2024年の目標の一つとして、40冊読むと決めたうちの記念すべき1冊目。
三秋さんの世界観が好き。
高校生とか大学生とか自分らしさとか生き方とかについて考えたい人にいいかも。
楠木が姫乃と再開し、ご飯に行った際、姫乃に憎まれてる事を知り、食事の途中で帰られる。早くいなくなれという置き手紙つき。
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絶望に打ちひしがられて、精神的に参って公民館で寝てしまう。泥のように眠った後、ミヤギの歌うニーナシモンのI wish〜の鼻歌で目覚める。
絶望後の朝。ここが一番好き。
どれだけ絶望しても朝は来る。
馬鹿は死ぬまでには治るという考え方が斬新。この馬鹿というは自分は不幸であるべきだと思い込む人であり、それを自分のアイデンティティだとさえ無意識に感じている。
そういった人間が死を意識した時、これまで馬鹿であればあるほど、今までのことなんかどうでも良く感じて、自分が幸せだったと感じる。今の自分ならどんなことでも受け入れられるのに、と。そして全てのことがたまらなく幸せで美しいものだったと感じる。
何気ないことでも実は自分がそう感じてないだけで死の淵に立った時幸せだったと感じるかもしれない。そんな他愛もない日常的な事を意識して幸せと感じたい。