猪瀬直樹のレビュー一覧

  • 土地の神話

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    昭和初期から戦後にかけて、東京という都市がどのようにデザインされ、どのようにつくられてきたのか理解できる。
    こういった知識や背景を知っている猪瀬氏が引き続き東京都知事であってほしかったと思う。

    渋沢栄一氏の四男、渋沢秀雄氏が田園調布をつくり、
    五島慶太氏が鉄道網を拡大し、大東京・大東急ができた。
    戦争が終わり、田園調布はアメリカGHQに家をとられ、鉄道はGHQの民主化指令で誕生した労働組合いより分割・縮小を余儀なくされる。

    東京という都市の歴史と人間ドラマが垣間見られ、楽しく読むことができた。

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    2015年08月25日
  • 戦争・天皇・国家 近代化150年を問いなおす

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    黒船から始まった近代日本の姿が分かりやすく書かれています。また、決してマスコミが取り上げない考え方が取り上げられてます。
    なぜこの様な事実は学校で習わないのか?
    縄文や弥生の時代より大事な近代をないがしろにしてる事が残念です。
    この本を読む事で、欠落させられてる事実を掴みましょう。

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    2015年08月04日
  • ミカドの肖像

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    堤義明氏の逮捕の報道は、ぼくでもちょっとした驚きだった。西武グループという大きな看板を持った大物の逮捕だけにそう思ったのだが、同時に以前読んだ一冊の本のことを思い出した。

    猪瀬直樹著「ミカドの肖像」
    近代天皇制と日本人との関係を、これまでの天皇論とはまったく異なる角度から猪瀬氏らしい独自の取材と論法で、立体的に探っていくなかなかの秀作で、ぼくは天皇のことをいろいろ調べてた折に読んだのだが、それ以上にそこに出てくる西武グループの堤一族と皇族との関係にスキャンダラスな要素も含みつつ刺激的だった。当時ぼくからしたら西武ライオンズやパルコのセゾングループの西武だから、そんな西武と天皇との関係は素直におもしろかった。

    このとき、ぼくは間違った事実を覚えていたらしい。堤康二郎の三男の義明をぼくはずっと西武セゾングループの方、つまりは百貨店の方を仕切っていて、異母兄の清二が西武鉄道を主とする西武グループを継いだものと思っていたのだ。実際はまったく逆だった。

    でもそれもそのはず。兄の清二は、皇族と関係のあった康二郎を尻目に日本共産党に入党したり、自ら勘当されるように仕向けたりと、康二郎に反発していたようなのだ。そんなとき義明は康二郎の後ろをひた歩き、帝王学を学び、康二郎の築いたものを継承しえたのだろう。

    堤一族がこうしてひとつの時代を築き、時代から去ろうとしているわけだ。西武という大きなものが解体されていく中で、昭和の終焉をいまさらながらに感じるのは、堤一族と天皇との意味深な関係をどうしても想起してしまうからなのか。

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    2015年12月13日
  • 黒船の世紀(下) - あの頃、アメリカは仮想敵国だった

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    戦争前に日米双方で互いについて同じ不安を持っていたことを知った。以前「昭和16年夏の敗戦」も読んだが、日本はなぜ誤った道を歩んでしまったかが悔やまれる。(アメリカがうまく立ち回れただけで正義となったしまったのかも知れないが)

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    2015年06月05日
  • 救出 3.11気仙沼 公民館に取り残された446人

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    都庁を追われ人生の仕舞いも考えているであろう猪瀬氏が書き上げたということで読んだ。
    津波で気仙沼市の中央公民館に取り残された人たちのドキュメンタリー。
    毎月避難訓練をしていた保育園の保育士の活躍が印象的。石巻の大川小のように防災避難計画の確かさが命運を分けることもある。計画と日頃の訓練と意識が重要。

    中央公民館だけでもこれだけのドラマがあったのだな、とも思うが一方で緊急時にはそれだけの状態に追われるのはままあるのだろう。

    南三陸などにも触れられている。ロンドンのハットン・ガーデンの記述はなんだったのだろう・・・

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    2015年03月18日
  • 欲望のメディア

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    テレビの歴史だけではなく、戦後の日本の歩みにも実感を持って近づける、そんな良書。作者自身の教養も深く洞察が鋭い。しかし出しゃばることはなく、参考文献のおおさからもその誠実さが垣間見える。

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    2015年03月03日
  • さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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    都知事辞任のきっかけになったことよりも奥様のゆり子さんはどんな方だったのかということに興味があって、手に取った本。

    猪瀬さんを支えていたのはこんなに魅力的な女性だったのかとしみじみ実感。

    病が発覚してから脳へのダメージでコミュニケーションがとれなくなるまでがあっという間で、ご家族はもちろんのこと、ゆり子さんも無念だっただろうと思う。

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    2014年12月06日
  • さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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    猪瀬直樹元都知事はセミナーなどで二度ほど拝見しました
    とても聡明で決断力のある方であんな形で政治の世界から身を引く形になった事を残念に感じています
    出る杭は打たれるという諺は日本の悪しき習慣でそれを示したような気がします
    ただ彼の本業は作家なので妻ゆり子さんへの鎮魂歌としてこの本を書き上げたことで、私ごときまでスッキリした思いです

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    2014年12月01日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    昭和史を考える上で、やはり中心となるのは、なぜ戦争に至ったのかという点であり、その背景を理解するための良質のドキュメンタリーである。 特に大きな判断根拠であった、石油備蓄とその需給に関する試算が、以下に「判断ありき」の数字合わせであったかという点に、通常のビジネスにもつながるものを感じる。

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    2014年11月22日
  • さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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    猪瀬さんの著作をちゃんと読んでなかったが、読んでみたいと思った。5000万円も受け取らなければ。奥様への思い、来歴も、悲しみにも共感しつつ夫婦睦まじい様子に微笑ましく。

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    2014年11月20日
  • さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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    元都知事で2020年五輪招致の主役で成果をあげながらも5000万円事件で奈落におとされたアマチュア政治家猪瀬直樹氏の著書。
    本作は五輪招致で華々しくプレゼンをしていた一方、40年二人三脚で歩いてきた最愛の妻、ゆりこさんに対する鎮魂歌でもある。
    奥様の主治医から余命数ヶ月の一報を知らされながらも職務を全うし多大な成果もあげた。
    それから数カ月後に皮肉にも徳洲会5000万円問題で辞任させられることになった史実。
    メディアで見る限り愛想の無い不器用な作家上がりの政治家という印象だったが、その裏では最愛の人を失う恐怖と闘いながら重大な任務をこなしていた。
    読みながら何度も心が締め付けられる思いになりました。

    5000万円事件の事についても書かれているが、お粗末な認識だったことは否めない。だが、書かれていることは嘘では無いだろうし強く同情してしまった。

    個人的には、
    本来やることを全く解っていない消去法で急遽選ばれた今の都知事よりも、猪瀬さんの方が東京都知事として適任だと思う。作家になんて戻らないで欲しい。

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    2014年11月17日
  • 決断する力

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    東日本大震災への対応を中心に、
    非常事態における行動や、
    日々の決断について書かれています。

    なるほどね~。
    確かに、時の民主党政権に比べれば、
    東京都のリーダーシップは際立っていたよね。

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    2013年07月14日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第1巻 構造改革とはなにか 新篇 日本国の研究

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    猪瀬直樹という作家が後に政治の世界に入ってゆくきっかけとなった作品。霞が関の論理が如何に一般国民にとって理解不可能なものかを猪瀬氏の持論である“ファクト”に基づいて展開される。

    ここで指摘された道路公団のデタラメさが後に小泉改革による道路公団民営化へと繋がった。

    作品自体は90年代中盤のもので、時を経て歴史作品へと変質していそうなものだが、実はここに書かれている霞が関の奇妙さはほとんど何も変わってはいない。

    ここに書かれている問題で手がつけられたのは道路公団くらいなものだ。

    作品にはまだまだ奇妙な光景は広がっていてそれはまだ問題として社会に浮上すらしていないのである。

    政治における“改革”熱はこの著作から始まったと言っても過言ではないが、“熱”はさながら原点を見失ってるようだ。

    今一度、ここに書いてある景色がおかしいと感じるところから始めるべきである。

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    2013年07月07日
  • 決断する力

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    東京都知事の猪瀬知事が、実際の出来事や施策を例にあげながら持論を展開していくといった
    内容。
    形式や古い風習、体制などに囚われずに、次々と問題を解決していく姿勢、リーダーシップとスピードの大切さのよくわかる本でした。

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    2013年05月18日
  • 欲望のメディア

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    映像メディアの発祥から衛星放送登場までの、生々しい人間ドラマを描く。帯・新しいあとがきなど以外で、今日を席巻している「インターネット」というワードが本編文章には出てこない時代の書物。「ネット」という言葉が…(以下続)

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    2013年05月12日
  • 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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    日米開戦前。昭和16年夏。
    軍部、官庁、民間から招集された内閣総力戦研究所の研究生36名。平均年齢33歳の彼らは「日本とアメリカもり相手戦わば?」という問いに対して結論を出した。その答えは「日本必敗」という現実。
    日米開戦は避けねばならぬ!と主張した彼らの意見は聞き入れられず、その年の12月に真珠湾への奇襲攻撃が結構され戦争が勃発してしまう。
    なぜ日本人は必敗と知りながら戦争に突き進んだのか?この本を読んで初めて知った総力戦研究所の存在がとても新鮮な驚きがありました。
    東条英機氏に対する考え方も少し新鮮で面白かったです。

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    2013年04月29日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    東京都の政策に興味があったので読んでみた。
    今都知事の猪瀬さんが副知事時代に取り組んだことを中心に書かれています。
    実際起こったエピソードの話が中心だし、文体もとても読みやすい。さすが作家さん。

    内容
    ・都が取り組む「水ビジネス」の重要性、参議院議員宿舎の件、高速道路民営化の件など色々。
    ・東京が今オリンピック招致に取り組んでいる理由が、「成熟した先進国のオリンピックをすることにより、東京から世界に向かって未来のビジョンを発信する」という目的を持ったものであるということ(これ知らない人意外と多いと思う)。
    ・あとは、石原元都知事に指名されて副知事になったいきさつというか裏話が書かれてて面白かった。

    猪瀬さんは都民の目線から都の問題を見つめている。行動力もすごい。
    理想論や思いつきではなく、ちゃんとデータに基づいて政策に取り組んでいるので信頼できる。
    猪瀬都知事になって、これからの東京がどうなっていくのか期待したくなる1冊。

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    2013年04月28日
  • 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

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    2010年に発刊。副知事時代の猪瀬直樹が一つひとつの施策にどのように取り組んだのかがよくわかる。石原都知事とのやり取りも面白い。
    東京都は国に先んじて、新しい取り組みにチャレンジしてきた。それを支えてきたのが東京都の職員であり、猪瀬直樹も本書の中で賛辞を送っている。
    東京都はときには国とも戦う。イメージでは分かっていたが、具体的にどのように戦い、国をも動かしてきたのかが分かった。
    副知事の中でも異端だった猪瀬直樹が知事になった。本書から、今後の都の方向性も垣間見れた気がする。

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    2013年04月08日
  • 言葉の力 「作家の視点」で国をつくる

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    一人メシではつい何かしら文字を追ってしまう活字中毒(※自分)や、日本語が自在に操れるメリットだけでも来世も日本人に生まれたい日本語フリークは、少なくとも読んで損はしない

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    2013年04月03日
  • 解決する力

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    昨年末に東京都知事に就任された、猪瀬直樹さんの寄稿集となります。
    石原さんの下での副都知事時代のエピソードが主体で、読み応えありました。

    中でも、3.11の際の Twitter から始まった救出劇は圧巻でした。
    詳細は『決断する力』でもとのことですので、是非そちらも読んでみたいところ。

     「気仙沼→ロンドン→東京→都庁→消防と奇跡のリレーの絆でつながった」

    そして個人的には、東京メトロと都営地下鉄の一元化は、是非お願いしたい。
    道路行政を何とかしてしまった猪瀬さんなら、できてしまう気もしています。

    政策の系譜で見れば、間違いなく石原さんを踏襲されているかと、、
    政治の連続性との面から見ても、都知事としての信頼性は間違いなく。

     「日本文学は、日本という国がこの世界でどんな苦労をし、
      どう生き延びていくべきなのかを提示するという「家長」の役割を放棄したまま」

    既存メディアからはあまり伝わってきませんが、
    ご本人が作家であるのは頼もしい、わかりやすく発信してくれそうです。

    そういえば、ビブリオバトルの紹介もされていて、
    「本はタイムマシンだ」とは、さすがの表現だなぁ、、と。

    今年はオリンピック招致がメインになると思いますが、
    前回とはちょっと違った雰囲気で推移していると思います。

     「これからの世の中を強く生きるには、
      自国の歴史を知り、己のよりどころをすることも必要」

    歴史教育でマッカーサーの副読本を使い始めたことがその端緒ともなればいいのですが、
    ん、この方向性が根付いていけば、東京都の公教育は安心かな、、現場での運用は心配ですが。

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    2013年04月01日