王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ書店にて、装丁のインパクトが忘れられず手に取った一冊。
暴力表現が前面にあるものはあまり手にとらない私でも情景が浮かぶような描写で、まるで映画を見ているよう。
新藤依子は、その組員との喧嘩をきっかけに内樹會のお嬢様・内樹尚子のボディガードを命じられる。
依子にとって暴力は趣味。それを使って誰かの上に立つためではないのが、かえって爽快感さえ感じさせるのかもしれない。
尚子は依子と一緒にいるうちに、どんどん血が通って魅力的!
2人の掛け合いが良き息継ぎポイント。
婆ちゃんが話してくれた鬼婆は依子にとって、心の綺麗な優しい娘のようにテンプレではなく自分らしく生きている存在だったのかな。
ミステ -
Posted by ブクログ
・君の六月は凍る
名前も性別も記述はなくて、かろうじて年齢が小学校高学年か中学1年生くらいかな、と思う程度しか登場人物の情報がないので、自分は登場人物全員男の子設定で読ませていだだきました。
これ全員女の子設定とか、「君」が男で「わたし」が女の子とか「わたし」側が二人とも女の子で「君」側が男の子、とか設定によってニュアンスが微妙に異なるんだろうな、と思うとその設定で何回も読み直してみたくなる。
ただ、とても切ないというか痛みのあるお話なので、何度も読み返すのは難しいんだけれども。
幼い「私」が「君」感じた罪の意識は記憶の表層からは消えてしまったけれど、深い深い消えない傷として刻まれていたから -
Posted by ブクログ
──大人ってどうやってなるんだろう
家庭を持つこと、子どもを持つこと、家を建てること。
もちろん、それらは大変に立派である。
しかし、大人とは、煩わしいものを削ぎ落とし、身軽になることでもありはしないだろうか。
例えば、徹夜で仕事をしたり、夜が明けるまで痛飲したり、月給のすべてを趣味・娯楽に費やしたり、牛丼の大盛りをペロリと平らげたり。
いまは到底、胃にも心にも重たい。
そのような現実を後悔しながら、粛々と受け入れていくのが大人の階段なのだ。
すべての悩めるモラトリアム中年へ。
ぜひこの本を読んでほしい。
きっと人生の棚卸しになると思うから。 -
Posted by ブクログ
王谷晶さんのエッセイ、『カラダは私の何なんだ?』がすごくおもしろかったのでこの『40歳だけど大人になりたい』も読みたくなった
タイトルにもある通り、王谷さんが1冊のなかでずーーーーーーっと「大人になるとはどういうことか、いったい何なのだ」を章立てて書いてくれているんだけど、私も何を隠そう大人になりたいがなれている気がしねえ…人間なので、王谷さんが綴っている大人になれていない自分に関する不甲斐なさや罪悪感のようなものに頷きまくりながら読んだ
そのなかでも私が特に刺された部分がある。
”私のどこか特にうんこ野郎なのかというと、自分のことにしか興味がない部分だ。"という一文だ。もう、グッサ -
Posted by ブクログ
私は30歳の会社員で男性の多い職場だ。
上司(男)に飲み会で肩を抱かれたり、頭をたたかれたりされたこともある。胸が小さいと言われたこともある。
すごくすごく嫌だったけど、笑って過ごしてた。場の空気を読んでた。
でもそのときにもしこの本を読んでいたならば、「嫌です」とか「不快です」と言えたと思う。
この本を読んで、私は怒ってよかったんだって知れた。
私のカラダは私のものなので、誰かに脅かされると腹が立つ。
私だけの愛するカラダで私でしか愛せない。
そんなメッセージを感じた。
総じてユーモアと強さとエネルギーをもらった。この本を読んで本当に良かったと思う。
私が今後、嫌な気持にさせられたらギ -
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ネタバレたくさんのレズビアンの表象、ストーリー展開、読みやすい文量。とても好きだった。読んでよかった。
2025/11/17
「Same sex, Different Days. 」すごくよかった…
主人公がただレズビアンなのか、「抱かれる」がいやだから、「抱く」ことができるレズビアンになったのかわからないし考えないようにしてる、みたいなの、すごくわかった…
身体の相性、というか、身体の役割?が合わないことで他が順風満帆でも別れてしまった2人。さびしい。2人をくっつけた固有名詞も、2人を思い出すトリガーだったのにそうでなくなってしまった
2025/11/22
「十本目の生娘」すき…
金髪のお姉さ -
Posted by ブクログ
『御神籤ブック』3冊目。
自己肯定感爆上がり。
めちゃくちゃ爽快、面白い。
女性のカラダについてのエッセイだけど、男性にも是非手に取ってもらいたい。
なんなら思春期頃の全ての若者にお勧めしたい。学級図書とかに置いもらいたいレベル。笑
ティーンの頃にこの本に出会ってたら、もしかしたら、もうちょっと悩まずに大人になれたかも。
いや、悩みもがきながら大人になったのも、今となってはいい思い出なのだけれど。
"自分"が揺らいだとき、こんなんじゃダメだと責めたくなったとき、他人の心ない言葉に傷ついたとき、どうにもこうにも外の景色が真っ暗になってしまったとき、とかに、何度でも読