王谷晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨年の逆輸入型ベストセラーを1年遅れで読んだ。
うーん、面白い! 変態宇多川の拷問関連の描写は文字だけでも十二分に身の毛がよだつ。終盤の依子による天誅が途中で終わってしまったのは残念なような、手を汚すのも穢らわしいような。
途中に何度か挟まれる、「芳子」と「正さん」の駆け落ち逃避行を巡る仕掛けには、皆さんコメントされている通り、終盤になって、「一体何が起きた??」と大混乱。漸く事態を飲み込めた時には、やられた〜、と爽快だ。
英国でダガー賞(ミステリーの賞)受賞とあり、英語版では正さんと尚子は何と訳されているのか気になって調べてみたら、それぞれ「MASA」と「SHOKO」で、MASAは徹底し -
Posted by ブクログ
北野武好きはハマる気がする
主人公がブルドーザー級の肝っ玉女性といういかれ具合で極道に強制収容、ヤクザの令嬢を護衛することに。
その頃とある夫婦仲にある2人が事故現場から親子を救助。
一見何も関係が無い2つの出来事が重なる時、どんでん返しが巻き起こる。
実は命題で暴力や不条理についつい目が行きがちですが、私は今作において命題は「性差」だと思います。
それについて説明する前にそもそもババヤガってなんなのか?作中あまり語られることのない言葉の意味ですが、山姥的存在とされる老婆を意味しています。作中では山姥の話がキーポイントとして主人公の人生観に関わるのです。
ちなみに主人公の生い立ちはとても凄惨 -
Posted by ブクログ
ありきたりっぽい設定だなーと油断してたのに、怒涛の展開が良い意味で予想を裏切ってきた。
まだ早いけど今年のベストに数えても良いと思えるほどに。
安直に「泣ける」ってレビューはしたくないのだけど、結末を迎えたときに思わず涙が溢れてきてしまったからものすごく心を揺さぶられたことは確かで。
起承転結の”転”にあたる箇所から再読必須の叙述トリックを解くのがこの作品の一番面白いところ。
『え、一体何が起こったの?』と困惑しながら読み終えてみる。伏線を辿るために読み返すのって面倒に感じることもあるはずが、そもそも作品のボリューム感はスッキリしているし読み返すべきポイントは絞りやすいから自ずと回収に走り -
Posted by ブクログ
ネタバレ当初フラットな内容で感想を記していましたが、やはり秀逸な作品だなと再度読み直して実感しましたので、ネタバレ有りで書き直して再掲しました。
ヤクザものの世界観にアクション、バイオレンス、そしてミステリ要素と、フリースタイルな作品。
まず最初の感想として、見事にやられました。
あの一文を読んだ時に衝撃を受け、今の場面が一体どんな状況だったのか理解出来なくなり、それを理解して全てが繋がった瞬間に「やられた」と漏らすほどに。
作中の表現に例えるならば、まさに一発KOモノの叙述トリックでした。
確かに序盤から、不思議な表現だなと思ったところがありました。
ボディガードとなった依子が、尚子を車で大