東直子のレビュー一覧

  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

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    感性で詠まれる短歌はエロティックな印象を受けることが多くて、「短歌のくびれ」のことばに、すごくグッときた。
    「言葉の性感帯」もやばい。

    文字の並びの話なのに、個人的な触覚とか嗅覚のストックにスッと入ってきては呼び覚ます。
    プロの歌人でも解釈は様々なんだとわかったし、素人の評も割と載せてあったのでみんなそれぞれの悶えポイントも楽しく読めた。

    「短歌があるじゃないか。」
    だなんて、うらやましい!

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    2013年04月30日
  • 千年ごはん

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    生きてあることと 食べてゆくことが すごく密接であること
    そしてそのふたつがうまく繋がると、日々がより豊かな時間となること
    を、味わわせてもらった。

    言葉で表現されてるにも関わらず、他の五感で伝達されたような、不思議な味わい。ゆっくり噛み締められる一冊。

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    2012年10月07日
  • さようなら窓

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    ネタバレ

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    西加奈子さん推薦
    「ふわふわしてる癖に、どうしたって胸を掴んで離さない」
    というのが気になって、あと、表紙がかわいくて購入。
    比較的薄い部類なので、サッと読めます。

    まずは、甘い!甘いよー。
    かなり最初のとこ
    ゆうちゃんの指は、その森の中を自由に、すばやく走りまわる、森のおおかみ。(引用)
    のところとかで
    あ、これ駄目かもって思ってしまったけど、最後まで読みました。

    読んでるとドキドキしてくる。(良い意味ではなく、ハラハラっていうか動悸に近い。笑)
    元(本当)のお父さんが実に嫌な人で、少しは良いところも見せて欲しかったかな。(まあ、そこはしょうがないのか?)
    好きなのは、くしゅの

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    2012年10月07日
  • 私のミトンさん

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    叔父さんの持ち物で今は空き家の家に、引っ越すことになった。

    その家の床下にいたのは、身長50センチの赤い服を着た小さなおばあさん、ミトンさんだった。

    冷やしたフルーツを好み、あかねを振り回しながらも
    周辺の人たちとの交流と、庄司くんとの恋の行方も
    ミトンさんからいろんなことをもらった日々

    想像だけど、ミトンさんってムーミンのリトルミイの印象が強いんだけど。
    多分実際見たらまじで怖いと思う。

    不思議でのほほんとしてて、子供の頃に出会っていそうな話)^o^(

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    2012年08月19日
  • さようなら窓

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    ゆうちゃんときいちゃんの幸せな生活。幸せな生活がなぜか悲しいのはそれがいつか終わるから。

    それにしてもピョートル大帝はその後どうなったのでしょう。

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    2012年06月16日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    「短歌はじめました」「短歌があるじゃないか」は既読。
    時系列からいうと「短歌はプロに聞け」がその間に入る作品。本屋で見付けられなかった、その本が文庫になった。

    編集者の沢田康彦さんが主宰する短歌同人、猫又の歌をプロの穂村氏、東氏が読み方を教えてくれる。
    本の雑誌でお馴染みの吉野朔美さんなど、素人とは言えなかなかの詠み手の同人達の作品。正直、意味が判らない歌もあり、解説でそういうことかと思う。あ~。歌道に暗いなあ。
    同人の皆に作風があって、その人となりが、薄らほの見える。
    だけど、見えすぎるのもどうなんだろ。

    皆さん、巧いなと思うけど、「短歌はじめました」の千葉すずさんのような破壊力のある作

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    2012年06月16日
  • ひとりの夜を短歌とあそぼう

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    『短歌はじめました』の続編といった感じ。
    回数を重ねる毎に、素人歌人の方々の個性が浮き上がってきて面白い。

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    2012年02月07日
  • 私のミトンさん

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    現実とも言い切れない不思議な世界観のお話。

    普通の感覚で言えば”幸せ”とは言えない人が多くでてきますが
    ただ悲しい、辛い、では終わらないお話です。

    読んでいくと直接的に励ましたり元気つけたりする
    言葉はないように思えるのになぜか心にじんわりしみるような気がします。
    感想もずいぶん抽象的になってしましましたが
    私の解釈ではここまでが限界です。

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    2012年02月03日
  • 千年ごはん

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    歌人でもあり小説家でもある著者が、日常の食事に思いを馳せて詠んだ歌とエッセイ。
    干し物文化について書かれたエッセイの、
    「戻していく時間と、新しく加えられていく時間。生きていくということもこれに似ているのでは、と唐突に思う。長い間会わなかった人と、ふいに再会する。干物がやわらかくふやけていくように、その人に対して持っていた感情もゆっくりとやわらかく取り戻してゆけるのだから」
    というくだりが心に残りました。
    対になる歌も深いなぁ。

    取り戻せることもあるのよ とにかくね今の今なら今が今なの

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    2011年11月21日
  • 私のミトンさん

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    ネタバレ

    ミトンさんの存在が強烈過ぎる。

    ミトンさんは身長50センチのおばあさん。と言うと、なんだか可愛らしい小人みたいだけど、実際は不気味で正体不明な小型生物。可愛げがあるんだか、ないんだかよくわからない。
    ウンパルンパや鳴家のような愛嬌があるわけでもなく、何を考えているのかよくわからない奇妙なミトンさん。イメージではムーミンのミーを、ホラーテイストのしわくちゃのおばあさんにした感じ。

    まったく読めない行動をとる彼女と、それを割とすんなり受け入れてしまう主人公達に「物分りが良すぎないか?」と違和感は感じたものの、なんとなく読み進めていくうちに自分自身もミトンさんの存在を受け入れてる事に気付く。

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    2011年09月26日
  • 私のミトンさん

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    大切な“小さい人”。離れてゆく恋人。眠り続ける赤ん坊。迷える私たちの前にあらわれた、身長50センチのおばあさん。今日も幸せでありますように―東直子が贈る、愛しい人々の物語(「BOOK」データベースより)

    やわらかくあたたかく、大きなものを描くお話。
    とっても東さんらしくて、これ、好きだなぁ。

    「放り出すのも、勇気がいるよ。目の前で、息してるんだから」
    「そうよね、目の前で息してたらね」

    「ミトンさん、すてきー。すてきに重いー。すてきに抱きつくー」

    「今、ここにいてほしいのに、いない。いないと、いいも悪いもなくて、ただ、いない人」
    ただ、じりじりと待つばかりの日々。自分では

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    2011年09月11日
  • 私のミトンさん

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    東さんの作品はいつも独特の世界なんだけど、今作は割とすんなり入り込めた。
    ミトンさん。
    私のそばにいたら、私はどうするかな。

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    2011年08月14日
  • 短歌はじめました。 百万人の短歌入門

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    短歌の素人沢田さんがひょんなことから始めた短歌会「猫又」。
    主婦、OL、女優、学生、オリンピック選手、大工、プロレスラーなど様々人たちの様々な歌をプロの二人が批評しています。
    二人の批評も暖かくておもしろいのです。

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    2009年10月04日
  • さようなら窓

    ネタバレ 購入済み

    装丁画素敵。

    装丁画がすごく可愛いので読んでみました。

    きぃちゃん、弱すぎる。
    素直じゃない。
    読んでいてはがゆくなりました。

    単刀直入に
    おもしろくない。

    もっと深いところで
    ゆうちゃんときぃちゃんにつながってほしかった。
    なんだかきぃちゃんが揺らぎすぎて
    読者側がゆうちゃんの話にはいりこめない。

    残念でした。

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    2016年06月20日