Posted by ブクログ
2021年02月07日
やり抜くことが大切なことは誰もがわかっているが、なぜ大事なのか、やり抜くためのマインドセットは何か、やり抜く力を育むにはどうすればいいのか、を様々なエビデンスとともに紹介してくれる。
・究極の目的
考え方次第、気持ちの持ち様、とはよく言うが継続して持ち続けるためには自分にとって「究極の目的」とは何...続きを読むか?を意識すること。
今自分が大切に思っていること、目的だと設定しているものを突き詰めると、もっと先にある事はないか?複数の目的に一貫する最上位の目的を意識する事で、細かい修正はつきものだが、人生のコンパスはぶらさずに生きていける。
・成果に必要なもの
スキルを身につける効率、速さ、を才能とし、
物事にかける時間を努力と表現すると
スキル=才能 ×時間
成果 =スキル×時間
であり、成果を上げる要因に時間が二重に関わってくる。いかに時間を捻出するか、時間の貴重さがわかる。物事に打ち込む大切さも伝わる。
ダーウィン「差があるのは熱意と努力だけだ」とは言うが、
自力では手に入らないものを才能と括って他者に求めている(デート相手に良い人よりもカッコいい人を選びたい)のは仕方ないことではないか?
・楽観的でいること、気持ちを切り替える
自力では太刀打ちできない無力感を味わいすぎると、悲観的になりやすく諦めることが板につく。
失敗を分析し、次回はもっと上手くできる、と考えることが継続するマインドセットのひとつである。
チャーチルの、「成功とは熱意を失わずに失敗から失敗へと進んでいくこと」という言葉を連想した。(インターステラーだったかな?)
ラットの電気ショック実験(なにがあっても電気ショックされる群と、あるレバーを押せば電気ショックを回避できる群で分け、成長したあとの意欲に差が出ている)からも、幼い頃に自身の力で何かをやり遂げている経験があることは大きい。反対にどうしようもない、と本人が認識せざる得ない環境なのは周囲の助けが不可欠である。
後半は教育論に寄っていったので、子どもできたらまた読むか。
とりあえず大事なとこは、支援を惜しまずに厳しく接する、みたいな感じ。子どもを個人として方針を尊重してあげる、限度は親で決める、とか。