体的な短歌のテクニックも、学べます。

    短歌をそれほど好きでない人でも、言葉に関心がある方なら、楽しめるのではないでしょうか。

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    2017年03月28日
  • 千年ごはん

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    歌人であり、小説家の東さんの初めての食のエッセイ。
    各作品に、歌一首つき。

    作者の人柄が表れているのだろうか、優しくて自然な文章。
    食べ物の味を感じるのは、舌にある味蕾だから、おいしい食べ物の文章は舌で味わうものが多い。
    あとは、目?
    東さんの食べ物への向き合い方は、体ごとである。
    体に流す(流し込む)、もしくは通す、という言い方がされる。
    とても素直だ。
    たとえば、色インクに切り花を挿しておくと、その色水を吸い上げて花弁が同じ色に染まるような。

    ただ、極端に“体にいいもの”を追及しているわけではない。
    無理に30品目の食品を摂るようなことは、人間を生き物としてとらえれば不自然な事、と考える。
    人は動物として、生まれた土地にあるものを自然に採って食べてきたのだ。

    「千年ごはん」というのは、そういう、“物を食べる”生き物が地球上に登場してからずっと続けてきたこと、自然に食物を体に取り入れて命をつないできたこと、変わらずにある営みを象徴する言葉なのだろう。

    お姉様が挿絵を担当されたらしい。
    味があってかわいい絵だと思う。
    貝の話のところに、なんとオウム貝が描かれていて、そのセンスに思わず微笑んでしまいました。

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    2016年04月10日
  • 千年ごはん

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    エッセイ✖️一皿短歌。するする入るエッセイです。なんでも入れちゃうちらし寿司、わたしも挑戦しようかな。

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    2014年05月23日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    ネタバレ

    短歌は短くても読むのに時間がかかるから旅用にちょうど良いと思ってたのだ。9㎜武道館のお供に。やっぱりぴったりだった。短歌を作りたいを思いながらできていない。こういう同人に入ればいいのか。いや、投稿すればいいのか。こないだテレビでもやってたもんな。みんな上手だ。お題が『芽キャベツ』ってのも面白い。やっぱり短歌つくりたいな。

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    2014年02月09日
  • ゆずゆずり - 仮の家の四人

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    諸々の都合で別のところに「仮住まい」することになった女性4人の共同生活の話.特にこれといって目立った出来事は起きないけれど,丁寧に話が綴られていて,満足できる.

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    2018年10月07日
  • 私のミトンさん

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    東直子の、大人の童話。
    すがすがしい筆致で描かれています。
    あいまいな人間関係の中に、不思議な存在ミトンさんが投げかける波紋。
    それは‥

    アカネは、海外赴任の長いミキヒコ叔父さんの家に住めることになった。
    5年3ヶ月暮らした狭い部屋を出て、綺麗な白い家に。
    台所の床下収納を開けたら、梯子を降りていくと、赤い服を着た50センチぐらいのおばあさんが眠っていた‥!

    叔父さんに電話すると、「アカネ、駄目だよ、ミトンさんは起こさなければ10年ぐらい寝ていたのに」と言われてしまう。
    家の守り神というか住む人の守り神なんだという。
    自分のことは「オレ」と言い、フルーツが好き。すぐに寝てしまうが、外に連れ出すと喜ぶ。
    顔を隠す帽子を買って抱っこしていると、赤ちゃん連れで通るのだが、子供が出来たという妙な噂も一部に広まったり。

    2年以上付き合った庄司くんとの、くっついたり離れたりの仲は、リアル。
    頼りない彼は最初ミトンさんのことをまったく受け入れないのだが、なぜか戻ってきてからは世話を焼いたりしてくれるように。

    学生時代の友人みほさんと思わぬ再会。
    すぐにミトンさんの存在を受け入れる彼女。ほんわりした人だけど、孤独な状況。
    なかなか連絡が取れないミキヒコ叔父さんも、何をやっているのやら、ちょっと怪しい存在。
    日常的なような全然そうでないような出来事がゆるゆる絡まりあって‥

    寂しいような、そうでもないような、でもミトンさんに会えたのは良かったね、と思える読後感でした。

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    2013年11月16日