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Posted by ブクログ
粘り強さをどのように身につけ、育てていくのか。その一つの答えを示してくれる一冊でした。
日々子どもと関わる立場として、本書にはテストの点数や受験の合否を超えた、本当に大切なことが書かれていると感じました。
それは、私がこの仕事を選んで以来ずっと考え続けてきた問いを、的確に言語化してくれるものでした。
目先の結果ではなく、人生を通して育てていきたい力とは何か。本書はその本質を問い直してくれます。
これは、自分自身の人生にも当てはまると感じました。特別な才能があるわけではない自分でも、何かを成し遂げたいと思える――そんな前向きな気持ちを与えてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
1. 一言で言うと:
究極の成功を収めるために必要なのは、天賦の才能ではなく、長期的な目標に対して情熱を絶やさず、困難に直面してもあきらめない「やりぬく力(GRIT)」であるということ。
2. 重要な3つのポイント:
• 「才能 × 努力 = スキル」「スキル × 努力 = 成就」
努力は2回掛け算されるため、どれほど才能があっても努力を続けなければ「宝の持ち腐れ」で終わります。成果を出すためのエンジンは常に「努力」です。
• 「情熱」とは、一つのことに長く興味を持ち続けること
ここでの情熱は、一時的な熱狂ではなく「コンパス」のようなものです。数年、あるいは数十年というスパンで同じ方向を向き続ける一貫性を指します。
• GRITは後天的に伸ばすことができる
「自分には根性がないから」と諦める必要はありません。興味を深め、練習を積み、目的に貢献し、希望を持つという4つのステップで、誰でも内側から育むことが可能です。
3. 心に留めるべきアクション:
• 「意図的な練習(Deliberate Practice)」を取り入れる
ただ漫然と繰り返すのではなく、「今の自分には少し難しい課題」に集中して取り組み、即座にフィードバックを得て改善する習慣をつけましょう。
• 「上位目標」を一つに絞る
自分の行動の優先順位をピラミッド型に整理し、一番頂上にある「人生で成し遂げたい究極の目的」に繋がらない瑣末な仕事は思い切って削ぎ落とします。
• 成長思考(グロース・マインドセット)を持つ
失敗を「能力の限界」ではなく「学習のプロセス」と捉え、「今はまだできないだけだ」と自分に言い聞かせる癖をつけましょう。
Posted by ブクログ
10年近く前のベストセラーを今更読んだ形ではありますが、とても良い本でした。今年一番だったかも。成功のために必要な能力が、スポーツであれ、芸術であれ、学力であれ、ビジネスであれ、一貫してやり抜く力で説明が出来たという本。
この本がベストセラーになったことは、子育てでも、ビジネスでも、スポーツの世界でも、共通の課題な上に、「やり抜く力が大事」というなんとなく誰もが知っていることを、アカデミックなアプローチでロジカルにまとめたことだと思います。
この本を読んでいると成功者に共通する能力であるやり抜く力の大切さを再認識させられる。そしてやり抜く力は意欲や興味そして一緒に頑張れる仲間などがドライバーとなり、私たちの中で育まれていくものであり、そこにはたとえ才能のような生まれ持った要因があったとしても、些細なことに感じられる。
また、スポーツ、教育など様々な立場の超一流の方々に行ったフィールド調査やインタビューの記録は、私たちが"才能"と言う言葉でまとめてしまうにはあまりに泥臭く、生々しいものが多く、この人たちの才能って地道な努力をずっと続けられる力なんだということを感じ、勇気をもらえる一冊でもあります。
【やり抜く力をつけるには】
☑︎ 情熱:目的を持ち、興味があることに取り組む(情熱ドリブン)
︎☑︎ 粘り強さ:自分ならできるという希望を持ちながら、ストレッチな目標を立てて、地道な練習、勉強などで量をこなすこと(そのための支援を惜しまない)
☑︎ 環境:すごいチームに所属して、自分を引き上げてもらう
Posted by ブクログ
本書は、心理学者であるアンジェラ・ダックワース氏が、人生のあらゆる分野における成功の決定要因を解き明かした一冊です。著者は、軍の士官学校やトップレベルのビジネスパーソン、さらにはアスリートまで、様々な分野で卓越した成果を上げる人々を長年にわたり研究しました。その結果、彼らに共通していたのは、IQや身体能力といった才能ではなく、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持った「やり抜く力」であったことを突き止めました。本書は、この「グリット」が一体何であり、どのようにすれば後天的に伸ばせるのかを、科学的根拠と共に示してくれます。
本書の中で特に印象的だった点を2つご紹介します。
一つ目は、グリットが「情熱」と「粘り強さ」という2つの要素から成り立つという定義です。ここで言う「情熱」とは、単なる一時的な熱狂ではありません。自分の興味がある分野に対して、長期にわたり一貫して関わり続ける、息の長い探究心を指します。そして「粘り強さ」は、困難や失敗、スランプに直面しても、目標に向かって努力し続ける力です。著者は、この両方が揃って初めて、真の「やり抜く力」になると強調します。短距離走のように駆け抜けるのではなく、マラソンのように、遠大なゴールを見据えて走り続ける力こそが、グリットの本質なのです。
二つ目は、グリットは「育てられる」という希望に満ちたメッセージです。才能と聞くと、生まれつきのものと考えがちですが、著者はグリットは筋肉のように鍛えることができると断言します。そのための具体的な方法として、「興味を見つける」「意図的な練習(Deliberate Practice)を積む」「目的意識を持つ」「希望を失わない」という4つのステップを提示しています。特に、自分のスキルを少しだけ超える課題に集中して取り組む「意図的な練習」の概念は、日々の仕事や学習にすぐにでも応用できる、非常に実践的な知見だと感じました。
私自身、リーダーシップや組織論に関する本を読む中で、「粘り強さ」や「継続力」の重要性は認識していましたが、本書はその概念を「グリット」という言葉で再定義し、科学的な裏付けを与えてくれた点で、非常に大きな学びがありました。とかく精神論で語られがちな「努力」という行為を、心理学的なアプローチで分析し、誰もが実践可能なレベルにまで落とし込んでくれている点に、深く感銘を受けました。「自分の努力は、決して無駄ではなかった」と、過去の挑戦を温かく肯定してくれるような読後感がありました。
本書は、子育て中の親御さんや教育関係者はもちろんのこと、部下を育成する立場にあるマネージャー、そして自分自身の限界を乗り越えたいと願うすべての人にとって、必読の一冊と言えるでしょう。才能の有無に悩んだり、目標達成を諦めかけたりしている人にこそ、手に取っていただきたい。成功の鍵は、あなたの中に眠る「やり抜く力」にある。本書は、そのことに気づかせてくれる、力強いエールとなるはずです。
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ビジネス・実用
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