東直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刺繍や編み物など手芸をモチーフとした短編集。ホッコリと優しい気持ちになれる、大人のための絵本のような物語が、18編紡がれていました。ひとつひとつの物語の最後には、素敵な歌が一首。100頁ちょっとの本ですが、なんどでもゆっくりと楽しみたい本です。
この本を読みながら思い出したのは、子どもたちに何度も読み聞かせをした『わたしのワンピース』(絵と文、にしまきかやこ)という絵本でした。『フランネルの紐』は、自分で自分に読み聞かせをしているような感じがしました。
この本は、様々な色や素材のものを吟味して、出来上がりを楽しみながら作ったり、喜ぶ顔を思い浮かべながら作ったり、そんな気持ちも思い出させてくれる一冊でした。
光枝さんの指と口笛
率子さんの風の家
メルさんの羽根
チタン先生の蜘蛛の糸
マルちゃんのリボン
ココさんの心臓
ストライプさんのストライプ
ミルミルさんの安眠枕
シェリーさんのコスチューム
イルさんのたんぽぽ畑
サラ&アンのランジェリー
鉄人さんのプリーツ
シーさんのハートスカーフ
カト姉ちゃんの「このこ」たち
ヤンさんの白いハンカチ
雲さんのもくもくちゃん
スナノリのマントブローチ
ライムさんの帽子
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Posted by ブクログ
私は今まで短歌を読んでも、分かったふりをしていた。
この本で、歌人たちが表現をどれだけ工夫して読者に伝えようとしているかが少し分かった。
・助詞にこだわる も、だけ、さえ…など強い助詞には要注意。読み手がそうですか、と引いてしまう。
・短歌は具体的に(心情的)、俳句は抽象的、感情表現を差し込む余地が少ない。だから短歌は癒される?自分のことを歌うことができる。
・同じ音数でも、ひらがな、カタカナ、漢字、どれを使うか吟味する。一度両方で書いてみるとよい。
・短歌の表現の軸には「共感」と「驚異」がある。しかし、本当に共感性の高い歌は背後に「驚異」をもっている。わざと特殊な表現…「しぼりこみ」をすることで読者を惹きつける。物事を順番通り並べず、ここだと思う部分を強調する。単なる日記にしない。言葉選び、順番、目線…虚構でもいい、エッセンスを加える。
言い負かしふと見る吾娘のどんぐりを五つ握ればいっぱいの手 本下いづみさん作
泣けた。口は達者でもまだまだ子どもなんだよな。親として反省する歌と解釈した。 -
購入済み
知っている様で知らない
羅生門も蜘蛛の糸も、大抵の人は内容を知っている。
羅生門に至っては、複数の漫画で攻撃技にもなっているし、蜘蛛の糸は無慈悲な鬼にぶった切られたり仏がクレーンゲームで景品ぎちぎちにさせたりする。
けれど、どちらの小説も真面目に読んだのは何時の日か。
難しい漢字も読み仮名が振られているから安心。
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Posted by ブクログ
歌人の東直子さんが子どもの頃から歌留多として親しんできた百人一首を今改めて全首をじっくりひもとき、現代の言葉で五七五七七の現代歌集として再構築した歌集。
私は子どもの頃、百人一首を覚えるような宿題はなかったため百人一首、全首をまとめて読んだのは初めてでした。
東直子さんの訳した歌と訳文も付いているので、とてもわかりやすくてよかったです。
その中から東直子さんの訳文の方がよかった、わかりやすかったと思った歌と本歌をいくつか載せます。
比べ読みしていただけたら嬉しいです。
○大空をふりあおいだらああ春日、三笠の山に出ていた月が
安倍仲磨
○天野原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
○これなのか旅立つ人も帰る人も別れてはまた逢坂の関
蝉丸
○これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関
○その名前「逢坂山のさねかづら」ひっそり秘密に逢いたいのです
三条右大臣
○名にし負はば逢坂山のさねかづら人にしられでくるもよしがな
○天の光のどかにそそぐ春の日にそぞろごころに花は散りゆく
紀友則
○ひさかたの光ののどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
○約束をしたよね涙流しつつ末の松山波越すまいと
清原元輔
○契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは
○不本意なこの辛い世を生きぬけばきっと恋しいこの夜の月
三条院
○心にもあらでうき世に長らへば恋しかるべき夜半の月かな
○滝川の岩に砕けてわかれてもいつかはきっとまた逢いましょう
崇徳院
○瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
○秋風にたなびく雲の切れ目よりこぼれる月の光きよらか
左京大夫晃輔
○秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけき
○悲しめと月が言うのか(そうじゃない)月にかこつけ流れる涙
西行法師
○嘆けとて月やはるもの思わするかこち顔なるわが涙かな
○花の降る嵐の庭の花の雪ふるびゆくのは私のからだ
入道院太政大臣
○花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり -
Posted by ブクログ
ネタバレ沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。
その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。
真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。 -
Posted by ブクログ
実弥子さんはとても素敵だなと思った。絵の中の思いをしっかり汲み取って、それぞれに褒められる。人に対してとても優しくて癒された。
みんなで想像を膨らませて楽しいことを次々と思いつく感じが楽しくて、どんどん読み進められた。
想像力、発想力、観察力…みんな凄かった。日常をこんな風に切り取れたら楽しいだろうなと思った。絵に書き起こすことで、こんなにもストーリーや思いの乗ったものになるなんて、面白い。私は絵が苦手だけど、描かなくても、着眼点、想像力、発想力、観察力は見習って、楽しく過ごしたいし、キレイなものや心動かされることに素直でありたいと思った。そういうものに触れる時間って凄く大切だと思う。