椎名誠のレビュー一覧

  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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     僕が20歳の頃、あけすけで、体当たりでことにあたる著者が好きだった。
    本の雑誌も好きだったし、こんな大人になれれば良いな、なんて思っていた。

     青年だった僕が60代を迎える今、本書を読むと、どうもがっかり感が激しい。テレビの状況に文句を言うが、テレビづけになっている生活が哀しいし、あちこちでビールを飲む姿も底が浅く見える。飲む機会の周辺の仕事ぶりが見えず、ビールを飲んでいることだけが印象に残るのだ。

     80歳を迎えられる著者に何を期待するのかと怒られそうだが、僕のアイドルだったのだ。表紙も自身のお姿で、相変わらず男前な立ち姿がいっそうがっかりにつながっている。

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    2024年06月06日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    著者の日記方式で話しは進行し、終わりにさらば友よで終わる。1944年生まれの著者小生より7年若い、まあ著者は日々事あるごとによくビールやワインを飲むね、しかし良き友や知人がいていいですね!

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    2024年05月28日
  • 岳物語

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    作家であり旅人でもある椎名誠さんが、息子(岳くん)との出来事を記した、私小説エッセイの短編集。

    全体としてとても読みやすく、ほっこりした。しかし息子の名前に"岳"とは、よほど山登りが好きなんだなあ。
    父子のまさに"男同士"の関係は読んでいてとても爽やか且つ微笑ましかった。

    すごいなと思ったのが、椎名さんの文章。くどくどしてなくて、キレイ。優しくて的確で正直。教科書に載るのも頷ける。それとも作家を職業にしてる人は、みんなこんなふうに完成した文章を書くのだろうか。

    特に、終盤のシベリアからの電話でのやりとり、不安定な回線と椎名さんの心理描写は印象的だっ

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    2024年05月22日
  • 旅先のオバケ

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    表題であるところの旅先のオバケ話は少しだけで、大半は世界各地の宿泊地の経験談でした。椎名さんの旅の話は面白くはあるのですが、このタイトルで手に取る人は積極的にオバケ話を求めている人だと思うので、別タイトルの方が良かったんじゃないかなあ。

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    2024年04月01日
  • 遺言未満、

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     われらが椎名誠さんの『遺言未満』だ。どんな死生観を聞かせてもらえるのだろうと期待して読み始めたが、期待は裏切られた。

     国内外の葬送周辺を取材してまわったレポートだ。時に死生観が織り込まれるが、総量が少なく深みに欠ける。そのままストレートに、年齢的に死に近づくにつれ “死ぬ”ことについて椎名誠さんが考えたことを読みたい。

     遺言未満、の読点ってなんだ? まだ続きがあるってことか? 本文中に書かれていたっけ?

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    2024年03月10日
  • われは歌えどもやぶれかぶれ

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    【きっかけ】
     毎度思うが贔屓にしている作家の本が読めるのは幸せだ。
     集英社のナツイチ企画のころに購入した。

    【感想】
     さて、この本はサンデー毎日に連載しているエッセイをまとめたもの。
     記事に関しては2016-17年というコロナ禍前であり著者が車の運転もしているし、色々ある前のことが書いてあり、なかなか70歳でこの勢いという感じで楽しみながら読めた。

     エッセイは、機知に富んだ内容が勝負どころだと思うが、緩急を織り交ぜたゆるさが読んでいい気晴らしになった(懐かしい昭和軽薄体!)。

    【終わりに】
     ところでこの文庫の刷数が凄い。奥付の初版が2021年11月25日であるが、既に4刷にな

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    2024年03月04日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    なんて楽しそうなおじさん達。
    好きなことに貪欲に、何事もガハハと笑い飛ばして愉快に生きていく姿勢を見習いたいものです。

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    2024年02月10日
  • 机の上の動物園

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    世界を旅する椎名誠さんだからこそ思いつくテーマだと思った。
    旅先で見つけた数々の謎めいた物を持ち帰る椎名さん。
    その物に旅のエピソードを添えて。情景が浮かびました。
    表題作の「机の上の動物園」が味があった。そして見てみたい!

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    2024年01月30日
  • 白い手

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    何気ない日常の中に起こる些細な出来事が、小学生の男の子目線で大事件のように語られており面白い。白い手の女の子の話では、男の子の胸につんと沈み込む言い表しようのない感情が伝わってくる。

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    2023年12月14日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    釣りも魚のことも何も知らない私ですが、真剣に遊んでいるおじさん達が可愛らしくて大好きでした。シーナ隊長、隊員の皆さんありがとうございました。

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    2023年11月16日
  • 机の上の動物園

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    シーナさんが世界各地から持ち帰ったお土産の数々。と言っても、そこはシーナ氏のこと いったい何に使うのか?というようなものやら、なんの動物なのか、神さまなのか?それもこれも、いかにもシーナ氏らしい旅の記憶なのだ。

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    2023年10月30日
  • さらば国分寺書店のオババ(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    ネタバレ

    あらゆる飲食物のなかで「ビールが一番好きだ」だが、飲食店で冷やしすぎて、水滴の付いたキリンレモンのコップで出されるビールには反感を持つ、食物ではラーメンが好きだが、これは急いで食うことが必要で、読書と相性が悪い。食べつつ、「国分寺書店のオババはなぜ持ち込んだ段ボール箱を一瞥もせず俺(筆者)を無視したのであろうか」
    一見とりとめないが、オババは売りに来た若者に「こんな全集の端本ばかり持ち込んでどうするんだい」と冷遇し、店は見渡してみれば全集の全巻揃いがひしめくというハイクラスインテレクチュアル御用達らしかった。
    「制服」というものが嫌いなのは、鉄道乗務員が「乗車券を拝見します」と回ってきて、小銭

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    2023年10月15日
  • ばかおとっつあんにはなりたくない

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    <目次>


    <内容>
    『酔眼装置のあるところ』の文庫版。「本の雑誌」と「週刊文春」連載をまとめたものらしい…。かつて読んでいる(1989年初版)が、その当時はこの文体(昭和軽薄体と呼んだ)を楽しく読んだが、自分がこの年になると,やや煩わしいし、椎名誠からもずいぶん離れている(その間に目黒考二も野田知佑もC・W・ニコルも死んだ)。生き残りの椎名は,今もきちんと座って酒を飲んでいるのだろうか?

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    2023年09月18日
  • 続・岳物語

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    こうしてみると、岳は羨ましい環境で育ってるよな。野田氏の解説も良かった。しかし漁師でもなく格闘家でもなく、写真家とはねw

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    2023年06月15日
  • ばかおとっつあんにはなりたくない

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    とりたてて論ずるような本でもないのですが、なんだかんだ30年くらい前の話になるので読んでいると、この頃はいやはや隊の皆さんも元気のようで感慨深いです。
    僕もこの頃の45歳の椎名さんより年を取ってしまいました。あの頃、風のように自由に生きているように見えて憧れの大人の一人でした。
    こうして見てみると時代的にびっくりするぐらい男尊女卑だったり、偏見に満ちた文章も有ったりします。そんなに昔な気はしませんでしたが時代は進んでいます。

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    2023年05月23日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    メコン川を下る紀行文。

    昔からこうしているからこう暮らしている、という人々がいたり、政策で集団移転してきた人がいたりというその国々ならでは事情に接した時間も多かったようだが(例えばp.42)、一方で、日本企業が関与するプロジェクトで森林破壊の事例に接することも多かったといい、ラオスでの保水力現象により洪水リスクが高まっているとの指摘には寂しい思いをした(p.62)

    コーンパペンの滝をラオスの人々は「メコンが折れるところ」と呼んでいるようだが、森林の先で突然出現するその滝の濁流の描写には臨場感があった(p.87)。そしてまたその滝を迂回するためフランスの時代に敷設されたというメコン軽便鉄道の

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    2023年04月01日
  • 続 大きな約束

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    椎名誠氏の自伝的私小説。
    他人のうちではあるが、椎名誠氏と奥さん、岳君、娘さん、孫の風太くん、海ちゃんと、親戚でもないのだが、その後の事が気になります。
    自由に人生を謳歌している椎名誠氏の、シーナ的生活には、憧れますが、真似をしようとは思わないし、出来ないな。

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    2023年03月23日
  • 大きな約束

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    椎名誠氏のシーナ的私小説。岳君の息子の風太君が家族に加わった。まだ電話中心で本作で絡みは少ないが、じいじいの幸せは充分に伝わってくる。
    椎名誠のある意味破天荒な日常が面白く、羨ましくさえ思えてくる一冊。

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    2023年03月21日
  • 遺言未満、

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    冊子「青春と読書」に連載していた「死」をテーマにして連載していたコラムと、コロナ禍になってからの書き下ろしが2編。
    ガシガシ、ワシワシと日本中・世界中を飛び回っていた椎名誠も70代後半となり、自身の死に様を考えはじめている。捉え方が椎名さんらしいけれど、長年のファンとしてはちょっと寂しい。

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    2023年03月13日
  • シルクロード・楼蘭探検隊

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    とにかく人間は食ったら出さなくてはならない
    因果応報

    1980年代の中国。まだまだ便所は開放型が標準。
    そこで用をたすには相当の決心と言うか無我の境地に至るか。
    出さない訳にもいかないし。

    話のメインは日中共同楼蘭探検。飛行機、列車、四駆車の旅。最後は徒歩。
    テレビ局クルーとともに行くも最後は国家当局による身勝手な命令があり・・・

    巻末のおまけはメキシコのルチャリブレ取材の旅。
    何故なのか笑。

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    2023年03月07日