王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あのババヤガの王谷さんの作品。バイオレンス要素はナシ。ほのぼのしてコミカルな世界観で好きな感じ。幽霊が次々来るとかかなぁと思ったら、全く想像外でした。
シェアハウス「ラッキースマイル」404号室に暮らす大夢。冷蔵庫に名前書いておいても食べられてしまうし、ドタバタ喧嘩なども日常茶飯事なので引越したいが、先立つものがないところに、急死したおじさんの家の片付けが舞い込んだ。行ってみると「他人屋」と書いてある。便利屋さんのことらしい。月5万と聞いて、引越すことにした。しかしこの部屋には幽霊が出るのだ。幽霊には足もあるし、お腹も空かせて、しっかり食べる。トイレも使うようで、トイレットペーパーが消える。まるでただの不法侵入者のようだ。
伯父はいなくなったが、仕事の依頼は舞い込む。手許不如意にて雑用を大夢は引き受けてしまう。あまりに仕事が舞い込むので、看板を剥がそうとしたら、管理人に阻まれる。
大夢は幽霊の正体を探ってみることにした。 -
Posted by ブクログ
・君の六月は凍る
名前も性別も記述はなくて、かろうじて年齢が小学校高学年か中学1年生くらいかな、と思う程度しか登場人物の情報がないので、自分は登場人物全員男の子設定で読ませていだだきました。
これ全員女の子設定とか、「君」が男で「わたし」が女の子とか「わたし」側が二人とも女の子で「君」側が男の子、とか設定によってニュアンスが微妙に異なるんだろうな、と思うとその設定で何回も読み直してみたくなる。
ただ、とても切ないというか痛みのあるお話なので、何度も読み返すのは難しいんだけれども。
幼い「私」が「君」感じた罪の意識は記憶の表層からは消えてしまったけれど、深い深い消えない傷として刻まれていたからこそ、今更思い出したのだし、「君」への償いが永遠に出来なくなってしまった今、一生その傷は塞がることはなくなってしまったんだなと思うと、なんともしんどく切ないお話でした。
鶏さん、可哀想だったなぁ‥
・ベイビー・イッツ・お東京さま
ひび割れをひび割れとして理解することへの恐怖、すごくよく解る。常にフィルターを通してしか世の中に立ち向かえない臆病者なので、主人公の思考にこれ以上ないくらい共感しまくりというか、これ自分のことだろうかと思ってしまった(汗)
そうそう、オタクって妄想で生きているのよね…。
とにかくめちゃくちゃ面白かった。 -
Posted by ブクログ
──大人ってどうやってなるんだろう
家庭を持つこと、子どもを持つこと、家を建てること。
もちろん、それらは大変に立派である。
しかし、大人とは、煩わしいものを削ぎ落とし、身軽になることでもありはしないだろうか。
例えば、徹夜で仕事をしたり、夜が明けるまで痛飲したり、月給のすべてを趣味・娯楽に費やしたり、牛丼の大盛りをペロリと平らげたり。
いまは到底、胃にも心にも重たい。
そのような現実を後悔しながら、粛々と受け入れていくのが大人の階段なのだ。
すべての悩めるモラトリアム中年へ。
ぜひこの本を読んでほしい。
きっと人生の棚卸しになると思うから。 -
Posted by ブクログ
王谷晶さんのエッセイ、『カラダは私の何なんだ?』がすごくおもしろかったのでこの『40歳だけど大人になりたい』も読みたくなった
タイトルにもある通り、王谷さんが1冊のなかでずーーーーーーっと「大人になるとはどういうことか、いったい何なのだ」を章立てて書いてくれているんだけど、私も何を隠そう大人になりたいがなれている気がしねえ…人間なので、王谷さんが綴っている大人になれていない自分に関する不甲斐なさや罪悪感のようなものに頷きまくりながら読んだ
そのなかでも私が特に刺された部分がある。
”私のどこか特にうんこ野郎なのかというと、自分のことにしか興味がない部分だ。"という一文だ。もう、グッサリ刺されてすっぱり切られた。図星の痛みは鈍く鋭く、だらだらとそこから血が流れているのを感じる
そう、私は自分自身にめちゃめちゃ興味があるのである。他人に興味がないというと一部の人は”そんな厨二病みたいなことを"と言う人もいるが、だってどう考えても他人<<<<<<自分への興味なのだ
自分がなぜそう思うのか、なんでこれが悲しいのか怒りがあるのか、これが嫌いなのは、好きなのはなぜなのか。そういうことを知りたくて、いろんな本を読んだり映画を見たりすることがかなり、ある。もちろんそうじゃない動機もあるのだけど
それも究極はこれを知っている自分になりたいという動機がかなり大きい気がする。マジで自分に興味がありすぎる。自己分析大好き野郎です。MBTIは危ないし信憑性もないのでやりませんが…
大人になるって何なんだろうな~~~~。わからんよお~~~。わからないけど、でも生きている人が少しでも生きやすくなることを祈っているし、そういう社会にしていきたいし、そのためにできることを粛々とやっていきたいとは思っているよ -
Posted by ブクログ
私は30歳の会社員で男性の多い職場だ。
上司(男)に飲み会で肩を抱かれたり、頭をたたかれたりされたこともある。胸が小さいと言われたこともある。
すごくすごく嫌だったけど、笑って過ごしてた。場の空気を読んでた。
でもそのときにもしこの本を読んでいたならば、「嫌です」とか「不快です」と言えたと思う。
この本を読んで、私は怒ってよかったんだって知れた。
私のカラダは私のものなので、誰かに脅かされると腹が立つ。
私だけの愛するカラダで私でしか愛せない。
そんなメッセージを感じた。
総じてユーモアと強さとエネルギーをもらった。この本を読んで本当に良かったと思う。
私が今後、嫌な気持にさせられたらギャングスタラッパーのような渋い表情で「はぁ?????」ってちゃんと言おうと思う。ウンコ人間どもに。
2026/6/17
再度読みました。
やっぱり元気もらえるよね〜。
現在、妊娠中のわたしに対し会社のおっさんが「太ったね」「大きくなったね」「何キロ太ったの?」。
それに対して怒りと悲しみを感じてたので、無意識に取ってたんだと思う。
わたしの体はわたしの体。
愛してるわたしの体を何人も評価すべきでない‼️ -
Posted by ブクログ
ネタバレたくさんのレズビアンの表象、ストーリー展開、読みやすい文量。とても好きだった。読んでよかった。
2025/11/17
「Same sex, Different Days. 」すごくよかった…
主人公がただレズビアンなのか、「抱かれる」がいやだから、「抱く」ことができるレズビアンになったのかわからないし考えないようにしてる、みたいなの、すごくわかった…
身体の相性、というか、身体の役割?が合わないことで他が順風満帆でも別れてしまった2人。さびしい。2人をくっつけた固有名詞も、2人を思い出すトリガーだったのにそうでなくなってしまった
2025/11/22
「十本目の生娘」すき…
金髪のお姉さんが指に触れてくれたことで初体験を終えた感覚になった。十本はただ自分のセクシュアリティじゃないからたのしめなかったんだよな。
「だからその速度は」もすき…
ロールプレイングしてみることで気づく相手の魅力、なかったはずの「私たちの今まで」が浮かび上がること。せっかちな主人公が、恋の速度に合わせてゆっくり歩いて終わるシーン。とってもすき…。せっかちすぎて、ゆっくりの方がいいとわかってるのにずっと早く次の展開!ってやってしまう、わたしとは大違いでとてもいい。※自己否定ではない!
「あなたのこと考えると無駄になる」もすごいすき…恋に落ちる女の子たち、とてもいい。無駄と言えば無駄でしかないシラフでのおしゃべりから始めたいと思うこと、それができる相手であること、わたしもそれを望むなあ。これすごい好き…
2025/11/26
「ヤリマン名人伝」もよかった。セックスを趣味だと語れないこと、けどそれは女だからかもしれなくてそれは絶対に社会のせいだということ。みんなにセックス楽しむ権利があるよ、相手との合意の上に。
2025/11/27
「東京の二十三時にアンナは」すごいすき。読み終えて余韻で鳥肌立ってる。見知らぬ街も、いい出会いによって、その記憶と結びつくいい街になる。毎日完璧ないい街なんてないけど、「今夜の東京はとてもいい街」。最高だ