王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ暴力を唯一の趣味にしている新道依子は、半ば無理矢理に内樹会会長の一人娘・尚子の運転手兼護衛に任命される。不承不承、極道の屋敷で生活する内に、尚子との絆は深まり、彼女を待ち受ける過酷な運命を知ることになる。
理不尽なヤクザの世界がちゃんと汚く描かれている。
ピー音が入りそうな単語がそこここに散りばめられ、ちゃんと残酷が身近に転がっている。本当にこんな下品な単語を臆面もなく口から零す人種なのだろうか。すごい世界だな。喧嘩の腕を買われ、半ば拉致のような形で内樹会にスカウトされた依子であるが、どこの馬の骨とも知れぬ女に愛娘を任せるなんて、非現実的だと思いながら読んだ。後半で、依子が会長の愛娘であると -
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久しぶりに痛快な小説を読んだ。何も考える必要のない、ただただ読み進めていけば、この小説に入り込み、最後にはえも知らぬ爽快感に浸れる。下手な思想も、思い入れも関係なく、ただ暴力だけの世界を、言い方は悪いが楽しんで入り込めばいい(勿論想像上だけの暴力で、現実世界では絶対に出来ないし、やってはいけないことだが)。
主人公は女。しかもブスでガタイもでかく喧嘩も強い。殴り合いや命のやり取りに生きる意義を見出だし、でもだからと言ってむやみに暴力を振るう訳ではない。理不尽に対して怒りを覚えるが、自分を律することも出来る。ただその怒りが頂点に達した時、口より先に手が出て相手を半殺しにする。
「新道依子」はそん -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭から血生臭い描写。
目に浮かぶアクション。
依子が強烈。依子の祖父がヤクザより怖いんじゃないかっつー笑!雪の日に凍死寸前になるまで正拳突きやらされたり、組み手で骨折られたり、熊と戦わされたり、まじでどんな育て方されたらこんな人出来上がる?
依子が中学の教師に剣道誘われるも、
「武道を始めたら、もう一生喧嘩はできんぞ」と。
依子がヤクザに服脱がされるところとか、どんな身体してるんだろうか…ってだいぶ気になった。
叙情トリックやられた。
途中、え?え?ってページ戻ってね。
漢字ならではのトリックを海外翻訳はどうしてるの?気になる。
男顔負けの依子のイメージと、箱入り娘で育った尚子のイメー -
Posted by ブクログ
印象に残った言葉
「女子が一人一日生き延びるだけでそれはもう立派なレジスタンスなのだ。」
どんな時に読みたいか
疲れている時。
自分の身体と仲が悪くなった時――体調がコントロールできない時。
自分が「女性」であることが嫌になった時。
「女性って何なんだろう?」とふと立ち止まった時。
理不尽な出来事にイラっとして、パンチの効いた言葉でスカッとしたい時。
おすすめしたい人
今、あるいは過去に「女性でいること」がつらかった人。
女性であることを嫌になったことがある人。
「なんで女の子だけ、こんなに見た目に気を遣わなきゃいけないの?」と感じたことがある人。
感想
女性の身体や性に関する表現を、か -
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文庫版「ババガの夜」の深町秋生氏の解説に出ていた本だと、「ヤリマン名人伝」を読んで思い出す。
深町氏が解説で「自分はLGBTQなど性的マイノリティに理解があり、我が国のジェンダーギャプ指数の絶望的な順位の低さに腹を立てている。社会的公平性や多様性を重んじるなかなかのリベラルだと思っていた。だが、王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたとに気付かされる。」と書いているが、私は女性だけれどこの短編集を読んで全く同じ事を思った。
加えて、職場での大学出立ての女性Aと30半ばの女性B.二人の会話を思い出した。Bの「Aちゃんは、学歴が良くまあまあ金持ちの不