王谷晶のレビュー一覧

  • ババヤガの夜

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    中盤までは正直、「面白いけど期待は超えない」という印象だった。好んで読むジャンルなので面白い作品の一つという印象。しかし、終盤で見事にとびぬけた。
    裏社会に身を置くこと、女であること、人間であること。これらの難しさをグロテスクに突き付けてくる。
    とにかく後半の展開は素晴らしい。一読の価値あり。
    エンディングのシーンが頭に焼き付いて離れない。

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    2026年04月05日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    めちゃくちゃな暴力の中で女二人が静かにでも懸命に生きる話。まんまと仕掛けに騙されていたのでエンタメ小説としても面白かった!
    こういう女女小説めちゃくちゃ好きかもしれない…。
    出てくる男たち本当最悪で女のこと娘でも穴だとしか思ってないような奴らばかりで胸糞悪いんだけど依子と尚子がただ一人の個人として二人で生きてきた時間の重みが後半にかけてかなりずっしりきて、すこしでも穏やかな時間があってよかったなと思うことしかできなかった。「人は、誰かと誰かが一緒にいることに名前をつけないと不安になる」という一文がずっと刺さって抜けない。

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    2026年04月05日
  • ババヤガの夜

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    読み始めたらあっという間。
    暴力に関する表現が出てきますが、その中にも清々しさがあり、世界最高峰のミステリー文学賞英国推理作家協会賞 ダガー賞 翻訳小説部門受賞作も伊達じゃないです。

    映画化されるだろうなぁ。

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    2026年04月02日
  • ババヤガの夜

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    一気に読んだ。今風に言うと、シスターフッドバイオレンス、かな。エゲツナイ暴力、信じがたいほとクソな男たちしか出てこない。でも、依子最高。尚子が救われんことを祈る。

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    2026年03月31日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    柳の本名を初見で読めた。役に立たないことはないことが分かった。自作でも名前にこだわっていきたい。
    川崎栄子さんのYouTubeを見漁ったことも。
    東京リベンジャーズや進撃の巨人に通ずるところがある。バイオレンスで、時空を超え、どんでん返しで、辻褄が合っていく。

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    2026年03月28日
  • カラダは私の何なんだ?

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    最高。特に「顔」シリーズがお気に入り。
    めちゃくちゃ勇気をもらった。
    泣いた。
    王谷さんがありのまま表現し続けてくれることがこんなにも私に力を与えてくれるんだから、やっぱり誰もがありのままで抑圧されることなく力を発揮できる世の中がいい。

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    2026年03月18日
  • カラダは私の何なんだ?

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    文章がリズム良く勢いもあるけど、どこか許してくれているような絶妙な距離感が好き。
    かなり恵まれた環境(この表現もおかしいが)とルッキズムに浸りきって生きていたのですんごく共感というわけではないが、色々な問題(野郎)が爽快にぶった斬られていく様は心地よかった。
    まじで、いい世界になってほしい。
    もう少し他人に無関心な世界に。

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    2026年03月13日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    めっちゃ共感
    人間の陰の部分が見えると安心する
    大人に落ち着いた雰囲気のある文章に王谷さんの人柄が出ているんだと思う
    さくさく読めた
    また読み返したい

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    2026年03月11日
  • 他人屋のゆうれい

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    あのババヤガの王谷さんの作品。バイオレンス要素はナシ。ほのぼのしてコミカルな世界観で好きな感じ。幽霊が次々来るとかかなぁと思ったら、全く想像外でした。

    シェアハウス「ラッキースマイル」404号室に暮らす大夢。冷蔵庫に名前書いておいても食べられてしまうし、ドタバタ喧嘩なども日常茶飯事なので引越したいが、先立つものがないところに、急死したおじさんの家の片付けが舞い込んだ。行ってみると「他人屋」と書いてある。便利屋さんのことらしい。月5万と聞いて、引越すことにした。しかしこの部屋には幽霊が出るのだ。幽霊には足もあるし、お腹も空かせて、しっかり食べる。トイレも使うようで、トイレットペーパーが消える。

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    2026年02月27日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    いろーんなシチュエーションが楽しめる。
    1話も短くて朝に1話だけさくっと読んでから出勤出来てたのが良かった。
    愛にはいろんな形がある…となってほっこり。

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    2026年02月21日
  • 父の回数

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    ネタバレ

    人が自分の思ったように高評価していない、自分のYouTubeの再生回数伸ばすためや、子供のことなんか何も思ってない、後悔もしていない、殺人事件から守るために何度も過去に戻ったのに着拒されたり、とか、思った通りに評価されるわけではないんだぞと言う話。相手に手が届かないから、私が泣いていることを相手は知らない。それを受け入れて今日も生きていく 90

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    2026年02月20日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    パパヤガがよかったから、何冊か王谷晶の本読んだけど。
    これは、めちゃくちゃよかった。短編だけど、どれも素敵で心にささる。北口の女とタイム アフタータイムが中でもよかった。

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    2026年02月07日
  • 君の六月は凍る

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    ・君の六月は凍る
    名前も性別も記述はなくて、かろうじて年齢が小学校高学年か中学1年生くらいかな、と思う程度しか登場人物の情報がないので、自分は登場人物全員男の子設定で読ませていだだきました。
    これ全員女の子設定とか、「君」が男で「わたし」が女の子とか「わたし」側が二人とも女の子で「君」側が男の子、とか設定によってニュアンスが微妙に異なるんだろうな、と思うとその設定で何回も読み直してみたくなる。
    ただ、とても切ないというか痛みのあるお話なので、何度も読み返すのは難しいんだけれども。

    幼い「私」が「君」感じた罪の意識は記憶の表層からは消えてしまったけれど、深い深い消えない傷として刻まれていたから

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    2026年01月20日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    ──大人ってどうやってなるんだろう
    家庭を持つこと、子どもを持つこと、家を建てること。
    もちろん、それらは大変に立派である。

    しかし、大人とは、煩わしいものを削ぎ落とし、身軽になることでもありはしないだろうか。
    例えば、徹夜で仕事をしたり、夜が明けるまで痛飲したり、月給のすべてを趣味・娯楽に費やしたり、牛丼の大盛りをペロリと平らげたり。
    いまは到底、胃にも心にも重たい。
    そのような現実を後悔しながら、粛々と受け入れていくのが大人の階段なのだ。

    すべての悩めるモラトリアム中年へ。
    ぜひこの本を読んでほしい。
    きっと人生の棚卸しになると思うから。

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    2025年12月27日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    王谷晶さんのエッセイ、『カラダは私の何なんだ?』がすごくおもしろかったのでこの『40歳だけど大人になりたい』も読みたくなった
    タイトルにもある通り、王谷さんが1冊のなかでずーーーーーーっと「大人になるとはどういうことか、いったい何なのだ」を章立てて書いてくれているんだけど、私も何を隠そう大人になりたいがなれている気がしねえ…人間なので、王谷さんが綴っている大人になれていない自分に関する不甲斐なさや罪悪感のようなものに頷きまくりながら読んだ
    そのなかでも私が特に刺された部分がある。
    ”私のどこか特にうんこ野郎なのかというと、自分のことにしか興味がない部分だ。"という一文だ。もう、グッサ

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    2025年12月21日
  • カラダは私の何なんだ?

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    私は30歳の会社員で男性の多い職場だ。
    上司(男)に飲み会で肩を抱かれたり、頭をたたかれたりされたこともある。胸が小さいと言われたこともある。
    すごくすごく嫌だったけど、笑って過ごしてた。場の空気を読んでた。
    でもそのときにもしこの本を読んでいたならば、「嫌です」とか「不快です」と言えたと思う。
    この本を読んで、私は怒ってよかったんだって知れた。

    私のカラダは私のものなので、誰かに脅かされると腹が立つ。
    私だけの愛するカラダで私でしか愛せない。
    そんなメッセージを感じた。
    総じてユーモアと強さとエネルギーをもらった。この本を読んで本当に良かったと思う。


    私が今後、嫌な気持にさせられたらギ

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    2025年12月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    たくさんのレズビアンの表象、ストーリー展開、読みやすい文量。とても好きだった。読んでよかった。

    2025/11/17
    「Same sex, Different Days. 」すごくよかった…
    主人公がただレズビアンなのか、「抱かれる」がいやだから、「抱く」ことができるレズビアンになったのかわからないし考えないようにしてる、みたいなの、すごくわかった…
    身体の相性、というか、身体の役割?が合わないことで他が順風満帆でも別れてしまった2人。さびしい。2人をくっつけた固有名詞も、2人を思い出すトリガーだったのにそうでなくなってしまった

    2025/11/22
    「十本目の生娘」すき…
    金髪のお姉さ

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    2025年11月27日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    40歳だけど大人になりきれていない、理想と現実のギャップについて書かれた作品です。
    単純に痛快なお話しばかりではなく、今まで生きてきた中で感じた、理不尽さを消化してくれる内容でもありました。私自身、王谷さんと同級生なので、余計に響くものがあったかもしれません。
    『協調性と大人』で書かれていた本来の協調性については、仕事での人間関係にも活かせる考え方だなぁと感じました。
    "生きることは仕事だ。"という言葉は、王谷さんと同様に、やる気ねえけど生きるしかねっかという気持ちにさせてくれました。

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    2025年11月15日
  • 父の回数

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    それぞれにそれぞれの良さが光っている短編集だった。王谷さんの物語には色んな味の痛みがあって好きだ。

    『こんなにぎゅっとしているのに、何かがこぼれ落ちていくような気がする。少しずつ。』思わず目が潤んでしまった。愛おしさと哀しさと絶望感に共感する。

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    2025年11月03日
  • 40歳だけど大人になりたい

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    ダガー賞受賞のインタビュー見て、ババヤガ読んで、俄然興味が沸いた作家さん。同世代てのがまた。
    さすが、自己分析やそれを的確に表現する、文才ありすぎ。言葉の言い回しが好みすぎる。
    毒吐くところが、マツコデラックス感(見た目に引っ張られてるのか?)はあるけど、トークより断然文章の方が良い!!
    片付けられないところとか、健康状態とか、心配になるけど、これからもまだまだ活躍してほしいなぁ。

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    2025年10月20日