王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暴力の話を読みたい。無性にそう思って、この話を買った。
主人公の新道依子は小さい頃から喧嘩が大好きで、暴力をふるうことに天性の才能があった。そんな彼女がふとしたことからヤクザのお嬢様を護衛することになり、ついには二人で組を出奔する。
冒頭、ヤクザたちを相手に大立ち回りをし、物凄い身体能力でなぎ倒していく場面から引き込まれてしまった。気の利いた台詞もなく、ただ荒々しい描写が続く殺伐とした場面。素のままの暴力だった。
依子が護衛することになった内樹尚子は最初、人形のような美しさと物腰を持つ娘だったが、依子と運命を共にする中で何度も脱皮し鋼のような強さを練り上げた。
二人が互いに呼吸を計って戦う -
Posted by ブクログ
本当にノンストップで一気に読んだ。
とにかくすごい熱量!!
スリリング!バイオレンス!
スピード感!映像的描写!!
一方で、2人の女性の生き様に対する深くあたたかなまなざしが、この著書ならではと感じた。
読者を裏切る仕掛けも用意されてあったりして、完全なるエンタメ小説なんだが、抑圧されてきた女性の人生とそこからの解放が、希望を生むというか。
これまで読んだ、著者の短編集やエッセイとまた違うカテゴリだが、女性(あと動物もかな)に対する慈しみと、読者を魅了する文章力と圧倒的な熱量は共通。私にとっては大好きな作家!
これは買ってよかった。
再び読み返したい。 -
Posted by ブクログ
ダガー賞受賞の王谷晶による、
カラダにまつわるエッセイ。
最高過ぎて半年空けて、2回読んだ。
最初はそうそうそうなのよよく言語化してくれたわといった共感、言い回し天才!、ヲタク要素にクスクス、的な感想を持った。
でも2回目はメッセージが刺さりまくって、メモをしたくらい。
身体のパーツごとに書かれてるのだけど、
最初の『乳』が秀逸。
私の体は私だけのものだ。
というメッセージが1番詰まってる気がする。
頼んでもないのに評価に晒される。
レッテルを貼られる。
そうそうそうそうそうそう!!
これを読んで、我がコンプレックスの肉の塊も、確かに相棒に思えてきた、というか。
あと『肌』の章 -
Posted by ブクログ
ネタバレ喧嘩の腕を買われて、新道 依子は暴力団である内樹會のトップの娘である内樹 尚子の運転手兼ボディーガードになる。
喧嘩に生きがいを感じる依子と華奢で閉塞的な生活を送る尚子。
けじめや暴力があふれる日常の中で、正反対のような2人はある事件をきっかけに打ち解けていき、次第に相手を知るようになる。
殴る、蹴る、振り上げる!
「シッ」「シッ」
拳を突き出す際に息がもれる!
呻く声、流れる血!
窮屈な世界で戦う2人が、とにかく一途でかっこよくて爽快だった。
ヒェ〜っと思う場面もあるが、依子と尚子のことが気になって、一気に引き込まれた。
この名前のないような2人の関係も一つの在り方として感銘を受けた。 -
Posted by ブクログ
あのババヤガの王谷さんの作品。バイオレンス要素はナシ。ほのぼのしてコミカルな世界観で好きな感じ。幽霊が次々来るとかかなぁと思ったら、全く想像外でした。
シェアハウス「ラッキースマイル」404号室に暮らす大夢。冷蔵庫に名前書いておいても食べられてしまうし、ドタバタ喧嘩なども日常茶飯事なので引越したいが、先立つものがないところに、急死したおじさんの家の片付けが舞い込んだ。行ってみると「他人屋」と書いてある。便利屋さんのことらしい。月5万と聞いて、引越すことにした。しかしこの部屋には幽霊が出るのだ。幽霊には足もあるし、お腹も空かせて、しっかり食べる。トイレも使うようで、トイレットペーパーが消える。