猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 明治維新で変わらなかった日本の核心

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    現代の日本社会が江戸時代の武士組織に由来したものであることを論じたものだが、中世に地方が役を果たせば職業を保護するかたちの下で発展し、江戸時代になると、検地をしてもらうことでの百姓が土地の所有権を持ち、自立して市場経済が発展していったという流れもおもしろい。

    騎馬民族征服説は今はほぼ否定されているが、応神・仁徳政権が強力な騎馬を持っていたことは確からしい。蘇我氏あたりが中心になって、大陸や朝鮮半島に学んで軍隊と官僚制をつくったと考えられる。

    8世紀に発行された貨幣の流通は畿内に限られ、11世紀の初めから150年間は貨幣が使われなくなったが、12世紀半ばに中国からの宋銭が大量に輸入されて以降

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    2018年10月31日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第1巻 構造改革とはなにか 新篇 日本国の研究

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    流行語のように、何かあればすぐ口にされるキーワードとなった「構造改革」。公益法人やその周辺の株式会社が救う虎ノ門を舞台に、その言葉が意味するカラクリとは何なのか?を探る一冊。

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    2018年05月25日
  • ミカドの肖像

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    天皇にまつわる様々な出来事を綴ったノンフィクション。内容が多岐に渡り、読み応え抜群。テレビでは放送できないタブーに触れるような内容が本ならではのおもしろさ。

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    2018年04月08日
  • 明治維新で変わらなかった日本の核心

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    ハンコは、江戸時代の農民もみんな持っていて、読み書きはもちろん、企業家であり、農地の所有権も移動も自由にできた。なんか時代劇のイメージなのか悪代官の圧政に苦しめられていたように思っていたので、新鮮だった。磯田道史の本をしばらく追いかけてみたい。

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    2018年01月12日
  • 黒船の世紀(下) - あの頃、アメリカは仮想敵国だった

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    ネタバレ

    “ペリーが来航しなければ、日本は鎖国の中で充分平和だった。裁くならペリーを裁け! ” 石原莞爾。
    極東軍事裁判にて、「平和に対する罪」を問われて。

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    2017年12月21日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    言語技術の大切さについて平明に述べられている。海外ではキチンと教える技術で、批評、分析に関する技術みたいなものかな。そういうところから入っていって副題にあるように作家の視点で国をつくるっていう。活字離れについてや、諸々良識に基づいた話。言語技術に関しては面白かったので更にもう少し触れてみようかなと思う。いろいろ為になるし、さらに深めようと思う良書。

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    2017年12月18日
  • 東京の敵

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    やっぱり猪瀬直樹はいい。もう感想も書くまでもないのだけど、一応は感想を書いておくと「猪瀬直樹でした」で終わらせろ。

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    2017年12月07日
  • 東京の敵

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    ネタバレ

    この人が2500万円をバッグに入れられなかったから…。
    猪瀬直樹が東京都知事時代を振り返り、これからを語る。



     猪瀬直樹は悲しいかな若かった。石原慎太郎ほど親分気質で悪くなれなかったんだろうな。だから消された。

     市民は政治家にクリーンな人柄を求める。それでは東京をまとめられない。東京にはマキャベリズムが必要なのである。それを理解できない都民ェ…。

     今東京に必要なのはやはり「生産性」なんだけれど、なかなかどうして浸透しない…。お年寄りはSNSができないなら、いろんな本を読んで勉強してほしい。

     小池さんがいろいろぶっ壊した後に、もう一度猪瀬さん都知事ならないかなー。絶対無理だろう

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    2017年10月03日
  • 東京の敵

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    後半は面白さがトーンダウンするが、前半の「都議会のドン」「五輪のドン」に関する章は当の渦中のご本人によるだけに(もちろんその分割り引いて読まなければならない、とも言えるが)なかなかの白眉。なるほど…と、興味深く読んだ。

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    2017年04月02日
  • さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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    徳洲会から借りた5000万円の事情について自身はなんと言っているのか知りたかったので読んだ。都知事在任中に亡くなった奥様との思い出、闘病を、進行中の五輪招致と絡めて綴っているので、都政中心ではないが、知りたかったことは読めた。政治家ではなくて作家なんだな、と思った。でも素晴らしい奥様だったというのは発見だった。

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    2016年10月06日
  • 土地の神話

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    昭和という時代の土地神話について

    なかなか興味深い角度から勉強になるⅠ冊です。

    東急グループがどのように成長したのか?

    田園調布ができる経緯。

    そこに関わった数々の当事者の方々。

    ビジネスの参考になる点も多くなり、

    皆さんにもお薦めのⅠ冊だと思います。

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    2016年10月04日
  • ミカドの肖像

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    ミカドの痕跡を近代史や海外から掘り起こし、天皇制と近代日本について論じた力作。あたかも枝ぶりの良い巨木を眺めるようなスケール感はあるが、枝葉が広がり過ぎてしまった感も否めない。もう少し剪定をして小ぶりにまとめて欲しかった。 ただし、西武グループと皇室の関係を描いた第一部の「プリンスホテルの謎」は抜群に面白かった。 西武という企業の経営のカラクリが分かるばかりではなく、堤康次郎、清二、義昭、というそれぞれの時代に君臨した稀有な親子の内面にまで肉薄するノンフィクションの傑作だと思う。第二部では「ミカド」という日本では馴染みのないオペレッタが、欧米では広く日本に対するイメージ形成に影響したこと、第三

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    2016年04月23日
  • 民警

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    戦後のセキュリティの歴史を、1964年の東京オリンピック前後に興った2つの民警(民間警備会社)、セコムとアルソックを通じて読み解く本です。

    重要で興味深い点が3点あります。1つは日本で全く無かった産業が生まれた時のマーケティング(オペレーションや営業)がどのようなものであるか。1つは非競合的かつ排除不可能という公共財の典型である警察について、民間がビジネスとして行い、それが産業になるということ。1つは綜合警備保障の現会長による「110番から119番へ」という言葉に象徴される、時代によって求められる「保障」が変わってきている、あるいはその範囲が拡大しているということ。

    ノンフィクションとして

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    2016年04月09日
  • 戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす

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    黒船来航からの150年の視点で日本を考えるという猪瀬直樹独自の歴史観が大変勉強になった。
    強調されるのは、150年間ずっと対米関係が日本外交の中心的課題であったこと、日本が第一次世界大戦をほとんど間接的にしか経験しなかったことの影響の大きさ、そしてこれからの日本にも対米協調路線しか現実的な選択肢はないこと。

    最後の田原総一朗の総括は具体性に欠け不満が残るが、日本の置かれた国際社会の現実を改めて教えてくれる一冊だった。

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    2016年01月08日
  • 戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす

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    近現代を見るのに、太平洋戦争後だけを見るのでは視野が狭く、黒船来航から通して見るべきと主張する。
    国家の意思を統合する制度がなく、当初は元老がそこを補っていたが、元老がいなくなって欠陥が露呈し、開戦に至った経緯がわかる。
    60 年安保が元の不平等条約を多少なりとも改善する方向の改定であったにも関らず、デモ参加者はほとんど (と書いてあるが、読んで参加した者が存在し得るか?) 条約文を読まずに反対していたこと、どちらも何も進歩していないと思う。
    欠如している情報収集能力を持てるようにすべきという田原の意見に、同感。

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    2015年09月06日
  • 土地の神話

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    昭和初期から戦後にかけて、東京という都市がどのようにデザインされ、どのようにつくられてきたのか理解できる。
    こういった知識や背景を知っている猪瀬氏が引き続き東京都知事であってほしかったと思う。

    渋沢栄一氏の四男、渋沢秀雄氏が田園調布をつくり、
    五島慶太氏が鉄道網を拡大し、大東京・大東急ができた。
    戦争が終わり、田園調布はアメリカGHQに家をとられ、鉄道はGHQの民主化指令で誕生した労働組合いより分割・縮小を余儀なくされる。

    東京という都市の歴史と人間ドラマが垣間見られ、楽しく読むことができた。

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    2015年08月25日
  • 戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす

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    黒船から始まった近代日本の姿が分かりやすく書かれています。また、決してマスコミが取り上げない考え方が取り上げられてます。
    なぜこの様な事実は学校で習わないのか?
    縄文や弥生の時代より大事な近代をないがしろにしてる事が残念です。
    この本を読む事で、欠落させられてる事実を掴みましょう。

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    2015年08月04日
  • ミカドの肖像

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    堤義明氏の逮捕の報道は、ぼくでもちょっとした驚きだった。西武グループという大きな看板を持った大物の逮捕だけにそう思ったのだが、同時に以前読んだ一冊の本のことを思い出した。

    猪瀬直樹著「ミカドの肖像」
    近代天皇制と日本人との関係を、これまでの天皇論とはまったく異なる角度から猪瀬氏らしい独自の取材と論法で、立体的に探っていくなかなかの秀作で、ぼくは天皇のことをいろいろ調べてた折に読んだのだが、それ以上にそこに出てくる西武グループの堤一族と皇族との関係にスキャンダラスな要素も含みつつ刺激的だった。当時ぼくからしたら西武ライオンズやパルコのセゾングループの西武だから、そんな西武と天皇との関係は素直

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    2015年12月13日
  • 黒船の世紀(下) - あの頃、アメリカは仮想敵国だった

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    戦争前に日米双方で互いについて同じ不安を持っていたことを知った。以前「昭和16年夏の敗戦」も読んだが、日本はなぜ誤った道を歩んでしまったかが悔やまれる。(アメリカがうまく立ち回れただけで正義となったしまったのかも知れないが)

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    2015年06月05日
  • 救出 3.11気仙沼 公民館に取り残された446人

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    都庁を追われ人生の仕舞いも考えているであろう猪瀬氏が書き上げたということで読んだ。
    津波で気仙沼市の中央公民館に取り残された人たちのドキュメンタリー。
    毎月避難訓練をしていた保育園の保育士の活躍が印象的。石巻の大川小のように防災避難計画の確かさが命運を分けることもある。計画と日頃の訓練と意識が重要。

    中央公民館だけでもこれだけのドラマがあったのだな、とも思うが一方で緊急時にはそれだけの状態に追われるのはままあるのだろう。

    南三陸などにも触れられている。ロンドンのハットン・ガーデンの記述はなんだったのだろう・・・

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    2015年03月18日