三秋縋のレビュー一覧

  • さくらのまち

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    タイトルと表紙から、なんか映画化狙った恋愛ものだろと思いつつ手に取りましたが、全く違いました。
    知るすべのない本心への疑いに翻弄される人たちの誠実な純愛を描いた、それでいてどうにも悲しみに苛まれる名作と思います。素晴らしいです。
    相手の好意が本物かどうかを疑ってしまう虚しくもやめられない心情を「システム」によってとても上手にストーリーの骨子に組み込んでいて、その展開には違和感がない。登場人物のそれぞれも、破綻や不自然さはなく、とても綺麗に話が収束していきました。
    星本当は8つくらいつけたい。とても良かったです。

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    2025年07月28日
  • 三日間の幸福

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    あとがきより、この小説は命の価値だとか愛の力だとかの話を書きたかったわけじゃ無いらしい。人生の最後には世界を愛せるようになり死を避けられない人からの世界は美しい。その美しさについて書きたかったらしい。でも自分はこの意味をあまり理解できなかった。『三日間の幸福』を通して少しはわかった気がするが文章にできるほどは理解できなかった。大人になってまた読んだ時には理解できていたらいいな。

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    2025年07月20日
  • 君の話

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    ネタバレ

    灯花の人生と千尋人生はものすごく孤独の匂いがして少し胸が締め付けられた
    でも孤独だったからこそ2人は出会い恋をしたのではないかなもしどちらが幸せだったら出会わなかったかもしれない
    そう思うと運命ってあるんだなと思わせてくれた

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    2025年07月13日
  • 三日間の幸福

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    ネタバレ

    将来何一つ特別なことが起きず、しまいには悲惨な最期を迎えることを知ったクスノキは寿命を買い取ってもらうことに。
    買取価格は「寿命30年分でたったの30万円」
    寿命を売ったクスノキに残された時間はわずか3か月...
    クスノキは残された時間をどう過ごすのか?
    寿命を売ったことで、クスノキの行動や考え方がどのように変わるのか?

    「タイトルにある「三日間の幸福」とはいつのことを言っているの?」と不思議に思いながら読み進めました。
    ですが、物語の終盤で衝撃的な形でタイトルの意味を理解したときには、「この小説を読めてよかった!」と心の底から思いました。
    これまで読んだ本の中でも抜群に面白い作品でした!!

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    2025年07月09日
  • スターティング・オーヴァー

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    主人公が20歳の誕生日に10歳前の自分にタイムスリップし、そこからの10年を描いた本。
    僕の好きな本の一冊

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    2025年06月08日
  • 三日間の幸福

    匿名

    購入済み

    人と関わらない。楽しい事に参加しない。退屈で、こんな人いるの?と、驚いたぐらいでした。でも、ここからがスタートだったんだ。呆れたり、ほっこりしたり、悲しくなったりと、色んな感情が湧いてきます。

    #泣ける #切ない

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    2025年05月29日
  • スターティング・オーヴァー

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    ネタバレ

    starting over.
    やり直しという意味。

    書店で美麗な表紙から思わずまさにジャケ買い。
    これが当たりで、一気に読み終えました。

    よくある2回目の人生やりなおしものなんですが、1回目の人生が最高であったことからそれを繰り返そうとしたら失敗して、最低な人生を送ることになってしまうという話し。

    1回目に付き合えた素敵な彼女ツグミとの交際にも失敗し、通っている学校でも引きこもってしまう。また、同様に順調な生活を送っていた妹も暗いインキャになってしまう。

    主人公の代わりに学校で華々しい地位を手に入れたのは、トキワだった。彼がいた人気者のポジションにトキワが収まり、ツグミとも付き合ってい

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    2025年05月20日
  • 恋する寄生虫

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    自由意志など、本当に存在するのかということ。
    私があの人を好きなのは、何かがそうさせていただけで、ある日きゅうにその人のことがどうでもよくなってしまったとしたら。
    互いの傷を癒しあう二人は恋に落ち、永遠などないと知って、一瞬のきらめきに身を委ねる。

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    2025年05月04日
  • スターティング・オーヴァー

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    大体2週目の人生を描くものは転生系のイメージだが、よくなるように描かれていくものが多いと思う。しかしこの物語の主人公は1周目とそっくり再現しようとした結果少しのズレで堕ちていく。そして目の前に1周目の「代役」が現れる。人間は何かを失わないと得ることができないものがある。それをこの歪んだ美しい物語は教えてくれる。

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    2025年05月03日
  • 恋する寄生虫 (1)

    U11

    無料版購入済み

    ありです

    いい。有料版購入検討します。
    小説版は10数年前に読み、おもしろいと感じ、そこから三秋縋さんの作品をハマりました。
    なので、「幸福な三日間」などに出会わせてくれた大切な作品です。
    「原作は好きでしたが、コミカライズ版はどうなんだろう」と思いつつ読みましたが、原作の雰囲気のまま、丁寧に描かれていたと思います。とてもいい。

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    2025年05月01日
  • 君に贈る15ページ

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    とても面白かったです!

    入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
    ※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑

    どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。

    皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
    私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
    だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、

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    2025年03月28日
  • 恋する寄生虫

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    ネタバレ

    こんなユーザーネームを使っていると時々、「虫の息さんは虫が好きなんですか?」と聞かれることがあります。
    実はそんなことは1ミリもなく、私は大の虫嫌いなのですが……そんな自分が読んでいて"こんな美しくて残酷な虫なら悪くないなあ"と思ってしまった本作品。
    寄生虫に関する情報が面白すぎるのも凄いのですが、高坂さんと佐薙ちゃんのあやふやだけど確かな愛がたまらなく美しかったです。
    自分の脳にももし寄生虫がいたら、考えるだけでゾッとしてしまいます。
    でも作中にも描写がありましたが自分が受けた不条理や悲しみの根本的理由が自身の問題ではなく虫のせいだと分かったときの不思議な安堵感は自分にも

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    2025年03月26日
  • スターティング・オーヴァー

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    もしも、10歳のときに戻れたら。
    大人になってから、あの頃に戻れたらなぁと思うことは誰にでもあると思う。
    その、もしもが叶ったとき、私ならどうするんだろう、と考えながら読んだ。

    何が起こるのかがわかる過去に戻れたとしても、主人公が思い描いていた結果にはならなかった。
    日常は、偶然と偶然の重なり合いで生まれていると思う。

    楽しかったあの時に戻れたら、と〈過去〉に縋るのではなく、〈今〉に目を向けてみようと思える作品だった。

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    2025年03月12日
  • スターティング・オーヴァー

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    ネタバレ

    自分が10歳に戻ったなら
    なんにもしないなぁと感じました
    だってこんだけ馴染んでしまった世界を変えれるとは思わないから
    たぶん今より暗い人間になってるかも笑

    貸してくれた友達ありがとう

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    2025年02月23日
  • さくらのまち

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    途中から、何を信じて良いのか、疑いが渦巻いて、とても良かった。
    タイトルがとても良いんだけど、副題にもしっかり注目すべし!

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    2025年02月09日
  • 恋する寄生虫

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    なるほどね〜
    なるほどそうか〜
    なるほど〜
    なるほどそういうことか〜
    なるほどそうくるか〜

    いや何回なるほど言うねん!( ゚д゚ )クワッ!!
    ドナルホド・ダックか!

    三秋縋さんです
    ちょっと不思議な設定の恋愛小説の人なんですな

    今回は寄生虫です
    新種の寄生虫が脳に寄生すると宿主同士が恋に落ちるっていうトンデモ設定の中で儚い恋の物語が展開されます。゚(゚´Д`゚)゚。
    いや〜ほんとよく考えられてるわ〜
    凄いわ〜

    そして実際に宿主の性格を変えてしまう(と考えられている)寄生虫が実在するのよ!
    知ってた?

    トキソプラズマっていう主に猫に寄生する原虫らしいんだけどね
    凄いのよ

    まぁ、まず

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    2025年02月03日
  • さくらのまち

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    ネタバレ

    タイトルからの印象とは異なり、カバーからも予想できるように、冬の物語だ。物語の舞台は明示されていないが、たぶん東北地方のある冬の長い、桜の季節はまだ遠い先のことである場所だと思う。

    「さくら」はこの小説では、植物の「桜」のほか、そのもう一つの「サクラ」の意味も重要なポイントとなっている。もし、「サクラ」が人間関係のなかで当然のように存在するものになったら、私たちの日常生活はどのような影響を与えられるのだろうか。

    物語の設定は少しSF小説的な要素がある。けれども焦点を当てられるのはその技術的なものではなく、注目されるのは、人々はその技術についてどう反応するのか、そしてその技術がもたらした様々

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    2025年01月26日
  • 君の話

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    三秋縋さんの本の中で1、2を争うくらい感動した。映画化して欲しいとも思った。この手の話を作るのが上手いなと思った。

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    2025年01月12日
  • 君の話

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    記憶というのは曖昧で、自浄作用で人知れず美化されがちである。私自身、今までの人生は何だかんだ良いものだったんじゃないかと思い込んでしまっている。

    そして本物語の義憶も似たようなもので、都合の良い記憶を勝手に当て嵌め、何だかんだ幸せだったという思い出に作り替える自己満足である。しかし、当然のことながら、この義憶には自己満足意外にも利用法があった。果たしてあなたの記憶はあなたが自分で都合良く整理したものか?はたまた、他人に操作されたものか?

    そしてその真実を知ったとき、その記憶を信じるかどうか。どこまでも曖昧な記憶に真実と妄想を隔てるものはなく、最後は「どちらが好みか」で選ぶしかない。
    ただ一

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    2024年12月01日
  • スターティング・オーヴァー

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    もし、今の年齢の知恵を持って20才(主人公の年齢)から10才に戻れたら友人に質問されたり
    自分で考える事あります。
    小学校から大学生位ですね。
    現実ではありえないけど‥

    皆が考えてそうな事を小説にしてくれて
    ありがとうて感じ(╹◡╹)
    ページ数も少なく読みやすかった。

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    2024年10月17日