三秋縋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレウェブで読んで文庫で読んで、更にこの感想を書き連ねるために読み直して今のところ涙がでなかったことはない。それほどまでに私の心を揺さぶってきたし、この先何度読み返してもさめざめと泣くことは間違いないだろう。
以後あなたを好きになろうとしてくれる人は二度と現れません、という言葉が妙に頭に残っていて。
結局この言葉を発したミヤギ本人が好きになっているのだけれど、自身の寂しさを埋める程度の道具位にしか他人をみていなかったクスノキが最後ミヤギの抱えたものをどうにかするために考えて結果を出せる程になったのは、自己満足でも他者に与えてみせた行いとそれをしっかり受け止めた者の関係が綺麗にできたからだろう。
与 -
Posted by ブクログ
ネタバレライ麦畑でつかまえて」を彷彿とさせる一人称。
妹のポジションやキャラクターも、どこかホールデンと重なるような。若い、勢いを感じる作風でした。
記憶を持ったまま〇年前に戻りたい、という妄想は誰もがしたことがあると思います。
それを実際に行った主人公の話。
1週目と違い2週目では大いに失敗してしまい、恋人になるはずだった人、友達だった人も全て他人になってしまう。
そんな絶望の中でも希望を見つけ出そうとする物語です。
設定が絶妙に良くて主人公の1人語り形式で進む中、人の感情を表す部分がいちいち納得しました。
僕の二周目の人生がうまくいかなかった理由は、一周目の記憶や再現に固執しすぎた結果、二周目の人 -
Posted by ブクログ
ネタバレクスノキという人間が、自分と重なって見えた。
少しだけ世界を一歩引いた目で見て、周りの人間を冷めた目で見る。自分だけの違う世界が僕にも少しだけあって、その結果、何もない人間になっていた。
作者の言葉を借りるなら、「どうしようもない馬鹿」だった。
それでも、クスノキは絶望しながらも少しずつ変わっていった。
ミヤギという人間と関わりながら、クスノキが変化していく様は、少しだけ羨ましかった。
自分が拠り所にしていた人間に突き放されるのはどれだけ辛いことだろうか。
そんな時に支えになるものがあった時、どれだけ救われるだろうか。
クスノキもミヤギも残り三日を残して寿命を売った。
その時の人生には、値打ち -