王谷晶のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
印象に残った言葉
「女子が一人一日生き延びるだけでそれはもう立派なレジスタンスなのだ。」
どんな時に読みたいか
疲れている時。
自分の身体と仲が悪くなった時――体調がコントロールできない時。
自分が「女性」であることが嫌になった時。
「女性って何なんだろう?」とふと立ち止まった時。
理不尽な出来事にイラっとして、パンチの効いた言葉でスカッとしたい時。
おすすめしたい人
今、あるいは過去に「女性でいること」がつらかった人。
女性であることを嫌になったことがある人。
「なんで女の子だけ、こんなに見た目に気を遣わなきゃいけないの?」と感じたことがある人。
感想
女性の身体や性に関する表現を、か -
Posted by ブクログ
文庫版「ババガの夜」の深町秋生氏の解説に出ていた本だと、「ヤリマン名人伝」を読んで思い出す。
深町氏が解説で「自分はLGBTQなど性的マイノリティに理解があり、我が国のジェンダーギャプ指数の絶望的な順位の低さに腹を立てている。社会的公平性や多様性を重んじるなかなかのリベラルだと思っていた。だが、王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたとに気付かされる。」と書いているが、私は女性だけれどこの短編集を読んで全く同じ事を思った。
加えて、職場での大学出立ての女性Aと30半ばの女性B.二人の会話を思い出した。Bの「Aちゃんは、学歴が良くまあまあ金持ちの不 -
Posted by ブクログ
短編集と言うにはあまりにも収録数の多い一冊。王谷晶は最近読んだ『ババガヤの夜』がすごく良かったのだけれど、これは何年も前に買って少し読んで放置していたものをふと思い出して読み直した。全部が面白いとは言わないけど、何編かに一度ハッとさせられるような鮮烈な作品があり、ドキッとするような居心地の悪さを残す不思議なものもあって、なかなか多彩なラインナップだった。それぞれの作品で登場人物の口調や文体がガラッと変わるのも印象的で、まさに変幻自在。これがとても面白かった。
「Same Sex, Different Day」と「陸のない海」は特に好き。さらに「ときめきと私の肺を」は自伝的なのかなと思いながら -
Posted by ブクログ
「ババヤガの夜」が展開されてる書棚に関連本として置かれていた本作。
--------------------------------------------
理想と現実のギャップに
戸惑う中年世代に贈る、痛快エッセイ!
我々は
本当に
大人に
なれるのだろうか?
--------------------------------------------
とうとう私も40歳になり、
とてもタイムリーすぎて思わず手に取りました。
ババヤガの夜を読んで、著者の方がどんな方なのかも気になっていて。
日々思うことを淡々と綴ってくれていて、
自分も老いを感じる年齢かとしみじみしたり、
クスッと笑えたり、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの前に読んだダガー賞受賞の「ババヤガの夜」が、冒頭のバイオレンス満載のハードボイルドタッチから全く別の印象となる後半の逃亡とシスターフッドの物語に就職氷河期世代でさらに性的マイノリティである作者自身が色濃く投影されていた。
この作品は、この後半部分でのあった「今の社会で不安定なひとの現実を不安定なまま、一念発起して自己改革するようなことはなく、ふらふらとしたままなんとか生きていくという」今この社会にもある現実をそのまま描いている。
作者のインタビューにあるように「現代版長屋噺」と語っているように昭和レトロなマンションを舞台に展開する幽霊譚のドタバタ劇でもあるだが、急死した幽霊と交流していた伯