王谷晶のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
世界観が古風だなー。と思ってたら、そう言う事ね!というどんでん返しで、しかもトリックが作品テーマにも繋がってて上手い!バイオレンス小説の皮被りながら、我々の刷り込まれた価値観に鋭く斬り込んできます。
女が皆強くて、それもまた爽快。ラスト、そこまで辿り着いたらそれは愛と呼べるものだと、私は思いました。
表題のババヤガは鬼婆としか言及されてませんが、多分スラヴ民話に出てくるあのババヤガですよね。
子供を取って食おうとするかと思えば知恵を授けてくれる事もあるババヤガ。ババヤガを自称することが、社会の中で異端に分類される者の、自虐も含めた誇りのように思いました。 -
Posted by ブクログ
イギリスのダガー賞受賞で話題になっていたので気になっていました。
暴力的、ヤクザ⋯という馴染みのないジャンルで、果たして最後まで読み切れるのか?という不安を胸に手に取りましたが、それは杞憂で、あっという間に読み終えました。スピード感があり、グイグイと。
確かにリアルに想像しようとすると、うわぁ⋯という場面は幾つかあったものの、それだけではない、ヤクザとは無縁の女性がケンカの腕を買われて組長のお嬢さん付きになる⋯など、違う目線からの展開がなかなか良かったです。
ネタバレになるから書けないけれど、2場面代わる代わる出てきて、最後の方でええっ?!と驚かされました。自分だけ?
あとがきを読んで、そう -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026/05/27 - 2026/5/30
ミステリというものをあまり読んできたことがなく、うまく世界観に浸れるか不安になりつつ、以前から作者の著書全般が気になっており、手に取った。
結果、あまりにも爽快、テンポの良さに驚きながらページを進める手を止めることができなかった。
時間が許すのであれば、きっと一日のうちに読み終えてしまっていたような作品だろう。
とにかく、暴力と物語に勢いがある。こちら側が全てを投げ打って食いつきたくなるような魅力がこの小説にはあった。
物語の核心に触れずにミステリ体験の感想を述べれば、「そういうことだったのか!」と膝を打った。
あまりにも物語が色鮮やかに、目ま -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭から血生臭い描写。
目に浮かぶアクション。
依子が強烈。依子の祖父がヤクザより怖いんじゃないかっつー笑!雪の日に凍死寸前になるまで正拳突きやらされたり、組み手で骨折られたり、熊と戦わされたり、まじでどんな育て方されたらこんな人出来上がる?
依子が中学の教師に剣道誘われるも、
「武道を始めたら、もう一生喧嘩はできんぞ」と。
依子がヤクザに服脱がされるところとか、どんな身体してるんだろうか…ってだいぶ気になった。
叙情トリックやられた。
途中、え?え?ってページ戻ってね。
漢字ならではのトリックを海外翻訳はどうしてるの?気になる。
男顔負けの依子のイメージと、箱入り娘で育った尚子のイメー