王谷晶のレビュー一覧

  • カラダは私の何なんだ?

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    私のカラダは私のものだ、当たり前のようでその実感は薄い。他人の評価や社会に合わせて自分をすり減らしているからではないか。著者の経験も踏まえながら、女のカラダにかけられた呪いを解いていく。パンチ力強めな王谷さんのワードで自己肯定感爆上がり!

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    2025年11月09日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    多彩な女同士のあれこれが詰まった短篇集。
    なんとも形容しがたい関係性や友情までいかない距離感が良い。
    たった数頁でも妙に刺さる話が多くて、まさにコンパクト&インパクトだなと思った。
    個人的に『イエロー・チェリー・ブロッサム』と『ヤリマン名人伝』がお気に入り。

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    2025年11月08日
  • 父の回数

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    全部大事にしたくなる話で、きっと再読したくなると思った。リワインドが1番好きだったが、他もかなり読み応えがありつつ読みやすかった。

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    2025年10月30日
  • カラダは私の何なんだ?

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    女性のカラダを持つ者として、共感できるところとできないところがあった。
    それでも、著者のカラダや世の中に対する思いに触れ、私も今後セクハラやパワハラに遭った際には、断固として怒りと拒否の感情をしっかりと表明しようと心に誓った。
    それが次の世代の子たちの生きやすさに繋がると信じて。
    (まあもちろん、そんな目に遭わないのが一番ですが…。)

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    2025年10月28日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    グダグダとしたエッセイの、ワードの選び方とテンポとかがとても好き。
    老いと大人になるがイコールでないことには薄々気づくも、はたと自覚してしまった時、大人ってそもそも何?を日々の切り口から考えてみる。というエッセイ。
    お金とか服装、生活、恋バナ等、誰かと関わる上でちゃんとしなければならない、ちゃんとするってなんだ!と思ったことがこうも書かれていると、痛みどころかそうねとしか言えない。
    私という孤独は人とは関係ない。私は私を養わなければならない。責任の自覚?が私にとっての大人だけれど、それで言ったら作者は私の思う大人である。

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    2025年10月21日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    子供の頃に描いていた"大人"と今の自分は遠いなとふと思う。だからこそこのタイトルが刺さるのです。来たる老いや孤独は避けれぬ道。変化を受け入れ、今を楽しむ!健康第一!
    大人になるなれないは一旦置いておこう笑
    そもそも大人って何だろう?

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    2025年10月23日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    「ババヤガの夜」が展開されてる書棚に関連本として置かれていた本作。
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    理想と現実のギャップに
    戸惑う中年世代に贈る、痛快エッセイ!

    我々は
    本当に
    大人に
    なれるのだろうか?
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    とうとう私も40歳になり、
    とてもタイムリーすぎて思わず手に取りました。
    ババヤガの夜を読んで、著者の方がどんな方なのかも気になっていて。

    日々思うことを淡々と綴ってくれていて、
    自分も老いを感じる年齢かとしみじみしたり、
    クスッと笑えたり、

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    2025年10月05日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    めちゃくちゃヤンチャしてきた人が今まで経験してきたことと40歳を超えて身に起こった変化などを振り返って考える大人とは?がすごく説得力を感じた。
    酒、タバコ、不摂生、若い頃にカッコいいと思っていた生活は40歳超えたらシンプル毎日体調悪い、という気付き面白い。
    若い頃のヤンチャを変に美化せず事実として淡々と書いているのが読みやすくてよかった。(こういうのを武勇伝みたいに語る人は苦手なので…)

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    2025年10月02日
  • 父の回数

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    とても読みやすい文章でさっと読めました。
    ここでの評価が低いのはなんでだろう??
    最初の話はふわっとした終わり方でよくわからなかったけど、他の話は面白かった。たぶん短編が面白い方なのかなと思った!他の本も読んでみたい。

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    2025年09月30日
  • 他人屋のゆうれい

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    ネタバレ

    この前に読んだダガー賞受賞の「ババヤガの夜」が、冒頭のバイオレンス満載のハードボイルドタッチから全く別の印象となる後半の逃亡とシスターフッドの物語に就職氷河期世代でさらに性的マイノリティである作者自身が色濃く投影されていた。
    この作品は、この後半部分でのあった「今の社会で不安定なひとの現実を不安定なまま、一念発起して自己改革するようなことはなく、ふらふらとしたままなんとか生きていくという」今この社会にもある現実をそのまま描いている。
    作者のインタビューにあるように「現代版長屋噺」と語っているように昭和レトロなマンションを舞台に展開する幽霊譚のドタバタ劇でもあるだが、急死した幽霊と交流していた伯

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    2025年09月27日
  • 父の回数

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    家族だけでこんな色んな物語が広がるなんて。
    面白いです

    順列つけたくないくらいよかったですが
    特にあのコを知ってる?とリワインドが
    よかったです。

    読んでみないと、この良さは言葉で伝えきれないかもしれないです。

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    2025年09月17日
  • 父の回数

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    一つ一つが面白い。
    作品に出てくる家庭が、リアルで、こんなにも種類あるんだなあ、と。
    全体的にすごかった。
    ババヤガ、読んでみたいなぁ。

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    2025年09月14日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    好き勝手生きてる人って、何も迷いとか無さそうに見えて、普通の人みたいに「これでいいのか?」って思ったりするんだなぁ。
    好き勝手生きてる著者が、無意識に自分に制限かけながら生きてる私と、考えてることそんなに変わらないのが面白かった。

    この方の素敵なのは、自分や世の中のダメなところを批判しながらも受け入れて、しょうがないよねって言えるところだと思う。
    「許す」って自分を解放することなのかもしれない。

    私ももっと好き勝手やって生きてみよう。
    できないことがあったって、何とかやっていけるんだ、と思えた。

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    2025年09月06日
  • 君の六月は凍る

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    表題作は分からなかったがジェンダーの話。
    お東京様、なかなか厳しい人生ですね。自叙伝的小説と勝手に解釈。

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    2025年09月05日
  • 君の六月は凍る

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    君の六月は凍る
    よかった。いろいろな意見がありそうだけれど、私的にはBは女性。あとは男性かな?と思って読んでいた。
    つらくて、30年封印していた気持ちや風景がニュースをきっかけに溢れてくる。人間って、辛くて耐えられない思いをちゃんと封印できてしまうんだよね…
    鶏がかわいそうだったな。鶏を可愛がっていた君も。

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    2025年09月03日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女と女だからこその気安さやわかりあえる事柄もあれば、どうしても憎みあうこともある。性別関係無しにただ愛しかったり、その逆だったりもまた当然、色とりどりの関係が生じ得る。そのバラエティ豊かな女たちの物語を、これまたバラエティ豊かな筆触で生き生きと描いた短編をぎゅうぎゅうに楽しめる短編集です。
    ときにあけすけにエロティックに、ときに純粋な思慕を潜ませて、ときにただくだらなくギャグを貫く、豊かな物語の粒のひとつひとつが瑞々しくて堪らなく楽しめました。
    「ババヤガの夜」とは全く違う作品群ですが、だからこそまたフレッシュに楽しめました。面白かったです。

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    2025年09月01日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    なかなかに過激な話も多かったが、印象に残ったのは、人魚になった友達の話(北関東なまりが可笑しい)、東京に来たばかりの黒人女性カメラマンと韓国女性の話、ラストのタイム アフター タイムもよかった。何が孤独なのか、ナニが友情なのか、根本から考え直す中年もいいよね。

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    2025年08月30日
  • 他人屋のゆうれい

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    受賞作はなかなか手に入らないので、こちらを。
    赤旗掲載ということで、少し斜めから読み始めたけれど、遅読の自分にしては、サクサクと読み終えた。
    複雑な人間関係もなく、シンプルだけれど、ときに考えさせられる一文もあって、おもしろかった。世相をうまく表している感じ。

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    2025年08月27日
  • 父の回数

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    『あのコを知ってる?』と『◀︎◀︎(リワインド)』が好き。
    低温でドラマチックさはないがそれが心地良い文体。
    「遊んでても静かなもんだな、最近の子は」のセリフがなんだか印象に残った。

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    2025年08月17日
  • 他人屋のゆうれい

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    題名を見てホラーっぽいコメディかなと何の気無しに読みました。
    読み終わって作者の紹介のところに、少し前に賞を取った「ババガヤの夜」と書いてあってびっくり、テレビで見たあの作家さんなんですね。

    成り行きで亡くなった親戚の部屋に住む事になると、そこには幽霊がやってきて…
    ほとんど交流のなかった親戚のおじさんの人柄が実は、周りから聞かされていたような人物ではなく、その部屋には通ってくる幽霊も…謎はありつつ、交流が続いていく。
    印象に残ったフレーズは、自分の事を行きた幽霊だと 生きているけど生きてない 死んでないけど死んでいると話していた先住人のおじさん。
    趣味も無く親しい友人もおらず、淡々と過ごす

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    2025年08月13日