猪瀬直樹のレビュー一覧
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東日本大震災における東京都の活動、そしてその旗振りをした猪瀬氏について述べられた本。
単なる「地方公共団体」にとどまらない、日本の大局を見据えた東京都の決断を知ることができる1冊。
東日本大震災が日本という国に大きな揺さぶりを与えたのは事実だし、震災以後の動向から無縁でいることは、日本国民の多くにとって不可能である。
猪瀬氏は、東京都という直接被災したわけではない自治体の首脳であるにもかかわらず、日本の未来を思い、できることを果たした。
日ごろからさまざまな出来事にアンテナを張り巡らせつつ、一見すると自分から遠い場所で起こったことであっても、その影響を常に考え、自分にできることを通して行動 -
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言葉の力を見なおすべきだ。というお話。
全体が見えていないと細部に意味は見出せない
日本から世界的時間軸が失われ始めたことが言語力の低下の原因
ドイツ→どうしてそういうパスを出すのか
2006WCイタリアv.s.ドイツ→退場者が出て1人仲間が減った時のイタリア選手は誰もベンチを見なかった
ファティックに欠ける日本人
ファティックとは→どうでも良いような会話を続けながら、人と人とをつなぎ合わせる行為のこと
子どもへの読み聞かせでは辺緑系に刺激がある(泰羅雅登さん)
辺緑系→理性以前に人の行動をつかさどる役割
なぜ、日本のアーティストは世界で通用しなかったのか?
「答えは単純です」
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軍部が暴走したことが日米開戦の引き金、と言われてきたが、開戦前の内閣および新たに作られた総力戦研究所の奮闘と困惑が記されている。
近衛内閣時代に決定された基本国策(日米開戦)を、あえて東條内閣にすることで、開戦回避に向けて努力をしようとする天皇、そしてその意を汲んだ東條首相は、流れを変えようとするが、自分の組織の都合で思考・発言し、決断を迫る海軍・陸軍に打ち手を阻まれ、結局開戦を選択してしまう。
開戦前に新設された総力戦研究所では、日米開戦のシミュレーションの結果、必敗を提案したものの、内閣には受け入れられなかった。というか、分かってはいるが、それを目の前に突き付けられても判断が出来なかったと -
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「言語力」とは、「情報を正確に理解したうえで、相手の表現の
意図や背景を推論し、根拠を挙げて自分の意見を述べ、話し合って
与えられた課題を解決できる力」のことだ。(p86)
☆ ☆ ☆
基本的な技術を習得しなければ、スポーツをうまくやることは
できないように、言語も基本は技術であるとのこと。
たとえば複数の家具が置かれた部屋の俯瞰図を見て、その配置を
文章でわかりやすく説明する技術。
絵画を鑑賞して、論理的に感想を述べる技術など。
確かに、そんな技術があることは知らなかった。
グローバル社会で共有されている言語技術を、今の日本は持っていないと。
言語力がないから「キレる」社会になるのかなと -
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東京都の副知事、猪瀬直樹さんの本。
いわゆる「団塊の世代」らへんの人なりに東日本大震災や情報化といったキーワードと向き合い社会問題と対峙していく、という姿勢を否応なく感じた。
活字好き90年代生まれとして、猪瀬さんの言葉の活用や可能性を真摯に追い続ける姿勢を応援したい、と強く感じた。
だがその一方、「マンガやアニメよりやっぱ活字でしょ、活字こそ正当な文化の継承者」的なノリが随所にあり、90年代生まれとしては「社会意識の高いマンガやアニメをいっぱいあるよ!!」と思わず反発したくなるのは否定できない。
ただ、社会の多数を占めるのは猪瀬さんぐらいの世代であり、マンガやアニメみたいなオタクカル -
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成熟した日本では決断する力がない政治家が怠慢に見える
著者の猪瀬氏からすれば問題解決能力がないってことでしょうがそれでは「決断する力」とはどんな能力なのか
・刻々と変化する状況に対応
・走りながら考える
・スピートこそ命
・迅速な意思決定
・一度決定したらブレない
こんなキーワードが文中に散りばめられています
猪瀬氏は自分や石原氏を変人と言うが時代が変人を求めているのだろう
いまの時代は民間的な感覚を持つ人がリーダーとして求められている
震災時には被災地に足りない一般職員を派遣
首都公務員として夕張市を助ける…のちに東京都の若い一公務員が市長戦に出馬…石原都知事みずから応援演説のくだりは -
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ネタバレ軍事問題に精通している自民党 石破氏が国会答弁中に歴史認識について言及する中で紹介した本。
日本が敗戦するのは、S20年であることは、周知の事実だが、この本では、S16年となっている。
というのも、実は、S16年には、国家公認の疑似内閣が結成され、戦争に踏み切った場合のシュミレーションが行われ、ひとつの解答を得ていたのだ。
このシュミレーションは、単純な軍事的衝突だけでなく、国民への物資配給についての見解など国民生活の細部に至る総合的な検証がなされていること。また、疑似内閣の構成員が若手エリートコースを歩む陸軍、海軍、マスコミ、省庁関係者等であり、次世代の日本において大きな影響を持つ確率 -
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■本の概要
内容は主に、東京都副都知事 猪瀬直樹氏が、震災を通して考え行動してきたことで、以下の3部構成。
1.災害などの非常時のリーダーのあり方
2.「想定外」をなくすために日常的にやるべきこと
3.東京都が今採るべき攻めの政策(地下鉄,水道,電力)
■感じたこと
・エネルギー政策や増税などで迷走している「決断する力」の無い日本政府と比べて、東京都は即断即決でこんなにうまく機能しているんだぞ、という自画自賛が多いが、実際に言うだけのことはしているようなので頼もしい。だんだん猪瀬氏のことを応援したくなってきた。
・東京都は、東京都だけのためにあるのではなくて、地方自治体のトップランナ -
- カート
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試し読み
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ネタバレ■概要
本書は、黒船を起点に日米戦争に至る日本人の精神を、日米未来戦記を解き明かすことで描いたノンフィクションである。Ⅲ部構成で、日米未来戦記がどのようにⅠ勃興し、Ⅱ流行したか、最後にⅢ物語と現実が交錯していくさまを描いている。
■サマリー
[Ⅰ太平洋へ向かうベクトル]
黒船の衝撃が旧体制を崩壊させ、日本人は外圧対策として日清、日露戦争へと進んだ。日露戦争後、脅威の対象は、太平洋を越えて対峙する黒船の国アメリカに向かった。最初の未来戦記、水野広徳の『次の一戦』は、そうした米国に備えよと軍備拡張を主張した。米国では、極東で力を増す日本の脅威を綴ったホーマー・リーの『無知の勇気』が人気となっ -
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『言葉の力』
サブタイトルには《「作家の視点」で国をつくる》とある。
著者は、日本の言語技術を底上げして国力を上げる必要性があると説いているように思える。
第二部に「霞ヶ関文学、永田町文学を解体せよ」とあるように、日本中枢の現状を特に憂いているように思える。
小泉純一郎元首相には「言葉」があったが、その後の首相たちを見ていると「言葉の力」が次第に失われている、とある。
まあ、これには激しく同意できる。
一般的には第一部・第三部を読めば良いと思うが、結局、言語技術を上げるには、沢山の本を読み、歴史を学ぶことにあると感じた。
しかし、言語技術を上げなきゃいけない人ほど本を読まないという現実が -
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日本人は「言語技術」を勉強しないといけないと。
政治家はもちろん、日本の企業の人には、何を説明しているんだか、わからないこと、メモを取りにくい説明が多い。外資系企業の外国人の場合、そういうことが少ないのは、彼らが言語技術を習得しているからなのだろうか。猪瀬さんは、日本の教育がそうなっていないことを指摘して、その通りだと思う。
絵画の見方についても触れているが、ロンドンのナショナルミュージアムなどでは、頻繁に小学生がホンモノの名作を見ながら、授業をする姿がよくみられる。なんとなく聞いているとこの本で述べられている通りのことが行われている。
ツイッターのつぶやきなど、日本人の言語技術全体に話が及ん