王谷晶のレビュー一覧

  • ババヤガの夜

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    序盤は暴力描写が多く挫折しそうになったけれど読み進めて良かった!
    尚子の存在で物語は柔らかくなるのを感じた。自分には性別への偏見が少ないことを解説を読んで実感した。
    男と女とか恋愛感情とかそんなの関係なく、愛は世界(自分の世界だけにすぎないけど)を救うんだと思える作品だった。

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    2026年10月21日
  • ババヤガの夜

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    表紙のイラストから、苦手ジャンルの雰囲気がプンプンしていましたが、話題作とのことで読んでみました。

    こ、これは、すごい!
    (語彙力のなさが出ている)

    暴力的な世界は本当に苦手なのですが、この小説はイケる!

    オチが気になりすぎて、一日で読み終えました。

    一見、暴力の世界で生きる主人公を描いた物語なのかと思いきや、ミステリ要素もしっかり盛り込まれているのです。

    しかも、このストーリーは小説だからこそ生きる描き方になっている。

    苦手ジャンルだと思っていたけど、挑戦してよかった……。

    では、暴力が苦手な私が、なぜこれほどまでにこの小説にのめり込んだのか。

    その理由の一つが、関東有数の広域暴力団「内樹會」会長の娘、内樹尚子の存在です。

    とにかく、このキャラが謎めいている。

    時代遅れのファッション(白ブラウスに紺? もしくは黒のロングスカート、くるぶし丈のソックス)に、腰まで伸びたロングヘア。

    短大では友達がいなさそうで、口調もぶっきらぼう。

    一体、何が彼女をそうさせているのか。

    とにかく、一際キャラが立っているのです。

    そして、ストーリーが進むにつれ、彼女の謎めいた言動の理由も少しずつ明らかになっていきます。

    しかも、それと同時に物語の舞台が変わり、ストーリーは急展開を見せるのです。

    この展開が、たまらない!

    以前、翻訳もののハードボイルド小説を読んだときは、「これ、無理だわ……」となってしまったのですが、この小説は全く退屈させません。

    殴り合いのシーンも、効果音を巧みに使ってテンポよく表現されています。

    暴力的な描写は苦手なはずなのに、どんどんページをめくってしまう。

    そして、読み終えた後も、ページを振り返って整合性を確かめたくなる構成。

    あの場面は、そういうことだったのか?
    あの描写には、こんな意味があったのか?

    そんなふうに、もう一度読み返したくなる仕掛けがあるのです。

    こういうの、たまらないですね。

    そして、何より文章に惚れた。

    もう、この言葉で〆させてください。

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    2026年10月18日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    バイオレンス描写の臨場感が凄かった。身近でないのに想像しやすい、くどすぎず足りなさすぎない表現で暴力世界に浸れた。ほんでその描写の濃厚さに気を取られて叙述トリックにまんまと引っかかった。逃亡して逃げ隠れしてた2人が襲撃されるシーンでびっくりした。最後はちょい悲しかったな。逃げるだけの生活が終わったと思えばビターエンドなのかな。

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    2026年10月12日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    ※ネタバレあり
    暴力を何より好む新道依子と、暴力団会長の娘・尚子。序盤から容赦のない暴力描写が続き、その勢いに圧倒された。

    特に尚子の父親による支配はあまりにも理不尽で、不快感すら覚える。それだけに、依子と尚子が共に逃げ出す展開には強い解放感があった。

    そして何より驚かされたのが、物語の途中に現れる「正と芳子」の存在。

    突然登場した二人に「誰だ?」と困惑し、途中から「芳子は依子なのでは?」と疑い始めた。しかし、まさか正が尚子だったとは!

    別々の物語だと思っていた二つの時間軸が、約40年を隔てた同じ二人の人生だったと分かる瞬間は見事だった。読者の思い込みが覆される、非常に印象的な仕掛け。

    一方で、終盤には戸惑いも残った。

    宇田川との長年の因縁が再燃し、いよいよ決着かと思ったところで突然の土砂崩れ。さらに、尚子の生死もはっきりしないまま物語は終わる。正直、急展開すぎて消化不良だった。

    ただ、読み終えて考えてみると、この結末にも意味があるように思えてくる。

    どれほど喧嘩が強い依子でも、自然の脅威や老い、死には抗えない。土砂崩れは、そんな人間の無力さを象徴しているようにも感じられた。もちろん、これは一つの解釈にすぎない。

    そして本作で本当に重要なのは、最後の戦いの勝敗ではなく、二人が約40年間、共に生き抜いてきたことなのだろう。

    「ババヤガ」という鬼婆の存在も、読後には違った意味を持つ。他人から押しつけられた役割を拒み、自分たちの意思で生きること。依子と尚子は逃亡生活を送りながらも、自分たちなりの自由を手に入れていたのだと思う。

    二人の関係も、友情や恋愛という言葉だけでは簡単に説明できない。その名前のつけられない絆こそが、この物語の中心にあるのかもしれない。

    ラストには納得しきれない部分もある。それでも、読み終えた後に結末の意味を考え続けてしまう。

    暴力に満ちた物語でありながら、最後に心に残ったのは、強さよりも二人が共に生きた時間だった。

    驚きと戸惑い、そして切なさの残る一冊。

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    2026年10月11日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    強火の百合小説やんけ!!!
    愛はないから連れ合いが殺されても憎しみはないが死んでも復讐するってそれが愛以外のなんなのよ

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    2026年10月10日
  • ババヤガの夜

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    えぐいけど どんどん 次を読んでいきたくなる感じ。普通に面白いです。途中であれ どういうことかなと頭に?を浮かべつつ読んでいくと最後 あ、そういうことなんだとわかる。最後の光景は好きだな。あともう少し ページ数があっても良かったのにとも思った。

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    2026年10月10日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    戦えば戦うほど強くなる戦闘民族サイヤ人のエリート戦士(女)が主役のバイオレンス青春物語。まず、字が大きめ。そして、紙が厚い。面白いのでさくさく進む。読み進むのが気持ち良い、と思って油断してたら騙される‥。この手のページターナはアレをやってくるって知ってたのに!何回も何回も同じ手に引っかかる私は本当にオロカ。ダガー賞って書いてあるやん!気持ちの良い作品でした。出身地とか髪とか体格でなんとなく主役の背景が想像される、読んだ人と感想を話したくなりました。いやあ、読書ってほんとうにいいものですね。

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    2026年10月09日
  • ババヤガの夜

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    喧嘩の腕を買われ、新道依子は突然暴力団の組長の娘尚子の運転手兼ボディガードに採用される。人形のように毎日の習い事をこなす尚子の母親は男と失踪したという。共に時間を過ごすにつれ、尚子は依子に心を開き始めるが、運命は依子をさらに巻き込んでいく。他の物語がてっきり失踪した尚子の母親とその男かと思ったが、実はある事件から逃亡し40年経った2人だという意外性もあった。話は薄っぺらいが今後の成長に期待。

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    2026年10月09日
  • ババヤガの夜

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    すごいものを読んでしまった、という感想。
    ヤクザといえば女は添え物か取引の道具という印象なのに、常識を覆す話だった
    お姫様より鬼婆になりたい…これを読むとその気持ちがよく分かるようになる。

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    2026年10月07日
  • ババヤガの夜

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    物語の展開に、まんまと混乱させられました笑
    暴力描写は多めですが、しかし、どちらかというと暴力そのものより、それを正当化する組織・家族・権力の構造が怖く感じた。

    依子と尚子の関係は、恋人や友人という言葉では収まらない『生命体としての共存』『救命索』のような、なんとも言えない繋がりを感じる。

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    2026年09月30日
  • カラダは私の何なんだ?

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    性的目線、健康・美容、スピリチュアル(母体の神秘とか)を取っ払って、ただの肉体としての女の体について語るコラム集だけど、男が読んだら怒りそうなことばかり書いてあると思う。女の体のことなのに。その奇妙なギャップが叫びなんだろうな。

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    2026年09月11日
  • カラダは私の何なんだ?

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    ものすごく共感。そしておもろい。
    自分の体のことや!と思えたのに王谷先生の方が怒ってくれているので俯瞰で見れた不思議な読書体験だった。 
    なんかモヤっとしたときは読み返そう。

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    2026年09月08日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    私は読んで面白かったけど、万人受けではない。
    ダガー章の受賞映像でチラッみた作者の雰囲気から、これは癖が強そうだと思ってエッセイも読んでみたが、なかなか個性的でエグミもある感じ。
    オブラートに包まない表現が得意な人にはオススメ。

    オタク、引きこもり、BL好き…と来たら、三浦しをんさんと是非対談してほしいと思ってしまった。
    セクシャリティは違うが趣味趣向があいそう。

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    ●人生を洗濯機に例えて、
    20代まではブン回されて余裕がなく
    30代でものごころがつき、40代で他の洗濯物をみる余裕がでてきた。
    ⇒これ、めっちゃ分かると思った。いま、まさに40代。

    ●若い時に大人にして欲しかったこと
    この世にはどんな選択肢があるのか教えて欲しかった
    自分が選べる選択肢が見えていない⇒焦る、絶望する

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    2026年09月07日
  • カラダは私の何なんだ?

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    "女の身体にまつわる与太話を集めたエッセイで、何の生産性もない
    でも生産性なんかなくたっていいんじゃない?"

    そんな王谷節から痛快に幕を開ける最初のパーツは、"乳、帰る"

    月亭可朝師匠のヒット曲『嘆きのボイン』を引き合いにバシッと一喝

    『名曲だけど間違っている。
    ボインは、赤ちゃんが吸うためにあるのでも、ましてやお父ちゃんのためにあるのでもない。
    ボインがくっついている本体の女のためにあるのだ。』

    その後も身体のパーツが次々と登場し、生産性はないかもだけど、世の中の固定観念を次々と破壊していった

    This book is a collection of random, idle chatter about the female body, completely devoid of anything resembling “productivity.”
    But then again, who says everything has to be productive?

    Kicking off with that characteristically sharp and delightful Outani-bushi (Outani’s signature flair), the first body part to take the stage is the breast, in a section titled “Chichi, Kaeru” (“Breasts, Return”).

    The author brings up Master Tsukitei Kacho’s hit song Nageki no Boin (The Lament of the Big Boobs) and promptly lays down the law:

    “It’s a classic song, but it’s wrong.
    Boobs don’t exist for babies to suck on, and certainly not for daddies.
    They exist for the woman whose body they’re attached to.”

    From there, one body part after another takes the stage. It might not be “productive,” but along the way, it gleefully smashes one societal stereotype after another.

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    2026年08月30日
  • 父の回数

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    現代ではありそうなのに小説としては珍しい設定の短編ばかりの印象。公園とYouTuberの父親の話が1番印象的だった。やるせなくなる。

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    2026年08月14日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    40歳は大人
    40歳を想像すると成熟していると思っていた
    しかし、分別はつかず、欲求は抑えられず
    自分のあらが目立つ
    しかし、無理して生きることもできない
    人の為に大人になるのではないが、理想は高い

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    2026年07月18日
  • 父の回数

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    『ババヤガの夜』が面白かったので短編集のコチラも
    読んでみたら、特に表題作の『父の回数』がよかった

    今はエッセイ集の『40歳だけど大人になりたい』を
    読み始めた。とてもオモロい。

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    2026年07月10日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集。
    女性と女性の様々な出会い・関係を描く。

    たくさんありすぎてお腹いっぱい。
    もっと余韻を味わいながら読めばよかったか。。。

    ハードなやつも問題提起?っぽいのも面白いが
    案外1番好きなのは恋が始まりそう系。
    (あ、ゾンビも笑えたな。)

    『あなたのこと考えると無駄になる』にきゅん。

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    2026年06月16日
  • ババヤガの夜

    購入済み

    どんな小説か聞かれると少し考える必要がある物語でした。シスターフッドとバイオレンスでしょうか。
    女性が女性器の名前で呼ばれるような女性蔑視の世界で、育った境遇の違う二人が手を取り合って逞しく生きていく、勢いのある作品でした。

    #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2026年05月31日
  • 君の六月は凍る

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    帯にあるとおり、無国籍でジェンダーレス。
    どちらの作品も、読みながら「自分が普段いかに性別や年齢、心や感情の動きに分かりやすいラベルを張ろうとしながら生きているのか」を突きつけられる。

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    2026年05月30日