王谷晶のレビュー一覧

  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    暴力の話を読みたい。無性にそう思って、この話を買った。

    主人公の新道依子は小さい頃から喧嘩が大好きで、暴力をふるうことに天性の才能があった。そんな彼女がふとしたことからヤクザのお嬢様を護衛することになり、ついには二人で組を出奔する。
    冒頭、ヤクザたちを相手に大立ち回りをし、物凄い身体能力でなぎ倒していく場面から引き込まれてしまった。気の利いた台詞もなく、ただ荒々しい描写が続く殺伐とした場面。素のままの暴力だった。

    依子が護衛することになった内樹尚子は最初、人形のような美しさと物腰を持つ娘だったが、依子と運命を共にする中で何度も脱皮し鋼のような強さを練り上げた。
    二人が互いに呼吸を計って戦う

    0
    2026年06月28日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    いろいろと属性が似ているけれど圧倒的な才人の冴えた文章を読めるのはうれしいことだ。ユーモアたっぷりに、忌憚なくごまかさず、いま日本で女の体で生きていくことを語っている。みんなに読んでほしいけれど人に勧めにくいなあ。

    0
    2026年06月26日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!途中で出てくる正さん達は尚子の母だと思ってたら、まさか尚子だったとは。
    解説で女性に対する偏見や暴力の話が出て来て、ああなるほど、この話はただの荒っぽい話ではなく、女二人で男の集団から逃げ出してなんとかやっていく話でもあるんだと気づいた。

    0
    2026年06月21日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    面白すぎる。女として生きてきて感じた日々の怒りを全部昇華してくれた。わたしも、相手をジャッジしないようにしないといけないと思ってしまった。

    0
    2026年06月17日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    本当にノンストップで一気に読んだ。

    とにかくすごい熱量!!
    スリリング!バイオレンス!
    スピード感!映像的描写!!

    一方で、2人の女性の生き様に対する深くあたたかなまなざしが、この著書ならではと感じた。

    読者を裏切る仕掛けも用意されてあったりして、完全なるエンタメ小説なんだが、抑圧されてきた女性の人生とそこからの解放が、希望を生むというか。

    これまで読んだ、著者の短編集やエッセイとまた違うカテゴリだが、女性(あと動物もかな)に対する慈しみと、読者を魅了する文章力と圧倒的な熱量は共通。私にとっては大好きな作家!

    これは買ってよかった。
    再び読み返したい。

    0
    2026年06月16日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    ダガー賞受賞の王谷晶による、
    カラダにまつわるエッセイ。

    最高過ぎて半年空けて、2回読んだ。

    最初はそうそうそうなのよよく言語化してくれたわといった共感、言い回し天才!、ヲタク要素にクスクス、的な感想を持った。

    でも2回目はメッセージが刺さりまくって、メモをしたくらい。

    身体のパーツごとに書かれてるのだけど、
    最初の『乳』が秀逸。

    私の体は私だけのものだ。
    というメッセージが1番詰まってる気がする。

    頼んでもないのに評価に晒される。
    レッテルを貼られる。
    そうそうそうそうそうそう!!

    これを読んで、我がコンプレックスの肉の塊も、確かに相棒に思えてきた、というか。

    あと『肌』の章

    0
    2026年06月13日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    喧嘩の腕を買われて、新道 依子は暴力団である内樹會のトップの娘である内樹 尚子の運転手兼ボディーガードになる。
    喧嘩に生きがいを感じる依子と華奢で閉塞的な生活を送る尚子。
    けじめや暴力があふれる日常の中で、正反対のような2人はある事件をきっかけに打ち解けていき、次第に相手を知るようになる。

    殴る、蹴る、振り上げる!
    「シッ」「シッ」
    拳を突き出す際に息がもれる!
    呻く声、流れる血!

    窮屈な世界で戦う2人が、とにかく一途でかっこよくて爽快だった。
    ヒェ〜っと思う場面もあるが、依子と尚子のことが気になって、一気に引き込まれた。

    この名前のないような2人の関係も一つの在り方として感銘を受けた。

    0
    2026年06月13日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    暴力趣味の女性が腕を買われて暴力団会長の一人娘の運転手兼ボディガードになる、お話(?)。

    バイオレンス溢れる描写、娘さんとの交流、そして消えた娘さんの母親の行方、ひとつひっくり返しがあったと思ったら、そっちの人だったんかーい、と驚かされた。

    見事に引っかかってしまったなぁ、という感想。序盤のバイオレンスからの従属のところは映像化されてもいいよなぁ、と思ったけれど、後半の映像化は難しそうですねぇ、と。

    おちんち◯んの箱詰めは怖いモノみたさでみてみたい気もするけど。

    0
    2026年06月10日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    ごく簡単に言うと、面白い。エッセイが真骨頂だろうか?エッセイを読んでから小説を読んでほしい。もしくは是非とも両方読んでほしい。圧倒的に作品を楽しめます。

    0
    2026年06月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

    Posted by ブクログ

    大好き!どれも面白かった。こんなに多様なシスターフッド。性愛も含めて。
    どの話も好きだけど、頭山みたいにお腹の町ができるお話と、毛がふさふさになるお話が特に好き。あとは、イマジナリーフレンドのお話も。人魚になるのもいいな。あれ?人外ものばかり…?
    性愛もけっこうあけすけに語られるので人に勧め辛いのが難点か。

    0
    2026年05月30日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    ババヤガの夜が想像以上に面白かったのでその勢いでこちらも読んでみた。
    やっぱり面白かった。
    ところどころは声出して笑った。

    王谷氏と同じくシスジェンダーの不健康で健康な中年の1人として、いろいろ頷きすぎ。
    生きてるだけでレジスタンス。いい言葉だと思う。
    何かと煩わしいことの多い世界だけど、とりあえずこの肉体を乗りこなして死ぬまで生きていこうと思った。

    0
    2026年05月26日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    言いたいこと言ってくれてる感じが良かった。
    体育祭サボって『覚悟のススメ』読んでたとこに吹いた。
    アンチ、ネイルアートの人たちへの返しが爽快だった。

    あとがきにあったけど、社会に火炎瓶を投げてくれたエッセイだと思う。

    途中にあった『フライド・グリーン・トマト』を近々観てみたい。

    0
    2026年05月19日
  • 父の回数

    Posted by ブクログ

    2026年5月18日。短編集。家族とは!?というほど正面切っての問いかけではなく、こういうこともある、という感じか。

    0
    2026年05月18日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    読み始めは面白いな〜と思って軽く読んでいたけど、読み進めるうちにこれただ面白いんじゃなくて、普段思ってた女性としての生きづらさをすごくポップに表明してくれてる…!となって一気読み。
    怒についての章は特に好き。怒っていいって確かに知らなかった。この本が中高生の女の子にも届けばいいと思う。

    0
    2026年05月10日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    映像が目に浮かぶ描写で、文章も読みやすくて、アクション映画を見ているような感覚で一気に読みました。
    すっごく面白かった!
    女性がカッコいい物語最高!
    暴力描写苦手な人は、自己責任でお読みください(^^)

    0
    2026年06月25日
  • 40歳だけど大人になりたい

    Posted by ブクログ

    個人的に名著だと思う
    かなりパンチ効いた作者さんだと思うけど、とにかく文章が面白くて何回も読み返してしまう
    「大人になる」って言葉では簡単だけど、本質はかなり難しいんだなとこの本を読んで、感じた
    どの年代でもその年代特有の問題が付きまとうと思うので、一度きりの人生を自分が思うように生きて良いかなと思える良い作品でした!

    0
    2026年04月29日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    最高。特に「顔」シリーズがお気に入り。
    めちゃくちゃ勇気をもらった。
    泣いた。
    王谷さんがありのまま表現し続けてくれることがこんなにも私に力を与えてくれるんだから、やっぱり誰もがありのままで抑圧されることなく力を発揮できる世の中がいい。

    0
    2026年03月18日
  • カラダは私の何なんだ?

    Posted by ブクログ

    文章がリズム良く勢いもあるけど、どこか許してくれているような絶妙な距離感が好き。
    かなり恵まれた環境(この表現もおかしいが)とルッキズムに浸りきって生きていたのですんごく共感というわけではないが、色々な問題(野郎)が爽快にぶった斬られていく様は心地よかった。
    まじで、いい世界になってほしい。
    もう少し他人に無関心な世界に。

    0
    2026年03月13日
  • 40歳だけど大人になりたい

    Posted by ブクログ

    めっちゃ共感
    人間の陰の部分が見えると安心する
    大人に落ち着いた雰囲気のある文章に王谷さんの人柄が出ているんだと思う
    さくさく読めた
    また読み返したい

    0
    2026年03月11日
  • 他人屋のゆうれい

    Posted by ブクログ

    あのババヤガの王谷さんの作品。バイオレンス要素はナシ。ほのぼのしてコミカルな世界観で好きな感じ。幽霊が次々来るとかかなぁと思ったら、全く想像外でした。

    シェアハウス「ラッキースマイル」404号室に暮らす大夢。冷蔵庫に名前書いておいても食べられてしまうし、ドタバタ喧嘩なども日常茶飯事なので引越したいが、先立つものがないところに、急死したおじさんの家の片付けが舞い込んだ。行ってみると「他人屋」と書いてある。便利屋さんのことらしい。月5万と聞いて、引越すことにした。しかしこの部屋には幽霊が出るのだ。幽霊には足もあるし、お腹も空かせて、しっかり食べる。トイレも使うようで、トイレットペーパーが消える。

    0
    2026年02月27日