東直子のレビュー一覧
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お節料理の黒豆、鍋料理、ちらしずし、天麩羅、そうめん、ごはんのおこげ・・・などなど、オリジナルレシピやら食べ物へのこだわりやら切ない思い出に、36の短歌を添えた「今日のビタミン」&「つらつらごはん日記」の書き下ろし作品の贅沢な食べ物エッセイ集。
「肌重ねあったことは語らずにすり鉢の中にふくらむ豆腐」
「取り戻せることもあるのよ とにかくね今の今なら今が今なの」
何気ない日々の食べ物を切り取り、人生になぞらえた短歌が心に響く!
本のタイトルが『千年ごはん』とにあるように、食べるという行為はある意味、連綿と生きてきたその生きものの時間と付き合うことなのだろう。家族となることは、一緒にごはんを食べることから始まる・・・と、改めてそんな風に想いを馳せた。
某TV番組チューボーですよ!風にいうと★★★「星みっつですぅっっ!」(^_-)-☆ -
Posted by ブクログ
椎名隊長の怪しい体験隊では、ドレイの沢田。吉野朔実劇場ではワインを飲んでる人。実は編集者の沢田康彦さんが小林恭二の短歌パラダイスに触発され、素人結社をつくる。(小林氏は俳句関連の著作が多いのに)
素人の作と思って読むと、これが物凄く面白い。プロから見たら、傷はあるんだろうけれど、型に嵌らず、ぐいぐい読ませる作品多し。穂村弘と東直子の両プロが批評と解説をつけて、読み方を教えてくれる。
同人は吉野朔実さん、女優の本上まなみさん、水泳選手の千葉すずさん、ちょっとH系写真や著作のある伴田良輔さんや一般の人たち。女性の歌の方が巧い。男はどうも理屈や説明に捕らわれるらしい。
羨ましい。僕もこういう歌が詠めるようになりたい。 -
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ネタバレロージン
トリケラトプス
青いの
白檀
名前
ささやき
日記
マッサージ
くちびる
レンズ
番外編 びわの樹の下の娘
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東直子さん初読み。
死者が現世に戻り何か物に取り憑いて、もう一度会いたい人の元にかえったら…という心惹かれる設定。
あらすじを聞いて、勝手にドラマチックなストーリーを想像してしまいましたが、いい意味で地味に落ち着く短編集で、一章ずつじっくり読みました。
大竹さんの解説を読んで。
確かに死者といえば怨念渦巻くどろどろと暗いものだと第一にイメージするが(ホラー好きなこともあり)、この作品は明るくて少しサラッとしている気がします。
全てがすっきりと感動するだけのお話ではなく、かわいそうだったり気持ち悪かったり、バラエティ豊かなお話もあったりするところがリアリティを感じました。
個人的には白檀、日記、マッサージが好きでした。
きっと自分も死んだら残してきた人たちに前に進んで欲しいから。。。 -
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子どもの頃から寂しさを抱えていたんだろう主人公はいつも不安定で眠れなくて、そんな彼女を恋人は家に住まわせている。
きいちゃんとゆうちゃんの、ままごとみたいなふたりの暮らしはどこか不穏で、終わりの予感をはらんでいました。タイトルからちょっとあるけど…
きいちゃんは面倒くさくて「どうしていつも考えがその方向に?」はその通り。考え方の癖があるんだろうけど。
でも、ゆうちゃんの「無理しなくていいよ」も優しくはないよな…こんなんモヤモヤを抱えてしまう、と思っていました。良い人ではあるんだろうけど。
そんな彼に引かれたのか、夜な夜な語ってくれる思い出に不思議な人がいっぱい出てきて面白かった。でも皆さん、ゆうちゃんと関わっては通り過ぎていってたなぁ。
もう共依存なりかけ、と思っていたところ、きいちゃんは実の父きっかけで踏み出すことを決める。
ここから立ち上がれるのか。若さはすごいな。。。
いつの日かこれで良かったと何気なく思うのだろう、という歌を思い出します。
寂しいけれど力強い未来。
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死んだら、モノに取り憑ける。
大切な人が大切にするものに。
好きな人が大好きなものに。
自分の思い入れの強いものに。
生まれ変わるのではなく、取り憑く。
その人が使ってくれる時だけ、一緒にいられる。何もできない。ただそこにあるだけ。
モノだから、使い終わって消えてなくなったり、しまい込まれたり、売られたり、使われなくなったり、捨てられたり、その行方はそれぞれ。
モノの視点からの物語。取り憑く側も老若男女さまざまで、お話によって好き嫌いはあるだろうけど誰が読んでも何か引っかかるものがある短編集だと思う。
私は、息子のロージンバッグになったお母さんの話、年上の師匠に惚れて弟子入りまでした女性の話、カメラになったおばあちゃんの話が好き。だけど、親に捨てられた補聴器の人の話や新婚さんのマグカップの話も不思議と心に残る。ああ、モノになってでも側にいられるって幸せなだけじゃないんだ、モノになるってこういうことなんだって突きつけられる。
私は死んだらどうしましょうか。
子供はあと数年で出ていくだろうし、1人でいる旦那を見守っててもなぁ…
死んだら私は、家族じゃなくて、なんかこう、生きてたら行けない世界を見られる何かになりたいな。