三秋縋のレビュー一覧
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ネタバレこんな形で、本の題名が回収されるとは。
とても辛い話だった。なにか救われたのだろうか。
一体、どこまでが彼らの心に残った出来事だったのだろうか。
読み進める手が止まってしまうことが多かったけれど、彼らが触れ合った手の温もりを想像せずにはいられなかった。
とにかく描写が細かくて、とても感情移入できたからこそ、辛かったのだと思う。
辛い話だったけど、彼らの世界、存在を覗き見できて良かったと思う。三秋縋さんはすごい。
こんな悲しくて悔しくて、儚い落とし所があるんだ。
2人の中で幸せならそれでいいと思えた。
あとがきにあった「落とし穴の中で幸せそうにしている人」がまさにこの本のことだと思った。そして -
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ネタバレ「自分にとってはあまりに遠い存在、彼女に恋をする資格はない、これさえなければ心を射止めることができるかもしれないのに。」
現実においては「どうやっても変えられない事実」に絶望することはあると思います。
こと恋愛においては見た目が全てではないという風潮もある一方で、人の第一印象を決める「外見」が重要である事は否定できません。主人公は顔にある消えない大きな痣が原因で周りからは好奇の目や憐みの目に晒されており、それが足かせとなり好きな人への好意を伝えられずにいました。
実際に外見や身体的特徴が自分の望み通りになった場合に本当に相手は好きになるのか?というのは誰にも分からない話ですが、本作品ではそ -
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三秋ワールドの素晴らしさを言葉で表すのは難しい。
強いていえば、「100パーの彼女」を描くのが抜群に上手く、またそれをどこまでも自覚的に書いているのが良い。 さらにそれが胸を打つ巧みな情景描写によって美しく飾られているのが素敵。
今回のヒロイン達にしても悶えてしまうほどのキラーフレーズの数々がたまらなかった。
孤独な生を送る2人が、寄生虫のはたらきによって運命的で作為的な恋に落ちる話。
思考も恋情も脳内物質の働きにすぎないのであれば、それが虫やウイルスによるものであろうと本質に変わりはないのだと思う。主観こそが世界を構成する全て。
終わり方は心残りがあるが、あえてあのエピローグを書くことにこ -
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自分の人生、命について深く考えさせてくれた。
「こんなにも素晴らしい世界に住んでいたのに」なんて死ぬ間際に思うことがないように、後悔がないように生きていきたい。
どんなに自分は不幸だと思っていても、それはただの自分の思い込みにすぎないわけで。どんな人間にも愛してくれる人は必ずいるし、チャンスはいくらでもある。何かをきっかけに人は必ず変わることが出来る、そんなことを思わせてくれる作品だった。
クスノキとミヤギ、2人の心情の変化が非常に上手く書かれていたし、作品にすごく入り込みやすかった。伏線回収も完璧。自分が上手くいっていない時はもちろん、逆に上手くいっている時にも読んでみたいと思った。人はい -
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【自分自身の残りの人生について考えさせられた】
残りの人生を売ってしまった。その彼は、絵を書くことが好きだったが、全員に好かれる絵を書こうと思うと、絵を嫌いになってしまった。自分が好きな絵を書くこと。
そして、何か特別な事をしようとするのではなく、目の前の事に対して「堅実に行う」。これが人生をよりよくしてくれる。
身近な人のSOSを感じ取ることもできる。特別な事をしてやろうと思うのではなく、堅実な事を行う。
【活かせる事】
・生きれる日数が決まっている→必死に生きようとするし、人生に意味を見出そうとする。
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・作業の締切を決めている→その時間までに必死に終わらせようとする。
・目の前 -
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ネタバレあらすじを知らずに読んでみたら、お勧めする人が多いのも納得の、すごい作品だった。読み終えてもぐるぐると登場人物たちの未来や、自分だったらどうしたか、考えてしまった。まず設定に驚いた。でも監視社会がもっと進んだらこんな世界もありえないとは言えず恐ろしい。
知らない番号から主人公のもとに、過去のトラウマに関係のある女性が自殺したと告げる電話がかかってくるところからストーリーが進み始めるので、彼女に何があったのか、そもそも主人公とどんな関係にあったのか、どう展開していくのか予想がつかずどんどん読み進められる。だんだんとこの世界の仕組みが明らかになっていき、いくつも衝撃の事実が浮かびあがる。とにかく悲 -
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ネタバレ胸が苦しくなる作品だった。
孤独な2人の愛の物語,
後半、灯花がいなくなってしまった所から、
千尋と灯花ふたりの視点での物語を読んで、胸がギューっと苦しくなった。
言葉にするのは難しいけれど、
孤独の苦しみと記憶の儚さ大切さ偉大さを感じた。
自分の身に記憶が無くなることなんてないし、
友人も彼氏も両親もいて人間関係も良い
些細な出来事を心に刻むことは特になく、
ただ、毎日を過ごしている。うーん、なんというか
この本を読んで日記をつけようと思った。
最後の灯花に記憶を話すシーンでは大号泣。
この作品の色々な方の感想を読んでいたら、
1つの映画を読み終わったようなと書いてあった
ほんとにその