あらすじ
IQでも才能でもない、成功に必要な第3の要素とは? 全米社会に絶大な影響を与えた成功と目標達成の画期的な理論! 人生の成否を決定づける「やり抜く力」について、自分での身につけ方から、子どもなど他人の「やり抜く力」を伸ばす方法まで徹底的に明らかにする。これまでのあらゆる常識がくつがえる衝撃の一冊!
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Posted by ブクログ
何年経っても色褪せない教訓
心理学者教授アンジェラ・ダックワーズ博士が様々な人と会い、そして研究を重ねた集大成を自身の経験を踏まえてまとめられた1冊
満足感が高かった!
世の中の天才と言われる人々は、日々の積み重ねが導いた結果に過ぎない
優れている人物を天才という位置付けすることで、あの人は自分とは違うんだと線引きをして安心させる言葉でもある
色々考えさせられ、行動に移したくなる内容
Posted by ブクログ
「達成心理学」、「成功の心理学」という分野の研究者として第一人者である、中国系アメリカ人のアンジェラ・ダックワース史による著作。世の中で成功するために必要なのは才能よりも努力、すなわち「やり抜く力=GRIT」である事を研究によって明らかにした本である。
冒頭、アメリカ陸軍のエリート養成機関として知られるウェストポイントの士官学校のエピソードから始まる。
そこはハーバードよりも難関とさえ言われており、成績優秀でリーダーシップがあり、身体能力抜群である全米選りすぐりの優秀な高校生が集まるというが、入学した生徒の5人に1人が途中で中退してしまうという。更に中退者の半分が、入学して最初の7週間、ビーストと呼ばれる過酷な訓練に耐えきれずに辞めていくという。才能あふれるエリート達がなぜ、挫折してしまうのか?そして、挫折せずに卒業出来る人達との違いは何なのかが明らかにされる。
書中では全米の各分野の成功者達のインタビューから引き出された考え方や哲学、生き方、影響を与えた人物などが掘り下げられている。以下、印象に残った学びである。
■ ジョン・マッデン: UCLAバスケットボールを率いて全米選手権10連覇を達成
「チームが成し遂げるべきことは山ほどあるが、その屋台骨としてビジョンを確立する事が最も重要である。哲学を持たなければいけない。明確に定義された哲学は、選手たちに指針や境界線を示して、みんなを正しい方向に導くことができる」
■ グリーンベレー
モットーは「機転、対応、克服」である。
ただし「何度やってもダメだったら他のやり方を試すこと」
■ 10年ルール、1万時間ルール
ドイツの音楽学校で最も優秀なバイオリニスト達は、最上級レベルに到達するまでに10年以上、1万時間の練習をしていた一方、 あまり上達しなかった生徒たちは同じ10年で半分程度だったという。。モールス信号の打電方法を習得するには10年かかる。通信指令係が熟練したベテランになるには10年を要するという100年前の研究もある。
■ 意図的な練習
エキスパート達は、ただやみくもに何千時間も練習をしている訳ではなく「意図的な練習 (Deliberate Practice)を行っている」
- 明確に定義されたストレッチ目標
- 完全な集中と努力
- すみやかで有益なフィードバック
- たゆまぬ反省と改良
■ 意図的ではない練習はいくら続けても意味がない
米オリンピック ボート競技金メダリスト マット・ラムスセンが日本のチームに招かれて訪日した際に、選手たちの練習時間のあまりの長さに衝撃を受けたという。「ただ何時間も猛練習をして、自分達を極度の疲労に追い込めばいいというものではない」と愉したという。
■アリストテレス:幸福を追求する方法は2つある
目先の快楽 (Hedonic)
内なる精神(Eudaimonic)
■ レンガ職人の寓話
何をしているんですか?と聞かれると
職人 1 「レンガを積んでいるんですよ」
職人 2 「教会をつくっているんですよ」
職人 3 「歴史に残る大聖堂をつくっているんですよ」
3番目の答えの人は「やり抜く力」が強い。一方で自分の仕事の事を転職だと思っている人はごく僅かしかいないという。
■ 学習性無力感
犬を使った実験で、パネルを押すと電気ショックが止まることを覚えた犬たち、パネルが無く電気ショックが終わるまで待つだけの犬たちと分け、その後、ケージに一頭ずつ入れられた。ケージにはジャンプすれば飛び越えられる壁があるが、再び電気ショックを与えると電気ショックが止まることを覚えた犬だけが壁を飛び越えるという。つまり「無力感」をもららすのは苦痛そのものではなく「苦痛を回避出来ないと思うこと」である事が証明された。→この研究結果は企業などの大組織において蔓延する無力感とそれに付随する現状維持バイアスにも関連する。
■ロンダ・ヒューズ 教え子
数学で博士号を取るも、教員採用試験に79回不採用となり、80回目に採用された。
「私は『挫折してもめげない』という表現が好きになれません。だって、挫折してめげない人なんているでしょうか?だからこう言うべきだと思うんです。『私は挫折しても、めげたままではいない。わたしは立ち直る』」ではどう立ち直るのか?
■ 課外活動をするべし
高校で課外活動を1年以上続けた生徒の大学卒業率は高い。また、2年以上続けた生徒の中で、週あたりの課外活動時間が多い生徒ほど、就業率と収入が高い事が分かった。
■ビル・ゲイツのプログラマー採用面接
選考試験の課題として、単調なトラブルシューティングにひたすら何時間も取り組む問題を出題していたという。問われるのはIQやプログラミングスキルではく、粘り強く黙々と問題に取り組み最後までやり遂げる能力を試すものだったという。
■ 家庭所得とグリッドスコアの懸念すべき相関性
国から給食費の援助を受けている生徒は、恵まれた家庭の生徒と比べてグリッドスコアが1ポイント以上低いと分かった。← 貧困が連鎖する一つの要因といえる。
■ シアトル・シーホークス
人々が明確な理由をもって同意の下に集まるところは独特の文化が存在する。これを心理学では内集団という。シーホークスでは「絶対に成功してみせる。実力を証明してみせる。という気概のある選手たちを集めている」という。
■ アンソン・どーランス 米国女子サッカー代表監督
「才能は珍しいものではない。偉大な選手になれるかどうかは、才能を伸ばすためにどこまで努力できるかにかかっている」
困難に負けずに立ち向かう姿勢
彼らは「満足していない自分」に満足していた。
彼らは、やらざるを得ないからとか、金銭的に魅力的だから、という理由で仕事をしているわけではない。
Posted by ブクログ
うまくいかなくても、何か学べることがあるはずだと思うこと。今回はうまくいかなかったけれど、また頑張ろうかと思えること
最難関の大学には入れないかもしれないけど、努力すればチャンスはある。逆に努力しなければ最初からチャンスはないんだということ
これらが、やり抜く力を高めるマインドセット
Posted by ブクログ
自分は好奇心旺盛でいろんなことに手を出しがちだが、大抵最後までやり遂げることがない。そんな自分を変え、徹底的にやり切る自分になりたいと思い、よんでみた。
人が成功するために必要なのは「才能」ではなく「やり切る力」だ。ということをさまざまな事例から学ぶことができた。自分も頑張れば成功できるんだ、やってやろう。という気持ちになれる本だった。
また、その力を養うためのヒントも得られた。
やり切る力は粘り強さと情熱からなる。
やり抜く力をつけるには、いろんな小さな目標の根源にある究極の目標、人生哲学が必要
やり抜く力をつけるステップ
1 興味を感じること、楽しめることに取り組む。楽しんでこそ情熱が生まれる。
2 意図的な練習、つまり自分の課題を改善するなどの目的意識を持った練習をする。
高い目標を持ち、その達成を目指す。改善が必要な点が見つかればできるまで繰り返し練習する。
ただし意図的な練習はやり抜く力がある人でも辛いことが多い。だが、次第に努力が報われることにより努力自体が好きになる?
3 大義名分があるとよい。例えば人の役に立つなど、自分の快楽だけでなく他者に関する動機があると良い。
4 希望 人は変われるという楽観思考が大事。辛い経験を乗り越えることで強くなれる。
ダーウィン 「人間の知的能力に大した差はない、差があるのは熱意と能力だけだ、」
Posted by ブクログ
あの人は天才だから、じゃなく。
情熱と粘り強さ、絶対にあきらめない=やり抜く力が成功に向けては重要
▶人間は持っている能力のほとんどを使わずに生きている、だからまずやってみることが大事:この言葉は非常に納得感があった
▶特に動機の持続性。瞬発力ではなく、持久力。1,2年後も同じ位の情熱を持って取り組めているか?が大事
▶転んでも何度も起き上がる、それが希望となる
・分析で終わってはいけない、理論を組み立て実証してこそ、その次に進める
・努力しなければ才能も宝の持ち腐れ、努力をしなければスキルも頭打ち。
▶すべて努力によって様々なものに活かされる
・グリッドスケールをやってみて:
粘り強さは4.2だが、情熱は3.2
情熱とは、1つのことを長い間やり続けること
▶情熱スコアが低いことに少しショックを受けたが、読み進めると下位目標を転換しているだけかも、と少し安心した
▶ヒントを得るための第二章
・環境が人を変える
▶そこにいる今の自分が好きじゃないと感じた時は、環境を変えることが大事かも
無力感は苦痛を回避できないと思う気持ちからくる
・興味は内省ではなく、外の世界と関わることで生まれるもの。もともと持っているもの
発見→発展
古きに新しいものを見つけた時、逆も然り、新たな興味になる
・漫然と時間を費やすだけでは上達しない、意図的な練習が必要→読書も一緒
・導き方次第で固定概念か、成長マインドかが変わる
▶才能を褒めるか?努力を褒めるか?
▶苦しみが希望に変わるか、無力感のままか?→子どもの頃にやれば出来る経験
・どうしたら身近な人のやり抜く力を伸ばせるのか?
=要求は厳しいが、支援を惜しまない
▶厳しくも愛情を持って
▶興味を第一に考える
賢明なフィードバックも同じ考え方
更に良くなる点+あなたならもっと良いものが、期待しています、と期待を込める一言★
★良い方向に変えてやらなきゃなんて気負わなくて良い、心から相手のことを思ってしっかりと見守っていれば、ちゃんとそれが伝わって良い変化が起こる
Posted by ブクログ
仕事に向き合うとき、「これが本当にやりたいことなんだろうか」と思うことがよくある。私は自分自身が根性が足りないのでは、と感じたりもする。そういった根性論みたいなあいまいなものが言語化されたような本ではないかなと思う。
人生という長いマラソンを走り切るために興味を持って取り組めることに熱意をもって取り組みたいと思った。
Posted by ブクログ
やる気はあるけど、物事が続かなかったり、最初の一歩が重かったりする。
そんな自分の救いを求めて本書を手にした。
私にとっての結論は、最上位目標がなく、中位下位目標ばかり必死に追っていたためだと思った。
なぜこれをしているのかという最上位の目標がないから、その下の目標に取り組んでいるときに、本当にこれで良いのかと不安になってしまう。
仕事を通して何を実現したいのか、定期的に振り返って今のアクションとずれがないかを確認する習慣をつけたい。
Posted by ブクログ
なんとなくやっていても身にはつかない。
「意図的な練習」とは。
・明確に定義されたストレッチ目標
・完全な集中と努力
・速やかで有益なフィードバック
・たゆまぬ反省と改良
素晴らしい本📕
今の自分にピッタリでした。そしてもっと若い時にこの本に出会えればと思いました。天才、才能という言葉で間違った解釈をしていたように思います。皆、努力の結果で今があるという事に気付けました。ありがとうございます😊
Posted by ブクログ
文字通りやり抜く力をつけたく、メカニズムから学べそうな本書を手に取った。
「興味」「練習」「目的」「希望」の各フェーズでアクションを記載する。
①興味
・以下を問いかけて取り組むべきことを発見する
-どんなことを考えるのが好きか?
-いつのまにかよく考えていることは何か?
-譲れないこと/これだけは耐えられないことは何か?
-何をしている時が1番楽しいか?
・とりあえず良いと思ったことはやってみる
-上手くいかなかった場合は取り消して構わない
・強い興味を持ち続けるために、親/教師/コーチ/仲間から励ましや応援をもらう
-外部からの刺激が興味を確信に変えていく
②意図的な練習
・ある一点に絞って、ストレッチ目標を設定する
-30回腕立て伏せを35回にしてみる、等
・しっかりと集中してストレッチ目標を達成する
-多くのエキスパートは人の見ていないところで努力をしている
・ストレッチ目標を完全に達成できるまで改善する
-コーチやメンターから欠かさずFBを貰う
-達成後は新たなストレッチ目標を置く
・上記を完全に習慣化し、自動的な日課にする
-エキスパートはフロー状態(努力が楽しい状態)に到達することができる
③目的
・①興味+役に立ちたいことを言語化する
-どちらかが欠けるとやり切れない
・ロールモデル(お手本)を見つける
-「15年後のあなたにとって最も大切なことは?」
-「もっと良い人間になりたい、と思わせてくれるような生き方をしている人はいますか?それは誰で、そう思う理由はなんですか?」
-「人々のために何かを成し遂げることが可能なのだ」と身をもって示してくれる存在が、自身の確固たる目的形成(=自分も同じように誰かの役に立てる)の重要なヒントになる
・もっと意義を感じれらるように変化を起こす
-日々のタスクが、誰の役に立ちそうか?
-より役に立つためにはどう工夫すれば良いか?
④希望
・脳もIQも「筋肉」のように鍛えられると自覚する
・楽観的に考える練習をする
-どんな失敗からも学びがあると考える
-失敗の原因は自分の能力不足だと無力感に浸るのではなく、もっと頑張る必要があるだけだと捉え直す
・人に助けを求めて立ち直る
-良いメンターをつけて、励ましを貰う
・やり抜く力が強い集団に属して刺激をもらう
-周りの価値観が自分の「信念」に変わる
⑤その他メモ
・やり抜く力が強いほど幸福度も高い
・誰でも「天才」になれる
Posted by ブクログ
ペンシルバニア大学心理学教授の筆者は、「おまえは天才じゃない」と厳しく育てられましたが、別名「天才賞」とも言われる「マッカーサー賞」を受賞しました。その理由は、「人生でなにを成し遂げられるかは、生まれ持った「才能」よりも、「やり抜く力」(「情熱」と「粘り強さ」から成る)によって決まる可能性が高い」と突き止めたことでした。才能よりもグリット(やり抜く力)が重要であることを科学的に明らかにし、また、それは変化することも分かってきているということです。私は先にTEDスピーチで筆者の主張を聞き興味をもちましたが、本書ではその際の反響も紹介されています。
●Part1「やり抜く力」とは何か?なぜそれが重要なのか
【第1章】「やり抜く力」の秘密
米国陸軍士官学校やスペリングコンテスト等で最後まで残った人達は「やり抜く力」が強く、「外向性」「情緒の安定」「誠実性」等の他の非認知能力はそれほど関係のないことが分かった。
【第2章】「才能」では成功できない
1968年、研究者ゴルトンは偉業を成し遂げた人物は、稀有な「才能」、並外れた「熱意」、「努力を継続する力」をあわせもっていると述べている。才能自体は素晴らしいが、才能等の能力を測定するテストに今のところ完全なものはない。
【第3章】努力と才能の「達成の方程式」
偉業というのは、小さなことを一つずつ達成して、それを無数に積み重ねた成果である。「今日、必死にやる」より「明日、またトライする」。努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、様々なものを生み出すことができる。
【第4章】あなたには「やり抜く力」はどれだけあるか?
グリット・スケールの10の質問で、グリット・スコアが出せる。重要度の高い目標の達成のために、下位の目標を臨機応変に変えたり新しい方法に切り替えたりすることも必要。
【第5章】「やり抜く力」は伸ばせる
人間のあらゆる特徴は「遺伝子」と「経験」の両方に影響を受ける。年代別では、「やり抜く力」が最も強かったのは65歳以上の人で、最も弱かったのは20代。性格心理学でも「成熟の原則」という言葉がある。
●Part2「やり抜く力」を内側から伸ばす
【第6章】「興味」を結び付ける
長続きのためには情熱が必要だが、情熱は一発では人生に入ってこない。まずは、興味をもったことを楽しむことから始めるべき。
【第7章】成功する「練習」の法則
長時間取り組むより、どれだけ集中して質の高い取り組み(意図的な練習)を行ったかが重要。また、それは1日に3~5時間が限度。そして習慣化することが大切。
【第8章】「目的」を見出す
「やり抜く力」の強い人がもっている深い情熱は「興味」と「目的」によって支えられている。「目的」の中心概念は「自分たちのすることは、ほかの人々にとって重要な意味をもつ」ということ。ロールモデルも大切。
【第9章】この「希望」が背中を押す
人は変われる、成長できると信じている「成長思考」が大切で、子どもの頃の褒められ方が一生を左右することにもなる。逆境に強い脳を作るには、①「知能」や「才能」についての考え方をあらためる、②楽観的に考える練習をする、③人に助けを求める、ことが大切。
●Part3「やり抜く力」を外側から伸ばす
【第10章】「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法
「子供に厳しい要求をしながらも、支援を惜しまない育て方」が有効。「温かくも厳しく子どもの自主性を尊重する」親自身が、ロールモデルになるべき。
【第11章】「課外活動」を絶対にすべし
1年以上課外活動に参加することが望ましい。「どんな活動に取り組んだか」ではなく「何らかの進歩を遂げながら続けたか」が重要。人間の性格は幼少期でほぼ固まってしまいあとは変わらないという見解があったが、今は、幼年期を過ぎても変化することが明らかになっている。勤勉さは練習によって身に付けることができる。最低でも2年間は意図的な練習に取り組むことが必要。
【第12章】まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう
「やり抜く力」の強い文化に身を置くと、まわりの価値観が「自分の信念」に変わる。また、些細なことにも最善を尽くすことも重要。
【第13章】最後に
人の性格は複数の特徴で成り立っており、多くの人は他人を評価する際に「道徳性」を重要視していることが分かっている。ただ、人生のマラソンで真に成功するためには「やり抜く力」が重要で、それが強いと幸福感も高い。自分自身が内側から、そして親や友人たちにサポートしてもらい外側から伸ばしていくことが必要。
Posted by ブクログ
「情熱」と「粘り強さ」を持つ人が結果を出す
要するにどんな分野であれ大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、それが二つの形となって表れていた。
第一にこのような模範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。
第二に自分が何を求めているかよく理解していた。つまり決意だけでなく方向性も定まっていたのだ。
「才能」に対するえこひいきが弊害をもたらす可能性がある最大の理宇宇は単純で。「才能」だけにスポットライトを当てることで、他のすべてが影の覆われてしまう危険性があるからだ。
自分が楽だから人を神格化する
「あまりに完璧なものを見た時、我々は「どうしたらあんな風になれるのか」とは考えない」。その代わりに「魔法によって目の前で奇跡が起こったかの如く熱狂してしまう」。
「哲学」がなければ失敗する。
自分は人生で何をしたいかを明確にする
ウォーレンバフェットの「目標達成方法」
自分の目標を25個紙に書き出す
自分にとって何が重要かをよく考え、もっとも重要な5つの目標に〇をつける
丸を付けなかった20個の目標を目に焼き付け、この20個の目標には今後絶対に関わらないようにする。(気が散るから)
現実が作用する「成熟の原則」
新しい状況に適応し、その状態がすっかり定着することで自分のアイデンティティが向上する。→自分は一度決めたことはやり通す
やり抜く力を強くする4ステップ
興味:自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。必ずしも楽しいことばかりではないが、目標に向かって努力することに喜びや意義を感じることが出来ていた。
練習:「粘り強さ」表われは、「昨日よりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないことだ。
目的:自分の仕事は重要だと確信してこそ「情熱」が実を結ぶ。自分の仕事は他の人の役にも立つと確信できることが重要
希望:希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」だ。希望を持ち続けよう。
エキスパートたちは「3つの流れ」で練習する
ある一点に絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する
エキスパートたちは既に特異なところをさらに伸ばすのではなく、舞台的な弱点の克服に努める。自分がまだ達成していない困難な目標を選ぶ。
しっかり集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す
エキスパートほど終わった後のフィードバックを熱心に求める
改善すべき点が分かった後は、上手くできるように何度でも繰り返し練習する
ストレッチ目標を完全にクリアできるまで、以前は出来なかったことが、すんなりと完璧にできるようになるまで。できないと思っていたことが、考えなくてもできるようになるまで。
「意図的な練習」を毎日一人で何時間も行っている。ルーティンをきっちりこなし、習慣を忠実に守るのだ。
楽観主義者は無力感を乗り越えられる
楽観主義者も悲観主義者も同じように辛い出来事を経験するが、受け止め方が異なる。
楽観主義者:自分の苦しみは一時的で億艇の原因があると考える
悲観主義者:自分の苦しみは変えようのない原因のせいにして、自分にはどうすることもできないと考えてしまう
鉄人は楽観的に考えるマインドセットが努力できるかどうかを決める
マインドセット やればできるの研究
脳は筋肉のように鍛えることが出来る
知能や才能はトレーニングで大きく向上する
楽観的に考える練習をすること:レジリエンストレーニング、ポジティブ心理学
おとなも子供も「やり抜く力」が身につく4つのルール
家族全員一つはハードなことに取り組む
やめてもよいが、一度決めた期間はやり抜く
ハードなことの内容は自分で決める
あたらしいことでも、今やっていることでも、最低でも一つのことを2年間は続けなければならない
暗唱でやり抜く力を伸ばす
もっと早くに出会いたかった!
タイトルに尽きる。
私は昔から何事も続けられず、すぐ挫折しては辞めるを繰り返す人間だった。
この本には、生きる上で大切な事がたくさん書いてある。
世の中の成功者、その多くは才能があるからだってどこかで思っていた。
私には、そんな才能は無いし無理だと諦めていた
。
けど、そうじゃない。
天才と呼ばれる人達も、毎日努力し続けている。
途方もないくらい大きな目標でも、小さな積み重ねを毎日継続する。これが重要だった。
ただ練習するのは意味が無く、「意図的な練習」が必要であること。
アスリート達も、「意図的な練習」をしている時は、楽しいわけじゃない。むしろ辛いと感じていること。
才能があれば、楽々やってのけるわけじゃない。
私達と同じように、練習は辛かったり、つまらないという思いをしている。
それを我慢して毎日毎日、練習を積み重ねている。
自分の限界を超えるために。
今、いい歳になってからやっと知れた。
大事なのは「才能」じゃない。「やり抜く力」だって。
もっと若い時に、この事を知りたかった。
本書では、これでもかと「やり抜く力」の重要性について書かれており、著者の熱意が伝わってくる。
自分はあまりにも「やり抜く力」が無かったので、読んでいる途中で劣等感に苛まれる事もあった。
だけど、後半になってから、自分自身に粘り強さが意識として備わってきた気がする。
(本書は少しずつ読み進めていった)
今、とある目標に向かって取り組んでいる事があるのですが、本書に勇気づけられたというか、やる気を引き出してくれました。
「困難な場面でも、希望を見出すこと」
「めげずにやり遂げること」
など、シンプルに見えますが、辛い時にはつい忘れてしまいがちな大切な言葉がたくさん書かれているので、頑張れました。
今後も読み返して、自分を洗脳(?)させれば、より粘り強さが継続しますかね?!
本当はもう少し早く出会いたかった。けど、
今この本に出会えた事に感謝します。
Posted by ブクログ
努力なしの天才は居ないと改めて思った。
自分自身の才能に蓋をせず、私はやれば何だってできると自身の可能性を信じてさまざまな物事をポジディブに捉えてて、乗り越えていきたいと思った。
将来子供が生まれたら
“大変だけど楽しい”そんなふうに思ってもらえるような習い事を習わせたい。
ただ、長く続けるのではなく目的意識を持って物事に取り組んでいきたい
Posted by ブクログ
やり抜くことの重要性をこれでもかというくらいのインタビューや事例をもとに書いている。
才能も大事だが、それよりも重要なことはやり抜くこと。粘り強く継続すること。
七転び八起きの精神でいること。
好きなことを見つけるまで色々なことにチャレンジすること。
明確な意図を持ち、ストレッチ(=負荷)のかかるトレーニングを積むこと。
その上でPDCAサイクルを回すこと
Posted by ブクログ
物事を成し遂げるために必要なのは、熱意ではなく忍耐強さであるという主張が目新しかった。一時的な熱意ではなく、例え途中で挫折したり熱意がなくなったりしても、とにかく最後までやり通すこと。やむを得ず中断してしまっても、またいつかやり始めること。これは自分の経験的な感覚とも一致する。そのときそのとき自分に出来ることを積み重ねていくと、いつのまにか遠くまで行けることがある。諦めないことが大切だ。
Posted by ブクログ
「やり抜く力」
あきっぽくて続かない私には突き刺さる言葉。
自分にはもちろん、もっと早く読んで子育てに生かしたかったです。
「人生の長いマラソンでどこまでがんばれるかは、体格や基礎体力のちがいによるものではなく、圧倒的に「努力」にかかっているということだ。」
やり抜く力を育てるためには、
「意図的な練習」が必要。
目標を決める→目標に向けて努力する→改善→上手くできるまで繰り返し練習する。
そして、「習慣化すること」。
それがなかなか難しい!
Posted by ブクログ
著者の経歴が面白い。よくこんな専門的な本が何十万部も売れたものだと思う。
2倍の才能があっても二分の一の努力では負ける。才能は10倍ということはないが、努力は10倍できる。
天才の陰には努力がある
意図的な練習
高校時代の2年以上の課外活動
無理ではない
Posted by ブクログ
努力に勝る天才はないと感じる本だった。
本書は三部構成で、やり抜く力の重要性、やり抜く力を内側から伸ばす方法、外側から伸ばす方法を示している。
特に学びがあったのは一章のやり抜く力の重要性についてだった。
様々なエピソードから、成功する者の共通点に努力と粘り強さがあると示している。人々は成功している人をみると「才能がある人」とみなしがちだが実はそれだけではない。才能があると思われるまで努力し続けていた人たちであり、突き抜けられるまでしつこく努力するひとが一握りの存在となるため稀有な存在として称賛されるのである。
どんなジャンルであれ才能を伸ばすには努力が必要で、そこからついたスキルを目標達成まで磨くまでも努力がまた必要だと、筆者は方程式で努力の重要性を示していた。
才能×努力=スキル
スキル×努力=達成
どんなジャンルでも、輝く人は常人では到達できない域まで諦めていなかった。
まずは自分の理想像や目標を明確にする。情熱をもやして必ず自分は達成できると希望を持つ。達成まで昨日より良くなるようにひたすらに練習し、分析しながら向上を目指す。
シンプルに見えるがとても難しい。だからこそ目指す理想に到達する人は少なく、達成した人にしか見えない世界がある。
私も揺るがない理想像がある。もう一度その理想像を見直し、鮮明にして計画を立てようと思う。
そして、朝目覚めるたびに「今日も頑張ろう」と気合を入れてしつこく努力を続けていきたい。
Posted by ブクログ
○概要
話題になったTEDトークの"やり抜く力"の内容が記された本。自己啓発系
○感想
エネルギーをくれる本。
継続的な努力によって目標を叶えた成功者のエピソードを交えて主張が展開されており、おもしろかった。定期で読み返したい。
○まとめ
・やり抜く力(情熱×粘り強さ)が結果を作る。
・やり抜く力は後天的にも身につけられる。
・意図的な練習を継続的に行い、結果を出す
○メモ
・最高のパフォーマンスは、
無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果
・天才を神格化してしまった方が、自分自身が引け目を取らなくて済むからラク。
(天才と思う人ほど底知れない努力をしているのに。)
・なにかを本当にうまくなりたいと思ったら、自分の能力以上に背伸びをする。同じことを何度も繰り返すうちに、以前はできそうになかったことが当たり前にできるようになる。だがそれは一朝一夕にはいかない
⭐️1日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も目が覚めた途端に今日も頑張ろうと気合を入れて、トレッドミルに乗り続けることが大切。
・具体的な個々の目標を一つにたばねるもの、すべての目標を貫く目的が必要。それはブラさない。
⭐️人生でこれだと思うものが見つかるまでに何年もかかり、そのあいださたざまなことに興味を持って挑戦する。
→まずは好き嫌いをはっきりさせてそこから積み上げる。とりあえずいいと思ったことをやってみる本当に興味のあることが見つかるまでは、ある程度の試行錯誤はやむを得ない。
⭐️努力あるのみ。楽しくなかろうがとにかくやるべきことはやるんだ。結果を出したときさ信じられないほどうれしいんだから。
・"意図的な練習"に取り組むことが、良い結果に繋がり、努力が好きになり、
ひいてはやり抜く力の向上につながる。
→意図的な練習とは? 3つ
①具体的な弱点の克服のために、高めの目標設定
②達成を目指すために1人の努力を惜しまない
③改善すべき点がわかったらうまくできるまで何度も繰り返し練習する
※意図的な練習は、同じ時間に同じ場所で。
ルーティン化することでやりやすくなる。
・捉え方次第で、仕事かキャリアか天職か変わる
ex)レンガ職人の話
・才能×努力=スキル スキル×努力=達成
○アクション
目指す目標に対しての努力の時間と場所をルーティン化する(朝のマック)
Posted by ブクログ
学歴社会であるアメリカにおいてベストセラーになった本であり、アメリカにおいてGRITがどうとらえられているのか気になった。
作者の主張は一貫して以下のようなことである。1.才能に焦点が当たりがちだが、GRITは同等以上に重要。2.なぜならスキルを身に着けるのはGRITによるものが大きく、またアウトプットはスキルと粘り強いトライ(GRIT)の掛け算であるから。3.自分が情熱を注ぎ続けられる分野に、長きにわたって努力を注ぐことで、GRITが高いとあるといえる。4.GRITはプロフェッショナル環境に身を置くことや幼少期の育て方によって、後天的に伸ばせる。
特に2の主張はスタンダードだが、自分の経験上も納得できるものが大きい。
GRITは根性論とか気質として片付けがちだが、確固たる能力として見直して、自分自身についても自省したいと思う。
書評としては、おそらく自分がアメリカではやった自己啓発書の類をそれなりに読んだことがあることから、全体感として真新しい主張ではない(選択と集中、目的化、カイゼンや習慣化、など)。とはいえ、これらを著者なりの切り口やデータソースでまとめているとこは、インプットに値する。
Posted by ブクログ
やり抜く力(長期的な目標に向けた情熱と粘り強さ)によってより人生は豊かになる。
まさしくその通りだと思うし、当たり前のことを言っているようでものすごい難しいこと、ということも理解している。ただ、やり抜く力の伸ばし方に関してもこの本で学べたので、意識して毎日を過ごしたい。
まずは、自分の興味あることにたいして、長期的な目標を掲げて、一歩ずつでも前に進めるようにしたい。
Posted by ブクログ
一昔前に流行した本著、今更ながら(というか今だから)沁みた。「やり抜く力」を情熱と粘り強さに因数分解し、これらの強さこそが、才能よりはるかに成功において重要と説く。そして、やり抜く力は後天的に獲得可能であるという、なんとも希望に満ちた主張を一貫して展開する。
やり抜くためのポイントーー人生の目的・意義を見出し、目的に則した"本当にやりたい"ことを見つけること。見つかった暁には、高い目標を掲げて、一度決めたことはどんなに辛くてもやり切ること。鍛錬を習慣化し長期間続けること、また結果に一喜一憂せず、楽観的な態度で"カイゼン"し続けること。
「達人のサイエンス」で登場する"プラトーを愛する"という概念とも非常に近い言で、何より実体験からも思うところがあり、とても納得感がある。価値あるものは坂の上にしかないですもんね。
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「やり抜く力」とはその人がどれだけ熱心に取り組み踏ん張り成果を出すことが出来るのかに繋がってくる。「情熱」と「粘り強さ」は長期的な目標をやり抜くことに重要であり、「才能」にこだわってしまうと「努力」に総合的な量が劣り、単純な真実を見失ってしまう。この「やり抜く力」は伸ばすことができ、内側から伸ばす方法と外側から伸ばす方法の2択あること。前者は「深堀することや、自分のスキルを上回る目標を設定しそれをクリアすること、習慣化すること」による方法があり、後者はコーチや教師、先輩にメンター、親からの「指摘」や「助言」によって外側からのやり抜く力を伸ばすことが出来る。
「やり抜く力」をよく知るには「意志力、心、頭脳」の3つを知ることが大切であり、世間には誘惑が多く自制心が強くなければ寄り道、脱線し達成するまでに多くの時間がかかる。つまり「自己を自制心によって管理することによって最適な道を進み最短で達成することが出来ることが「自己管理能力」であり、やり抜く力に必要なスキルと捉えられる。また人と接していくことは避けられず多くの人間とコミユニケーションを取らなければならない。他の生物とは異なり人間はコミユニケーションをとり生態系のトップに立ったと言われているため、コミユニケーションは欠かせない能力であると捉えられる。道徳的性格と言い換えることができ、いかに人から好かれるのかがこれからの道を快適に進められることに影響すると考えられる。
やり抜く力が強いということは1歩でも前に進み、目標に粘り強く取り組むことであり、厳しい練習があるから避けるのではなく、7回転んでも8回起き上がることである。
デビット・イェーガーは「自分のやっている仕事が社会にどのように役立つのか考えてみること」
エイミー・レズネスキーは「今の仕事が自分にとっていちばん大切な価値観につながるように、ささかでも意義のある変化を起こしてみよう」
ウィリアム・デイモンは「目的を持った生き方の手本となる人物(ロールモデル)からインスピレーションをもらおう」
ニーチェは「死ぬほど辛い経験は人を強くする」
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やり抜く力と情熱が深く結びついているのがよくわかりました。
特に 【第5章「やり抜く力」は伸ばせる】では、
やり抜く力を強くする4ステップが記載されているので、実践したいと思います。
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大きな成果を達成する人は何にも増して「やり遂げる力(GRIT)」が優れている。という前提をもとに、そのGRITはどうやって育まれるのかを説明した本です。
何かに長じるにあたり、才能というのは、多くの人が信じているほど重要な要素ではない、という説明は、非常に希望が持てる一方で、本書が重要だと提唱するGRITを身につけるには、情熱を傾けられるものを見つけることが肝要という説明には、「やっぱりそれか。。でも、それが難しいんだよなぁ」と考えながら読んでいました。
個人の見解としては、「情熱を傾けられること」を探してあれこれ手を出している間にどんどん時間が過ぎてしまう人が多いので、「自分はこれの為に生まれてきた」というレベルでなくとも、一定以上に面白いと思うものに出会ったら、後はそれの面白い側面を能動的に掘っていく意識に切り替えることが大切だと考えます。
エーリッヒ•フロムの著書「愛するということ」に、「愛とは技術である」という考えが書かれていますが、対象が人ではなく、活動であっても同じで、運命の人や活動に巡り合うことを夢想するよりは、これと決めたものには、規律、忍耐、集中を通して向き合い、能動的に好きになっていくというのが良いのではと考えます。
私の場合、自身がどうGRITを身につけるのかということに加えて、子供にどうやって身につけさせるかということも興味があったのですが、
•親が手本になる
•厳しさと寛容さのバランスを取る
という当たり前だが難しいことが、重要なのだと再認識させられました。
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人生で成功するために重要なのは、持って生まれた才能ではなく、目標に向かって直向きに努力し続けることができる「やり抜く力」である、という本。さまざまな著名人へのインタビューや研究結果を元にしており、本の内容の大半はそれらの紹介や関連エピソードのお話がメインになっている。良くも悪くも研究者が書いた本、という感じ。日本の自己啓発書で主流な、項目ごとに分けて重要ポイントをメインに紹介するような簡潔さとは真逆の本なので、そこは注意されたし。その分、一つ一つの段階を積み上げて論証していく丁寧さや、研究結果の細かい解説部分などは豊富。「やり抜く力」にどうして注目するべきなのか、どうすれば「やり抜く力」を育てることができるのか、子供に「やり抜く力」を身につけさせるにはどうしたら良いのか、といった箇所はとても丁寧に紙面を割いて解説してくれている。特に、後半は子育てする方をターゲットにしているような章構成になっているので、小さなお子さんを持つ親御さんにおすすめ。多少気になるとすれば、全体的に著者の熱いパワーを感じることか。エビデンスは豊富で理系な内容になっているものの、文体からは熱血さを感じることが多かった。「後天的に一生懸命正しく努力を続けたものが成功する!」といった内容なので、ある程度そうなるのも仕方がないのかもしれない。
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やり抜く力の研究第一人者が研究者の視点でどういう条件がやり抜く力を育むのかを教えてくれる本。自分を変えたいとか、ノウハウが欲しい、という人にとっては少し本のアプローチが違うので戸惑うかもしれません。
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タイトルどおり「やり抜く力」を身につけたくて手に取った。
前半は「成功するには才能よりもやり抜く力が重要」ということを繰り返し説明している。「ちょっとしつこいなぁ」とも思ったが、事例や証拠が面白かった。
問題は後半。「どうやったら他人をやる気にさせるか」ということの説明がずっと続く。つまり「親」「教育者」目線。自分がどうやってやり抜く力を身につけるのか、についてはほんのちょっと。なのでどちらかといえば期待外れ。それでも「社会に変化を起こす気持ちで行うことで「やり抜く力」が芽生える」という内容は刺さった。