猪瀬直樹のレビュー一覧
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ネタバレ2020.5.5 復読
《引用とコメント》
・仕事は「発見」するもの。イノベーションが生まれそうな土壌を発見することから始める(道路公団の民営化の事例より)
→発見をどう形にするか、行動するかが悩ましい。工夫次第か?
・東京の中心には皇居という無がある。周辺は大都市。歴史とモダンが融合しているのは東京の魅力
・言語化は最高の思考ツール(結局、ロジカル思考が大事)
・国難の中で物事は形作られてきた(アフターコロナも同じか)
《私見》
落合氏の話は、他の著書やインタビューで触れているものであり、あまり目新しいものはなかった。ブロックチェーン推しで様々なものを管理し、地産地消するというのは概念的にはわかる。
猪瀬氏の話は、自分の弱いところである歴史的事実や視点からの意見があり、勉強になる部分があった。
未来を語るには歴史から学べ、という話はこれまでも聞いていたが、学ぶ視点はここなのか、という気づきはあった。元東京都副知事ということで、東京の話やその実績を語っていたのは気になったが。
物事を決めれない、というのが日本の弱みと感じる。縦割り行政もそれが起因だと思う。標準的な人ではなく、物事の違和感に気づき、自分で判断できる人が求められてくるのだろう。 -
Posted by ブクログ
途中まで。
■教養の定義
・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです
・自由でない状態は奴隷の状態
・自らの選択肢を増やしてくれるもの
・ワクワクして楽しいもの
知りたい、興味を持ったことを
その時に調べてみる、詳しい人に聞く
→岩盤に突き当たるまで徹底的に
→その積み重ねで教養が身につく
■品があるの定義
→欲望への速度が遅いこと
→→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
→→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話
抽象度が高ければ高いほど実は実用的
→普遍的だから
■パターン認識を広げ、判断力を鍛える
歴史や経験に学ぶ
ドイツや日本
→精神論だから負けた、ではなく、負けが濃厚になる上で精神論になっていった
教養がある人はパターン認識の引き出しが豊か
→多くのパターンから物事を捉えているためジタバタしない
優れたリーダーは、新しい事象に直面しても、どこかで見た風景、いつか来た道、として捉えてる
→ブレない
■人間観をもて
・人間は賢いと思うか
・人間はおろかだと思うか→出口さんはこちら
→優れた部下がいても人間が進言したくらいで世の中変わらない
→世の中を変えるためには仕組みを変えないといけない
人間は多面的で一貫性がない
■デジタル
デジタルは効率を上げられるが効果に関わるものは期待していない
マイナスをゼロにしてくれるが
ゼロから1を生み出すことはない
基本的には時間と空間を縮めるためのツール
何をするか
ということは同時に
何をしないか
を決めること
よのなかにはトレードオフしかない -
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猪瀬直樹氏の言葉が具体的に生きたな歴史の言葉を伝えてくるのに対して、落合陽一氏の言葉は明るい未来を描き、それに賛同する者を鼓舞する抽象度の高い言葉を放つ。
日本の将来の構想者のような活躍ぶりの落合陽一氏は、
メディアの取り扱いもかたもあり話題の人物だ。
そして、政界の若きリーダーと目される小泉進次郎とも懇意で、この本でも『ポリテック』という言葉を基に、将来の政治とテクノロジーの融合を図ろうということを訴えている。
だが、その露出度とその言葉が展開する世界の厚みがまだ蓄積されていないのか、こちらが読み取れていないのか判らないが、ちょっと上滑り感を感じた。
一方、猪瀬直樹氏に対してはあらためて感服した。『昭和16年夏の敗戦』は手元にあるが是非もう一度読み直してみたいと思わされたし、氏の眼差しで日本という国の近代の存立の過程を見直してみたいと思わされた。
都知事を辞職し、奥さんを看取る迄の期間は、この歳になっても試練を齎されたなぁと思ってみていたが、氏の言葉はそれを乗り越えた力強い佇まいを想像させてくれる。
参謀でも、ジャーナリストで活躍の場を広げていけば違った到達点に来ていたのに通ったりするけど、この試練もまた猪瀬氏の新たな生き様を築き、見せるのに良いチャンスになったのかもしれない。
世の中が、世代交代に恣意性を強めているなかで、この世代の人たちがこれから日本をリードしていく人たちにどう関わっていくのかが最近気になってきている。
己が生き延びることを選択せずに、己を生ききることに徹して欲しいと思わせる人の一人だ。 -
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猪瀬氏の若い頃の大作。
この視点でここまでしぶとく調べ尽くすというのは、なかなかないと思う。
前半が西武グループ、プリンスホテルは元皇族の土地に建っていると言う話。
後半はミカドというオペレッタを通して海外から日本がどう見えているのかという話が中心。
日本という国の中で象徴である天皇が、海外の目からは中心でありながら空虚に見えるというのを様々な事実から描こうとする。
前半は西武グループ堤代表の伝記としても読めておもしろかったが、後半は読んでてだれてきた。
細かい話にしつこく迫る様子が、ある意味猪瀬氏の持ち味であり強味なのだが、あまりに細かいところまで突っ込むのでついていくのがしんどくなってくる。
この視点と追求力はすさまじく、正直このような都知事のもとで働く東京都職員はさぞかし大変だったろう。
というかこの特長は、都知事というよりは野党議員が持つべき?
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テレビでいつだったか八瀬童子のことをやっていたことがあり、非常に興味が湧き、本書のことも知りました。
まるまる一冊八瀬童子のことと思いきや、八瀬童子エピソードの割合はそんなに多くありません。
メインはむしろ昭和になる際にあった元号誤報事件や、元号制定の裏側、終戦時に松江で起きた県庁焼き討ち事件です。
小説と思い込んでいたのですが、ドキュメンタリーでした。
元号に関する報道をする記者の人たちも、元号の制定に携わった人たちも、そして太平洋戦争の敗戦を受け入れられずテロにおよんだ人たちも、八瀬童子の方たちも、天皇本人に会ったわけではありません。
どの人たちも実際の天皇ではなく、影法師のような幻影に翻弄されたのだと思います。天皇個人というよりも、元号も含めた”天皇制”というシステムに翻弄されたと言うべきでしょうか。 -
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ネタバレ【178冊目】23万人の自衛官、24万人の警察官に対し、民間警備員数は50万人。今や日本の治安は、民間警備産業無しには成り立たないというキャッチフレーズに引かれて購入。なぜなら、この事実を知らなくて驚いたから。
どういう内容の本なのかよく分からず、現在の警備業の実態を詳述したルポルタージュだと予想して読んでいたら、実際は警備業の歴史的発展を書いたものでした。1962年の2人の若者による日本警備保障創業(現売上高5000億円)、1964年の東京五輪を挟んで、元警察官僚による綜合警備保障創業(同3000億円)、テレビドラマ「ザ・ガードマン」の追い風による急速な発展と、その結果としての職員の管理不行き届き、そして、警備業法成立により警察庁が主務官庁となる。後藤田正晴警察庁長官には「必要悪」とされた警備業が、佐藤英彦長官になると公警察の重要なパートナーと位置付けられるようになる。そして、時代は、テロを重要なリスクファクターとする2020東京五輪へ。
なお、WBSによると、現在、警備員は人手不足だそう。あと、ウェブサイトの脅威監視にまでセコムが進出していることも最近知り、驚いた記憶がある! -
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猪瀬元東京都知事の最新作。2020年の東京オリンピック誘致に際して訴えかけたのは「東京は安全・安心」だということ。それを支えるのは官(警察・自衛隊)だけでなく民(警備会社)の側面もある。こんないきさつから著者は民間警備会社をテーマに選んだそうだ。本書の内容は日本の二大民間警備会社の創業期の描写が大部分を占める。双方の創業者が意外なところで交錯していたのは興味深い。この国を守るのは「官」ではない、という帯のフレーズはちょっとミスリードとは思うが・・・。労基法の順守や利益を確保しないといけない「民」は、震災の救援活動は難しい。また警備員は市井の人と同じ民間人であって、何か特権が与えられているわけではない。この国を守るのはやっぱり「官」なのでは、と個人的には思う。