東直子のレビュー一覧

  • さようなら窓

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    ネタバレ

    繋がった短編で、ゆうちゃんがきいちゃんに不思議な話をしたり、いろんな人に出会い、少しずつ不安定でゆうちゃんがいないと何もできなかったきいちゃんが前に進む話。
    ゆうちゃんの話が、どの話もその後が見えない話で感情の持っていく場がなく、読んでいてあーっとなりました。
    ゆうちゃんと離れて、ひとりで進んだ先がいいものであればと思います。

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    2020年04月07日
  • いとの森の家

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    ネタバレ

    *都会から小さな村に引っ越してきた加奈子は、不思議なおばあさん・おハルさんとの出会いを通し命について考えはじめる。福岡・糸島の豊かな自然の中で、成長していく少女の姿が瑞々しく描かれた物語*

    四季折々の田舎の暮らし、手作りの給食、オケラやホタル、雪だるま…懐かしい、昔よき時代の風景。本当の贅沢。あたたかな世界が広がります。そんな中、死刑囚と交流を持つおハルさんの存在が違和感なく描かれ、子どもたちそれぞれが一生懸命に考えて答えを出す様が良かった。正解はない。けれど、一生懸命考えることが大事だと思う今日この頃。

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    2019年05月09日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    夢と現実の間を行き来するような、不思議なトーンの小説。非現実的である一方、ファンタジーというには生々しく、それで結局何なの、というフラストレーションもないではないけど、独特の読後感が味わいどころか。

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    2019年03月07日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    生きている現実と0.5mmずれた世界をみているような空気感。
    産まれでるいのちと、死にゆく魂がふわふわと漂っていく。

    登場人物の一人一人が、幻なのか、実体があるのかわからなくなる。
    さらさらとした不穏な描写が文学の力を感じさせてくれた。

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    2018年08月13日
  • 晴れ女の耳 紀ノ国奇譚

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    紀州の話し言葉はなんだか和やかな印象なのに、実際言ってることはえぐくてくらくらします。
    この夏みたいにからりと晴れた日に読みおわれてよかったです。

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    2018年05月16日
  • いとの森の家

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    なんて濃密な一年。
    加奈子はこれからもたくさん感じて考えて素敵な女性になるんだろう。
    ハルさんのモデルになった方のことをもう少し知りたくなった。

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    2018年04月08日
  • さようなら窓

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    p46「のうみつなぶどうの甘い香りが部屋中に充満していた。」
    「ゆうちゃんのそういうお気楽なところが、好きで、そしていぶかしい。」

    恋人のゆうちゃんのおうちでの居候ぐらし。不安で何もできず眠れないときにしてくれるお話。
    あたたかくて愛のある、そして胸がキュウッとなるお話でした。カブトムシの話。ぶどうジャムの話。でもふわふわしすぎているというか、女の子がゆうちゃんに(心理的に)まとわりすぎている臆病な感じが、モヤモヤする。と思っていたら…仕方ないのかな。でもキュウッとなる。

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    2017年12月14日
  • さようなら窓

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    不安定な主人公をやさしく見守る彼。でも、変わるのって自分でどうにかするしかない。変わるのも振り回すのも、すべて自分軸の主人公。数年前の自分を見ている気がして、かすかな苛立ちをずっと持ちながらよみました。なかのエピソードに、「いとの森の家」の話かな?と思うものがありました。

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    2017年10月30日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何か『かもめ食堂』のような自分探し人情ほっこり話となぜか思って、すぐぼんやりとさぼる由実にいらつき、タバサと寝たところからえ?結局恋愛系なの?と評価が★2の勢いになったが、だんだんオカルトじみてきてラストで結構良い意味で置いて行かれました。

    ネット検索してみたけれどラストの解釈をされているものが見当たらなかったので、シミズ的解釈↓
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    【前提】
    ・由実は過去2人子供を産んでおり、1人は死亡、もう1人を残して逃げた
    ・逃げた先は行方不明者がよる町と呼ばれるところの薬屋
    ・この町は外に出なくても生活できる
    ・マサヤという老女だけ

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    2017年10月26日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    捉えどころのない感じでふわふわと読み進めていたが、最後一気に、え?えっ! ってなる。
    あれは一体なんだったんだろうと、ある意味後味が残る作品。

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    2017年10月19日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    何だか、病んでいる人の心の世界に入り込んだ気分。
    ずっと平らな印象で、何というか、全ての登場人物に感情がない感じ?
    タバサと山崎さんには愛を全く感じないし、妊娠した喜びや困惑も、淡々としすぎている。
    とても現実味のない話でした。
    パラレルワールドなのかも。

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    2017年10月08日
  • いとの森の家

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    死刑囚の母と呼ばれた白石ハルさんと著者が子どもの時に一年だけ過ごして感じた糸島の風土をモデルに創作されたフィクション。
    主人公の加奈子を通して、自然の情景、命の重み、少女たちの成長を追うことができる。個人的には、咲子ちゃんが、死刑囚の人のお骨を目の前にして「わたしはお祈りはしません」とぱたぱたと涙をこぼしながら言うシーンが印象に残った。

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    2017年09月07日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    全てを捨てて知らない町の古びた薬屋に辿り着いた山崎由実。謎めいた店主の平山タバサと町の住人。孤独の本質を問う長編小説。
    例えれば小川洋子作品のような、不思議な世界観のお話。モヤモヤ感とふわふわ感が同居しながらも、チクッとした痛みを所々で与えてくる。

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    2017年09月06日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    池、もしくは沼のような小説。ジャンルもミステリなのかファンタジなのか、はたまたホラーなのか判別不能。終始、謎めいた作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    平穏な時間。それ以外に欲しいものなんて何もない―。山崎由実はすべてを捨てて家を飛び出し、知らない町の古びた薬屋に辿り着いた。店主の平山タバサは、由実を薬局の手伝いと家事全般の担い手として住み込みで雇ってくれた。見ず知らずのわたしを、なぜ…。謎めいたタバサの本心はわからぬままだが、由実は次第に新しい生活に慣れてゆく。誰しもがもつ孤独をたおやかに包み込む長編小説。

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    2017年08月19日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    完全にタイトルと装丁買い。

    最初は私が誰で、タバサの性別もいまいちわからず…。
    なんだろう。少しずつ主人公の氏名がわかり、なんだかとらえどころのない、夢のような日々が描かれている。幻なのか現実なのか…境界線を行ったり来たりしているような感じ。

    そして、ラスト。
    これまでぼんやりゆっくり物語の時が流れていたのに、展開(?)が一気に早まったような気がして、ついていけずに終わってしまった。

    私とタバサの過ごした時間は夢だったのか、現実だったのか…。

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    2017年08月18日
  • らいほうさんの場所

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    作者らしい筆致で物語が進んでいくが、ここまで、読後に??がついて、ミステリアスな小説はたぶん初めて。
    三人兄弟姉妹が、結局皆、変。モヤモヤが残りすぎ。っと作者はこれを狙ったのか。。。

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    2017年08月14日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    タバサという名は、「奥様は魔女」というドラマに出てくる娘の役名(男なのに)を母がつけ、薬屋の看板までも変えてしまった、とエピソードを語るくだりが、冒頭ある。
    それを暗示するかのように、主人公の周辺で不穏で不気味な出来事が起こる。いつの間にか何処かへ連れて行かれてしまう不思議な読後感。

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    2017年08月13日
  • いつか来た町

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    電車に乗って、池袋に着くところでちょうど池袋についての章を読んでいて、びっくりした。
    言葉はきれいで心地よいのだけど、私にはちょっと読みにくかったかな。。
    東さんは小説の方が好きかも。

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    2017年04月07日
  • 千年ごはん

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    ごはんにまつわるエッセイ集。
    もちろん短歌も入ってます。
    ゆったり丁寧に食べ物と向き合う感じがいいです。

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    2016年02月14日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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     例えば、梅干しの種には毛が生えていることとか。そう言われればそうなのだけど、言われるまで忘れていることを掬いとってくれる短歌にハッとさせられる。このシリーズを読むのは二作目なのだけど、詠み手の個性や特徴が分かるようになってきて、自分のお気に入りの方が見つかるのもまた楽しい。タイトル通りひとりの夜に本作を読むと、心がしんと静まりかえって、温かいのだけど少し寂しくなりそう。でもそれも含めてとっても良かった。

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    2015年12月14日