あらすじ
今の日本企業に欠けている、
創造性や生産性、レジリエンス、心理的安全性……
すべては「ユーモア」が解決する!
エリック・シュミット(Google元CEO)、
ティム・ブラウン(IDEO会長)絶賛!
『フィナンシャル・タイムズ』推薦ビジネス書、全米ベストセラー!
【本書が伝える事実】
・アップル、ピクサー、グーグル……クリエイティブな企業は何よりも「ユーモア」を大切にしている
・ユーモアを発揮する人は、知的で有能で、親しみやすい印象を与える
・ユーモアのある職場は創造性や生産性が高い
・ユーモアは心理的安全性をもたらし、失敗を恐れずに挑戦する文化を育む
・ユーモアは思考を柔軟にし、クリエイティブな解決作を可能にする
・ユーモアはつながりや信頼を育み、ストレスや逆境を乗り越える力となる
・ユーモアは生まれつきの才能ではなく、習得できるスキルだ
・プロのコメディアンのテクニックからも、ユーモアを学ぶことができる
・4つのユーモア・タイプのうち、自分はどのタイプかを知れば、ユーモアをよりうまく活用できる
・不適切なジョークを避け、ユーモアの失敗から立ち直る方法とは?
ビジネスや人生のあらゆる場面で、「ユーモア」はあなたの力となる!
「ユーモアは魔法のようだ。ユーモアは恐怖心や尊大さを消し去り、創造性やレジリエンスを育む。本書は、『おかしさ』という魔法の力を、リーダーシップのツールや善を促進する力として利用する、究極のガイドである。科学、戦略、ドタバタ喜劇を融合した本書は、大ウケすること間違いなしの、視野を広げてくれる傑作である」
――ダニエル・ピンク(『When 完璧なタイミングを科学する』『モチベーション3.0』著書)
「私は(しばしば困難を通じて)、真面目に受け取ってもらうためには、自分が真面目すぎない人間と見られることが大切であることを学んだ。私のチームは、陽気さをもって問題を解決することにかけては、いつも素晴らしい力を発揮するが、陽気さには人間らしさや楽観主義が伴い、信頼を育む力がある。さらに、陽気さは楽しいものでもある。まさに、本書のように!」
――エリック・シュミット(Google元CEO)
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Posted by ブクログ
ユーモア
もしかすると今の僕に一番不足していて、今の僕に一番必要なものだったのかもしれない。
2年以上前から読もうと思っていて、手をつけていなかった本。
今、読むべき本だったのだろう。
なぜこの本が今の僕に必要だったと感じられたのか。
それは、真面目とふざけの間にユーモアは存在すると知れたからだ。
仕事と遊びはキッチリ分けるという思考に囚われていると、仕事の時は真面目に、ふざけるのは遊びのときだけという思考になる。
しかし、ふざけることとユーモアは違う。
ユーモアはむしろ、アイデアの呼び水になる、難しい交渉を円滑にする、チームの心理的安全性を高めるなど、仕事においてたくさんのメリットをもたらす。
ユーモア自体が成果を生み出すわけではないが、仕事を進める上での潤滑油になることは間違いない。
潤滑油をささずに、仕事のエンジンをフル回転させれば、エンジンはその性能を発揮できないばかりか、最悪の場合、焼き付き故障してしまう。
本書にはコメディアンから見出したユーモアのスキルも紹介されている。
ユーモアは生まれ持った性格やセンスではなく、後天的に身につけられるものだというのが、著者のスタンスである。
ちょうどスキルの章を自宅のリビングで読んでいるとき、何気なくつけていたテレビでは、バラエティ番組が流れていた。
よくある司会者とひな壇のトークショーだ。
ユーモアの生み出し方など、今まで体系的に考えたこともなかったが、テレビの中で笑いをとるタレントの話しの組み立て方は、本書で書かれているスキルそのものだった。
それはもう「この本はお笑い1年生の教科書なのか!」というぐらい忠実に。
事実に基づき、ミスディレクションへと導いて、予想外のオチをつける。
これまで、なぜ芸能人ばかり面白い体験をするのだろうとぼんやり思っていたが、それは僕の間違いだった。僕はあまりにぼんやり見ていた。
芸能人は誰にでも起きそうな事実を、ユーモアに変換して話しているだけなのだ。しかも自身に起きた悲劇でさえ、喜劇に変えて。
これについては見事という他にない。すごい。
ただすごいと指をくわえて見ているだけなら、本書を読む前のぼんやりしている自分と何ら変わりない。
テレビや舞台で笑いをとることを目指すわけではないが、仕事で潤滑油をさせるぐらいのユーモアは身につけたい。
読み終えた今、仕事にユーモアがあってもいい、いやユーモアがあったほうがいい、と認識できている時点で、僕の心はとても軽くなっている。
ゆるしを与えられただけで、焼けついたエンジンに潤滑油を注入された気分だ。
本当は仕事中だって笑いたいのに真面目ぶってる僕のような人がいたら、今すぐ手に取って読み始めてほしい。
手に取ってから読み始めるまで2年もかけてはいけない。
Posted by ブクログ
感想:ユーモアは最強ツールだから意識的に言わなきゃ損。
本書を読む前ひ思ってた:
・ユーモアはむずかしい
・ウケなかったらこわい
・自分は笑いの才能がない,才能ある人におまかせ
・自分は真面目な性格なので、無理にユーモア言おうなんて考えない方が幸せ
読後:↑全部まちがってた。
私の本書のポイント2点:
①:ユーモアを言う人は周囲から評価が上がる
真面目な研修合宿に、意図的にユーモアを言わない役と、意図的に「面白くない」ユーモアを言う役を、参加させた実験。結果、面白くないユーモアを言う人は、皆から「人格が良い」「頭が良い」など好意的に思われた。
実験での「面白くない」ユーモアとはたとえば、
『カナダの国旗のデザインはサイコー』
みたいな。
こんなまったく面白くないユーモアでも、言わないより言った方が、評価が上がった。
ユーモアはウケなくても良い。そりゃウケた方がより良いけど。それよりも、皆から「この人は「ユーモアを言う人」なんだ」と認識される時点でプラス効果がえぐい。
なお、一線を超えた不適切なユーモアで引かれたらアウト。
◾️ユーモアで評価される順番
1位 ウケるユーモアを言う人
2位 (面白くないが不適切でもない)ユーモアを言う人
3位 ユーモアを言えない人
ランク外(マイナス評価) 不適切なユーモアをいう人
→ランク外にならないようにだけしっかり配慮する。
ユーモア言わなきゃ3位どまり。
ウケなくてもいいからユーモアを言えば、1位か2位をゲットできてお得!
②:ユーモアを言おうと常に心掛ける結果、自分自身が内面から幸せになる
ユーモアは3段階進化のうち、第2進化系。
「1ご機嫌でいること」→「2ユーモア」→「3コメディ」と進化する。
これを、運動に例えて考えると
「1体を動かすこと」→「2運動」→「3スポーツ」と進化する。
1は誰でもできる。
・エレベーターより階段で上がった方が良い。
・ソファでゴロゴロしてるより家事や散歩
・不機嫌でいるよりご機嫌でいる方が良い。
・怒りや悲しみより陽気でいる方が良い。
2は1が満たされた条件下で、意識的に行うこと。
・体を動かさないで運動はできない
ご機嫌じゃなくてユーモアは言えない
・無意識にうっかり運動をすることはない
無意識にうっかりユーモアを言うことはない
・運動する人は周囲から好印象
ユーモアを言う人は周囲から好印象
3は、専門性のあるアートの域。
・(コメディとは劇とか漫談とか作品作り)
・人類皆がやってるわけではない。やりたい人がやる。
・アマチュアとプロがいる世界。
・鍛錬して技術を磨く必要があり、才能がものを言う。
⇨個人の人生は、1(ご機嫌でいる、体を動かす)の時間を増やすことで、幸せになる。
⇨ユーモアを言うことを意識していれば、相関して自分がご機嫌な時間が増える。
※本書では、ご機嫌でいること ではなく 陽気でいること だったはず
Posted by ブクログ
日常にユーモアを取り入れたい、自分にはユーモアが不足していると感じる人にはおすすめの一冊。ユーモアのタイプ、引き出し方、失敗したときのリカバリー方法を教えてくれる。
Posted by ブクログ
ユーモアを持つこともっと楽しく生きることができるよね!という内容の本。
ユーモアを持って生きていきたいと思ったその瞬間から面白い人になれるわけではないので、日頃から面白いと思ったことをメモして集めるべきである。行為自体は地味だがそういう意識を持っていると毎日がより楽しくなりそうだと思った。
Posted by ブクログ
瞬間的に面白いことをしゃべる天才もいるが、多くの芸人は持ちネタをストックし、自分なりの方法論を模索している。
この本に書かれているユーモアの方法論がすべて日本国内で通用するとは限らないが、大いに参考になる。
Posted by ブクログ
2024年
鑑賞作品 No.40
ユーモアについてユーモアをもって真剣に書かれた本。
アメリカ企業におけるユーモアの実例がたくさん登場し、何よりも脚注までも楽しませてくれる。
ユーモアなんて理論では語れないもの、本で学ぶものではないものだと思っていた。(だったらなんでこの本を読もうと思ったんだ?と疑問を抱いたあなたは正しい!)
しかし、本書は、理論的に学べるユーモアもあるのだと教えてくれた。例えば、大事なプレゼンや会議の場において、いかにユーモアを発揮するか。それはまさに最強の武器を私たちに与えてくれる。
もっとも、ユーモアという武器は非常に厄介で、人を傷つけたり自分をも傷つけてしまう諸刃の剣である。
ユーモアのもつ魅力だけでなく、危険性も丁寧に描き、それへの対処法を示しているのは好感度が高い。
もちろん、ここで述べられているユーモアの欠点や対象法は、どれもよくよく考えれば当たり前のことばかりだ。
だから本書は電化製品の説明書のようだろう。読まなくても使える。しかし、いざ使い方を間違ってしまったときに見返すと、ユーモアの基本的な使い方を教えてくれる。
アップル社のクリエイティブ・デザイン・スタジオのトップを務めた浅井弘樹氏が本書には何度も登場する。
アメリカの本に、しかもユーモアを語る本において、日本人が登場することはいちばんの驚きである。
日本人がこうしていま文字を打ってるスマホを生み出す世界トップ企業でユーモアを発揮していたことは、大きなエネルギーを与えてくれた
Posted by ブクログ
ユーモアさと生真面目さは両立できる。
真面目に過ごせば、失点は減らせるが、ユーモアさがないと面白くないですね。
聞き手がどう感じるか、想像力を働かせて、ユーモアさを出し、「誤解されるリスク」を乗り越える勇気と、失敗をすぐ検知し誠実に対応する謙虚さを日々持つ。
その方がより人間味があるコミュニケーションできるし、真面目に笑いなしで言われたことだけやる人より、信頼されて人は集まってきますね。
Posted by ブクログ
自分の周りのユーモアのある人や日々の自分に照らしながら読んでみた。なるほどユーモアのある人は場の空気を読むのが上手く、ユーモアを磨き活用していることがわかった。ユーモアがあれば物事が円滑に進み、質の高いコミュニケーションができるようになる。意図的には難しくとも物事を進めるためのユーモアさは持ち合わせていたい。
Posted by ブクログ
日常のありふれた事実に気づく
共通点を探すことが質の高い比喩に繋がる
日々のコミュニケーションの中で早速使えそうなことがいくつかあった。
ユーモアは自分の特徴を活かせるポイントであり、ここを伸ばせば伸ばすほど自分の良さが出てくると思う。
日常に取り入れます。
Posted by ブクログ
ユーモアって日本の会社だと持ちにくい…楽しいから笑顔になるのではなく笑顔だから楽しい、をもっと部署に取り入れたいけど諦めてる。
コントラストや比喩を用いてユーモアをを鍛えようと思った。
Posted by ブクログ
ユーモアについて言語化されていて面白かった。
もっと職場でも自分のユーモアを出していこうかな。という気持ちになれた。
よく笑うことって大切だよね。
Posted by ブクログ
ユーモアの大切さは分かるが、実践は簡単でない 原則1:ユーモアの核心は事実にある。
まずは観察から。自分の感情・意見に気付く、喜び・痛みに気付く、不調和(違い)に気づく。
原則2:あらゆるユーモアには驚きとミスディレクション(別の方向)。
テクニックとしては、誇張する、コントラストを生じさせる、できるだけ具体的な表現を使う(ケール等)、比喩を用いる、3のルールを守る、などの方法
調子をあわせる「イエス、アンド」
死を目前に控えた人々の後悔「大胆さ」「自分らしさ」「いま、この瞬間」「喜び」「愛」もユーモアで解決できる。
Posted by ブクログ
ビジネスや私生活で周りの人たちと良好な関係を築くためにも、ちょっとした笑いがとても大切だということは誰でもわかることですが、それを科学的にアプローチしたスタンフォード大学ビジネススクールの教師、研究者が書いた一冊です。
自分自身を”つまらない人間”だと思っている僕としては、読んでいてとても勉強になりました。その一方で、割と長く助長だったことに加えて、基本的に例としてあげられるエピソードが日本人だと分かりにくいことが多かったため減点しました(英語の駄洒落は翻訳できないし、名前が出てきたコメディアンなんて一人も知らなかった)。
ですが、唯一無二の書籍だと思うし、実生活にとても大きな影響を与える本だと思うので、間違いなく読んでよかったと思う一冊でした。もし、この感想で笑いを狙っているな〜と感じたら本書の影響だと思ってください(笑)。
特によかったところとしては、
・メールなどの最後に追伸(PS)でちょっとしたことを書くだけで印象がパッと変わるし、NG例もほとんどないのでおすすめ。
・ユーモアのグレーゾーンはものすごく主観的で人、場面、立場などによって揺らぐ。
グレーゾーンの話は書籍の例で言うと、性差別的なネタを男性が言うとアウトだが、女性が言うと皮肉と感じるかもしれない。僕が思ったのは、バラエティ番組をよく見る人は笑えるけれど、見方によっては若手芸人をいじめていて不快に思うなどは身近な例でした。
Posted by ブクログ
以前に自分がユーモアを飛ばした時に悪い雰囲気になってしまったのは、そのジョークがパンチ・ダウン(自分よりも地位が低い人をからかう、当時は後輩に対して)になっていたからだったのか!と気づけた。
自分の地位が低い時はパンチ・アップが有効であり、地位が上がるほどジョークの対象にできる上司が少なくなるので自虐的ユーモアが有効になるようだ。
これまでのリーダーは絶対的な引っ張る力を求められていた。完全無欠な人こそリーダーだった。しかし、昨今のリーダーはこの人なら信頼できると思われることが重要らしい。
私もそうだが、上司とは仕事だけでの付き合いであるため、仕事が終われば赤の他人で、仕事後に飲みに行ったり休日に出かけることもない。昔に比べれば上司と部下の関係は希薄になっている。そんななかで若者の上司に対する信頼がどんどん落ちている。
では現在の世界で圧倒的な成果を出す企業にはどのような特徴があるのだろうか?それが就活の時によく聞く"風通しの良い企業"らしい。なんでも言い合える関係が、変化の著しい現世を生き抜いていくのに役立つのだ。
じゃあ"風通しの良い企業"ってどうやったら作れるの?そこでユーモアが必要になってくる。企業や上司がユーモアを持つことで、信頼や共感が生まれ、なんでも言いやすい環境になるのだ。
上司がなんでも相談しやすい人だったら、解決できる問題ってかなりあると思う。上司に対しての信頼感が低ければ、自分の中で問題を留めてしまう。
自分の職場においてもユーモアのある居心地の良い環境を作りたい。
頭の中で面白いことを思いついたけどためらってしまった、ということがよくある。しかし、発したジョークが実際にウケたかどうかは重要ではない、というのは大きな学びになった。ウケたかどうかは重要ではなく、ジョークを発するだけで場は和み、親しみやすい人だという印象を与えることができる。
Posted by ブクログ
・もっとも重要な要素は、ジョークで笑いを取ったかどうかではなく、そのジョークが適切とみなされたかどうかだった
・どれくらい頭がいいかは、その人がどんなことで笑うかを見ればわかる
・笑うと、オキシトキシンが分泌される。オキシトキシンは感情的な結びつきを生み出す
・心理的安全性(失敗しても罰せられたり、バカにされたりしないと思えること)によって、私たちはより柔軟で打たれ強くなったり、一層やる気が出たり、粘り強くなったりすることが分かった。失敗を気にしなくてもいいという安心感があると、大胆になり、大きなリスクを取る勇気が湧いてくる
・ユーモアの核心は事実にある
・一般的で予想しやすい要素を二つ上げてから、意外な三つ目の要素を上げる
・相手と自分が一緒に笑った瞬間をよみがえらせるのはとりわけ大きな効果を生む
・言いたいことを伝えるために、相手に対して問題を真っ向から突き付けるのではなく、さりげなく指摘する
・しょうもないアイデアのブレインストーミング:いちばんくだらない、ぶっ飛んだ、思いつく限り最悪のアイデアを出して
・学ぶことができなければ、人々を率いることはできない。ところが、新たな洞察を得て真の成長を遂げたいと思っても、みんなを失望させたくないという不安に襲われたとたんに、新しい情報を取り入れたり、処理したりすることができなくなってしまう。だが笑いこそ、私たちを立ち直させてくれるのだ
・従業員がアイデアを生み出すときに最初に目にする視覚的な手掛かりが、アイデアの斬新さや有用性の決め手となることを示した
・伝統はしがみつくものではない。すたれていく伝統がある一方で、新たな伝統が取って代わるのだ
・大胆さ、自分らしさ、いまこの瞬間、喜び、愛
Posted by ブクログ
上司に勧められて読んだ本。
正直あまり自分に役に立つと思うような箇所がなく印象が少ない。
バックグラウンドや共感できるようなところがあれば、響いたのかもしれないが、私にとってはあまり参考にならない本だった。
Posted by ブクログ
ユーモアは確かに大切だが、そのユーモアをいついかなる時に発揮するのか、その判断力が最も大切な気がする。いつでもユーモアで乗り切れつものではないですしね。
Posted by ブクログ
ユーモアの大切さや、具体的な使い方をユーモアたっぷりに学べます。
ただし、アメリカの文化などに疎いと何を言っているのかよく分からないところがあります。
Posted by ブクログ
ユーモア、笑顔は人間関係、自分自身にとってもとても大事
一緒に笑い合うとこで初対面の人のみならず、夫婦関係、全て良くなる
不在メールに、ユーモアを追加する
私は今ハワイを旅行中で、帰ったら真っ先にあなたに連絡しますなど
長すぎて読みきれず断念
Posted by ブクログ
「ユーモアは大事だからみんな身につけようね!」という主張を、グゥの音も出ないほどに丹念に刷り込んでくる一冊。
分かってる!正直なところ、ユーモアの大事さは最初から分かっているんだ!
それを身に付けたいがために手に取ったのだ。しかし具体的な部分はあまり書かれていない。
というか紹介されているアメリカンジョークは多いが、日本人にはその文化からくるウケがメロスの政治知見くらい分からぬ。
しかしヒントやマインドについては多く散りばめられていて、普段から笑いを起こすためにエンジンをアイドリング状態にしておくことや、日常の中に笑いの種が隠れていること、予測から外れたタイミングで笑いが起きるといった教えは確かに汲み取れた。
『アフターゴッド』というマンガの中に秀逸な一言を最近見かけた。
曰く、「この世には爆笑必至の面白い言葉ってのはなくて、その場で一番タイミングの良い言葉だけがある」。
だから面白いジョークを説明してもシラけるだけだし、二番煎じも食中毒の元となる。
となると、面白い言葉で場を温められるスキルのために得ておくべきは、
まず何が笑いを引き起こすのか、という要点を知っておくこと。
そして常にその笑いの種を見つけるアンテナを張っておくこと。
見つけた種を適切なタイミングで発芽・開花させることである。
もちろん、花を咲かすためには、それを踏み出すアクションが必要である。アクションを起こすためには、アクションを起こそうという意志が必要である。
この意志なしには、何も起きない。
だからこそ、本書ではこれだけ耳ダコクラスの圧をかけてくるのである。
実例のような具体を伝えても、使う場を誤れば台無しだし、そもそもベストセラーになろうものなら、そこで紹介されたネタなど陳腐化も甚だしいものとなり下がり、知ってる人に使っちゃったら目も当てられないことにある。雑談力とかモテる行動のような本のノウハウも同じ構造だ。そのまま使ったら嘔吐されかねない。
米コメディアンや政治家やピクサーの話など色々紹介してくれているこれらは、しっかりと煮込んで咀嚼・消化して、最終的に生み出される自分なりのアウトプットとしなければならぬ。
(この表現だとアウトプット=排泄物になってしまうから例として不適切か。)
ユーモアのためには、一にも二にもファインディングにも。
oh shit. 修行しよう。
Posted by ブクログ
ユーモアを使うことで職場関係等がどうやって良くなっていくのかアメリカで実際にあった物語やジョークを用いながら話しを進めていく本で分かりやすい説明もあったが、理解できない箇所も数点あった。
中でも自分の中で響いた点は、ユーモアは面白くなくて良いということ。その場で適切にユーモアを伝えれるか。ユーモアのセンスがあると周りに思われればそれで良い。またユーモアを訓練するには周りの事実に目を向けて素通りしないこと。なにで笑いが起きたか聞く耳を立て、それを自分の言葉に変換する力が必要。つまり語彙力。そのユーモアを仲間とコールバックする。(仲間意識が向上する)するとよりよい関係に繋がる。
痛みはコメディの三大要素
自分の不運な話しや失敗談は相手からすると面白い話になる。失敗談や悲しいことはその時は辛いが時間を足すとユニークな話になる(喜劇=悲劇+時間)
ユニークの種を増やす為と気にしないようにする。
ユーモアを使うことで職場関係は風通しが良い物となり仲間意識が向上する。またグループの成績も向上し、ユーモアがある人信頼される存在になると著書には書かれている。
ユーモアを育てるには訓練が必要との話もあるので実践して、このような効果を感じてみようと思う。
Posted by ブクログ
自分の苦手なもののひとつである
「面白いことを言わなければいけない雰囲気」
これをこの本を読み、捉え方のヒントが見つかった。
それは『陽気さ』と『ユーモア』と『コメディ』の違いだ。
日本ではテレビにより芸人さんが行う『コメディ』が身近だと感じる。それが特に学生時代のコミュニティで使われている。
本書によると『コメディ』とは、ユーモアを組み立て実践すること、とある。
そしてその『ユーモア』に必要となる『陽気さ』をもって世の中に向き合うことが最も重要と書いてある。
『陽気さ』とは、喜びを感じる、感じようとするマインドセットである。
つまり『陽気さ』がない限りは『ユーモア』や『コメディ』を行うことは難しい。
だから日々の暮らしの中で、自分が感じる喜びや楽しさを抽出して味わうマインドが重要だと学んだ。
Posted by ブクログ
ユーモアの大切さとその技術について述べた本です。以下、要旨と感想を記載します。
◾️ユーモアの大切さ:
本書曰くユーモアには、
① 地位と知性が高い印象を与える。
② 創造力を高める。
③ 人間関係を強化する。
④ ストレス耐性を高める。
などの効用があるとのことです。個人的な経験で言っても、適切なボケを適切なタイミングで出来るならこれらの効果はある気がします。特に④については重要だと思っており、ヴィクトール•E•フランクルの「夜と霧」でも、ナチスのユダヤ人強制収容所での体験をもとに次のように語られています。
「ユーモアも自分を見失わないための魂の武器だ。ユーモアとは、知られているように、ほんの数秒間でも、周囲から距離をとり、状況に打ちひしがれないために、人間という存在にそなわっているなにかなのだ」
強制収容所のような極限の状態でなくとも、人生における修羅場において、シビアな現実とまさしく「距離をとる」ために、ユーモアは有効な技術だと思います。
◾️ユーモアの技術:
「まぁ、それは分かるけど、どうユーモアを発揮するかが難しい」と言いたくなりますが、ユーモアの技術は鍛えられるとし、どうすればユーモアを発揮できるか言及した点も本書の良いところだと思います。
本書が言うには、ユーモアには、「ミスディレスションと事実」が大切とのことです。完全に当てはまるわけではないですが、日本の笑いでよく使われる「フリとオチ」や「ボケとツッコミ」はこの要素を含んでいる気がします。興味があるのは、文化圏ごとに異なるユーモアに最大公約数があるのかというところです。触れたことのあるコメディでいうと、せいぜい東アジアと欧米くらいなので、自信はないですが、何となくこの「ミスディレスションと事実」、もう少し掘り下げると「意外性と共感」はある程度どの国にも当てはまるような気もします。
* * *
「他人を傷つけない」、「TPOに合わせる」、「(可能であれば、)滑らない」など、考え出すと億劫になりますが、普段のコミュニケーションでもっと意識しようと思います。
Posted by ブクログ
ユーモアは火のようなもの
面白さよりも適切さで判断される
いい副作用が多い。とくに、知的にみられたり、リラックスしていいパフォーマンスが出せたり。でも上司の方針によるところが多そう。
途中完全中弛み
Posted by ブクログ
出てくるユーモアの例が当たり前だけど全部海外のタレントだったりTVショーだったり。ユーモアが最強の武器であることに異論はないけど、馴染みがないから共感しにくい面はある。
Posted by ブクログ
大胆さ(bold)
自分らしさ(my own way)
今この瞬間(at this moment )
喜び(delight )
愛(love)
これらをサポートするユーモア。
46歳になって、これから大切にしたい
Posted by ブクログ
事例紹介というか、過去に筆者たちがリサーチした物事については沢山書かれているが
ノウハウとして役に立つ!みたいなものは少ないかも。
読み物としては読みやすくて、サラッと読める。
Posted by ブクログ
普段から人とコミニケーションする時には、ユーモアを交えるよう、心がけているので、その有効性が確認出来た。そこに気づけていなかった、あらためてどのように取り組んだらよいかを知りたい人にとっては、入り口となる本。