東直子のレビュー一覧

  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

    Posted by ブクログ

    前作「短歌はじめました」と同様、沢田康彦主宰「猫又」に寄せられた短歌を沢田、穂村弘、東直子が評価する形式。読んでいて加わりたくなるくらい楽しい。有名人も顔を出す同人たちの個性がよりクリアになった。何人かはファンになりそう。仕事に疲れた帰りに助けていただきました。

    0
    2012年02月15日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

    東直子の最新刊。
    主人公の茜は叔父のミキヒコの海外赴任中に叔父の家の管理を頼まれる。家を訪れたその日に床下を開けると、そこには子どもくらいの大きさのおばあさんが眠っていた!名前はミトンさん。
    茜とミトンさん、そして彼らを取り巻く周り人々の日常を独特の感性で綴った作品です。人々の感情を繊細に描いていて、心に響く言葉がいくつかありました。東直子の掴み所のないファンタジーの世界も楽しめてバランスの良い作品だと思います。
    文中の言葉で心に留まったもの。
    "気持ちにいらないものはない"

    0
    2012年02月11日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

     童話的な世界をふわりと描く歌人による長編小説。海外に赴任している叔父さんが使わせてくれた家には、身長五十センチのおばあさんがいた。その小さくて赤い服を着た手のかかる人を、主人公は勤めのかたわら世話をする。

     おばあさんは鳥の足につかまって飛んでいってしまう。そんなめんどくさい人だが、いなければやはり寂しい。心やさしい物語。

    (「週刊朝日」 2011/11/11)

    0
    2011年11月29日
  • 千年ごはん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ほんのり厚めのロース肉」「ラー油をぽとりと落とした酢じょう油」「じんわりとひろがる草と光の記憶」「とろとろと流れる水を舌で直接受け止めると、なんだかうっとりあまかった」など表現がすごくいい。

    23 白く、はかないものが一番スキ。

    0
    2011年11月04日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

    あっという間に読めた。あちこちに散りばめられた比喩が斬新でアクセントみたい。ミトンさんはやっぱりムーミンのミィ(?)のイメージ。ミキヒコ叔父さんは何となくハウルの動く城のハウルみたいなイメージだった。ミトンさんとの不思議な話。

    0
    2011年10月14日
  • 千年ごはん

    Posted by ブクログ

     お節料理の黒豆、鍋料理、ちらしずし、天麩羅、そうめん、ごはんのおこげ・・・などなど、オリジナルレシピやら食べ物へのこだわりやら切ない思い出に、36の短歌を添えた「今日のビタミン」&「つらつらごはん日記」の書き下ろし作品の贅沢な食べ物エッセイ集。

     「肌重ねあったことは語らずにすり鉢の中にふくらむ豆腐」
    「取り戻せることもあるのよ とにかくね今の今なら今が今なの」
    何気ない日々の食べ物を切り取り、人生になぞらえた短歌が心に響く!
    本のタイトルが『千年ごはん』とにあるように、食べるという行為はある意味、連綿と生きてきたその生きものの時間と付き合うことなのだろう。家族となることは、一緒にごはんを

    0
    2011年09月25日
  • 私のミトンさん

    Posted by ブクログ

    東直子の新刊。
    ミトンさんという小さいおばあさんと過ごす日々。庄司くんや周辺の友だちと関わるずっと前に、お母さんやミキヒコ叔父さんとの関わりもあって……。
    子どもを亡くした茜の友だちに庄司くんが贈った詩にはぐっときた。

    0
    2011年08月31日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    椎名隊長の怪しい体験隊では、ドレイの沢田。吉野朔実劇場ではワインを飲んでる人。実は編集者の沢田康彦さんが小林恭二の短歌パラダイスに触発され、素人結社をつくる。(小林氏は俳句関連の著作が多いのに)

    素人の作と思って読むと、これが物凄く面白い。プロから見たら、傷はあるんだろうけれど、型に嵌らず、ぐいぐい読ませる作品多し。穂村弘と東直子の両プロが批評と解説をつけて、読み方を教えてくれる。
    同人は吉野朔実さん、女優の本上まなみさん、水泳選手の千葉すずさん、ちょっとH系写真や著作のある伴田良輔さんや一般の人たち。女性の歌の方が巧い。男はどうも理屈や説明に捕らわれるらしい。
    羨ましい。僕もこういう歌が詠

    0
    2012年03月18日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

    Posted by ブクログ

    とある同人で募集した短歌に、プロの歌人が批評や解説をしてくれる。
    短歌の批評って実はあまりないような気がするし、
    上手い人、つたない人、さまざまな作品があって面白かった。

    0
    2010年07月08日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

    一編一編詩のような軽やかさで、スッと体に入り込んでくるような読み心地。笑えたり、泣けたり、短いお話しの中で感情を揺さぶられました。自分が死んだあと、どんなモノにとりつくか。モノとしての人生もあれやこれやと考えながら読みました。

    0
    2026年01月16日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

    死んだあと、モノになって会いたい人の側に
    いける橋渡しをしてくれる「とりつくしま係」。
    現世に戻った人達が、必ずしも幸せになって
    ないのを目の当たりにして
    あー未練など残してはいけないのだ。
    と、つくづく思った。
    それを踏まえて、はて自分なら何になる?
    と考えた。
    私なら、ネコのお気に入りのブランケットに
    なって、一緒にうたた寝をしたい。
    なんと平和なことか。

    0
    2026年01月08日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

    短編集で読みやすかった。噂を聞いて読んでみたが、想像していた形とは違ったかも。
    自分なら何にとりつくか考えてしまった。

    0
    2025年12月19日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

     亡くなった人の魂が指定した無機物にとりつき、この世に戻ることができる。ある人は母親の補聴器に、ある人は夫のマグカップに、ある人は公園のジャングルジムに。そして、自分がいなくなった後の大切な人の生活に触れる。気になることはあっても声に出すことはできず、もちろん行動することもできない。ただ、見て聞いているだけ。もう何もしてあげられないもどかしさもあり、見えなかった一面が見えることもあり、切なさや哀しみ、温かみが交錯する。

    0
    2025年11月08日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

    Posted by ブクログ

    読みやすいお話もあれば少し難しいお話もある。
    注釈があるので難しい言葉も分かりやすかった。
    最後にそれぞれの解説もあり、理解が深められた。

    私は「杜子春」の最後が心に残った。
    子どもは、「点鬼簿」が印象的だったみたい。

    0
    2025年10月18日
  • フランネルの紐

    Posted by ブクログ

    声に出して読んで、人に聞かせたらみんないい気分になるかもしれないな、と思うような優しさに溢れた文章だった。
    人の呼び方が特徴的で、ちょっと間が抜けているようだけど、この作品のアイデンティティのようにも思えた。
    「手芸」というテーマでこんなにもたくさんの掌編小説を生み出せることに驚かされたが、仇になっているというか、どの掌編からも同じような雰囲気を受け取ったので、このような文章表現を保った、もう少し多様な展開の短編集が読みたいと思った。

    0
    2025年08月21日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

    とりつくしま。残された家族を見守りたいが故に、縁のある物に移ることで進むストーリー。

    自分の経験からは寿命を全うするよりも、圧倒的に突然死んでしまう方が多い。(それが寿命だと言われれば、何も言えんが。)

    仮に今自分が亡くなり、とりつくしま係があったとして、何になろうと思うだろう?ふと残される側より、先立つ側にいるということを考えさせられる作品だった。

    0
    2025年07月27日
  • とりつくしま

    Posted by ブクログ

    この世から亡くなり、何か物にとりつく事ができた短編集。
    ロージンとして側にいる事にした母のお話しにはホロリときました。

    全体的に切なくホロリとくるお話しでした。

    0
    2025年07月19日
  • いとの森の家

    Posted by ブクログ

    特別な事は何も起こらず、嫌な事も嫌な人もでてこない、小学四年生の女の子が素敵な土地で素敵な人たちと出会って暮らす一年間の話。たった一年でも子供時代にこんな経験が出来たらその後の人生の指針になるだろう。

    0
    2025年06月29日
  • フランネルの紐

    Posted by ブクログ

    ふわふわした物語。
    手縫いの何かを作るときには、ひと針ひと針に思いが込もる。そんな手工芸品の周りで優しく紡がれていく、いろいろな人のお話。

    0
    2025年06月06日
  • 階段にパレット

    Posted by ブクログ

    イラストレーターの実弥子は古民家を改装して絵画教室を始めた。年齢層が幅広く和気あいあいと絵を描くことを楽しんでいる様子が伝わってきた。絵を楽しめるとはどういう感じなんだろう?自分の生活の中にはないジャンルでした

    0
    2025年05月27日