王谷晶のレビュー一覧

  • 他人屋のゆうれい

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    題名から勝手に思い浮かべた内容と全く違う物語だった。ひねくれた主人公にイライラするけど、でも現実の人間はこんなもんでこんな日常送ってるよなと妙に納得できる部分もある。世間にはいろーーーーーんな人がいて、人からどう見えようが、その人にとっての普通の生活を送ってるだけなんだよ、っていう本だったのかな。

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    2025年04月19日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    こういう探偵モノってなんやかんや事件を解決したりするものかと思ってたけど、これは本当にタイトル通り。かと言ってペット探しとか浮気調査とかするわけでもなく。ただ燻っているっていう感じの主人公に感じた。

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    2025年02月28日
  • 他人屋のゆうれい

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    ネタバレ

    伯父の春夫が病死し、後片付けを押しつけられた派遣社員の大夢(ヒロム)は、大家に言いくるめられて格安でその部屋を借りることになる。伯父はそこで「他人屋」という便利屋を営んでおり、大夢は他人屋を訪ねてきた隣人たちを手伝う羽目になる。
    ……まで読んで、大夢が他人屋を継いで人生の立て直しを図るハートウォーミングな話かと思ったら、大夢はもっとささくれていた。
    「幽霊」の正体は? という話でもあるが、ミステリではない。目立って大きな変化があるわけではないけれど、人はひとりで生きているわけではないと自覚して生きるのも悪くないよと思わせてくれる。(回りくどい表現だな……)

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    2025年02月23日
  • 他人屋のゆうれい

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    ネタバレ

    え、ゆうれいって生きた人間だったの…そりゃぺたぺた歩いて扉を開け閉めするんだから生きた人間だわな。ただ、以前住んでた部屋に無断で入って飲み食いしてトイレまでする無神経さは理解出来ない。可哀想だとは思うけど。

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    2025年02月17日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    例えばマイノリティやフェミニズムに目配せしたような題材の小説があったとして、にもかかわらず作者自身の古臭い考え方が文章から露呈しているもの(社会的なものでしかないジェンダー観を所与のものと捉えてるっぽい、地の文で男性は苗字で女性は名前で表記するという慣習を疑問に思ったこともなさそうな書きぶり等)が少なくない中で当たり前に著者はそんなこともなく、物語を楽しむために不快な部分に目を瞑ることもせずに読める貴重な作品集でした。こういう作家さんが増えていくといいな。長編のババヤガは既読でしたが、こちらは短編集でより多彩な味付けを楽しめました。

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    2025年01月31日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編23話入り

    いろいろな女性の短いお話。
    日常、SF、ホラー、百合、自伝?と感じるものなど様々。
    とても好みなものもあればあまり好きではないものも。
    ただ、これだけの短さでそれぞれ違った味わいで描けるのは大したもの。

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    2024年08月18日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    これも結局、男性版は成り立たないんだろうなと思いました(あまりに惨めで需要がないから)。

    自分もそう思っていたので、自分が思っている大人の要件(であり、なおかつ人生で一番したかったこと)は何だろうと思い返してみると、結婚して子育てをすることでした。
    それは、どうやら自分はヘテロではないかなと思い始めても、どうにも拭えない思いでした。
    それが自分にとっては大人の要件なので、もう一生大人になれないんだなという苦しみを一生抱いて生きていくのかもしれません。

    人と関わると比較してしまい苦しいので、あまり関わらず、ひっそりと生きていこうと思いました。

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    2024年06月13日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    自分を子どもとは言えない年齢にはなったけど、いつから大人になったのだろう
    自分からは大人に見える人は自身を大人だと思っているのだろうか
    同様に子どもに見える人を自分が大人だからと下に見ていないだろうか
    大人という人間も子どもという人間もいないはずなのに何がそれを分けさせるのだろう

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    2024年04月03日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    ネタバレ

    素敵なあやかしが沢山登場する中で、主人公と依子さん以外の人間が最悪すぎる。
    私の偏見かもしれないケド…
    恋人ができた途端友達をぞんざいに扱ってランチの場所まで奪う同級生。
    見えないものが見えるだけで、妹ばかりを可愛がる馬鹿な親。こういう奴は親になっちゃだめ。
    婚活パーティーに何のために来たのかわからないクソ男ども。
    この本の登場人物は二人以外あやかしだけで良い。

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    2022年08月11日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    読み終わりいったいいくつの作品が載ってたのかと数えて、23作品もあったことで驚いた
    特殊な感覚(私の感覚から考えると)の登場人物が多く、どう考えて良いのか戸惑うことが多かった
    この作者は
    女性なのかな
    プロフィールには性別が記載されていない

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    2022年01月06日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    全て女性が主人公の短編集。
    年代を問わず様々な女性が出てきて、シリアスな話もあれば面白可笑しい話もあり、一話ずつ新鮮な気持ちで読み進められた。

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    2021年05月29日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    王谷晶のババヤガ読みたい、けど全く借りられる気配なしなので、ほかの本読んでみました。うーーーーん、主人公がデレるもしくは行動改善まで行かないし、おじさんの謎は説けないし、なんだこりゃー、何にも始まってないのに終わっちまったというお話でした。挿絵もきれいだし話も面白くなりそうな要素あるのに残念。

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    2021年02月25日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    主人公が素直になれない人物なぶん主要人物やや幽霊などが明るい人物が多く主人公とうまくバランスをとっているのがよかった。

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    2021年02月21日
  • コロナ禍日記

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    緊急事態宣言真っ只中の日記なので、仕方ないけれど、先の見えない日々を辛い辛いと書いている日記が多くて、読んでるうちに苦しい気持ちに。
    職業や住んでいる場所も偏りがあるように感じて、コロナ禍の日記集としては、「仕事本」の方が私には面白く感じました。

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    2020年11月24日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    祖父が残した探偵事務所を引き継いだが、客はなし。
    そんな彼に、ツケをため込まれた喫茶室からの強制依頼。

    何となく動物の言葉が分かる、というのは聞いた事がありますが
    完全に、の方でした…外見くまさん。
    このくまさんも、そのうちこざっぱりするわけですが。

    金に困っている主人公も色々振り回されていますが
    このくまさんの背景が、分かった時点で納得、です。
    何故あんな外見をしていたのか。
    何故人里離れて暮らしていたのか。

    いい感じで終わってましたが、結局生きていくうえで大事な
    戸籍謄本その他は、どうなっているのでしょう??

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    2020年07月30日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女としての女、ではなく人間としての女、個としての女が描かれて、みんなが楽に息をしていた。

    これから始まる予感、終わりゆく恋、ふたりで食べたラーメン、変身、再会。
    いちいち定義しなくたって、謳歌していこうあたしたち。日々変わりゆく関係をそのままに受け入れて。


    どうして「完璧じゃない」のかなと考えていたのだけど、ここは客体化を拒否する女性たちの世界で、そりゃああなた方(男性)からしたら「完璧じゃない」かもしれませんけど?でも何か?フツーにラーメン食うし引きこもるしヤンキー言葉使いますけど?生きてますけど?バーカ!

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    2020年03月12日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    すらすら読めて単純に面白かった。登場人物があやかしも幽霊もナチュラルでいながら個性的で楽しい。ノリも軽快でハチャメチャで、執事喫茶にテンションが上がるとか子供っぽいギャルとか読んでいて元気が出る。第一章のハンバーグが美味しそうで、第二章のよく食べる狸娘の口調が可愛くて、第三章のコミカルな失恋も可愛かった。でも最後の斎の変貌はやり過ぎだった。叔父と姪という関係だしおじさん呼びだし、引いちゃう…。鈴はそれまでにも親戚だよ!?とか有り得ない風に否定したりしていたけれど、シリーズ的にはもしかして相手役なのかな…。

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    2018年10月17日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    CL 2018.6.11-2018.6.14

    この本をどうして読もうと思ったのかどうしてもわからない。
    何に書いてあったのかなー?

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    2018年06月14日
  • あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト

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    生霊にされてしまった叔父の頼みで、現世の
    身元引受人になってしまった主人公。
    しかしこれ、それ以外にもやる事があるようで。

    ハンバーグ、甘いもの、タルトと連続短編でした。
    最初以外、幽霊たる料理人の手から生み出された食べ物。
    場所が場所なだけに、色々な料理が出てきますが
    どれもこれも美味しそうです。

    が、問題はそこではなく、叔父の身体。
    現地まで行って取り戻さないと、と思っていたら
    違う所にいる模様。
    どちらにしろ、パスポートがいりそうですが
    本格的に旅に出られるのはいつになるのか。
    最期に出てきたお姉さんが、恋に生きてる感じで素敵ですw

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    2017年09月17日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    動物と会話ができるらしい身元不明の謎の若者から依頼を受ける探偵。若者の知られざる能力が明らかになるのだけど、そこまでの設定じゃなくてもよかったのでは?

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    2017年04月30日