神崎朗子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【煽情的なタイトル詐欺の典型例】
●米国出身の著者がフランス留学中に身を寄せた一家から学んだ「シックな暮らし」を紹介する一冊。
●内容は副題の「パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」が最も正確で、主タイトルの「フランス人〜」は、さすがに主語が大きすぎると言わざるを得ない。著者が接したのはフランス社会のマス層ではなく、貴族の末裔で相応に裕福な一家。あまりにも特異点なn=1だし「一般的なフランス人の暮らし」ではない。
●「服は10着」について。実際には、コートやドレス、下着類はカウント外で、春夏・秋冬それぞれ10着ずつ。つまり実質20着(下はスカート・ズボン、上はセーター、シャツ等のトップス)での運用であり、「フランス人は10着しか服を持たない」はミスリードである。これだと「フランス国民は10着の服しか所有しないミニマリスト」に聞こえる。
●食の章も同様だ。素材を楽しむことを忘れずにと言いながら、滞在先では毎夕最低3皿のコース料理が並ぶ。なるほど、それはさぞかし素敵な美食体験だっただろうな。
●総じて、意識高めの一婦人を媒介にした、よくある平凡なシンプルライフ集である。
●そんな中で、唯一ためになった逸話があった。著者が体調を崩し、借りた体温計を口で測っていると、青ざめたご婦人から一言「それは肛門で測る体温計よ…」と。
体温計を借りる際には「どこの部位で測るのか」を確認する必要があると学んだ。そして、肛門で測る体温計を備えているなんて、由緒ある貴族の末裔の一家は、抵抗感や羞恥心よりも正確さを優先する、きわめて合理主義的な「質の高い暮らし」を体現しているのだな、とても感心した。 -
Posted by ブクログ
10年近く前のベストセラーを今更読んだ形ではありますが、とても良い本でした。今年一番だったかも。成功のために必要な能力が、スポーツであれ、芸術であれ、学力であれ、ビジネスであれ、一貫してやり抜く力で説明が出来たという本。
この本がベストセラーになったことは、子育てでも、ビジネスでも、スポーツの世界でも、共通の課題な上に、「やり抜く力が大事」というなんとなく誰もが知っていることを、アカデミックなアプローチでロジカルにまとめたことだと思います。
この本を読んでいると成功者に共通する能力であるやり抜く力の大切さを再認識させられる。そしてやり抜く力は意欲や興味そして一緒に頑張れる仲間などがドライバーとなり、私たちの中で育まれていくものであり、そこにはたとえ才能のような生まれ持った要因があったとしても、些細なことに感じられる。
また、スポーツ、教育など様々な立場の超一流の方々に行ったフィールド調査やインタビューの記録は、私たちが"才能"と言う言葉でまとめてしまうにはあまりに泥臭く、生々しいものが多く、この人たちの才能って地道な努力をずっと続けられる力なんだということを感じ、勇気をもらえる一冊でもあります。
【やり抜く力をつけるには】
☑︎ 情熱:目的を持ち、興味があることに取り組む(情熱ドリブン)
︎☑︎ 粘り強さ:自分ならできるという希望を持ちながら、ストレッチな目標を立てて、地道な練習、勉強などで量をこなすこと(そのための支援を惜しまない)
☑︎ 環境:すごいチームに所属して、自分を引き上げてもらう -
Posted by ブクログ
テーマは「運動は人間の幸福にいかに貢献するか」。運動が脳とメンタルに与える影響が書かれている。
この本によってわたしが日頃から感じていた疑問がいくつか解消された。なぜ音楽は団結力を高めるのか?なぜ人々はスポーツに興じるのか?なぜ人間はダンスなど集団での運動を好むのか?ランナーズハイとは?
結局、我々人間は大昔から何も変わっておらず、社会的動物であるということだった。
他、ミラーニューロンとエンドルフィンのところの話は、団結力・仲間意識・チームワークを高めるために役に立つ。自分がリーダーになった時にも使える。音楽・グリーンエクササイズの効果にも触れられている。
事例が多いのは翻訳本だから仕方なし。
それ以外のところで得られるものがとても多かった、わたしにとってとても十分に使える有益な本であった。
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Posted by ブクログ
本書は、心理学者であるアンジェラ・ダックワース氏が、人生のあらゆる分野における成功の決定要因を解き明かした一冊です。著者は、軍の士官学校やトップレベルのビジネスパーソン、さらにはアスリートまで、様々な分野で卓越した成果を上げる人々を長年にわたり研究しました。その結果、彼らに共通していたのは、IQや身体能力といった才能ではなく、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持った「やり抜く力」であったことを突き止めました。本書は、この「グリット」が一体何であり、どのようにすれば後天的に伸ばせるのかを、科学的根拠と共に示してくれます。
本書の中で特に印象的だった点を2つご紹介します。
一つ目は、グリットが「情熱」と「粘り強さ」という2つの要素から成り立つという定義です。ここで言う「情熱」とは、単なる一時的な熱狂ではありません。自分の興味がある分野に対して、長期にわたり一貫して関わり続ける、息の長い探究心を指します。そして「粘り強さ」は、困難や失敗、スランプに直面しても、目標に向かって努力し続ける力です。著者は、この両方が揃って初めて、真の「やり抜く力」になると強調します。短距離走のように駆け抜けるのではなく、マラソンのように、遠大なゴールを見据えて走り続ける力こそが、グリットの本質なのです。
二つ目は、グリットは「育てられる」という希望に満ちたメッセージです。才能と聞くと、生まれつきのものと考えがちですが、著者はグリットは筋肉のように鍛えることができると断言します。そのための具体的な方法として、「興味を見つける」「意図的な練習(Deliberate Practice)を積む」「目的意識を持つ」「希望を失わない」という4つのステップを提示しています。特に、自分のスキルを少しだけ超える課題に集中して取り組む「意図的な練習」の概念は、日々の仕事や学習にすぐにでも応用できる、非常に実践的な知見だと感じました。
私自身、リーダーシップや組織論に関する本を読む中で、「粘り強さ」や「継続力」の重要性は認識していましたが、本書はその概念を「グリット」という言葉で再定義し、科学的な裏付けを与えてくれた点で、非常に大きな学びがありました。とかく精神論で語られがちな「努力」という行為を、心理学的なアプローチで分析し、誰もが実践可能なレベルにまで落とし込んでくれている点に、深く感銘を受けました。「自分の努力は、決して無駄ではなかった」と、過去の挑戦を温かく肯定してくれるような読後感がありました。
本書は、子育て中の親御さんや教育関係者はもちろんのこと、部下を育成する立場にあるマネージャー、そして自分自身の限界を乗り越えたいと願うすべての人にとって、必読の一冊と言えるでしょう。才能の有無に悩んだり、目標達成を諦めかけたりしている人にこそ、手に取っていただきたい。成功の鍵は、あなたの中に眠る「やり抜く力」にある。本書は、そのことに気づかせてくれる、力強いエールとなるはずです。 -
Posted by ブクログ
データにおけるジェンダーギャップが実生活にどれだけ影響を与えているかという話
男性、白人は普遍的
当たり前の存在とみなされるようになっている
文化、歴史、データから女性はいないものとされている、人口の半分を占めるのにマイノリティ扱い
無償のケア労働に配慮した職場づくり
Googleでも男性より女性の自己推薦は低い、報酬も低い(Googleは認めていない
クオータ制は、不適任の女性の採用ではなく、能力のない男性の除外に貢献している
オルタナティブワーク
ギグエコノミー
女性の割合が多い、賃金格差、不安定労働の拡大
データにおけるジェンダーギャップが甚だしい世界にビッグデータを導入すると、既存の差別がより拡大する
機会には人間の偏見が反映されるだけでなく著しく増幅される可能性もある
女性が使う女性向けの商品を作っても決済者が男性だと言う点で使われないこともある
料理用ストーブ、スマホ、車、
女性の無償のケア労働 -
Posted by ブクログ
フランスのシックで素敵なお国柄が伝わってきて、ぜひ自分の生活にも取り入れたいと思う部分が多かった。
すぐに物質主義、消費主義に踊らされてしまうので・・・反省。
家事を一生懸命やればジムなんて通わなくてもいいというのも目から鱗。ランニングとか筋トレ(それも負荷が大きいもの)をしないと「運動している」と言えないような風潮があるが、ダラダラしがちな時間を使って、楽しみながらやるべき事をやればかなり充実した毎日になる。
また新しいものを求めてばかりでなく、すでにあるものを大切に、工夫して楽しむというのも忘れがちな心構えなので心に刻みたい・・・
ワードローブを10着だけにするのはなかなか難しいけど。
無理せず心を引き締めることができる一冊でした!