王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久々に、作者が書きたいものを書いた作品を読んだ気がする。
読者の期待など、どこ吹く風。
誰の為でもなく、自分の為に書いたような感じが、最高に清々しい物語にしていると思う。
だって、主人公は暴力大好きな女。
暴力は、どんな理由があってもダメだよねって声高に言われるこの時代に。
舞台は、今どきこんなヤクザいるのかって思うくらいにベタなヤクザの屋敷。
そんな、時代に全くそぐわないこの物語が、面白かった。著者の思いが全くぶれないからだろう。
純粋にエンタメとして面白かったが、解説を読んで、ただのエンタメでなく、固定観念の破壊という凄さに、唸った。
ちなみに、「ババヤガ」は東スラヴ(ロシアなど)の -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて思わず顔を顰めてしまうほどのバイオレンスな描写が癖になる。主人公の依子のキャラのバランスが良い。育ちが少々特殊であり強靭な肉体と精神を持っている一方で、自分の異常性や尚子の暮らしの窮屈さを客観視できる一般的な感覚も持ち合わせている。
主人公と尚子のやり取りは正に王道のお嬢様と世話係って感じで、ニヤッとしてしまうような愛おしさがある。最後、種明かしされて2人の逃避行が淡々と語られていく様子は妙な疾走感があって良いし終わり方も好きだ。逃避行の中で尚子が反動のようにどんどん男らしくなっていくのはなんだか素直に良いことだとは思えなかった。尚子がトランスジェンダーだったとかそういうわけでもな -
Posted by ブクログ
あのババヤガの王谷さんの作品。バイオレンス要素はナシ。ほのぼのしてコミカルな世界観で好きな感じ。幽霊が次々来るとかかなぁと思ったら、全く想像外でした。
シェアハウス「ラッキースマイル」404号室に暮らす大夢。冷蔵庫に名前書いておいても食べられてしまうし、ドタバタ喧嘩なども日常茶飯事なので引越したいが、先立つものがないところに、急死したおじさんの家の片付けが舞い込んだ。行ってみると「他人屋」と書いてある。便利屋さんのことらしい。月5万と聞いて、引越すことにした。しかしこの部屋には幽霊が出るのだ。幽霊には足もあるし、お腹も空かせて、しっかり食べる。トイレも使うようで、トイレットペーパーが消える。