王谷晶のレビュー一覧

  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女同士の関係が1番自由なのかもしれない…友情でも愛情でもなんとなく隣りにいるでも、強く結びついてても付かず離れずでも今は遠く離れてても何にでもなれる。
    初読みの作家さんでしたがもっと読みたくなりました。
    いかにもありそうなお話から、自分や友人が変態していくファンタジー、ゾンビもの(とても楽しいし終わり方が好き)まで自由でした。
    お婆さんのひとり語りのお話も、夢で見た料理を友人が作ってくれるお話も好きです。不味い餃子のお肉それ鈴木さんですよね……?

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    2022年03月29日
  • コロナ禍日記

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    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。

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    2021年12月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女性の身の回りにじんわりと纏わりつくしんどさを淡々と、端的に表していて馴染みやすい。具体的な店名や曲名、駅名が出てきてより身近に感じることができた。単なる『百合』の言葉に収まらない日常たち。ひとの人生なので。

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    2021年09月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    23編の環境も立場も違う「あたしたち」の関係性の物語。百合要素が強めだかそうではない問題を提議する関係も。恋の始まりや終わり、友情やふとすれ違っただけの交流まで徹底して女と女で構成されていて正に帯の「女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」をにやにやしながら叩きつけるのが爽快。23編もあるからなんだこりゃ?な話もあるけどその分刺さる話は直球でやって来る。「しすか·シグナル·シルエット」「だからその速度は」「あなたのこと考えると無駄になる」「ヤリマン名人伝」辺りが好み。「ときめきと私の肺を」や「東京の二十三時にアンナは」の辛い時に静かに横にいる、というのも染みる。

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    2021年06月19日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    ネタバレ

    タイトルにある「探偵小説には向かない探偵」というのがまず気になる。素直に読めば、「探偵小説には向かない」探偵を主人公とした「探偵小説」というのだから、これはもう相当に挑戦的である。本書の説明には、登場する探偵はヘタレとある。だが、ヘタレは探偵小説に向いていないのか、定かではない。一般的には、探偵小説に登場する探偵は、少し変わり者で、何かに偏執的なこだわりを持っていて、鋭い観察眼あるいは深い洞察力(推理力)を備えている。本作に登場するヘタレ探偵は、いずれもほどほどにしか備えていない。別の作品では、資産家の出自で金にものを言わせて事件を解決する探偵もいたが、ヘタレ探偵は有名な探偵の末裔でありながら

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    2021年03月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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     短編というよりショートショート。
     そしていきなりクライマックス。
     長編小説にしろ何にしろ、いろいろなものを積み上げてクライマックスに持ち上げるという印象があるのだが、この作品のようにクライマックスをいきなり見せてくるような作品でも面白く読めるのかと驚いた。
     私はあまり短編が好きではないのだが、これは面白かった。むしろもったいない。ここにのっている作品たちをもっと長く読みたいという気持ちになった。

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    2018年12月13日
  • ババヤガの夜

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    これは任侠純文学では!
    200ページに満たない中で、すごくきれいにまとまっている。
    想像を促すような表現に、叙述トリックに、まんまと騙されました。
    暴力の描写は生々しく、目を背けたくなる文言も綴られる中で、これはきっと、2人の美しい友愛の物語、と私は感じた。

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    2026年02月08日
  • ババヤガの夜

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    カバーが印象的で、荒木飛呂彦さん?と思ってずっと気になってた。違ってたけど。

    のめり込んで一気に読んだ。
    意味を掴もうとすると逃げて掴めない。でも身体感覚として残る小説だった。
    どこかやるせない気持ち。

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    2026年02月07日
  • ババヤガの夜

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    犬に興味が無いので序盤の動機づけやその後要所要所で登場する場面での心情はあまり理解できなかった。情景描写が作品内容の割に丁寧で美しいのは良い。効果的に登場する喫茶店も素敵。モデルとなった店があるなら行ってみたい。

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    2026年02月06日
  • ババヤガの夜

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    文学における暴力が愉快なものとして描かれることは珍しくなく,本作でもそれを楽しむことができた。一方で,あまりにも高速で唐突な展開が多く,人物像の掘り下げに欠ける印象は否めない。現代文学の速度感は,おそらくこのようなものなのだろう。

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    2026年02月05日
  • ババヤガの夜

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    「お嬢さん、十八かそこらで、何でそんなに悲しく笑う?」」

    暴力だけが生きがいの主人公、新道依子がひょんなことから暴力団に雇われ、会長の一人娘である尚子の護衛を任せられる。
    バイオレンスアクション?系の話かと思いきや日常パートもしっかり目にあり、読者を騙す仕掛けもあります。
    ただ主人公依子の出自について、依子の祖父母などについての掘り下げがあまりなく、そこは不明瞭なまま終わってしまいます。
    全体的に読みやすいですが、普段ミステリー小説を読んでいる人には少し物足りないかと思います。

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    2026年02月05日
  • ババヤガの夜

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    ババガヤの夜を読み終えた。
    ◯◯風味の炭酸を飲み終えたような本だった。
    暴力で彩られた小説、読み進めて折り返し頃にグッと引き込まれたが、それと同時に炭酸に慣れてきていて気づいた頃には気の抜けた炭酸水になってた。飲み終えた後に少し香りが残っている。
    あまり自分と相性は良くなかった。

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    2026年02月04日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    一言で言えば「人気のジェットコースターに乗った時の気分」

    待ち時間は長く、走り出せば一気にひゃーっとなっている間に終点へ着いてしまい、「もう少し、この刺激を浴びていたい」と思わせる心地よい物足りなさ。ジェットコースターよう乗らんけど。

    この疾走感を支えているのは、贅肉を削ぎ落とした文体の妙だ。全体のボリュームも190頁とコンパクト。
    依子の背景は最小限の分量で語られ、尚子に至っては依子の視点という限定的な窓からのみ描かれる。この情報の絞り込みが、キャラクターにミステリアスな厚みを与えている。

    導入の「チンピラとの喧嘩からヤクザの運転手へ」という急展開を「漫画的だ」とする評も見たけど、私は

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    2026年02月04日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    ネタバレ

    鈴ちゃんがツンすぎて心配になるな…。
    心許せる相手が叔父さんだけというのも。
    あ、でも依子さんとはお友達になれるんじゃないだろうか。

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    2026年02月03日
  • ババヤガの夜

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    ページ数が少なくて読みやすかった。内容は面白かったが、もっと内容が濃く、バイオレンスなものが読めると思ったので少し物足りなく感じた。

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    2026年02月02日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    アラフォーになって、いろんな感覚がまた変わってきたと感じることが増えてきた中で手に取った本。
    短章に分かれているのでとても読みやすいし、ラジオを聴いているような感じで近くでしゃべっているようで読みやすかった。

    私は少し40歳まで遠いけど、40代になっても変わらずにいてもいいのかもなと思える本でした

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    2026年02月02日
  • ババヤガの夜

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    英国推理作家協会賞であるダガー賞翻訳部門受賞という話題作(ダガー賞には全くなじみがなかったが)
    読み始めてしばらくは、この暴力まみれ血塗れの超アクティブでパワフルなヤクザ小説のどこがミステリー??と思っていたが、一転なるほど。そこからもう一度読み返してしまった。
    ババヤガという耳慣れない言葉の意味が作中で説明されることはない。スラブ民話の森の魔女らしく、会話の中に昔話の鬼婆として登場する。鶏の足の上に立つ小屋に住んでいるらしい。依子も尚子も鬼婆になりたいようだ。
    柳はどこでどうしているのだろう。そこは知りたかった。

    翻訳された英文を自分で読むことはないのだけれど、気になることが一点。日本語以

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    2026年02月02日
  • ババヤガの夜

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    物語の起承転結が明確でページ数も少なく、読みやすい

    読み方を雑に流してしまう癖があるせいで驚き要素が一つ減ってしまったのでもったいなかったなと反省

    ミステリー要素もこのくらいで大満足

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    2026年02月01日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    「ババヤガの夜」を描いた人物がどのような人か気になり手に取ってみた。
    また王谷さんと同世代であり、大人なくせに大人になりきれていない自分を持て余していたこともあり、このタイトルに惹かれた。

    共感できる部分よりも共感できない部分が多くて、ある意味それに面白みを感じた。
    エッセイ本に共感を求めすぎると、多分読んでいくのが苦痛になる。え、何この人、理解出来ない…的な。でもね、そもそも違う人間なのだから、全て共感できるほうがおかしいし、そんなんつまらん。
    むしろ、自分と違う感性と考え方を持っている人に出会うと、なんだこの世界はー!と扉が開かれる感覚がしてワクワクする。この世界には人の数ほどの世界があ

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    2026年01月31日
  • 父の回数

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    全5話の短編集
    以下、各話の感想です。

    「おねえちゃんの儀」
    前作「他人屋のゆうれい」の感想で、「この作品には続編が必要だ」みたいなこと書いたんだけど、続編ありました。続編というか、スピンオフっぽい作品ですが「ゆうれい」で気になってた姉妹?二人のお話です。

    「あの子を知ってる」
    現代版長屋話の続編だった「おねえちゃんの儀」と比べてポップな文章。そして、紗代子カッコいいな。振りまわされるまわりは迷惑だけど、、、

    「リワインド」
    三部けいさんの漫画のようなストーリー。でも小説ならではの心情描写が随所に見られ、面白いです。しかし、だんだん可愛くなっていく宮城野さんを漫画や実写などビジュアルで見

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    2026年01月28日