王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品は3通りの読み方ができると思います。
ひとつは「女性が主人公のバイオレンスアクションやノワール」。もうひとつは「性別を超越したところにあるシスターフッド小説」。これは私の語彙力が不足していただけで、調べたら「クィア・シスターフッド」と呼ぶらしいです。
私は本作をダガー賞の件以降に知ったのですが、多分出版された当初はさほど話題にならなかったはず。恐らくほぼ前者のみの文脈の中で消費されたのだろうと想像します。
それが時を経て、3つ目にして作者の本来意図したであろう読み方、「バイオレンスの皮を被ったクィア・シスターフッド」という本質が理解され、ダガー賞はじめ海外で評価された上で国内での再評 -
Posted by ブクログ
日本人初のダガー賞(権威ある英国のミステリー賞)受賞作ということで、注目をしていたところ、大学時代の友人から「お前はこの本絶対好きだよ」と薦められて、手に取りました。
暴力団の一人娘のボディーガードを無理矢理やらされるはめになった依子。祖父から叩き込まれた喧嘩の技術で、男の組員たちを凌駕する腕っぷしの強さを誇ります。ある事件をきっかけに二人は逃亡することに。
過激な暴力シーンはあるものの、物語全体のテイストはさわやかです。そして、最大の見せ場はミスリード。思い返せば、少し不自然さを感じるところもありましたが、すっかり騙されました。
話の面白さとしては⭐︎4つだけど、明らかに書き込みが足り -
Posted by ブクログ
オーディブルで。ちょっと変わった形の家族を描いた短編五篇。
「おねえちゃんの儀」レズビアンカップルの日常。
「あのコを知ってる?」彼女(40歳)が失踪?主人公(30歳)のもとに、その息子を名乗る男(20歳)がやってくる。この息子の造形が切なかった。
「リワインド」偶然知った昔のアルバイト仲間の死。それを救うため、何度もタイムリープする。
「父の回数」幼いころ別れた父。その理由を知る高校生。高校生の、何もしたくない、植物のような精神と、父の幼児性。回数って、YOUTUBEの再生回数のことだった。
「かたす・ほかす・ふてる」孤独死した父の部屋の片づけを、初めて会った腹違いの弟とする。父は何を考え