猪瀬直樹のレビュー一覧
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先日、トーキョーの福都知事になった猪瀬氏の本です。
星5つじゃ、足んないや。
でも、「日本人なら読むべし」とか、下らん事は言いません。
「たまたまこの島国に生まれたから、日本語使ってますけど?」って人、是非どーぞ。
「原爆しょうがないって」とか、「年金データ無くなっちった」とかが報道されてはいる。
でも、そういった事柄の本質的な原因が一体何処にあるのか、何も究明・解決されないままニュース=雰囲気としてナガサレてる。メディアが本来の機能を果たせてない。
ホントはさ、「原爆」の意味云々じゃなくて(勿論、戦争兵器として逸脱した大量「虐殺」兵器である事、その悲惨さは今後も問題とし -
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ネタバレ特に今のご時世、戦争やそれに至る政治プロセスといったものについて考えさせられる作品。
開戦に至る経緯について、世の中で言われる「常識」的なものとは異なる観点を与えてくれる。「軍部の暴走」「東條首相の判断」といった簡単な理由では片付けられない過程が見えてくる。昭和天皇の「虎穴に入らずんば虎児を得ず」の判断や、東條首相就任前の閣議決定、形式だけの御前会議や統帥部と軍部の縦割りなど、これまであまり知らなかった事実もあり、大変勉強になった。世の中が全体的に開戦ありきという雰囲気だったのかと思っていたが、当然そんなこともなく、当時も様々な意見があったし、今回取り上げられている総力戦研究所のような取組もあ -
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いま、『ペルソナ』という三島由紀夫=平岡公威一家の歴史探訪に即した本を読んでいる。猪瀬直樹の書いた大長編であるが非常に面白い。読み応えがあるのだ。三島由紀夫を書いた本は数多あるが、どうしても難解な文章に突き当たる。殊更に難しく書いた評論が多いなかで『ペルソナ』は総じて難解なところはないし、大げさな物言いもない。
明快で説得力のある筆致が、読み進む内に水のような力が、ひとつひとつ納得するに足りる文章の行間にみられるのだ。三島由紀夫の本を読む時、書かれている内容に、一体何を言おうとしてるのか? 理解に苦しむ箇所が随所にみられる。
それは、私の理解が浅く薄っぺらなものからきているのか? 若い頃から今 -
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独り歩きする軍部のまとめ役として、そして天皇への忠誠心の強さ故に戦争を阻止することを期待され、突如総理に任命された東条英機。ここら辺は全く知らないくだりだったので勉強になった。
結局、総力戦研究所の導き出した結論「日米戦びおける日本必敗」はあくまで仮説でありやってみなければ分からないと一蹴され、結局シナリオ通りに負けた日本。満州絡みで世界各国から非難され始めた辺りから既にこの運命が定まっていたように思えるので、必敗シナリオが出ていたところでどうにもならなかった気もする。では戦う前に満州を捨てて降伏していたらよりよい未来が訪れていたのか?は正直誰にも分からないし、微妙なラインだとも思う。
極 -
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これまでの昭和歴史認識を覆すほど、インパクトのある一冊だ。
これまで散々日本がなぜ日米開戦に至ったのか? 当時の政府、軍、国民は何を感じ、何に向かっていたのか? について語られる機会、書籍はあった。
しかし、猪瀬直樹氏の分析力、調査力、表現力は我々の認識に向かって破壊力を持っていた。
まさにそこが本書の醍醐味である。
「日本は必ず敗ける」、「それは机上の空論でしかない」
そう言って我が国は米英との全面戦争に突入した。
昭和16年の夏にあらゆる分野から専門知識を持った30歳代の若者「総力戦研究所」という組織が政府直轄で招集されていた事実にまず驚く。
そしてもし米英と戦争に陥ったら? の仮設で -