猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    ネタバレ

    著者が東京都副知事時代の成長戦略が語られている。一番印象に残ったのは活字離れ対策。外国に売れるすばらしい技術があっても、対話ができなければビジネスにならない。論理的な対話技術が必要である。

    「活字離れ対策とは、読書力・対話力・言語力・歴史認識、その全体をいかに再構築するかということ。(本文より)」

    (論理的か否か)
    1.フィンランドの小学校で
    相手の言うことが分からなければ、おかしいとか間違っていると攻撃する前に、どういうことなのか?どうしてそう考えたか?教えて下さい、というべき。分かり合えない状態から自分と相手との間に理解を形成してゆくコミュニケーションが対話なのだ。(北川達夫氏)

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    2013年04月21日
  • 土地の神話

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    東急東横線の渋谷地下化にあわせて読んでみました。なぜ、日本、東京は郊外への鉄道が放射状にのびているのか?途中の宅地開発と鉄道がセットになっているのか。特に東急の手法を歴史的事実を踏まえて説明している。五島慶太の生涯記と言っても言い。田園都市構想、田園調布そしてたまプラーザへの流れなどを知ることができた。
    東京の人間がなぜ混雑した列車に揺られて通勤するのか?戦前からの流れはおもしろい。
    ただ途中で海外の話なども入って来たところから少し読むのが辛くなった

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    2013年03月19日
  • ミカドの肖像

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    取材力の高さに驚く。「ミカド」をキーワードにしたそれぞれのつながりはあまりない内容が複数あり、3冊くらいに分けてもいい内容を900ページの1冊の本にまとめましたという印象。オペレッタミカドの話は比較文化論的手法での日本研究という読み方が出来て興味深かった。

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    2013年03月18日
  • 決断する力

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    文章は平易で、無駄なく読みやすい。しかし、特に目新しいことが書いてあるわけでない。自慢話が鼻につく。
    「これからの社会はファクト(事実)とエビデンス(証拠)をもとにしていくべき」と書いておきながら、「~と思う」「~と感じる」などと主観ベースの表現が多い。
    まぁ、言っていることは間違っていないのだが、ちっとも心に響かかない。『よし、やってやろう』というパワーの湧いてこない、共感力の低い本。

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    2013年02月27日
  • 解決する力

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    読みが浅いせいか、東京都政の時事ネタとそれに対して猪瀬氏の考え、行動、関わりを知ることが出来た程度。マネジメント本、ビジネス本というウリだが、それほどのものではなかったような。

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    2013年02月13日
  • ミカドの肖像

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    丹念に取材して難しいテーマにしっかり切り込んでいるのはスゴいと思いますが、筆者の自己顕示欲から強引な展開で、読むのが辛くなりました。20年以上もたっているで人格も変わっているでしょうが、こんな人が都知事して大丈夫かなあ、というのが正直な感想です。

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    2013年02月11日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    副知事ではなく知事になって(しまって)から、あわてて買って読んだ一冊。活字離れ対策についての記述は興味深かった。地下鉄はどうなる?

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    2013年02月02日
  • 決断する力

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    副知事時代に携わった案件をリーダーとしてかかわった経験をビジネスに必要な能力という観点から組みなおしたもの。特に、震災後のツイッターの件や、職員を派遣した際の決断についてが大きく書かれている気がします。

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    2013年01月14日
  • 決断する力

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    *****
    印象に残っているのは実務的なレベルで決める、
    というための心構えや具体的な動き方。
    継続し続けられる気概と体力が計り知れない。
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    2013年01月12日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    猪瀬直樹の副知事成果報告書。
    彼が関わってきた東京都の事業(水道事業、空港、港湾、エコ、道路、教育、高齢者対策)の内容。
    現場の第一線で政策の是非を論じて戦わせてきたその武器は、直観とデータ。
    経験により得られた既得権益保持者や役人の心理、傾向を利用し、時に逆手にとり結論へと結びつける。
    積極的に政治家と関わり、意見を伝える姿勢、行動力には敬服すべきところがある。
    数字が多い。背景を持った数字には主張があり、彼の意見を代弁し、正当性をさらに強めている。


    ・参議院宿舎建設の会議めもと、官僚との口論

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    2012年12月15日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    これを読むとなぜ彼が都庁の職員からよく思われていないかがよく分かった。①そもそも外様扱い②余計なこと言う
    水ビジネスやエコ戦略、高速道路と個別の事案は背景や今後の展望が展開されているんだけど、大局観が無いなぁと思いました。まぁ副知事なので大きな事書いて石原さんと意見が違ったりすると面倒だから、という配慮だろうと思うけど。
    この本で読んだ猪瀬さんの考え方は共感できるけど、石原都政の継続と考えるとどうだろうね...

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    2012年12月08日
  • 決断する力

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    都知事選に立候補した現副都知事である猪瀬氏の本。副都知事としての経験から学んだ内容が述べられているが、少し3.11後の危機管理のことに偏り過ぎている感がある。タイトルから期待した内容とにギャップがあり残念。ただ、1)人口減でジリ貧になるのを座して待つより、日本のインフラ技術で海外市場に打って出る、2)100万キロワット級の天然ガス発電所を東京に創るプロジェクト、3)自助、共助、公助の概念、以上の3点には共感出来る。 また本中で紹介されている氏の本、『昭和16年夏の敗戦』が、どうしても読みたくなった。石破氏の本でもかなりの良本として紹介されていた。実際の敗戦は20年だが、既に開戦前の16年には、

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    2012年12月01日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    著者の講演会に行った際、サイン目当てで買ってしまった本。
    自分は生まれてから言葉を選択する重要性など考えたことがなかったし、この本を読んだ当初もさほど感銘を受けなかった。
    だが、この後著者が過去に書いた「昭和16年夏の敗戦」という本を読んで考えが変わった。著者本人が言っていたことなのだが、30年近く昔の本にも関わらずその文体からは全く古臭さを感じなかったのだ。それは、著者が執筆当時に流行の表現を用いずに適切な言葉を選びながら本を記した成果なのだという。
    結果的に、言葉を選ぶことの重要性を思い知らされてしまった。
    僕のように言葉を全く意識していない人ほど、読んだ方がいい本だと思う。

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    2012年11月27日
  • 決断する力

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    東日本大震災への東京都(著者)の対応記録。非常事態をどう乗り切ったか、非常時におけるリーダーのあるべき姿が記されている。批判を恐れない、言ったことはやり抜く、自身に置き換えると耳が痛いことが多く、自己啓発的な内容もあり。

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    2012年10月23日
  • 決断する力

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    自画自賛のお話しが多かったですが、
    参考になる点も多かったです。
    震災時の原発への東京都消防の出動に関するエピソードは臨場感あります。

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    2012年09月08日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    2010年「消えた高齢者問題」から、「孤独氏」や「無縁社会」という言葉が、メディアで取り上げられた。
    地域コミュニティーを再生するには、生きた言語空間が必要ではないか。自分の悩みを語り合う空間や、人生を語り合う空間、人間同士が深いコミュニケーションをとる場のことだ。
    こういった言語空間が失われたことが、無縁社会の背景にあるような気がした。
    また、2011年の東日本大震災後、東北に送られる言葉が軽いように感じて仕方がなかった。被災した東北の人々には言葉に力があった。しかし、海外のチームに所属する選手からのCMメッセージは力がなかった。
    このような思いから、東京に生きた言語空間を復活させるにはどう

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    2012年09月02日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    副知事になって以降の行政の仕事を、サラっと紹介している感じ。
    読むのが遅かったせいか、内容についてはほとんど知っているプロジェクトの話で驚きとかは無かったものの、
    とにかく考えると同時に実行する、小さなデータを積み上げてゴールへの道筋を浮き上がらせる、その一貫した姿勢は見習うべきなんだろな。

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    2012年08月31日
  • 決断する力

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    震災発生からの政府や東電の行動に対しての苦言。
    対して東京都の迅速な対応について。
    リーダーの決断力のあり方を語られています。
    ツイートでの実際の話などが盛り込まれていて、現場の臨場感あり。
    被災後の日本で、サバイバルに生きよというメッセージあり。

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    2012年08月13日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    言語技術を磨く必要がある。ツイッターの140文字で技術を磨く。あとは本を読むこと。
    ファクト(事実)をディテール(細部の描写)に盛り込んで文章を書く。または話す。再読必要な本です。

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    2012年07月27日
  • 決断する力

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    3.11の大地震の時に、東京都副知事としてどのように対応したか、twitterの力を使ったり、融通の利かない官僚組織を相手に、本当に必要とされていることは何かをもとに実行していく姿が描かれている。

    とはいうものの、震災以外のことは、他の著者の本に書かれたことが多く、ある部分、復習になってしまった気がする。

    既存のものにとらわれず、次々と挑戦する姿が素晴らしいと思う。

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    2012年12月14日