王谷晶のレビュー一覧
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23編の環境も立場も違う「あたしたち」の関係性の物語。百合要素が強めだかそうではない問題を提議する関係も。恋の始まりや終わり、友情やふとすれ違っただけの交流まで徹底して女と女で構成されていて正に帯の「女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」をにやにやしながら叩きつけるのが爽快。23編もあるからなんだこりゃ?な話もあるけどその分刺さる話は直球でやって来る。「しすか·シグナル·シルエット」「だからその速度は」「あなたのこと考えると無駄になる」「ヤリマン名人伝」辺りが好み。「ときめきと私の肺を」や「東京の二十三時にアンナは」の辛い時に静かに横にいる、というのも染みる。
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ネタバレタイトルにある「探偵小説には向かない探偵」というのがまず気になる。素直に読めば、「探偵小説には向かない」探偵を主人公とした「探偵小説」というのだから、これはもう相当に挑戦的である。本書の説明には、登場する探偵はヘタレとある。だが、ヘタレは探偵小説に向いていないのか、定かではない。一般的には、探偵小説に登場する探偵は、少し変わり者で、何かに偏執的なこだわりを持っていて、鋭い観察眼あるいは深い洞察力(推理力)を備えている。本作に登場するヘタレ探偵は、いずれもほどほどにしか備えていない。別の作品では、資産家の出自で金にものを言わせて事件を解決する探偵もいたが、ヘタレ探偵は有名な探偵の末裔でありながら
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日本のヤクザ社会を背景に、身体の中にたぎるバイオレンスを持て余す主人公新道依子のド派手な喧嘩と、ヤクザの一人娘 尚子との奇妙な関係を描くノワール・サスペンス。圧倒的なスピード感がウケたのか、(それほど典型的に描かれているわけではないが)ジャパニーズ・マフィアの生態がウケたのか、2025年 ダガー賞翻訳小説部門を受賞して話題を巻いた。同年には柚木麻子「BUTTER」も最終候補に残っていて、英国では日本現代文学ブームらしい。タイトルのババヤガは「バーバ・ヤーガ」(スラヴ民話に登場する、鶏の足の上に建つ小屋に住む鬼婆)の意で、新道の祖母のルーツを暗示する。
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Posted by ブクログ
・暴力を愛する新藤依子は、関東有数の暴力団、内樹会にその腕を買われ、組長が溺愛する一人娘、尚子の警護を任される
・組長の完全管理下に置かれ自らの運命を諦め受け入れる尚子は、暴力を恐れず思うがままに生きる依子から次第に影響を受け、依子もまた、彼女の秘めたる思いに影響を受されていく
・そんな中、尚子を束縛する事実(父親、婚約者)が明らかになり、依子は遂に行動を起こす
・駆け抜ける様に読むことが出来た。自分なりに3点で表すとしたら、①コンパクト、②残酷描写、③メッセージの読み解き、か
・①→物語に必要な最低限の人物や情景描写でストーリーがぐいぐい進む。それでいて個性の立ったキャラクター達
・②→①と