王谷晶のレビュー一覧

  • コロナ禍日記

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    ただただ日々の集積のみがここにある。
    自分の中で空白の期間になっていたものが、他人の日記を通して少しずつ埋められていく。
    この暮らしを無かったことにしてはならないと感じた。それぞれがそれぞれのやり方で戦い抜いた日々を忘れてはいけないと思った。

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    2022年10月08日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女同士の関係が1番自由なのかもしれない…友情でも愛情でもなんとなく隣りにいるでも、強く結びついてても付かず離れずでも今は遠く離れてても何にでもなれる。
    初読みの作家さんでしたがもっと読みたくなりました。
    いかにもありそうなお話から、自分や友人が変態していくファンタジー、ゾンビもの(とても楽しいし終わり方が好き)まで自由でした。
    お婆さんのひとり語りのお話も、夢で見た料理を友人が作ってくれるお話も好きです。不味い餃子のお肉それ鈴木さんですよね……?

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    2022年03月29日
  • コロナ禍日記

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    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。

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    2021年12月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女性の身の回りにじんわりと纏わりつくしんどさを淡々と、端的に表していて馴染みやすい。具体的な店名や曲名、駅名が出てきてより身近に感じることができた。単なる『百合』の言葉に収まらない日常たち。ひとの人生なので。

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    2021年09月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    23編の環境も立場も違う「あたしたち」の関係性の物語。百合要素が強めだかそうではない問題を提議する関係も。恋の始まりや終わり、友情やふとすれ違っただけの交流まで徹底して女と女で構成されていて正に帯の「女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」をにやにやしながら叩きつけるのが爽快。23編もあるからなんだこりゃ?な話もあるけどその分刺さる話は直球でやって来る。「しすか·シグナル·シルエット」「だからその速度は」「あなたのこと考えると無駄になる」「ヤリマン名人伝」辺りが好み。「ときめきと私の肺を」や「東京の二十三時にアンナは」の辛い時に静かに横にいる、というのも染みる。

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    2021年06月19日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    ネタバレ

    タイトルにある「探偵小説には向かない探偵」というのがまず気になる。素直に読めば、「探偵小説には向かない」探偵を主人公とした「探偵小説」というのだから、これはもう相当に挑戦的である。本書の説明には、登場する探偵はヘタレとある。だが、ヘタレは探偵小説に向いていないのか、定かではない。一般的には、探偵小説に登場する探偵は、少し変わり者で、何かに偏執的なこだわりを持っていて、鋭い観察眼あるいは深い洞察力(推理力)を備えている。本作に登場するヘタレ探偵は、いずれもほどほどにしか備えていない。別の作品では、資産家の出自で金にものを言わせて事件を解決する探偵もいたが、ヘタレ探偵は有名な探偵の末裔でありながら

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    2021年03月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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     短編というよりショートショート。
     そしていきなりクライマックス。
     長編小説にしろ何にしろ、いろいろなものを積み上げてクライマックスに持ち上げるという印象があるのだが、この作品のようにクライマックスをいきなり見せてくるような作品でも面白く読めるのかと驚いた。
     私はあまり短編が好きではないのだが、これは面白かった。むしろもったいない。ここにのっている作品たちをもっと長く読みたいという気持ちになった。

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    2018年12月13日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    世間的に大人と言われるような年齢になっても自分と同じように大人になれないと思っているのかと安心する反面、やや文章のアクが強くのめり込めず。

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    2026年06月08日
  • ババヤガの夜

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    日本のヤクザ社会を背景に、身体の中にたぎるバイオレンスを持て余す主人公新道依子のド派手な喧嘩と、ヤクザの一人娘 尚子との奇妙な関係を描くノワール・サスペンス。圧倒的なスピード感がウケたのか、(それほど典型的に描かれているわけではないが)ジャパニーズ・マフィアの生態がウケたのか、2025年 ダガー賞翻訳小説部門を受賞して話題を巻いた。同年には柚木麻子「BUTTER」も最終候補に残っていて、英国では日本現代文学ブームらしい。タイトルのババヤガは「バーバ・ヤーガ」(スラヴ民話に登場する、鶏の足の上に建つ小屋に住む鬼婆)の意で、新道の祖母のルーツを暗示する。

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    2026年06月07日
  • ババヤガの夜

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    ・暴力を愛する新藤依子は、関東有数の暴力団、内樹会にその腕を買われ、組長が溺愛する一人娘、尚子の警護を任される
    ・組長の完全管理下に置かれ自らの運命を諦め受け入れる尚子は、暴力を恐れず思うがままに生きる依子から次第に影響を受け、依子もまた、彼女の秘めたる思いに影響を受されていく
    ・そんな中、尚子を束縛する事実(父親、婚約者)が明らかになり、依子は遂に行動を起こす
    ・駆け抜ける様に読むことが出来た。自分なりに3点で表すとしたら、①コンパクト、②残酷描写、③メッセージの読み解き、か
    ・①→物語に必要な最低限の人物や情景描写でストーリーがぐいぐい進む。それでいて個性の立ったキャラクター達
    ・②→①と

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    2026年06月07日
  • ババヤガの夜

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    圧倒的な暴力とぐいぐい読ませて引き込む力を持った作品でした。喧嘩が生き甲斐の依子が極道の世界に入り娘の護衛を任せられる。この2人の出会いがのちに大きな事件を起こし発展していくわけだが、とにかくこの2人を終始応援していた。生まれも環境もまるで違う女性にかせられた運命と対峙していく姿はとても力強かった。これは激しく唸る作品だったと思う。

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    2026年06月04日
  • ババヤガの夜

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    サクッと読める
    暴力描写は今まで読んだ小説のなかで一番上手いと思う
    精彩を放つ、でもスピード感がある

    どんでん返しもあり、面白い

    でもスピード感があるから故に、あっという間に終わっちゃった…って感覚
    なんか90分の邦画を見終わったときみたいな感じ
    せっかく小説で読むなら、もっと没入したかった

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    2026年05月31日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    生々しいのにサラリとしていて読みやすくて面白い。
    どストレート過ぎてオブラート破けてるどころかオブラート存在してないなって思う話がちょいちょい出てきて笑った。
    でも、その合間にキュンとなったり切なくなったりヨシ!って前向きな気持ちになったり。
    いい短編集だな。

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    2026年05月28日
  • ババヤガの夜

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    イギリスのミステリー文学賞である「ダガー賞」の受賞作品と聞き手にとった。長編に分類されているが文庫本で200頁未満であり1日で読める分量。解説にあるように暴力団を背景としたバイオレンスもので、ミステリー要素が絡んで読み手は途中まで騙されてしまう。
    表現に独特の過激さ・気持ち悪さがあるのはそういう分野として納得するが、あとがきで著者が「暴力を書くのも、読むのも気持ちいい」と一般化したメッセージで残しているのは大きな抵抗を感じざるを得ない。

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    2026年05月24日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    最初は暴力表現に怯んだが、私はこの話では、罵りの言葉表現の方がキツかったかもしれない。
    カタにはまることへの反骨心とシスターフッドが物語のテーマかなと思った。
    後半の尚子と依子の関係に胸打たれた。「愛ではない。愛していないから憎みもしない。憎んでいないから、一緒にいられる。」名前のない、強いつながりのある関係。
    一緒に鬼婆になろう、というラストが良かった。

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    2026年05月23日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    年はとった。しかし、なんか違う気がする。身体の衰え、お金の不安、変えられない生活習慣…。理想と現実のギャップに戸惑う中年世代へ贈る、痛快オトナ考。『ウェブ平凡』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    そうねぇ…。って、現在に至る。

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    2026年05月06日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    共感しながら読む。
    若かりし頃の理由のない自信みたいなもの、それが歳を重ねるごとになくなっていってしまったのだけれど、何でも出来てコミュ力ある、みたいなあの自信は思い込みだったのだろうなぁ、私も。心も体も若い頃のままではいかないけど、今の自分を受け入れて、無理せず生きていきたいな。

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    2026年04月21日
  • 探偵小説には向かない探偵

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    タイトル通り、探偵というには特徴のあまりない探偵の話。ラノベらしく絶世のイケメンキャラも出てくるが、文体は硬めで読みやすかった。
    途中までの展開もなかなか面白かった。
    が、事件の解決が肩透かしだった。能力系は不要だったかも。

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    2026年04月13日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    作者と自分をそこまで重ねられなかった
    でも、自分がカバーできる人間関係を超えたら酒が必要になるとか、周りに優しい人がこんなに多いのに孤独を感じるのは優しさを受け取れてないとか、酒を飲まなくてよくなったら大人なのかな、とかは分かるってなった

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    2026年04月12日
  • 君の六月は凍る

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    少年の初恋と美を失ったオタク女子の物語
    もはやジェンダーレスの世界と思っているけれど、日常での認知度はまだまだ低い

    魅力のある子は自分の“好意”に忠実に従い、興味のあることや人にグイグイいく描写に納得

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    2026年04月06日