東直子のレビュー一覧

  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

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    読みやすいお話もあれば少し難しいお話もある。
    注釈があるので難しい言葉も分かりやすかった。
    最後にそれぞれの解説もあり、理解が深められた。

    私は「杜子春」の最後が心に残った。
    子どもは、「点鬼簿」が印象的だったみたい。

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    2025年10月18日
  • フランネルの紐

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    声に出して読んで、人に聞かせたらみんないい気分になるかもしれないな、と思うような優しさに溢れた文章だった。
    人の呼び方が特徴的で、ちょっと間が抜けているようだけど、この作品のアイデンティティのようにも思えた。
    「手芸」というテーマでこんなにもたくさんの掌編小説を生み出せることに驚かされたが、仇になっているというか、どの掌編からも同じような雰囲気を受け取ったので、このような文章表現を保った、もう少し多様な展開の短編集が読みたいと思った。

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    2025年08月21日
  • とりつくしま

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    とりつくしま。残された家族を見守りたいが故に、縁のある物に移ることで進むストーリー。

    自分の経験からは寿命を全うするよりも、圧倒的に突然死んでしまう方が多い。(それが寿命だと言われれば、何も言えんが。)

    仮に今自分が亡くなり、とりつくしま係があったとして、何になろうと思うだろう?ふと残される側より、先立つ側にいるということを考えさせられる作品だった。

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    2025年07月27日
  • とりつくしま

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    この世から亡くなり、何か物にとりつく事ができた短編集。
    ロージンとして側にいる事にした母のお話しにはホロリときました。

    全体的に切なくホロリとくるお話しでした。

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    2025年07月19日
  • いとの森の家

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    特別な事は何も起こらず、嫌な事も嫌な人もでてこない、小学四年生の女の子が素敵な土地で素敵な人たちと出会って暮らす一年間の話。たった一年でも子供時代にこんな経験が出来たらその後の人生の指針になるだろう。

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    2025年06月29日
  • フランネルの紐

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    ふわふわした物語。
    手縫いの何かを作るときには、ひと針ひと針に思いが込もる。そんな手工芸品の周りで優しく紡がれていく、いろいろな人のお話。

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    2025年06月06日
  • 階段にパレット

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    イラストレーターの実弥子は古民家を改装して絵画教室を始めた。年齢層が幅広く和気あいあいと絵を描くことを楽しんでいる様子が伝わってきた。絵を楽しめるとはどういう感じなんだろう?自分の生活の中にはないジャンルでした

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    2025年05月27日
  • とりつくしま

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    死んでしまった人に『とりつくしま係』が尋ねる。
    あなたは何になりたいですか?

    野球のロージン、カップ、扇子、日記、カメラのレンズ、などなど

    自分だったら、何になりたいだろうか。
    ついつい考えてしまいました。

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    2025年05月17日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
    子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
    だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
    作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
    子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。

    一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美術部に入っていたが、夏休みの絵画の宿題ができずぎりぎりになってくまのぬいぐるみ(茶色)を書いたら絵が黒と茶色になってしまい、教師から「きったねー絵だな」と言われ、それから絵を描いていないという話が心に刺さった。
    私の小学生の時も、美術の男性教師がとても個性的な人で、児童の絵について笑いながらバカにしてた。それも他の児童に同意を求めるように言うから同級生からもからかわれるんだ。私もやられて、恥ずかしくて鉛筆で必死に絵を消して描き直したっけな。・・・まさか同じ教師じゃないよね?
    私は大人だから、大人の一言がが子どもにどんな影響を与えるのかということについて、自分の苦い思い出とともに、痛感した。
    あと、津村記久子さんの同級生が、教師になったから自分の学生時代のことがよくわかるようになったというのも、なるほど。そうだよね。教師は、自分の学生時代のことを思い出して「あのときのことって・・・」と答え合わせができることもありそうだ。

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    2024年08月23日
  • 私のミトンさん

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    楽しいお話でした。
    登場人物がみな個性的で素敵でした。
    我が家にミトンさん現れたら、私お世話出来る気がしない…遅かれ速かれみんな受け入れていたのですごい笑

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    2024年08月20日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    ネタバレ

    娘さんの習慣の話が面白い。娘さんは毎日キレイに靴を並べるらしい。特に几帳面でもないのに靴は並べる。何故かというと幼稚園のときに、毎日みんなの靴を並べるという「役割」を与えたからだと言う。しかし、娘さんはそんな役割を与えられたことは全然覚えていないらしい。最初の動機は忘れて習慣だけが残っている状態とのこと。自分の習慣とかこだわりというものは、意外と幼い頃にルーツがあるのかもしれない。

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    2024年05月20日
  • 短歌の時間

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    歌人・作家・イラストレーターの東直子さんが、雑誌『公募ガイド』に連載された「東直子の短歌の時間」(2015年4月〜2021年10月号)に一部加筆、修正をしてまとめられたものになります。

    東さん自身も、短歌をはじめられたのは雑誌の短歌の公募欄だったということで、「自分の作品が選ばれたこと。そこに込めた心をよんでもらえたこと。それは、この世の片隅で生きている自分と社会とがつながったと実感した一瞬でもありました。」とあります。選出にあたってはその責任の重さ、残酷さも痛感されたと。誌面の都合上、特選、秀逸、佳作とありますが、それが絶対のものではなく、「私はこの歌の方が好きだな、私はこう読む、などと、好きに読んでくださって大丈夫です。」とあります。
    自由に愉しむことを、後押ししていただけた気がします。

    毎月「題」が設定され、必ずその言葉を短歌に詠み込む「題詠」と、その言葉から連想される世界を描く「テーマ詠」を交互に出題されています。
    少しだけご紹介させてください。

    《テーマ詠 数字》
    睦月くらげさん
    「はるはると二回唱えて春を待つ
      遥か彼方のチハルのために」

    九螺ささらさん
    「目を閉じる目を開ける次は閉じている
      二進法にてまばたきはつづく」

    数字というテーマも面白いし、睦月くらげさんのリズム感のあるはるの並びが可愛らしくて、九螺ささらさんのまばたきが二進法という点がユニークで好きです。

    短歌に全く詳しくない私ですが、投稿された作品の感情を現す言葉のチカラやリズムに驚き、魅了されたり、様々な感情をいただきました。
    ありがとうございました。

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    2024年05月08日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸【試し読み】

    購入済み

    仏の態度

    芥川龍之介の仏教説話の一つである。因果応報を説いたようであるが、芥川龍之介が本気でこの王な因果応報を信じていたのかは疑問に思う。むしろこの作品は、地獄と極楽の対比、特に最後の数行の地獄の亡者の失敗とはまるで無関係で無関心な、光と香りに満ちた極楽の描写と釈迦の態度の表現に真骨頂があるような気がする。

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    2024年05月03日
  • さようなら窓

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    歌人で作家の東直子さんの12の連作短編集です。
    静けさに漂う死の気配のようなものが、優しさよりも少し強く印象に残ります。以前に読んだ「薬屋のタバサ」にも感じた、人の弱さを、儚い優しさで包んだような作品でした。

    帯の一文より。「寝る前に一編ずつ味わいたい、現代の『千夜一夜物語』」

    解説の西加奈子さんの一文より。「東さんは、言葉と、人間を、その頼りなさを愛し、引き受けている人だと思う。」

    正に、その通りですね。

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    2024年03月20日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    女優や漫画化、絵本作家など異業種の言葉の天才たちが詠んだ短歌を、人気歌人がコメント。


    様々な職業・年齢の方々が一つのテーマに対して詠んだ短歌に対し、歌人の穂村さん・東さんと雑誌編集者の沢田さんがコメント・批評をするという形式の歌集です。

    それまでに積み重なったいくつもの歌から、詠み人の人間性まで丸裸にされてしまうようなコメントが、興味深いとともに少し怖い。言葉のプロフェッショナルってやっぱりすごい。
    「べたべた」や「自慢する」、「芽きゃべつ」といった一風変わったお題や、特定のホラー映画などを詠むという題が出てくるのも面白いです。

    読んでいて思ったのが、あるテーマに対して感じる事というのは人それぞれ違ってしかるべきだと思うのですが、それでも詠まれている内容にはどこか共通する本質のようなものがあって(例えば「芽きゃべつ」に対する歌だったら集団性のようなイメージ、内に何か秘めている印象など)、そこに共感したりしているのではという所。
    実は短歌というのはイデアにとても近い所にある文化だったりするのかななどと感じました。

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    2023年11月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    作家さんそれぞれの回答にユーモアがあって、楽しく読めました。
    読んだことのない作家さんもいたので、小説も読んでみたいなと思いました。

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    2023年07月28日
  • さようなら窓

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    ふわふわした物語で、現実とファンタジーが混じったような表現も素敵だった

    ただ、きいちゃんのキャラクターに共感ができなくて
    このままいくと、ゆうちゃんと共依存みたくなるのでは、、
    と思っていたけど、2人の決断にがんばって!
    と最後は2人ともを応援したくなりました

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    2023年03月05日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    大人が読んでも楽しかったです。
    ちなみに夏休みの宿題はわたしは早めに終わらせるタイプでしたが会話のマナー的にはなってないのかな笑。

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    2023年01月25日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    7人の作家によるエッセイアンソロジー。
    もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
    サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
    子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。

    好きなエッセイは
    三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
    高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
    角田光代のクヨクヨしてしまう自分。
    町田康のおじさん的エッセイも面白かった。

    子どもにむけてエッセイという文種について教えることに使えそう。

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    2023年01月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    謎の本である。

    買って読んでおいて、この感想は?と思うのだけど、まぁそんな予感で買ったとも言える。
    まず、ターゲットの子ども、とはどれくらいの年齢を対象にしているのか。
    受験のこととか、スマホの質問なんかが入っているので、小学校高学年から中学生くらいなのかなーという感じがする。

    質問が「積極性がないとダメか?」とか「大人になるって楽しいか?」というものなので、子どもの側は至って素朴なのだ。

    だけど、「迷回答」してくれる作家陣のラインナップが、ちょっと不思議。
    角田光代さんとか、三浦しをんさんは、あぁ!となるかもしれないが……。

    素朴な質問に、しっかり「迷回答」するものだから、なんだかもはやエッセイ味まで出て来る。
    妙味?の一冊。

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    2022年12月25日