東直子のレビュー一覧

  • とりつくしま

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    先生の扇子になる話はもう泣けて泣けて。心がきゅーーーーとなりました。わたしだったらなににとりつくかな、と考える時間がすき。

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    2025年10月31日
  • とりつくしま

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    とてもいいものを読みました。
    とりつくしま‥‥がないなんてことになりたくない。
    すべての短い短編がどれもどれもいいのです。

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    2025年08月15日
  • とりつくしま

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    白檀、名前、レンズ
    この3つの話が特にお気に入りです。
    短編集なので読みやすかったです。
    全部切なくて心がキュッとなりました。

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    2025年08月14日
  • とりつくしま

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    東直子さんによる文庫版あとがきより引用します。


    P206~
    前略
    「とりつくしま」とは、命をなくした人がこの世に戻ってきて魂を宿すモノのことをそのように呼びならわすよう設定したのですが、「とりつくしま」を考えるということは、死んで間もない人のことを考える、ということになります。誰でもその身に潜ませている「死」を考えることでした。実際に書きはじめる前に、頭の中で、なんらかの未練を残して亡くなった人を想定し、さらにその人が生前一番大事に想っていた人のことを考えました。物になって大切な人に再会した死者たちが、どんなことを呼びかけたいと願うのかを。
    後略



    全十一話の連作短篇集なのですが、全話

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    2025年06月21日
  • とりつくしま

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    死んでしまったら、「今日」が終わる。

    本当にあっさりとした短編集なのに、しっかり辛くなったし、あたたかい気持ちにもなった。
    特に「日記」「マッサージ」では感情移入しすぎて、涙が止まるまでの数分間は次に進めなかったほど。その次の「くちびる」はまさに中学生の青春で、ほっこりしつつ落差にバグった。笑

    各編の最後の文が心に浮かんで、そこから死者の代わりに綴ったというあとがきを読み、東直子さんのことが大好きになった。
    生きていく勇気をもらいました。

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    2025年05月03日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

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     今まで知らなかった芥川の作品も多数収録されていて楽しく読めました。やはり芥川の日本語は美しいです。それに加えて、『十本の針』なんかは彼の思索が凝縮されているように感じてとても好きです。

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    2025年04月02日
  • とりつくしま

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    朗読劇で知ってから原作を読もうと購入。こんなにも原作が朗読通りだったとはと衝撃。作者が歌人なので必要な分だけそり落とされた言葉たち。でもまるで1人1人が語っている様な文体に心奪われました。短編でここまで書き分けられる人がいらっしゃるとは!東さんのご本、もっと沢山読みたい!!と魅力にとりつかれてます。
    どのお話も好きだけれど
    特に「名前」と「レンズ」はキラキラした希望の中で終わる感じが優しくあたたかい光が見えて好きでした。
    逆に「青いの」と「ささやき」は辛かった。

    私は何にとりつきたいかなと考えながら読み進めて、母の眼鏡かなという結論に。
    そう考えてるうちに、「今」ときちんと向き合って惜しみな

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    2025年03月05日
  • とりつくしま

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    私が今死んだら、きっと、家のリビングにある、もうすぐ壊れそうな電子レンジに取り憑くと思う。
    生きているからこそ言葉で伝えることができるんだなあと改めて実感。
    p143

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    2025年02月23日
  • フランネルの紐

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    刺繍に関する短編集。
    ショートショートで読みやすい。

    吉田篤弘さんの本に似た雰囲気があって、
    文章から想像する風景がステキで癒される。

    登場人物につけられる
    チャーミングなあだ名がとってもかわいい。

    刺繍がしたくなった。

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    2025年01月13日
  • フランネルの紐

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    短篇より短い掌編18篇
    手仕事手芸のほっこりしたまたはキリッとした心に響くお話の数々。物でも人でも何かを大事に大切に扱う人たちのポートレート。
    表紙のイラストも装丁も素敵でした。

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    2024年11月19日
  • フランネルの紐

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    刺繍や編み物など手芸をモチーフとした短編集。ホッコリと優しい気持ちになれる、大人のための絵本のような物語が、18編紡がれていました。ひとつひとつの物語の最後には、素敵な歌が一首。100頁ちょっとの本ですが、なんどでもゆっくりと楽しみたい本です。

    この本を読みながら思い出したのは、子どもたちに何度も読み聞かせをした『わたしのワンピース』(絵と文、にしまきかやこ)という絵本でした。『フランネルの紐』は、自分で自分に読み聞かせをしているような感じがしました。

    この本は、様々な色や素材のものを吟味して、出来上がりを楽しみながら作ったり、喜ぶ顔を思い浮かべながら作ったり、そんな気持ちも思い出させてく

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    2024年12月04日
  • とりつくしま

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    とりつくしま
    どんな物語かと話を進めていくと、とても心温まる作品ばかりだった。
    自分だったら何にとりつくかな?
    物を大切にしよう等、いろんな視点で読み進めることができる作品。

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    2024年11月10日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    私は今まで短歌を読んでも、分かったふりをしていた。
    この本で、歌人たちが表現をどれだけ工夫して読者に伝えようとしているかが少し分かった。

    ・助詞にこだわる も、だけ、さえ…など強い助詞には要注意。読み手がそうですか、と引いてしまう。
    ・短歌は具体的に(心情的)、俳句は抽象的、感情表現を差し込む余地が少ない。だから短歌は癒される?自分のことを歌うことができる。
    ・同じ音数でも、ひらがな、カタカナ、漢字、どれを使うか吟味する。一度両方で書いてみるとよい。
    ・短歌の表現の軸には「共感」と「驚異」がある。しかし、本当に共感性の高い歌は背後に「驚異」をもっている。わざと特殊な表現…「しぼりこみ」をする

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    2024年10月25日
  • ひとっこひとり

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    淡々とした日常の印象の短編集。
    特にすごい結末があるわけではなく、あれ?これで終わり?という感じだけどなんとなく心地好く読み終われる不思議な1冊でした。

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    2024年10月19日
  • とりつくしま

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    『日記』『トリケラトプス』
    『名札』『マッサージ』
    が好きでした。

    わたしだったら、なににとりつくだろう。
    大切な人のそばにいられるモノ。
    そこまでしてそばにいたい人たち。
    そんな人が思いつくだけでも、今充分幸せなのだなあ。と思った。

    とりつく、と言うけれど、
    暗い感情はなく、じんわりとした温かさや救いを内包するような少し切ない読後感が残る。

    あとがきで、作者の東さんは、どの短編も、まず全て最後の一言を思いついて、そこから着想を得て描いたと。
    もっと東さんの著書を読みたくなった。

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    2024年09月08日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸【試し読み】

    購入済み

    知っている様で知らない

    羅生門も蜘蛛の糸も、大抵の人は内容を知っている。
    羅生門に至っては、複数の漫画で攻撃技にもなっているし、蜘蛛の糸は無慈悲な鬼にぶった切られたり仏がクレーンゲームで景品ぎちぎちにさせたりする。
    けれど、どちらの小説も真面目に読んだのは何時の日か。
    難しい漢字も読み仮名が振られているから安心。

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    2024年02月10日
  • ひとっこひとり

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    本の表紙に魅かれて、手に取った。

    「ひとっこひとり・・・」
    後に続く言葉は色々、
    そんな、色々な年齢の色々な事情を抱えた一人の話。
    でも、必ず、そばには誰かが現れて、
    寂しさを癒したり、暖かい気持ちになれる、
    そんな出会いのストーリー。

    「大丈夫」
    「待ってた」
    「見つかった?」
    が、特に切なくて、印象に残った。

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    2023年12月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    2023年39冊目。
    読書って、おもしろい。
    今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。

    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。

    「気づきをありがとう」…世の中というところは気づきに満ちており、いくらでも感謝できる。まさしく、最近そんな思いをした。考え方一つで生き方が楽になると思えた言葉。

    最後の「珍回答してくれた先生方」の紹介までも面白かった一冊。

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    2023年09月09日
  • 現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

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    歌人の東直子さんが子どもの頃から歌留多として親しんできた百人一首を今改めて全首をじっくりひもとき、現代の言葉で五七五七七の現代歌集として再構築した歌集。


    私は子どもの頃、百人一首を覚えるような宿題はなかったため百人一首、全首をまとめて読んだのは初めてでした。
    東直子さんの訳した歌と訳文も付いているので、とてもわかりやすくてよかったです。


    その中から東直子さんの訳文の方がよかった、わかりやすかったと思った歌と本歌をいくつか載せます。
    比べ読みしていただけたら嬉しいです。



    ○大空をふりあおいだらああ春日、三笠の山に出ていた月が

    安倍仲磨
    ○天野原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出で

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    2023年08月01日
  • 短歌の時間

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    胸がキュンとしたり、幻想的な風景にじーんときたり……やっぱり短歌は様々な感情を味わえるな~いいなあと思った。たった一文字でも様々な発想の膨らませ方があり、勉強になる✨イラストもすごくかわいい…東直子さんって歌人であり作家でありイラストレーターでもあるのか。すごい。

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    2023年06月10日