猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    ツイッターでフォローしていて作品を読んでみたいと
    思っていたので、買って読んでみた。

    埼玉都民として東京都政は気になるけど、なかなか
    わからなかったので、見えるようになった。

    都市としての東京の戦略や課題を理解できた。
    オリンピック招致や羽田空港ハブ化の目的や、水道事業の
    国際展開、地下鉄の問題がわかった。
    あと、小泉政権の際に行った高速道路民営化の内容と
    民主党の無料化の問題を知ることができた。

    ほかの作品も読んでいきたいと思う。

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    2011年07月20日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第6巻 土地の神話

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    東京開発において、渋沢栄一の息子がかかわった田園都市株式会社の発足から、関東大震災、太平洋戦争を経た東急電鉄のかかわりについて記載してある。鉄道が不動産業という認識を持つことで、東急は大きくなっていったようだ。

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    2011年03月26日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    伊勢湾での海軍夜戦模擬演習のあと、山本五十六連合艦隊司令長官は研修生に感想を求めた。「潜水艦対策や砲撃戦は見事でしたが、航空機に対する備えが弱いような気が・・・。」海軍の弱点を衝かれ、山本が唸った。「よし、ウィスキーを1本やろう」 山本にみる戦争回避派と、軍部開戦派とのそれぞれの人間関係、さらには内閣総力戦研究所の研修生との関係を織り交ぜながら、日米開戦への過程を詳細につづる。東條英機の苦悩は、あらためて太平洋戦争の意味を考えさせられる。

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    2010年10月06日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    ものごとを始めるのは簡単だがやめるのは難しい。ということか。。開戦前にあれだけの答えがでていながら、そして関係者が皆知っていたのに、やめられなかった、ということか。

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    2010年08月10日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第12巻 黒船の世紀 ガイアツと日米未来戦記

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    先日、トーキョーの福都知事になった猪瀬氏の本です。

    星5つじゃ、足んないや。

    でも、「日本人なら読むべし」とか、下らん事は言いません。
    「たまたまこの島国に生まれたから、日本語使ってますけど?」って人、是非どーぞ。


    「原爆しょうがないって」とか、「年金データ無くなっちった」とかが報道されてはいる。
    でも、そういった事柄の本質的な原因が一体何処にあるのか、何も究明・解決されないままニュース=雰囲気としてナガサレてる。メディアが本来の機能を果たせてない。

    ホントはさ、「原爆」の意味云々じゃなくて(勿論、戦争兵器として逸脱した大量「虐殺」兵器である事、その悲惨さは今後も問題とし

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    2009年10月04日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    まさか模擬内閣があったとは。。。
    ここまで詳細に書くためには、、、全国津々浦々、取材に取材を重ねて、、、とても大変だったと思う。

    やっぱり、石油の供給が第二次世界大戦のキモ。その数字を都合よく捻じ曲げて、何とか需要を満たせると判断したのが、負け戦の始まり!が、よくわかった。

    猪瀬さん、令和の世では面倒なおじさん扱いされてますが、、、都知事に、片山財務大臣の元夫、やっぱり凄い人だったのだと再認識。

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    2025年11月16日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    シミュレーション以外にも満洲や南方
    既に撤退すべきと
    更に
    石油タンク船の台数の極端の少なさ
    戦争に向かう前、日露、日中戦争や旧藩(長州藩)との確執など歴史を遡ってみたくなる
    きっかけの一冊

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    2025年10月17日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    ドラマを見てから原作も読みました。

    アメリカと戦争をするにあたり、どのような経緯や判断があったのか。総力戦研究所で模擬内閣の出した答えは日本必敗。

    それでも無謀な開戦をしてしまう当時の日本。当時の組織構造の問題がよく理解できました。東條英機が開戦を阻止するべく動いていた事は知らなかった。

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    2025年10月03日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    これまでの昭和歴史認識を覆すほど、インパクトのある一冊だ。

    これまで散々日本がなぜ日米開戦に至ったのか? 当時の政府、軍、国民は何を感じ、何に向かっていたのか? について語られる機会、書籍はあった。
    しかし、猪瀬直樹氏の分析力、調査力、表現力は我々の認識に向かって破壊力を持っていた。
    まさにそこが本書の醍醐味である。

    「日本は必ず敗ける」、「それは机上の空論でしかない」
    そう言って我が国は米英との全面戦争に突入した。
    昭和16年の夏にあらゆる分野から専門知識を持った30歳代の若者「総力戦研究所」という組織が政府直轄で招集されていた事実にまず驚く。
    そしてもし米英と戦争に陥ったら? の仮設で

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    2025年09月11日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    日本が戦争に突入したのは、無思考・無情報で雰囲気に流されたものと勘違いしていたが、実際は緻密なデータや優秀な企画人員が論議していたにもかかわらず、①組織構造上対等な力関係がなかった(軍部が統帥権を盾に押し切れる構造だった)、②データ(戦争有無別の石油持続力)の背景にある前提や粒度を確認せずに結論だけをベースに議論を進めた、ことなどで悲劇が生じたものだと感じた。

    昔の人々も極めて優秀で合理的であろうとしていた、そうした観点から、歴史を驕りなく素直に学び反省することは、いまに生きる教訓になるのだと感じた。

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    2025年09月09日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    対米戦争は必敗である。結論が出ていたのに戦争に突き進んでしまう。その根は日清日都露戦争に、もしかしたら明治維新まで遡ることが出来るのかもしれない。

    子供のころ、大正生まれの祖母はあの戦争は負けてよかった。だからこその今の平和がある。と言っていた事を思い出します。

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    2025年08月31日
  • 昭和23年冬の暗号

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    終戦記念日に戦争関連の本が読みたくなるという人は多いのではなかろうか。あるいは、読むことを自らに課す、儀式的に読もうと努めるなど。私も、その一人だ。そして本書はそうした気分に適した一冊だ。

    昭和23年とは、東京裁判における判決、処刑が行われた年だ。その日付に関する奇妙な一致が本書のいう暗号になる。詳述はしないが、GHQの戦後統治の仕掛けとして十分考え得る話だと思うし、その処刑前夜の物語、いや日本国憲法草案づくりからのストーリーにおける筆力、読み手を引き込むディテールの精度は流石に猪瀬直樹である。

    謎かけの答えはネタバレになるので書かない。しかし、その狙いである「天皇の処刑回避」と引き換えに

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    2025年08月16日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    毎年夏、終戦記念日が近くなると、日本国が主体的に関わった戦争に関する書籍を読むことにしています。今年は、本書を手に取りました。私の購入した文庫本には、現在の首相である石破茂氏と著者の猪瀬直樹氏の対談(2010年10月号「中央公論」)も掲載されており、日本の政治が戦後どう変容してきたのかも垣間見ることができます。
    『昭和23年冬の暗号』も読みつもりです。

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    2025年07月27日
  • リーダーの教養書

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    ネタバレ

    ・何かを知るとか学ぶとかいうことは、自分自身の人生の選択肢を増やすもの。
    心の奥底にある教養を身につけていきたいと思った

    ・人間は「考える葦」(パスカル)、つまり、
    最終的に自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言うために、一生懸命勉強している。

    ★働き方改革をしっかりとやり、生産性を上げて経済の足腰を強くすることに尽きる。

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    2025年07月12日
  • 土地の神話

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    土地をビジネスの対象とする人々が、現代の東京を作り上げてきたということがよくわかった。
    レッチワースの話が面白かったが、五島慶太の話の分量がやや多すぎたきらいがある。

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    2025年04月06日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    虎に翼にでてきた総力戦研究所のお話
    歴史のイメージがガラッと変わりました。東條英機は戦争を回避しょうとしていたとか、開戦前から必敗という分析結果があったのに戦争に突撃したとか、ビックリすることばかり。
    登場する人が多く、古い言葉遣いがでてくるので読みやすくはないですが、頑張って読んでみることをすすめます。

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    2025年03月21日
  • リーダーの教養書

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     本を読む力、読み込む力が自分に備わっているかはわからない。難解な文章や深い思想に触れるとき気持ちが揺らぐ。それでも読みたい本がある。読むだけで新たな視点が得られるような一冊に出会いたい。
     読む力とは完璧な理解ではなく挑み続ける姿勢に宿るのかもしれない。本を読むたび、自分自身も少しずつ成長していける気がする。
     リーダーたるもの数字を追うばかりではなく教養が人を引きつけ掌握へも繋がる。教養に裏打ちされた想像力が必要となる。

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    2025年01月15日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    どこで紹介されていたのか忘れてしまいましたが、気になった本(2023年2月7日に「読みたい」として登録した本)ということもあり、読んでみました。
    ちなみに、猪瀬直樹氏の著書を読んだのは、おそらくこれが初めて。

    第二次世界大戦の終戦を日本が迎えたのは昭和20年8月15日。
    それから遡ること4年、昭和16年8月に、「日本必敗」との結論が、内閣直轄の研究所である総力戦研究所から出ていました。
    その結論に至る過程を描いたのが本書。

    昭和16年当時、戦争をするにも、経済の発展にも、石油が大きな要素だったわけですが、同年にアメリカからの石油の輸入が断たれた日本は、石油獲得のための新たなルートの確保が必

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    2025年02月16日
  • ミカドの肖像

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    ネタバレ

    帝(天皇)に関するあれこれを取材したドキュメンタリー。
    皇居を臨むビルの高さが制限されたことやプリンスホテルの名前の由来から
    立地場所の由来、天皇崩御の際のしきたりやらオペレッタ「MIKADO」、
    ミカドゲームという海外の遊びから御真影の裏話まで
    とにかく情報量も取材量も圧倒的で引き込まれました。
    とはいえ800ページを超える大作なので読むのには時間がかかりました。
    1980年代に書かれた文章ですが古臭いことも全くありませんでした。

    今でこそ皇室のスキャンダルも色々と報じられていますが
    昔の宮家も放蕩な人が結構いたり大概だったのだなぁと興味深かったです。

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    2024年03月23日
  • ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法

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    落合氏と猪瀬氏がお互いをリスペクトしながらそれぞれの考える日本の未来と求められる思考法を語るという本です。

    落合さんの本を読むと、「日本は決して終わった国じゃない」という希望が持てるから好きです。猪瀬さんの文章は初めてですが、『ミカドの肖像』『昭和16年夏の敗戦』といった過去の作品に興味を持ちました。

    印象に残ったのは。第二章の「日本の風景」について。
    「ドラえもん」の風景が無意識に日本人を縛り付けている。【均一な教育】【年功序列とローン】【マスメディア】という高度経済成長期の遺産を象徴しているのが「ドラえもん」だといいます。

    アニメや漫画は日本が誇るカルチャーだと言われていますが、キャ

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    2023年07月08日