東直子のレビュー一覧

  • 現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

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    エッセイから大ファンになった東直子さんの
    百人一首を現代ナイズする作品集。力作!
    作者はどんな人なのか、とか、詩のどこが評価されているのか、とか
    丸暗記するではなく、ひとつひとつの額縁に入った絵のように鑑賞する。恋とか老いとか経験してなくとも、その尊さのニュアンスはきっと伝わるはずだと。
    受験勉強の時にこの本があればなあ、なんて思ってしまいました。

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    2026年10月11日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    歌人の東直子さんが紡ぐ17音
    引用にて、時代を超えた過去の母たる歌人も子育てを詩にしていた。ありきたりなことが美しく。
    暑苦しい抱っこ、全身の反抗、小さな服
    大人になったら、触れることの少なくなる手
    手を離れた子のいる大人は、みんな言う
    「あの時」
    わが子をぎゅっと抱きしめたくなる本

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    2026年10月01日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    あたたかい文章で子育ての一コマが描かれていました。この一瞬が愛おしいことなのだと、忙しさや心の余裕のなさで気づけないことが多い日々ですが、そんな時こそ、この本を開きたいです。
    どんなに心のゆとりがなくても、大らかに子育てを楽しみたいという心を思い出させてくれる思える1冊です。

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    2026年09月02日
  • とりつくしま

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    ずるい!!「ロージン」から始まるなんて、ずるすぎる!!こんなの泣いてしまうし、この小説が大好きにならざるをえない!!
    という感じで、とっっても良かった。
    「日記」もとってもよかったし、「くちびる」も可愛かった。

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    2026年07月28日
  • とりつくしま

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    死んだ人の魂がモノにとり憑き遺された人の生活を覗く話。短編11編

    とてもいい。映画化時にすごく売れた本。失ってから気づく大事なものがたくさん詰まっていて短編なのにどれも心がぎゅっとなる。私は誰の何に取り憑くだろう、時を惜しんで大切な人に会いたくなる

    2024年に映画化。
    動かない物に憑依するのは不思議な感覚、描写なのですが、死後の世界を面白く想像出来る本です。気分が落ちているときに読むと心を優しく救い上げてくれます

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    2026年07月18日
  • とりつくしま

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    めーっちゃ良かった。ほっこり、泣ける部門で下半期ベストに入ってくると思う。文体もものすごく好みだった。ずっとうるうるしていた。
    亡くなった人が無機物にとりつく。大切な人のすぐそばにある無機物に。無機物だから、こちらの声は届かない。
    自分は亡くなっているから、大切な人にとっては過去になって、大切な人は少しずつ新しい環境に慣れていく。切ない。でも亡くなった側からしたら嬉しいのかな…。
    特に好きだったのはロージンと青いのとマッサージと日記かなぁ。子供が出てくるのには弱すぎた。親目線も子目線もしんどいて。泣くて。
    私がもし先に亡くなったら、なんにとりつこうかなぁ。我が家のフェイクグリーンにでもなろうかしら。娘と夫をずっと見守りたいな。

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    2026年07月15日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    喜怒哀楽がありつつも、下手くそでも
    "一緒に生きる"努力を怠らない。

    子どもにイライラしてしまったり、時にはダメなことはダメ!と言わなきゃ行けない役回りだったりするけど、"一緒に生きる"のが親にできる唯一のことなんじゃないかなぁ
    素敵なタイトル。

    東さんが、子育て真っ最中だった自分にかけてあげたかったという言葉たち、たくさーん。
    私は本当の育児の大変さに足を踏み入れてない。
    余裕を持って子育てに向き合えている今だからこそ、本を読む余裕がなくなった時のために「言葉の貯金」をしておきたい。

    育児はグラデーションの日々だなぁと思う。
    数ヶ月前と比べると、明らかに子どもは成長しているんだけど明確に「この日に変わりました!」というのがない。
    あれ、そう言えば…と言いながら、
    たくさんの"おしまい"とともに過ごしているのだと思う。

    子育ての終わりってどこなんだろう?
    卒業したら、社会人になったら、結婚式したら、、、?
    いきなり終わりってわけじゃないよなぁ。

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    2026年05月10日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    7年ぶりの出産を控える妊娠8ヶ月目にこの本を読んだ。1人目の育児(現在も進行中)は、とても余裕がなく(精神的にも肉体的にも経済的にも)、今度の出産後も壮絶な日々が押し寄せてくるのかと戦々恐々としていた心構えが一気に解けた。思い返せば些細な瞬間に幸せを感じることも多かったし、1人目は7歳になった今も可愛い。次の新生児、乳児、幼児の育児には私は何を思うかな。もっと自由な心でいれば、前回とは違う景色になるだろう、と、わくわくとした気持ちが芽生えた。このタイミングでこの本に出会えてよかった。

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    2026年04月30日
  • 一緒に生きる 親子の風景

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    Threadsで紹介

    ・(子育ては)この瞬間必要なことをすれば、それでいい

    ・一番嫌われることをしても、一番好かれることをしているから大丈夫

    ・なんの不満も持たない子どもはいない


    ・我々は近代化された社会で無理をしている生き物なのだ、という意識は持っていた方がいいと思う。
    その子が悪いのではなく、生き物として不自然な環境に置かれたら、泣いているだけ


    ・生きているから傷つくけれど、生きているからやり直せる、くらいに思いつつ、適当に、かつ繊細に、毎日を過ごしたいと思う


    ・お母さん同士ではなくても、共通の知人の話題で盛り上がる、というのは、他に話すことがないときである。
    いい噂ならいいが、あまりよくない噂を推測で広げてしまうことは、なるべく避けたいものである。

    逆に考えれば、噂以外のことで楽しみが見つけられる関係であれば、その楽しみに集中して有意義な時間が持てるというものである。


    ・小さい子に、遊びと家事の区別はつかない(中略)(子どもがやった家事はあとでこっそり直さなくてはいけないが)それがめきたことを、まずはほめてあげたい。
    家事は楽しい、という気分を記憶にしっかり刻み込むことが、その子の将来にとって、とても重要


    ・なにをしていても、楽しいなぁという気分を親が持続し続けること
    子どもは、親の心をとっても敏感に感じとる生き物だから


    ・無理してでもどこかに行ったのは、子どものためではなく、親のその時の満足、および記憶の充実のためだったのかと思う


    ・長い人生からすると、とても短く期間なのに、永遠に続くしんどい時間のように感じることもあった。
    必ず終わってしまう時間なんだよ、もっと楽しみなさいよ、とあのときの若い自分に耳打ちしたい



    ・育児をした人には、育児をしたことである人でなければ身に付かないスキルが備わる。

    充分に誇りに思っていいことだと思う。

    スキルが備わるということは、その期間を自分の貴重なキャリアとして考えていいと思う。

    子育てが正式なキャリアとして、社会的にも認知される世の中に早くなってほしいと切に願う。


    ・身体が疲れ、ストレスが溜まりすぎて逃げ出したくなることもあると思うが、これを乗り越えれば自分自身がレベルアップするのだ、と思うことが力にもなるのではないか


    ・人生を最初からやり直すことはできないが、人生を反芻することはできる


    ・子どもとの関係は永遠に続く

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    2026年06月22日
  • とりつくしま

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    好き。とりあえず。
    自分だったら何に…?
    これを読んでからというもの日常でふっと考えるようになってしまった。

    言葉がしみじみと素敵。

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    2026年03月02日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小学高学年から。作家7人の迷回答と言うだけあって面白い。お悩みにそれぞれ答えてくれているが、一般的な回答を期待してはいけない。とにかく文章が楽しめる。

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    2026年02月23日
  • シマちゃん モモちゃん もりのなか

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    とにかく主役ふたりがかわいい。お話の展開も優しくて好きですが、素朴な絵のタッチにも癒されます。
    見るたびに幸せな気持ちになる。特にシマエナガさんの慈愛に満ちた微笑みのような表情に読んでるこちらも思わずにんまり。
    作中のふたりのように、野生のシマエナガさんもエゾモモンガさんもほのぼのと仲良く暖かく過ごしていたらいいな。

    作中のほのぼのとした雰囲気を楽しむ方が大半だと思いますが、巻末にはシマエナガ・エゾモモンガのそれぞれの体長や食べ物や特徴などがまとめられたページもありますので、本に知識を求めるタイプの方にもオススメできます。

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    2026年01月15日
  • とりつくしま

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    先生の扇子になる話はもう泣けて泣けて。心がきゅーーーーとなりました。わたしだったらなににとりつくかな、と考える時間がすき。

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    2025年10月31日
  • とりつくしま

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    とてもいいものを読みました。
    とりつくしま‥‥がないなんてことになりたくない。
    すべての短い短編がどれもどれもいいのです。

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    2025年08月15日
  • とりつくしま

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    白檀、名前、レンズ
    この3つの話が特にお気に入りです。
    短編集なので読みやすかったです。
    全部切なくて心がキュッとなりました。

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    2025年08月14日
  • とりつくしま

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    東直子さんによる文庫版あとがきより引用します。


    P206~
    前略
    「とりつくしま」とは、命をなくした人がこの世に戻ってきて魂を宿すモノのことをそのように呼びならわすよう設定したのですが、「とりつくしま」を考えるということは、死んで間もない人のことを考える、ということになります。誰でもその身に潜ませている「死」を考えることでした。実際に書きはじめる前に、頭の中で、なんらかの未練を残して亡くなった人を想定し、さらにその人が生前一番大事に想っていた人のことを考えました。物になって大切な人に再会した死者たちが、どんなことを呼びかけたいと願うのかを。
    後略



    全十一話の連作短篇集なのですが、全話がとてもいい話ばかりで、どれがよかったかは選べないので前から順番に三篇挙げると


    「ロージン」
    ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母。
    これはもう切なかったです。

    「トリカラトプス」
    夫のお気に入りのマグカップになった妻。
    これはちょっと最後にスカッとするいい話でした。

    「青いの」
    いつも遊んでいた大好きなジャングルジムになった男の子。
    優しい優しいお話で涙が出そうになりました。



    全部の話がよくて、はずれは一話もありませんでした。全部説明したいくらいですが。


    この本は明日、作者の東直子さんのオンラインの講座に出るために少し前から積んでいたのですが講座の前に拝読しておけて本当によかったです。
    歌人としての東直子さんの歌集や詩集はほとんど拝読していましたが、小説は初読みでした。
    歌人という個性を活かされた、どこの誰とも違う個性的な作風に思えました。
    天は二物も三物も与えられるのですね。

    講座に参加するのは昨年の穂村弘さんの対面講座以来で一年ぶりです。
    明日の講座がとても楽しみです。
    何だかドキドキ、ワクワクします。

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    2025年06月21日
  • とりつくしま

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    死んでしまったら、「今日」が終わる。

    本当にあっさりとした短編集なのに、しっかり辛くなったし、あたたかい気持ちにもなった。
    特に「日記」「マッサージ」では感情移入しすぎて、涙が止まるまでの数分間は次に進めなかったほど。その次の「くちびる」はまさに中学生の青春で、ほっこりしつつ落差にバグった。笑

    各編の最後の文が心に浮かんで、そこから死者の代わりに綴ったというあとがきを読み、東直子さんのことが大好きになった。
    生きていく勇気をもらいました。

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    2025年05月03日
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

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     今まで知らなかった芥川の作品も多数収録されていて楽しく読めました。やはり芥川の日本語は美しいです。それに加えて、『十本の針』なんかは彼の思索が凝縮されているように感じてとても好きです。

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    2025年04月02日
  • とりつくしま

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    朗読劇で知ってから原作を読もうと購入。こんなにも原作が朗読通りだったとはと衝撃。作者が歌人なので必要な分だけそり落とされた言葉たち。でもまるで1人1人が語っている様な文体に心奪われました。短編でここまで書き分けられる人がいらっしゃるとは!東さんのご本、もっと沢山読みたい!!と魅力にとりつかれてます。
    どのお話も好きだけれど
    特に「名前」と「レンズ」はキラキラした希望の中で終わる感じが優しくあたたかい光が見えて好きでした。
    逆に「青いの」と「ささやき」は辛かった。

    私は何にとりつきたいかなと考えながら読み進めて、母の眼鏡かなという結論に。
    そう考えてるうちに、「今」ときちんと向き合って惜しみなく生きようと思えました。

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    2025年03月24日
  • とりつくしま

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    私が今死んだら、きっと、家のリビングにある、もうすぐ壊れそうな電子レンジに取り憑くと思う。
    生きているからこそ言葉で伝えることができるんだなあと改めて実感。
    p143

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    2025年02月23日