三秋縋のレビュー一覧
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ネタバレ
もし、こういった症例が実在して拡大することになったら、心療内科や臨床心理士の持つ役割は大きく変わらざるを得ないんだろうな…と。
大病院の診察科でもない限り、この虫を見つけられる様な医療設備を持っていないでしょうし…。
その上、寄生虫を見つけたとして、駆除が治療として正しいとも限らないってのも…。
佐薙ひじりのその後は描かれないストーリーでしたが、生きていて欲しいと、勝手ながら思ってしまいます。 -
Posted by ブクログ
ふたつの愛が本物であって欲しいってずっと思ってました。
自分が愛していると思っているものをほんとに愛しているのか、命をかけて相手を助けることが愛なら、心がそこになかったらそれも愛と呼べるのか。不思議な感覚になりながら物語を読んでいました。
この物語では2人は愛し合っていますが、そうじゃない場合どうなっていたのかなと考えました。それと同時に自由についても考えさせられました。ただ、私は脳が操られて誰かを愛してると錯覚してしまったとしても、その瞬間幸せならそれに身を委ねるだろうなと考えます。この物語に出てくる人はきっと、その錯覚に身を委ねず、意志を持って行動していると感じました。
この物語が苦手な -
ネタバレ 購入済み
本編を読み始める前に、あとがきの「作品を通して命の価値だとか愛の力だとかについて語ろうという気は、実をいうと、更々ないのです」という一文を先に読んでしまったからか、読了間際から何とも微妙な感覚に囚われてしまいました。
寿命・時間・健康の何れかを換金できる謎の設定、残寿命の30年を換金し余生が3ヶ月となる主人公クスノキ、その監視員として来る女性ミヤギは親の借金の為に10歳の時から30年分の時間を奪われ透明人間に…。
2ヶ月の時を過ごす中で、互いを大切に思うようになった末が、最期の三日間って…。
謎設定ではありつつも、この物語の中では拘束力がありそうで、三日間を過ごしたら本当に設定通りになってし