三秋縋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
終盤で物語のヒロイン、澄香のことがわかってきて、やっぱりなーという気持ちと思ったより狂ってるぞという気持ちに。でももう少しどうこうならならなかったのか。
でも、鯨井と澄香と尾上の短くて、儚い友情がキラキラしてて好きだった。
この女の子との出会いは一生ものだと天啓のように思わせる運命の女の子を演じるのが天才的に上手い澄香、でも澄香の欲しいもの、考えていることは誰にも伝わっていなくて、理解されないまま死んでいったのが悲しい。鯨井だってせっかく友情を手にしたのに、澄香に狂わされたまま死んでいって、妹は罪悪感を抱えて死んでいく。主人公の周り、全員狂っててしんどい。
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Posted by ブクログ
「始まる前から終わっていて、終わる前から始まっていた」とはどういうことだろうと思いながら読んでいたが、読み進めているうちにその意味がわかっていった。
僕側の話までは感情移入しながら読めたのだが、君側の話になってからSF感が無理やりすぎてすこし引いて読んでしまった。
だがこの作品で綴られていたように、人は皆運命の人を探していて、その人に会えないで生涯を終わる人もいるが、会えた時に見逃さないようにすることが大切だということには納得できた。
僕的には自分の恋人や大切な人を運命の人だと思えるくらい好きになることができれば、外からどう思われてもその人が運命の人だと思う。