東直子のレビュー一覧

  • さようなら窓

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    p46「のうみつなぶどうの甘い香りが部屋中に充満していた。」
    「ゆうちゃんのそういうお気楽なところが、好きで、そしていぶかしい。」

    恋人のゆうちゃんのおうちでの居候ぐらし。不安で何もできず眠れないときにしてくれるお話。
    あたたかくて愛のある、そして胸がキュウッとなるお話でした。カブトムシの話。ぶどうジャムの話。でもふわふわしすぎているというか、女の子がゆうちゃんに(心理的に)まとわりすぎている臆病な感じが、モヤモヤする。と思っていたら…仕方ないのかな。でもキュウッとなる。

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    2017年12月14日
  • さようなら窓

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    不安定な主人公をやさしく見守る彼。でも、変わるのって自分でどうにかするしかない。変わるのも振り回すのも、すべて自分軸の主人公。数年前の自分を見ている気がして、かすかな苛立ちをずっと持ちながらよみました。なかのエピソードに、「いとの森の家」の話かな?と思うものがありました。

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    2017年10月30日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何か『かもめ食堂』のような自分探し人情ほっこり話となぜか思って、すぐぼんやりとさぼる由実にいらつき、タバサと寝たところからえ?結局恋愛系なの?と評価が★2の勢いになったが、だんだんオカルトじみてきてラストで結構良い意味で置いて行かれました。

    ネット検索してみたけれどラストの解釈をされているものが見当たらなかったので、シミズ的解釈↓
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    【前提】
    ・由実は過去2人子供を産んでおり、1人は死亡、もう1人を残して逃げた
    ・逃げた先は行方不明者がよる町と呼ばれるところの薬屋
    ・この町は外に出なくても生活できる
    ・マサヤという老女だけ

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    2017年10月26日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    捉えどころのない感じでふわふわと読み進めていたが、最後一気に、え?えっ! ってなる。
    あれは一体なんだったんだろうと、ある意味後味が残る作品。

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    2017年10月19日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    何だか、病んでいる人の心の世界に入り込んだ気分。
    ずっと平らな印象で、何というか、全ての登場人物に感情がない感じ?
    タバサと山崎さんには愛を全く感じないし、妊娠した喜びや困惑も、淡々としすぎている。
    とても現実味のない話でした。
    パラレルワールドなのかも。

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    2017年10月08日
  • いとの森の家

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    死刑囚の母と呼ばれた白石ハルさんと著者が子どもの時に一年だけ過ごして感じた糸島の風土をモデルに創作されたフィクション。
    主人公の加奈子を通して、自然の情景、命の重み、少女たちの成長を追うことができる。個人的には、咲子ちゃんが、死刑囚の人のお骨を目の前にして「わたしはお祈りはしません」とぱたぱたと涙をこぼしながら言うシーンが印象に残った。

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    2017年09月07日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    全てを捨てて知らない町の古びた薬屋に辿り着いた山崎由実。謎めいた店主の平山タバサと町の住人。孤独の本質を問う長編小説。
    例えれば小川洋子作品のような、不思議な世界観のお話。モヤモヤ感とふわふわ感が同居しながらも、チクッとした痛みを所々で与えてくる。

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    2017年09月06日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    池、もしくは沼のような小説。ジャンルもミステリなのかファンタジなのか、はたまたホラーなのか判別不能。終始、謎めいた作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    平穏な時間。それ以外に欲しいものなんて何もない―。山崎由実はすべてを捨てて家を飛び出し、知らない町の古びた薬屋に辿り着いた。店主の平山タバサは、由実を薬局の手伝いと家事全般の担い手として住み込みで雇ってくれた。見ず知らずのわたしを、なぜ…。謎めいたタバサの本心はわからぬままだが、由実は次第に新しい生活に慣れてゆく。誰しもがもつ孤独をたおやかに包み込む長編小説。

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    2017年08月19日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    完全にタイトルと装丁買い。

    最初は私が誰で、タバサの性別もいまいちわからず…。
    なんだろう。少しずつ主人公の氏名がわかり、なんだかとらえどころのない、夢のような日々が描かれている。幻なのか現実なのか…境界線を行ったり来たりしているような感じ。

    そして、ラスト。
    これまでぼんやりゆっくり物語の時が流れていたのに、展開(?)が一気に早まったような気がして、ついていけずに終わってしまった。

    私とタバサの過ごした時間は夢だったのか、現実だったのか…。

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    2017年08月18日
  • らいほうさんの場所

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    作者らしい筆致で物語が進んでいくが、ここまで、読後に??がついて、ミステリアスな小説はたぶん初めて。
    三人兄弟姉妹が、結局皆、変。モヤモヤが残りすぎ。っと作者はこれを狙ったのか。。。

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    2017年08月14日
  • 薬屋のタバサ(新潮文庫)

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    タバサという名は、「奥様は魔女」というドラマに出てくる娘の役名(男なのに)を母がつけ、薬屋の看板までも変えてしまった、とエピソードを語るくだりが、冒頭ある。
    それを暗示するかのように、主人公の周辺で不穏で不気味な出来事が起こる。いつの間にか何処かへ連れて行かれてしまう不思議な読後感。

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    2017年08月13日
  • キオスクのキリオ

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    ネタバレ

    キオスクで働くキリオ。彼の元には、なぜかさまざまな人が訪れ、彼に無理難題をもちかける…。なんだかおかしい、なんとも不思議な連作短篇集。森下裕美が描き下ろしたキリオのイラストを加えて文庫化。

    不思議な不思議なおっさん。

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    2017年05月28日
  • キオスクのキリオ

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    関西弁でほんわかとした雰囲気でありつつ、ちょっとシュールな感じもした。と思ったら元は即興で作られた物語だったんですね。
    納得しました。

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    2017年05月20日
  • いつか来た町

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    電車に乗って、池袋に着くところでちょうど池袋についての章を読んでいて、びっくりした。
    言葉はきれいで心地よいのだけど、私にはちょっと読みにくかったかな。。
    東さんは小説の方が好きかも。

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    2017年04月07日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

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    藁をも掴む短歌指南本。

    シリーズ第3弾らしいが2弾を見逃していた。

    短歌結社『猫又』の有志が綴った渾身の歌を変わらず穂村弘、東直子の変態歌人2人が斬って斬って斬りまくる、という内容。 ←大いに間違っている。

    第1弾のような驚きはないけれど、短歌の本質について鋭く突いているのはこちらの本だと思います。

    ズバッと心に切り込んでくる歌の力に、
    凡人には到底できない、と思い知らされます。

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    2016年10月11日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    有名無名を問わず短歌が好きな人々で結成された短歌結社『猫又』

    猫又で生まれた歌を、穂村弘、東直子という気鋭の歌人が愛情豊かに感想を述べていきます。

    作法としては当然こうすべき、という指摘はありますが、
    感情に対して寧ろこうあるべき、という押しつけがないので、色んな解釈を楽しむことができ、理解しやすいです。

    ああ、歌人ってこういう風に歌を理解していくのね、という天才の頭のなかを覗き込む感じ。

    なんでも最初は理屈ではなく楽しめる。
    だんだん自分で枷を作って苦しくなるものですが、ここで短歌を歌っている人たちは、その最初の気持ちのまま突き進んでいるようで楽しい。
    (実際には生みの苦労にのたうち

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    2016年10月04日
  • 千年ごはん

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    ごはんにまつわるエッセイ集。
    もちろん短歌も入ってます。
    ゆったり丁寧に食べ物と向き合う感じがいいです。

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    2016年02月14日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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     例えば、梅干しの種には毛が生えていることとか。そう言われればそうなのだけど、言われるまで忘れていることを掬いとってくれる短歌にハッとさせられる。このシリーズを読むのは二作目なのだけど、詠み手の個性や特徴が分かるようになってきて、自分のお気に入りの方が見つかるのもまた楽しい。タイトル通りひとりの夜に本作を読むと、心がしんと静まりかえって、温かいのだけど少し寂しくなりそう。でもそれも含めてとっても良かった。

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    2015年12月14日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

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     アマチュアを中心とした歌人の短歌に穂村さんと東さんがコメントしていく形式の短歌入門書。敷居の低い入門書と謳っているけど、読めば読むほど短歌は難しいと感じるし、自分には到底詠めそうにないと感じてしまう。でも、人の歌を読むのは本当に面白い。31文字だけで物語が立ち上がってくるのはすごいなぁ。

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    2015年12月14日
  • 千年ごはん

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    僕は大概古本屋でぼーっと棚を眺めて、題名や背表紙の色合い、表紙の絵などを総合的に判断して買って帰る事が多いです。本の情報収集も最近やっと読書ログでするようになったので、基本どんな本が出てどんな賞取っているとか全然分かりません。
    一番困るのは僕が話題の本みんな読んでいると思って話しかけてくる人。勝手に期待して話しかけてがっかりして去っていく。悪いことしてないのになんだか悪い事したような気になってしまいます。そんなに話題の本ばっかり読んでいたらお金がいくらあっても追いつかないですよ。いいなあお金持ち。閑話休題。

    さて、この本は歌人で小説家の著者が、食べ物についてつらつらと書いたエッセイです。

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    2015年09月21日