三秋縋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の身に起きたことを(自身の死さえも)一時的に「なかったこと」にできる少女と、成り行きから彼女の復讐に手を貸すことになった主人公が織りなす、哀しく儚い物語。三秋ワールドの雰囲気や淡々としながら心に刺さるセリフ回しは期待を裏切らないが、同氏の小説の中でも特に悲惨でグロテスクな描写が多く、このあたりに少し入り込みにくさを感じる人もいるかもしれない(自分がそうだった)。主人公とヒロインの抱える闇ゆえに、とことん「救いのない死」の中にいるように感じられ、結末を経ても、重く悲しい気持ちが残った(二人にとっては、改めて素で互いに向き合えて、安らかなものであったとしても)。なお、タイトルの「いたいのいたい
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Posted by ブクログ
【さくらのまち】
なんて残酷な世界だろうと思った
虚しくて切ない…
人間の弱さ悲しさが胸に突き刺さる衝撃的な小説だった
この物語の世界では、国民健康管理システムによって健康状態が管理されている。
そのデバイスは腕輪型で、着用は全国民に義務づけられており〈手錠〉とも呼ばれている。
自殺リスクが高いと診断された人間には〈プロンプター〉と呼ばれる政府公認のサクラが友人として寄り添い、自殺を阻止する役目を担う。
欺く側も欺かれる側も、悲しすぎる…
こんな世界なので「さくら妄想」という病を発症してしまう人も多い。
〝私を取り囲む人々は、ひょっとしたら〈システム〉によって宛てがわれたプロ -
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