猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 解決する力

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    変人と秀才の違いについての比較が面白かった。変人は自分独自の価値基準を持っているわけだからブレがない。一方秀才というのは隣を見て判断しようとする。他人のモノマネは得意だが自分独自の価値観を持っていない。
    有事には秀才は機能しない。危機管理という意味ではブレない変人のほうが緊急時のリーダーに向いているのだ。

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    2012年12月26日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    都知事選を前に、副知事としてどういう方なのか知りたく読み始めた。参議院議員宿舎の建設中止、周産期医療の整備、ケア付き賃貸住宅という発想、夕張市へ職員を派遣…これらのエピソードから、何て愛に満ち溢れた方なんだろうと実感した。また、徹底的なデータに基づき、作家という持ち前の発想力で、スピード感を持って次々に問題を解決してこられた行政手腕から、次の都知事はこの方を措いて他にいないと確信した。

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    2013年01月03日
  • 決断する力

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    既存のルールに縛られずに、状況に応じて決断する。全ての情報を収集してから判断するのではなく、走りながら考える。即断即決。
    共助を実現するために、自身が果たせる国民の義務とは何かを常に考えていきたい。

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    2012年12月16日
  • 解決する力

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    面白かった。猪瀬さんの本は初めて読みましたが読みやすく書かれています。選挙前に読めて良かった。タイトルからはビジネス本ぽい感じを匂わせますが中身は、この一年で日本に起きたことが書かれています。

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    2012年12月12日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    霞ヶ関文学、永田町文学を解体せよ、は面白かった。言葉の力について文字通り考えさせられた。全般的には雑感の寄せ集めという感が否めず、掘り下げが弱い。

    また、著者の若年者に対する偉そうな目線は気に障ったが、広い意味での家父の意識の復権を訴える部分は同感だ。

    ・新憲法で女性に参政権を与えたのはアメリカだが、自国では黒人の参政権は制限されていた。
    ・場をつなぐ言葉=ファティック
    ・出版の自由(freedom of press)のpressは取材の自由、報道の自由
    ・日本の新聞にはスクープはあるが分析がない。
    ・近代合理主義では哀しさを動員できない。
    ・管と鳩山への分析は的確。ディズニーランドでの左

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    2012年12月04日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    自分の言葉技術の低さを実感した。自分の感情や思考を論理的に説明する語彙がなく、“うまく言えない”ことが多い。文豪と言われる方の作品をきちんと読んでみようと思うきっかけとなった。

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    2012年11月29日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第4巻 ピカレスク 太宰治伝

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    「みんな、いやしい欲張りばかり。井伏さんは悪い人です」
    という太宰治の遺書に書かれた言葉を巡り太宰治の生涯を描いた伝記小説。太宰治の人間性もなかなか斬新な視点から描かれていて面白かった。何よりも井伏鱒二との関係と井伏鱒二の人間性が圧倒的な調査で書き上げていて、ドキュメンタリーとしても、物語としても楽しめたのが良かった。

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    2012年11月13日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    教育関係者、部下を持つ人、そして若い人、学生さをにお勧めです。

    どこも、お勧めですが僕は特に
    第一部2 絵画、サッカー、フィンランド の部分がささりました。

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    2012年11月06日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    生で語られる現場の声がおもしろく、為にもなる。
    当たり前だが、流行りとおもしろおかしさでしか語られる機会の少ない「ジャーナリズム」と称する薄っぺらい評論記事・評論本と一線を画す深みの部分がある良い本に感じた。

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    2012年11月03日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    猪瀬直樹副知事の就任直後からの改革への取り組みがよくわかる。過去にとらわれない視点、発言だけではなく、強烈な実行力。
    作家の視点で、できることをやる。その精神に共感します。常に自分のできることを実行する。また、挑戦する。

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    2012年10月26日
  • 決断する力

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    東日本大震災での話を主に、東京都副知事である著者がどのように状況を判断して行動を起こし、指示したかを記した一冊。

    だが、物事を決断するには勇気がいる。決断が求められるときは大抵、多くの情報が不足しているからだ。そのために著者が述べているのが普段からのトレーニング。Twitterを使ってネットワークを広げるとか、本番さながらの避難訓練とか。

    帯には『「いざ」というとき、立ち止まるな!走りながら考えろ。』という一言が記されているが、この言葉が本書をすべて表しているように思う。

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    2012年10月20日
  • 決断する力

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    最初読み始めたときは、
    なんだ自分の震災武勇伝かよ、と思ったけど、
    読み進めるうちに、リスク管理についてわかりやすく述べられていて、
    色々と考えされてしまった。
    文章が非常に読みやすく、
    本当に頭のいい人の書く文章はこういうものなのかと、
    目から鱗だった。

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    2012年10月08日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    感情も感想も言葉のスキルがなければ表現しきれない。
    日本人は感想を語るときに面白いとかすごいとか形容詞を多様するけれど、本当はもっと色々感じているはず。でもそのモヤモヤふわふわした感情をすくいあげて言語化できない。それは実はとてももったいない。

    政治についても教育についてもあるいは生活についても、あらゆる場面で言葉のスキルは必要になってくる。この本は日本人の言語力の低下によってもたらされる弊害とその打開案について語っている。

    言葉の力を訴えるだけあってとても読みやすい一冊。
    とてもおもしろかった。

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    2012年10月04日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    ファティックを大切にする。読書の価値は内面に浮かんだ事を作品の表現や事実と結び付けられる事。
    伝える力を付けるために、もっと色んなジャンルの本を読み、活用していきたいと思った。
    普段あまり本を読まない人、伝える力をつけたい人、スキルアップの方法がわからない人は一度読んでみる価値があるかもしれません。

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    2012年10月03日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第2巻 ペルソナ 三島由紀夫伝

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    祖父、父と続く官僚の三代目として産まれた三島由紀夫は本人も父の命により官僚となるが、半年で退職し作家になる。この本の面白いところは三島由紀夫を官僚家系としての視点で見ている点にある。それから、圧倒的な取材による事実の蓄積により実際の三島由紀夫像が浮かび上がる面白さもある。
    絶対にヒットさせたかった長編デビュー作の「仮面の告白」から読み取る三島由紀夫という人間像。三島由紀夫の同性愛に関する考察はとても納得のいく内容だった。
    絶頂期に書き上げた名作「金閣寺」三島由紀夫が作家として乗っているだけではなく、人間として、男としてある意味生まれ変わった時期でもあったという新発見は驚きがあった。
    そして、壮

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    2012年09月29日
  • 決断する力

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    異常事態下での判断、行動やリスクマネージメントについて、論理的かつ具体的に述べられている。
    後半の国や東京メトロに対する批判は痛快。
    ただ、他の著書で書かれていることも多い。

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    2012年09月29日
  • 決断する力

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    東日本大震災における東京都の活動、そしてその旗振りをした猪瀬氏について述べられた本。
    単なる「地方公共団体」にとどまらない、日本の大局を見据えた東京都の決断を知ることができる1冊。

    東日本大震災が日本という国に大きな揺さぶりを与えたのは事実だし、震災以後の動向から無縁でいることは、日本国民の多くにとって不可能である。
    猪瀬氏は、東京都という直接被災したわけではない自治体の首脳であるにもかかわらず、日本の未来を思い、できることを果たした。

    日ごろからさまざまな出来事にアンテナを張り巡らせつつ、一見すると自分から遠い場所で起こったことであっても、その影響を常に考え、自分にできることを通して行動

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    2012年09月20日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    言葉の力を見なおすべきだ。というお話。

    全体が見えていないと細部に意味は見出せない
    日本から世界的時間軸が失われ始めたことが言語力の低下の原因

    ドイツ→どうしてそういうパスを出すのか

    2006WCイタリアv.s.ドイツ→退場者が出て1人仲間が減った時のイタリア選手は誰もベンチを見なかった

    ファティックに欠ける日本人
    ファティックとは→どうでも良いような会話を続けながら、人と人とをつなぎ合わせる行為のこと

    子どもへの読み聞かせでは辺緑系に刺激がある(泰羅雅登さん)
    辺緑系→理性以前に人の行動をつかさどる役割

    なぜ、日本のアーティストは世界で通用しなかったのか?
    「答えは単純です」

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    2012年09月20日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    軍部が暴走したことが日米開戦の引き金、と言われてきたが、開戦前の内閣および新たに作られた総力戦研究所の奮闘と困惑が記されている。
    近衛内閣時代に決定された基本国策(日米開戦)を、あえて東條内閣にすることで、開戦回避に向けて努力をしようとする天皇、そしてその意を汲んだ東條首相は、流れを変えようとするが、自分の組織の都合で思考・発言し、決断を迫る海軍・陸軍に打ち手を阻まれ、結局開戦を選択してしまう。
    開戦前に新設された総力戦研究所では、日米開戦のシミュレーションの結果、必敗を提案したものの、内閣には受け入れられなかった。というか、分かってはいるが、それを目の前に突き付けられても判断が出来なかったと

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    2013年04月15日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    「言語力」とは、「情報を正確に理解したうえで、相手の表現の
    意図や背景を推論し、根拠を挙げて自分の意見を述べ、話し合って
    与えられた課題を解決できる力」のことだ。(p86)
    ☆ ☆ ☆

    基本的な技術を習得しなければ、スポーツをうまくやることは
    できないように、言語も基本は技術であるとのこと。
    たとえば複数の家具が置かれた部屋の俯瞰図を見て、その配置を
    文章でわかりやすく説明する技術。
    絵画を鑑賞して、論理的に感想を述べる技術など。
    確かに、そんな技術があることは知らなかった。
    グローバル社会で共有されている言語技術を、今の日本は持っていないと。

    言語力がないから「キレる」社会になるのかなと

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    2012年09月02日