王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
印象に残った言葉
「女子が一人一日生き延びるだけでそれはもう立派なレジスタンスなのだ。」
どんな時に読みたいか
疲れている時。
自分の身体と仲が悪くなった時――体調がコントロールできない時。
自分が「女性」であることが嫌になった時。
「女性って何なんだろう?」とふと立ち止まった時。
理不尽な出来事にイラっとして、パンチの効いた言葉でスカッとしたい時。
おすすめしたい人
今、あるいは過去に「女性でいること」がつらかった人。
女性であることを嫌になったことがある人。
「なんで女の子だけ、こんなに見た目に気を遣わなきゃいけないの?」と感じたことがある人。
感想
女性の身体や性に関する表現を、かなり大胆に、ストレートに描いている。
最初は正直、驚いたし、「やりすぎでは?」「下品かも」と感じた部分もあった。
でも読み進めるうちに、ふと立ち止まって考えた。
性や女性の身体について、率直な言葉で語ることは本当に下品なのか?
電車で読むのが憚られるようなことなのか?
それは本当に“自分の価値観”なのか?
そう問い直してみたら、答えは意外とあっさり出た。
――何も悪くないし、何も変じゃない。
じゃあ、私が持っていたその「基準」はどこから来たのか。
考えてみると、世間や親のしつけ、友達の言葉など、ほとんどが外部から刷り込まれたものだった。
それらを一度脇に置いて、「今の私はこの本をどう思った?」と聞いてみる。
素直な感想は、
**私のあるあるが詰まった、寄り添いながら時に鼓舞してくれる“レジスタンスの本”**だった。 -
Posted by ブクログ
文庫版「ババガの夜」の深町秋生氏の解説に出ていた本だと、「ヤリマン名人伝」を読んで思い出す。
深町氏が解説で「自分はLGBTQなど性的マイノリティに理解があり、我が国のジェンダーギャプ指数の絶望的な順位の低さに腹を立てている。社会的公平性や多様性を重んじるなかなかのリベラルだと思っていた。だが、王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたとに気付かされる。」と書いているが、私は女性だけれどこの短編集を読んで全く同じ事を思った。
加えて、職場での大学出立ての女性Aと30半ばの女性B.二人の会話を思い出した。Bの「Aちゃんは、学歴が良くまあまあ金持ちの不細工な人と、カッコ良いけどお金のない人とどっちと結婚したい?」A「カッコ良い人かな」B「結婚だよ、付き合うだけじゃないよ」A「不細工な人は、ちょっと(笑)」B「(笑)だよね」
女性の容姿をバカした話題は今の世の中タブーだけど、男性の容姿を基準にして人の評価する風潮が以前よりあるような気がする。変だと思わないのが変だ。