猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    東京都の副知事、猪瀬直樹さんの本。

    いわゆる「団塊の世代」らへんの人なりに東日本大震災や情報化といったキーワードと向き合い社会問題と対峙していく、という姿勢を否応なく感じた。

    活字好き90年代生まれとして、猪瀬さんの言葉の活用や可能性を真摯に追い続ける姿勢を応援したい、と強く感じた。

    だがその一方、「マンガやアニメよりやっぱ活字でしょ、活字こそ正当な文化の継承者」的なノリが随所にあり、90年代生まれとしては「社会意識の高いマンガやアニメをいっぱいあるよ!!」と思わず反発したくなるのは否定できない。

    ただ、社会の多数を占めるのは猪瀬さんぐらいの世代であり、マンガやアニメみたいなオタクカル

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    2012年08月12日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    日本に必要なもの、言語能力と正義。世界には、コミュニケーションのためのルールを学んで大人になっているとのこと。三森さんの「言語技術」は、今後注目していきたい。

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    2012年07月28日
  • 決断する力

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    成熟した日本では決断する力がない政治家が怠慢に見える
    著者の猪瀬氏からすれば問題解決能力がないってことでしょうがそれでは「決断する力」とはどんな能力なのか

    ・刻々と変化する状況に対応
    ・走りながら考える
    ・スピートこそ命
    ・迅速な意思決定
    ・一度決定したらブレない

    こんなキーワードが文中に散りばめられています
    猪瀬氏は自分や石原氏を変人と言うが時代が変人を求めているのだろう
    いまの時代は民間的な感覚を持つ人がリーダーとして求められている

    震災時には被災地に足りない一般職員を派遣
    首都公務員として夕張市を助ける…のちに東京都の若い一公務員が市長戦に出馬…石原都知事みずから応援演説のくだりは

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    2012年07月21日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    行政に素人として参加したときに見える問題、懸念を書いた本。
    長いこと同じことをやっていると過去のやり方があったりしてできないことを新鮮な考え方で、加えて頭の良い人の語りで指摘していく。
    こういうのに対する反論も聞いてみたいな。

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    2012年07月16日
  • 決断する力

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    副都知事猪瀬氏が実際に起こしている具体的な事例から、いわばケーススタディとして、「決断」の為のエッセンスが感じ取れる。
    猪瀬氏の行動指針は、①迅速な意思決定のための指揮命令系統の一本化と大胆な権限委譲、②想定外をなくすリスク対策、③防御だけではなく、攻めるということと読み取った。
    311時の対応、都のガス発電所の準備、メトロ改革など、猪瀬氏が行ってきたさまざまな行動の思想が理解できる本。

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    2012年06月16日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    軍事問題に精通している自民党 石破氏が国会答弁中に歴史認識について言及する中で紹介した本。

    日本が敗戦するのは、S20年であることは、周知の事実だが、この本では、S16年となっている。

    というのも、実は、S16年には、国家公認の疑似内閣が結成され、戦争に踏み切った場合のシュミレーションが行われ、ひとつの解答を得ていたのだ。

    このシュミレーションは、単純な軍事的衝突だけでなく、国民への物資配給についての見解など国民生活の細部に至る総合的な検証がなされていること。また、疑似内閣の構成員が若手エリートコースを歩む陸軍、海軍、マスコミ、省庁関係者等であり、次世代の日本において大きな影響を持つ確率

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    2012年06月14日
  • 決断する力

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    ■本の概要
    内容は主に、東京都副都知事 猪瀬直樹氏が、震災を通して考え行動してきたことで、以下の3部構成。
    1.災害などの非常時のリーダーのあり方
    2.「想定外」をなくすために日常的にやるべきこと
    3.東京都が今採るべき攻めの政策(地下鉄,水道,電力)

    ■感じたこと
    ・エネルギー政策や増税などで迷走している「決断する力」の無い日本政府と比べて、東京都は即断即決でこんなにうまく機能しているんだぞ、という自画自賛が多いが、実際に言うだけのことはしているようなので頼もしい。だんだん猪瀬氏のことを応援したくなってきた。

    ・東京都は、東京都だけのためにあるのではなくて、地方自治体のトップランナ

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    2012年06月03日
  • 決断する力

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    震災時に猪瀬氏が副知事として、どのような決断をしていったか、その事例集といった感じ。Twitterの名言の裏にこのような事態があったとわかるのは面白い。最後の、今は戦後社会ならぬ災後社会であるという考察は興味深い。

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    2012年05月28日
  • 決断する力

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    以前から興味があったので読んでみたが、とても勉強になった。
    Twitterを含めたソーシャルネットワークは、今後より社会インフラとしての重要性がドンドン高まるだろうと感じた。

    東日本大震災においては、猪瀬副知事がTwitterを以前から使用していることにより功を奏したことが多々あったことを考えると、わが町の自治体がどうなっているのか気になる。
    (サクッと検索してみたけた、見当たらない。ちゃんと調べてみよう)

    台風時などで試験運用していれば、きっと災害時に役立つと思う。まさに筆者の言う「普段の行動の延長線上にある危機管理」ではないか。

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    2012年05月12日
  • 黒船の世紀(下) - あの頃、アメリカは仮想敵国だった

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    ■概要
    本書は、黒船を起点に日米戦争に至る日本人の精神を、日米未来戦記を解き明かすことで描いたノンフィクションである。Ⅲ部構成で、日米未来戦記がどのようにⅠ勃興し、Ⅱ流行したか、最後にⅢ物語と現実が交錯していくさまを描いている。


    ■サマリー

    [Ⅰ太平洋へ向かうベクトル]
    黒船の衝撃が旧体制を崩壊させ、日本人は外圧対策として日清、日露戦争へと進んだ。日露戦争後、脅威の対象は、太平洋を越えて対峙する黒船の国アメリカに向かった。最初の未来戦記、水野広徳の『次の一戦』は、そうした米国に備えよと軍備拡張を主張した。米国では、極東で力を増す日本の脅威を綴ったホーマー・リーの『無知の勇気』が人気となっ

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    2012年10月30日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    『言葉の力』
    サブタイトルには《「作家の視点」で国をつくる》とある。

    著者は、日本の言語技術を底上げして国力を上げる必要性があると説いているように思える。

    第二部に「霞ヶ関文学、永田町文学を解体せよ」とあるように、日本中枢の現状を特に憂いているように思える。
    小泉純一郎元首相には「言葉」があったが、その後の首相たちを見ていると「言葉の力」が次第に失われている、とある。
    まあ、これには激しく同意できる。

    一般的には第一部・第三部を読めば良いと思うが、結局、言語技術を上げるには、沢山の本を読み、歴史を学ぶことにあると感じた。
    しかし、言語技術を上げなきゃいけない人ほど本を読まないという現実が

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    2012年03月10日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    日本人は「言語技術」を勉強しないといけないと。
    政治家はもちろん、日本の企業の人には、何を説明しているんだか、わからないこと、メモを取りにくい説明が多い。外資系企業の外国人の場合、そういうことが少ないのは、彼らが言語技術を習得しているからなのだろうか。猪瀬さんは、日本の教育がそうなっていないことを指摘して、その通りだと思う。
    絵画の見方についても触れているが、ロンドンのナショナルミュージアムなどでは、頻繁に小学生がホンモノの名作を見ながら、授業をする姿がよくみられる。なんとなく聞いているとこの本で述べられている通りのことが行われている。
    ツイッターのつぶやきなど、日本人の言語技術全体に話が及ん

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    2012年03月06日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    言語力の重要性を訴える一冊。
    入門書や実用書の類ではなく、言葉の力を磨くうえでの心得を説いている。
    言語力、言葉の力の重要性を自覚し、日本人の意識を覚醒させるための本。

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    2012年03月05日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    初・猪瀬直樹。明瞭な語り口で、言っていることはとても全う。共感できました。それだけに、この本に書かれている内容が、本を読まないひとにも支持されることを願ってやみません。本好きのひとで、これに反対するひとはいないはずなので。なぜ、石原慎太郎×猪瀬直樹なのか、と疑問でしたが、本書を読み納得。言葉と文字。現代、とりわけテレビが登場してからは切り離して語られることが多いですが、根底では両者のつながりは深いということを再認識。

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    2012年02月26日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    あの猪瀬直樹氏が、道路公団に切り込んで、次は、東京都の副知事になったのだろうか?
    前提となる疑問は消えていません。ただ、彼の頭脳と行動力にこそ、いろいろな突破口があるのはわかりました。
    東京都って、でかい組織の中で将来を見据えて活躍して欲しいものです。個人的に東京でのオリンピックや築地移転は反対ですけども・・・。

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    2011年10月29日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    日本の社会がいかに組織によって立て割られているのかが実感できる。
    地下鉄・車・介護福祉・病院・空港・港湾・エコ等々。これらを都という立場から積極的に組織と戦い、一つ一つ真実に迫っていく猪瀬さんに拍手。
    実際の政治の現場というものが垣間見える本。

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    2011年08月20日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    作家でもある東京都の猪俣副知事が書いた本。
    副知事が取り組んだこと・見てきたものを詰め込んでます。
    とても興味深かったです。

    日本のいいところ、東京の強みを再発見できます。
    私たちが当たり前に水道から飲んでいる水だけど、水道の水がそのまま飲めるのは全国でたった11ヶ国しかない。
    水道管理システム、すなわち水ビジネスは世界に十分通用する武器になるということ。

    それから、環境のこと。
    お台場のゴミの埋め立て地を植林で埋め尽くす「海の森」の構想が進められているということ。
    海からの風は森を通り抜けて、オフィス街にそそぎ込むなんて、素敵。
    環境問題はこれからの時代避けて通れない重要なテーマだと思い

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    2011年07月29日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    東京メトロ、首都高、東京五輪誘致・・・ほか身近な政策が成り立った背景などがとても分かりやすく書いてあって、国や地方の実態が垣間見れる。
    ちゃんと勉強しないと~と思う一冊。
    何か課題を見つけて、改善していく・・・という発想は自分の生活にも役立つ。

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    2011年07月04日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    ”本を読ま習慣が廃れると思考力が衰える。”この部分同意見。このことは、もっと多くの人が認識すべきと日頃から強く感じています。周りにも結構いらっしゃいます。正直、なまじお歳をお召しだと本当に困ります・・・。ただ、若いときの読書はスポーツ同様筋肉がつくが、30歳を過ぎてからの読書はただの情報にすぎないとも記載あり。もうすぐ40歳に到達しようとする私には少々がっかりです(10代30代に比較すると20代は読書が少なめだったのを後悔しているのは事実ですが)。その他、都で休日にボランティア活動を予定していたら休日手当が支給されそうになっていたというエピソードが興味深いです。サクッと1時間もあれば読めます。

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    2011年09月08日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    縦割りで硬直した日本の行政に風穴を開ける。そのために猪瀬氏が副知事に据えられたことが良くわかる。どのエピソードもとても痛快だ。 解決すべき根本課題は何かをまず見抜く。それに対して解法を考えるからブレない。 正解のわからない難問に取り組む能力が今の日本の行政には決定的に不足してる。良い人材を外から投入するのが即効性のある対処、という好例としてもっと注目されるべき。

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    2013年03月16日