東直子のレビュー一覧

  • いつか来た町

    Posted by ブクログ

    面白かったです。訪れたこともある街もそうでない街もすてき。
    コロナ禍だけどふらふらと外を出歩きたくなりました。
    偶然生まれて、偶然死なずに今も生き続けていて、偶然出会えた…そう思うと、周りのどんなものでも今までよりぴかぴかに見える気がします。関係が深い人はもちろん、少しだけ関わる人との出会いも大事にしよう。

    0
    2022年02月11日
  • いとの森の家

    Posted by ブクログ

    少し昔の糸島で、同級生の咲子ちゃんや素敵なおばあさん・ハルさんと過ごした加奈子の濃密な1年。
    1年か…と驚くほど、糸島に来る前と後では加奈子は成長したと思います。
    おハルさんの、戦中戦後の辛い経験と、死刑囚を慰問しているという活動と、可愛いものや素敵なものが好きというおおらかであたたかいところと…魅力的でした。
    たぶん子ども向けなのでしょう、罪や罰や死について考えさせられるところもありましたが、重すぎず、ほのぼのと明るく読めるところがほとんどでした。
    おハルさんを樹木希林さんが演じられたというドラマも観てみたいです。
    せっかく近いんだから、糸島市も行ってみたいな。

    0
    2021年04月07日
  • 階段にパレット

    Posted by ブクログ

    登場人物が皆楽しそうに絵を描くから、
    いったいどんな絵を描いているのか、
    思わず想像してしまう。

    上手く描くことより、自由に描く。

    大人も子どもも関係なし。

    そうやって、いつの間にか心のしこりが消えていて、
    すべての人が優しくなっている。

    0
    2021年04月01日
  • 階段にパレット

    Posted by ブクログ

    やさしい物語が読みたいと思って、冒頭読んでこれはきっとそうと感じて読み始めた本。期待通りのあたたかな物語だった。

    0
    2021年01月04日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    行ってはいけないと自分のどこかが止めている。
    ただ、心を少し離れるともっと深いところにあるふと顔を出すどろどろとした澱が体から出して欲しいと叫んで、行ってしまう。
    どうにもならないことがこの世にはあるのだと言われた気がする。
    幻想的でいて不穏で引きずられそうなのに、逆らいたくない。
    怪しい小説に出会いたい方は是非。

    0
    2020年08月06日
  • いとの森の家

    Posted by ブクログ


    死刑囚のもとに慰問に行くおハルさんが出てくる実話をもとにしたお話。

    すごく素直な小学生の女の子が田舎で暮らすようになり、そこの生活に馴染んでいくようになる。

    小学生の頃ってこんな遊びや体験ができたらゲームとかテレビ見るよりよっぽど勉強になるだろうなあと感じた。ほのぼのするお話だった。

    0
    2020年05月31日
  • 愛のうた

    Posted by ブクログ

    東直子さんが愛と命をテーマにして編んだ名歌紹介。こんなに活き活きと読み解くことができるんだ、と感嘆することしばし。

    0
    2020年03月23日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    FAX短歌会「猫又」に投稿された作品をもとに、短歌のつくり方を論じた入門書。「動詞は三つまで」「ルビは使うな」「さえ、すら、もはダメ」など参考になった。最後に、短歌には「驚異」が必要だということを肝に銘じよう。

    0
    2019年02月17日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

    どこか懐かしい感じがする温かい物語
    何かを忘れているような、
    何かを思い出しそうな・・・そんな気持ちになった

    0
    2018年03月14日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

    Posted by ブクログ

    歌人が何を考えているのか、少しだけ垣間見ることができた気がする。
    一般的な言葉のルールや暗黙の了解を、絶妙な距離感で破るのがいいのかな。
    ちょっと短歌を詠んでみようかと思った。

    0
    2018年02月27日
  • さようなら窓

    Posted by ブクログ

    ずるいなあ…きいちゃんに嫉妬しかない

    いくら精神的に不安定さがあったとしても
    少し歪んだ関係であっても
    年を重ねた自分にはちょっと読むのも恥ずかしいくらいの かわいくて羨ましい恋愛物でしかないかなあ…
    と読み進めたものの なんだろう 読後のこの感じ
    いつになくとても気持ちが重たい…

    0
    2017年07月29日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    まず、『猫又』のはじまりに、面白さを感じました。
    いわゆる「短歌が好きな人の短歌」ではなく、
    素人の「こんなのもありなのだ!」という短歌の中にも面白味がある、
    それを評することが、こんなにも面白いのだ!
    という感覚を味わうことができました。

    もちろん、具体的な短歌のテクニックも、学べます。

    短歌をそれほど好きでない人でも、言葉に関心がある方なら、楽しめるのではないでしょうか。

    0
    2017年03月28日
  • 千年ごはん

    Posted by ブクログ

    歌人であり、小説家の東さんの初めての食のエッセイ。
    各作品に、歌一首つき。

    作者の人柄が表れているのだろうか、優しくて自然な文章。
    食べ物の味を感じるのは、舌にある味蕾だから、おいしい食べ物の文章は舌で味わうものが多い。
    あとは、目?
    東さんの食べ物への向き合い方は、体ごとである。
    体に流す(流し込む)、もしくは通す、という言い方がされる。
    とても素直だ。
    たとえば、色インクに切り花を挿しておくと、その色水を吸い上げて花弁が同じ色に染まるような。

    ただ、極端に“体にいいもの”を追及しているわけではない。
    無理に30品目の食品を摂るようなことは、人間を生き物としてとらえれば不自然な事、と考え

    0
    2016年04月10日
  • 千年ごはん

    Posted by ブクログ

    エッセイ✖️一皿短歌。するする入るエッセイです。なんでも入れちゃうちらし寿司、わたしも挑戦しようかな。

    0
    2014年05月23日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短歌は短くても読むのに時間がかかるから旅用にちょうど良いと思ってたのだ。9㎜武道館のお供に。やっぱりぴったりだった。短歌を作りたいを思いながらできていない。こういう同人に入ればいいのか。いや、投稿すればいいのか。こないだテレビでもやってたもんな。みんな上手だ。お題が『芽キャベツ』ってのも面白い。やっぱり短歌つくりたいな。

    0
    2014年02月09日
  • ゆずゆずり - 仮の家の四人

    Posted by ブクログ

    諸々の都合で別のところに「仮住まい」することになった女性4人の共同生活の話.特にこれといって目立った出来事は起きないけれど,丁寧に話が綴られていて,満足できる.

    0
    2018年10月07日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

    東直子の、大人の童話。
    すがすがしい筆致で描かれています。
    あいまいな人間関係の中に、不思議な存在ミトンさんが投げかける波紋。
    それは‥

    アカネは、海外赴任の長いミキヒコ叔父さんの家に住めることになった。
    5年3ヶ月暮らした狭い部屋を出て、綺麗な白い家に。
    台所の床下収納を開けたら、梯子を降りていくと、赤い服を着た50センチぐらいのおばあさんが眠っていた‥!

    叔父さんに電話すると、「アカネ、駄目だよ、ミトンさんは起こさなければ10年ぐらい寝ていたのに」と言われてしまう。
    家の守り神というか住む人の守り神なんだという。
    自分のことは「オレ」と言い、フルーツが好き。すぐに寝てしまうが、外に連れ

    0
    2013年11月16日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    そうです、私にも短歌があるのです。
    あとがきの、

    恋に、道に迷った友に、柿本人麻呂もこう告げたに違いあるまい。
    「短歌があるじゃないか。」

    が面白かった。
    1500年くらい、生き続けている定型に万歳。

    0
    2013年09月28日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

    Posted by ブクログ

    積読していたのを、きちんと(?)短歌を作るようになってやっと読めた本。評が面白いと思うようになるなんて!
    自分に足りないところがわかった気がして、なるほど今度はこうしようと思え、大変勉強になりました。

    0
    2013年09月25日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    穂村さんの名前で購入。
    選抜されたものとはいえ、様々で少し疲れる。小説においても読み手にわかる言葉の選び方があるけれど、短歌も同じよう。文字が少なく、普通の文章の書き方ではない分さらに顕著にあらわれている気がする。
    自分が選評を読まないのは全体として流れのあるものでないと疲れるからだとわかった。

    0
    2013年04月27日