東直子のレビュー一覧

  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸

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    羅生門、蜘蛛の糸、藪の中
    聞いたことがあるタイトルを読みたくて、探してみたら、この本に全てあったので読書。
    一番良かったのは、藪の中。次点以降で羅生門、杜子春、蜘蛛の糸。
    作品ごとに注釈が付けられているので読むことにそんなに苦労しない。ファンタジーや児童向けの作品があり、そこは意外だった。
    総じて芥川龍之介の作品は日本語が綺麗だなと感じた。

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    2026年02月07日
  • とりつくしま

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    ネタバレ

    心にじんわり染み入る作品集だった。
    悲壮感というより心温まる感じがした。
    「ロージン」
    勝ったか負けたか、どっちでもいい。確かにそうだと思った。
    「白檀」
    香ってくる話だった。美しい。
    「マッサージ」
    最後の美穂の言葉にぐっときた。

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    2026年01月11日
  • 短歌の時間

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    『日常には飛躍を、非日常にはリアルを』
    よい歌が生まれるヒントとして全体評に書かれていた言葉で、腑に落ちた。

    琴線に触れた三首↓

    p37 テーマ詠「魚」より
    骨だけをのこして君はゆっくりと僕のからだを泳ぎはじめる

    p147 コラム「変化球」より
    お日様に敬礼をする人々をつぎつぎと産み出す地下通路

    p185 題詠「動」より
    肌色の清潔なハムこれは元動物のはずパンにのせ食む

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    2025年11月05日
  • とりつくしま

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    とりつくしまってどういうことだろう?から始まる読書体験。白檀が1番好きだった。ロージンもレンズもトリケラトプスも名前もお気に入り。

    わたしがなにかをとりつくしまにするなら、何にするだろう。心があたたまり、自分を振り返る、少し切ない良い書でした。

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    2025年10月16日
  • そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん

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    雲の上に住んでる男の子の かんちゃん
    火山の地底に住んでいる女の子 コロちゃん
    のお話が3話

    字が多め、長めで
    小学生の低学年向けでしょうか。

    歌人 東直子の作品を探し、絵本作品を発見。
    速攻で手に取りました。

    歌人くどうれいんさんの絵本があんまり素敵だったので。歌人東さんの作品も期待どおり素敵でした。

    歌人が創る絵本。踊ることば。
    及川賢治さんの絵とのコラボ。
    及川賢治さんの絵がこれまた可愛い。
    ふんわり感がマシマシでした。

    ホモサピエンスは、共感能力が優れていたから生き残ったと、最近の研究では言われております。
    共感する根源は想像力。
    想像力の力ってスゴい。
    絵本には、想像力の力

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    2025年10月12日
  • 現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね

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    技巧的な歌もあれば普遍的な感情を素直に詠んだ歌もあり、バリエーション豊かで奥深い。
    解説よりも、現代短歌訳がすっと心に響く。

    中でも印象的だった2首。

    19.
    難波潟短き蘆の節の間も
    逢はでこの世を過ぐしてよとや

    →難波潟の短い蘆の節のような
    ひとときさえも会わずに過ごせと?

    蘆の節の短さを時間に変換。荒涼とした風景が主人公の心に重なる。


    72.
    音に聞く高師の浜のあだ波は
    かけじや袖のぬれもこそすれ

    →評判の高師の浜の荒波は
    近寄らないわ袖が濡れるもの

    「浮気で有名なあなたに関わる気はありませんよ」と男の誘いを断る返歌。

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    2025年09月13日
  • とりつくしま

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    死んでしまったあと、生命のないものに『とりついて』大切な人の近くにいて思い遺したことを見ているというお話。

    11のお話です。
    第一話の『ロジン』が切なくて、でも潔い感じがしました。
    夫に思いを遺して、マグカップになるお話は…この先もずっと見ていかなきゃならないのはしんどいかなと思ったり笑
    それぞれの大切なモノになるのは選択によっては、辛い思いもしそう。

    私だったら何に『とりつこう』かなぁ。。。

    でも、死んだらどこからでも見ていられると勝手に思っていたけど。。。

    やっぱり死んだら見られないかぁ…。

    その日が来るまで、一日一日を大切にしていこうとあらためて思った。
    周りにいる人が愛おしく

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    2025年05月05日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    子ども?の悩みを起点として
    関係がありそうな話だったり
    なんでそんな話が始まったの?
    みたいな視点から思いもよらぬ
    結論のようなものを導きだす
    作家の皆さんに脱帽。

    子どもに相談されたら
    これぐらいのふわーっとした
    ベリーロールで華麗な着地を見せる
    解決策を提示したいものだ

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    2025年04月24日
  • フランネルの紐

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    手芸がテーマの短編集。
    全体的に童話のような雰囲気で、各章の最後に短歌で締められる。

    あとがきに『針と糸と布。その三つさえあればどんな夢もかなう』とあったが、確かにそんな気がする。機械ではなく人の手が作りだしたものは、夢のように美しく強く儚い。

    たまに手芸に取り憑かれる時があるが、これを読んだらまたやりたくなりそう。

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    2025年04月07日
  • ひとっこひとり

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    不思議な感じの短編集だった。それぞれの話に独特の世界観、価値観があった。柔らかくて綺麗な言葉で紡がれていて、でも押し付けがましくなくて読みやすかった。

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    2025年03月06日
  • とりつくしま

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    読書会で紹介していただいて気になった本。死んだあと「とりつくしま係」によって無生物に取り憑くことができる。そのような設定もあってモノ=死者の視点から描かれている珍しい物語。解説でも書いていたが、視点を描いた絵画を知っていたこともあって、芸術的だなと感じながら読んだ。

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    2024年12月26日
  • フランネルの紐

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    表紙に惹かれ内容は知らないまま手に取った本でしたが、とても良かったです。
    手芸にまつわる優しい短編と短歌。
    100ページちょっとの薄い本だけれど一気に読むのは勿体なくて何日もかけてゆっくり読みました。

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    2024年12月18日
  • フランネルの紐

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    私たちは遺伝子だけじゃなく、身を包むものでも時間をつなげていくのだ。

    1話読んではて?、2話からいいな、それからは最後まで身体の周りをくるくると流れ、優しい風に包まれるような穏やかな時間を過ごせた。今の自分にとても沁みた作品、期待以上だった。

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    2024年12月03日
  • フランネルの紐

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    私たちは遺伝子だけじゃなく、身を包むものでも時間をつなげていくのだ-。やわらかなきらめきを放つ小説と短歌で紡ぐ、服飾にまつわる「喪失と再生」の18の物語。『PHP』連載を加筆・修正。

    率子さんに服を縫ってもらいたい。

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    2024年11月30日
  • トマト・ケチャップ・ス

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    軽い女子高生の青春話かと思いきや
    それぞれの抱えているものがずっしりとやってきて
    後半はもう遠いところから応援する人の様に読み進めた。

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    2024年11月28日
  • とりつくしま

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    あなたは何に「とりつき」ますか? 死んでしまったあなたに、とりつくしま係が問いかけます。そして妻は夫のマグカップに、弟子は先生の扇子に、なりました。切なくて、ほろ苦くて、じんわりする連作短篇集。

    映画を観て再読。

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    2024年11月23日
  • ひとっこひとり

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    歌人でもある東直子さんの短編集。まだ3冊読んだだけですが、最近、お気に入りの作家さんです。

    ひと言の言葉をモチーフに綴られた物語は、どれもがとても印象深かったです。様々なシチュエーションでのひと言がもたらす気持ちの表現に、引き込まれました。短編なんだけれど、充実した感じがしました。大丈夫?と言われたときの気持ちとか、スッとその気持ちに入り込めるような感じでした。寂しかったり、孤独だったり、そんな気持ちに優しく寄り添うことについて、思ったりしながらの読書でした。

    装画・挿画の三好愛さんのイラストも、かわいらしくて、ほっこりしました。

    大丈夫
    ごめん
    覚えてる?
    もういいよ
    なんで?
    つれて

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    2024年11月19日
  • 晴れ女の耳 紀ノ国奇譚

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    和歌山弁による穏やかな語りに油断していると突き落とされる感じ。人間を引摺り込もうとする婆さんや狸や元々人だった何かは恐ろしかったり滑稽だったり。でも女達の何処にも行けなさがどの短編の底にも流れていて、ちょっと物悲しいのね

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    2024年11月14日
  • フランネルの紐

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     ゆったりぐっすりと眠れる安眠枕の話、母親の妹にあたるおばさんが主人公の少女の破れたスカーフをアレンジを加えて修復する話など、ほんわかとした気分になれる話ばかりで 良かったです。

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    2024年11月07日
  • とりつくしま

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    優しいと切ないが詰まっている。でも2回死ぬことになるんだと気づいてからは悲しさで頭がいっぱいになった。

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    2024年09月16日