王谷晶のレビュー一覧

  • 君の六月は凍る

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    ずっと心の奥底に眠っていた感情を
    激しく揺さぶられてしまった。
    初めて誰かを好きになったときの
    戸惑い、痛み、もどかしさ、哀しみ。
    自分で自分の感情を持てあまし
    いつも、何にでもいらだったりして。
    本を閉じてからも
    しばらくひりひりと胸が痛かった。
    そして、もう二度と
    あの頃には戻れないことを思い知る。

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    2023年09月24日
  • 君の六月は凍る

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    ネタバレ

    初読み作家さん。「君の六月は凍る」というタイトルにひかれて手に取りました。2篇収録。内容は全然違う2篇ですがどちらも私にとっては良作でした。

    君の六月は凍る
    名前を目にした途端に湧き出てきた、わたしと君の三十年前のこと。狭い世界、ありきたりの日常から兄が出ていくという変化が訪れたころ、ひょんなことから関わるようになった君。

    初めての気持ちをうまく処理できず相手を傷つける。語られるわたしと君の過去は読み手の私の思い出も蘇らせる。

    思い出でできた数珠玉が連なった糸をずるずると引き出すように語られる過去、その文章に身を任せるだけでその思い出に存在する熱と臭いが感じられました。

    ベイビー、イッ

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    2023年09月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    様々な短編小説が書かれている一冊。
    世にも奇妙な話から少しホッコリするような話まで、色々な系統が入ってるからサクサク読める!
    改めて人は違ってみんないい!!と、思えるような作品でした〜♪

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    2023年09月02日
  • 君の六月は凍る

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    表題の『君の六月は凍る』と『ベイビー、イッツ・お東京さま』の二本立て。
    どちらも匂い立つ(いい意味ではない)感じで、記憶に残りそう。
    『君の六月は凍る』は登場人物の名前も性別もはっきりせず、読み手に想像させるのだが、それでも他人に抱く恋慕や恨みにも似た怒りというものは、そういう前提がなくてもスッと入ってくる感じがした。
    『ベイビー、イッツ・お東京さま』は、主人公がTwitterやエッセイで読む王谷晶さんそのままで、「自伝?」とも思ってしまった。他県の田舎住まいとしては、東京は光の街のように見えるのだが、なるほど「メトロポリス」と「ゴッサム・シティ」ね。わかりやす…。『君の六月は凍る』でも大橋を

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    2023年07月16日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    最初から最後まで最高の女同士の小説しかない!!
    レズビアンロマンス小説もシスターフッド小説もあると思ったらスリラー小説もあるしサスペンス小説もあるしSF小説もあるし、てんこ盛りで良かった。
    お腹いっぱい!!
    この小説たちを一生愛す!!

    『完璧じゃない、あたしたち』で好きだった小説
    「小桜妙子をどう呼べばいい」
    「十本目の生娘」
    「だからその速度は」
    「夢で見た味」
    「東京の二十三時にアンナは」
    「タイム・アフター・タイム」
    中でも「だからその速度は」が好きすぎて最早辛い。
    最高でした。

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    2023年07月09日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    「北口の女」があまりに良かったので、これが所収されている本書を手に取った次第です。もう、あんまり覚えていないのですが、最後の「タイム・アフター・タイム」が好きです。歌がらみの話が私のツボにはまるのかもしれません。女同士のドロドロなのも好みでした。SNSとかニコが若い頃には影も形もなかったもの。これの影響力のスゴさに感心すると同時に、こんなんに振り回されてんじゃねぇ、と言いたい気持ちも募ります。そういいつつ、最早、社会とか流行とか風俗とか、そういうものの第一線から遠ざかった、少なくとも外部からはそのように認定されるであろう私。その私に、シンディ・ローパーの気怠いバラードが染みるのです。

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    2023年03月11日
  • コロナ禍日記

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    ネタバレ

    半分くらい読んだか。ちょっと読んで読めそうなのだけ読む。しんどいのはパスする。これがちゃんと読めるようになるにはやはり10年くらいはかかるのだろう。最近ようやく東日本大震災のものが読めるようになったのだから。

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    2023年01月17日
  • コロナ禍日記

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    ただただ日々の集積のみがここにある。
    自分の中で空白の期間になっていたものが、他人の日記を通して少しずつ埋められていく。
    この暮らしを無かったことにしてはならないと感じた。それぞれがそれぞれのやり方で戦い抜いた日々を忘れてはいけないと思った。

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    2022年10月08日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女同士の関係が1番自由なのかもしれない…友情でも愛情でもなんとなく隣りにいるでも、強く結びついてても付かず離れずでも今は遠く離れてても何にでもなれる。
    初読みの作家さんでしたがもっと読みたくなりました。
    いかにもありそうなお話から、自分や友人が変態していくファンタジー、ゾンビもの(とても楽しいし終わり方が好き)まで自由でした。
    お婆さんのひとり語りのお話も、夢で見た料理を友人が作ってくれるお話も好きです。不味い餃子のお肉それ鈴木さんですよね……?

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    2022年03月29日
  • コロナ禍日記

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    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。

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    2021年12月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女性の身の回りにじんわりと纏わりつくしんどさを淡々と、端的に表していて馴染みやすい。具体的な店名や曲名、駅名が出てきてより身近に感じることができた。単なる『百合』の言葉に収まらない日常たち。ひとの人生なので。

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    2021年09月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    23編の環境も立場も違う「あたしたち」の関係性の物語。百合要素が強めだかそうではない問題を提議する関係も。恋の始まりや終わり、友情やふとすれ違っただけの交流まで徹底して女と女で構成されていて正に帯の「女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」をにやにやしながら叩きつけるのが爽快。23編もあるからなんだこりゃ?な話もあるけどその分刺さる話は直球でやって来る。「しすか·シグナル·シルエット」「だからその速度は」「あなたのこと考えると無駄になる」「ヤリマン名人伝」辺りが好み。「ときめきと私の肺を」や「東京の二十三時にアンナは」の辛い時に静かに横にいる、というのも染みる。

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    2021年06月19日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    ネタバレ

    タイトルにある「探偵小説には向かない探偵」というのがまず気になる。素直に読めば、「探偵小説には向かない」探偵を主人公とした「探偵小説」というのだから、これはもう相当に挑戦的である。本書の説明には、登場する探偵はヘタレとある。だが、ヘタレは探偵小説に向いていないのか、定かではない。一般的には、探偵小説に登場する探偵は、少し変わり者で、何かに偏執的なこだわりを持っていて、鋭い観察眼あるいは深い洞察力(推理力)を備えている。本作に登場するヘタレ探偵は、いずれもほどほどにしか備えていない。別の作品では、資産家の出自で金にものを言わせて事件を解決する探偵もいたが、ヘタレ探偵は有名な探偵の末裔でありながら

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    2021年03月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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     短編というよりショートショート。
     そしていきなりクライマックス。
     長編小説にしろ何にしろ、いろいろなものを積み上げてクライマックスに持ち上げるという印象があるのだが、この作品のようにクライマックスをいきなり見せてくるような作品でも面白く読めるのかと驚いた。
     私はあまり短編が好きではないのだが、これは面白かった。むしろもったいない。ここにのっている作品たちをもっと長く読みたいという気持ちになった。

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    2018年12月13日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    椎名林檎さんの禁じ手のアルバムを聴きながら、感想を書いています。とてもオススメ

    喧嘩を極めた依子と護衛することになった組長の娘の尚子とのふたりのものがたり

    ふたりが逃亡するまでが長い。全然違うふたりがいっしょに逃亡することになる経緯が丁寧に描かれます。そして見つかってしまった最後のシーンで二人の強い信頼関係がわかります。

    父親の組長と婚約者の宇田川は完全なクズ

    ババヤガは、依子が年取り、老婆の鬼となった姿をイメージしました。でも優しい鬼ですね。



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    2026年04月06日
  • ババヤガの夜

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    クソ強い女性がヤクザ社会に入り、運転手兼ボディガードして雇われることになる。その渦中で起きる争いとそれと並行して描かれるマサと芳子の話。それが重なった時の驚き。そして、その後の半生。疾走感のある本だった。

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    2026年04月04日
  • ババヤガの夜

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    血に塗れた二人の、人生という名の旅とその果てについての話

    冒頭から胸焼けするような暴力残虐描写がこれでもかと畳み掛けられるが、不思議なほど読み味はサッパリしている。
    あらすじでいうところの『大胆な仕掛け』については、まんまと引っ掛かり「マジか!!」と唸った派。でもこの二人(特に尚子さん)のいきさつを知ると、そらそうなるよなあと納得できた。

    ラストは、あの呆気なさや後に残る寂しさが波のようで、悲しくも心に残った。

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    2026年04月03日
  • 父の回数

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    オーディブルで聴きました。
    ババガヤの夜の作者の作品。乱闘などは特に起こらず、割と聞く普通のシチュエーションでの、心の機微の表現が秀一だなと感心。

    感受性が高く繊細な心の機微をアウトプットできる能力が素晴らしい。胸に溜め込んてモヤモヤしている状態が言語化されて、そうそうそんな感じ⋯と納得させられること多数。

    ユーチューバーの話を始め、他人に期待することがいかに自分勝手なことかと思い知らされる。三つ子の魂じゃないけどやはり人は変わらない、というか、予想を超えて悪く動くものだと肝に銘じよう。

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    2026年04月02日
  • ババヤガの夜

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    暴力を趣味にしてる女性がヤクザの娘の護衛に付く話し、強くてかっこいい女性で読んでてワクワクドキドキした、解説やあとがきを含めて200ページくらいしか無いから1日で読めた!

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    2026年04月02日
  • ババヤガの夜

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    久々にバイオレンスアクション系小説。内容はアクションによるのかと思いきや最後に全体ストーリーがつながる流れは好き。ただ、もう少しつながりを深いストーリーにしてほしかった

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    2026年04月02日