椎名誠のレビュー一覧

  • 遺言未満、

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    自分の年齢が平均寿命に迫り、海への散骨を希望している著者が、色々な国での葬送のしかたなどの見聞をまとめたルポルタージュ的なエッセイ集。
    日本では、火葬が一般的だが、世界には様々な葬送法があるものだ。
    火葬、土葬、風葬、樹上葬、ミイラ葬、水葬、鳥葬、舟葬、樹木葬などなど。
    多死社会となった日本では、火葬場の順番待ちが問題となっているが、今後どのような早々の仕方が現れるのだろう。

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    2024年07月31日
  • 旅の窓からでっかい空をながめる

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     全部で49篇のエッセイが詰まっている。世界各地の風俗や世界観を一枚の写真とともに当時の情景と思い出をつづっている。ちょっとした時間に読むにはちょうどいい文量と言えばいいだろうか。掲載していた先を見て非常に納得。東スポに2016年9月から2019年3月まで連載していたものを新日本出版社から単行本として2019年9月に出版されたものを2023年10月にKADOKAWAから文庫化されたものだった。
     新聞の紙面での掲載であれば、コラム欄での読み切りサイズだろう。本当に読みやすく写真を見て全く知らない異国の地へ思いを馳せることができて楽しかった。
     たぶん、文庫だから良かったかも。バス停で、寝る前に

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    2024年07月24日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    あの”怪しい探検隊”も齢、今年80歳かぁ。
    一緒に”本の雑誌”を立ち上げた目黒考二が亡くなり、さぞ気落ちしたことは想像に固くない。
    それでも年齢の割りによく飲み、よく仕事を兼ねてよく外出してるようでまだまだお元気そうで嬉しい。

    日記よりも巻末の”さらば友よ”が滅法面白かった。
    椎名誠の青春記、20代はじめの生きていたのが奇跡というくらいの自動車事故、著者は助手席でみぞれまじりの雨が降ったあとのアイスバーンみたいな道路を免許取り立ての悪友が時速100キロでとばしてたっていくからよく誰も殺さずっふたりとも瀕死の重体を負いながら生きてたよね。
    これ以外にもバイクで大きな事故を起こしてるみたいだし。

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    2024年06月30日
  • 旅先のオバケ

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    お初の作家さん。旅先での心霊?現象の話や、世界の僻地のホテルや生活の話など興味深く読めた。しかし寒いところは苦労がすごいな。排泄事情がえぐいて。凍傷の危険に、蚊の大群にたかられる危険。2000匹の蚊にたかられたら発狂しそう。
    それにしてもこの著者はお酒をなぜサケと書くんだろう?カタカナだと鮭と見間違えるんだけど…

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    2024年06月15日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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     僕が20歳の頃、あけすけで、体当たりでことにあたる著者が好きだった。
    本の雑誌も好きだったし、こんな大人になれれば良いな、なんて思っていた。

     青年だった僕が60代を迎える今、本書を読むと、どうもがっかり感が激しい。テレビの状況に文句を言うが、テレビづけになっている生活が哀しいし、あちこちでビールを飲む姿も底が浅く見える。飲む機会の周辺の仕事ぶりが見えず、ビールを飲んでいることだけが印象に残るのだ。

     80歳を迎えられる著者に何を期待するのかと怒られそうだが、僕のアイドルだったのだ。表紙も自身のお姿で、相変わらず男前な立ち姿がいっそうがっかりにつながっている。

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    2024年06月06日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    著者の日記方式で話しは進行し、終わりにさらば友よで終わる。1944年生まれの著者小生より7年若い、まあ著者は日々事あるごとによくビールやワインを飲むね、しかし良き友や知人がいていいですね!

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    2024年05月28日
  • 岳物語

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    作家であり旅人でもある椎名誠さんが、息子(岳くん)との出来事を記した、私小説エッセイの短編集。

    全体としてとても読みやすく、ほっこりした。しかし息子の名前に"岳"とは、よほど山登りが好きなんだなあ。
    父子のまさに"男同士"の関係は読んでいてとても爽やか且つ微笑ましかった。

    すごいなと思ったのが、椎名さんの文章。くどくどしてなくて、キレイ。優しくて的確で正直。教科書に載るのも頷ける。それとも作家を職業にしてる人は、みんなこんなふうに完成した文章を書くのだろうか。

    特に、終盤のシベリアからの電話でのやりとり、不安定な回線と椎名さんの心理描写は印象的だっ

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    2024年05月22日
  • 旅先のオバケ

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    表題であるところの旅先のオバケ話は少しだけで、大半は世界各地の宿泊地の経験談でした。椎名さんの旅の話は面白くはあるのですが、このタイトルで手に取る人は積極的にオバケ話を求めている人だと思うので、別タイトルの方が良かったんじゃないかなあ。

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    2024年04月01日
  • 遺言未満、

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     われらが椎名誠さんの『遺言未満』だ。どんな死生観を聞かせてもらえるのだろうと期待して読み始めたが、期待は裏切られた。

     国内外の葬送周辺を取材してまわったレポートだ。時に死生観が織り込まれるが、総量が少なく深みに欠ける。そのままストレートに、年齢的に死に近づくにつれ “死ぬ”ことについて椎名誠さんが考えたことを読みたい。

     遺言未満、の読点ってなんだ? まだ続きがあるってことか? 本文中に書かれていたっけ?

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    2024年03月10日
  • われは歌えどもやぶれかぶれ

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    【きっかけ】
     毎度思うが贔屓にしている作家の本が読めるのは幸せだ。
     集英社のナツイチ企画のころに購入した。

    【感想】
     さて、この本はサンデー毎日に連載しているエッセイをまとめたもの。
     記事に関しては2016-17年というコロナ禍前であり著者が車の運転もしているし、色々ある前のことが書いてあり、なかなか70歳でこの勢いという感じで楽しみながら読めた。

     エッセイは、機知に富んだ内容が勝負どころだと思うが、緩急を織り交ぜたゆるさが読んでいい気晴らしになった(懐かしい昭和軽薄体!)。

    【終わりに】
     ところでこの文庫の刷数が凄い。奥付の初版が2021年11月25日であるが、既に4刷にな

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    2024年03月04日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    なんて楽しそうなおじさん達。
    好きなことに貪欲に、何事もガハハと笑い飛ばして愉快に生きていく姿勢を見習いたいものです。

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    2024年02月10日
  • 机の上の動物園

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    世界を旅する椎名誠さんだからこそ思いつくテーマだと思った。
    旅先で見つけた数々の謎めいた物を持ち帰る椎名さん。
    その物に旅のエピソードを添えて。情景が浮かびました。
    表題作の「机の上の動物園」が味があった。そして見てみたい!

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    2024年01月30日
  • 白い手

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    何気ない日常の中に起こる些細な出来事が、小学生の男の子目線で大事件のように語られており面白い。白い手の女の子の話では、男の子の胸につんと沈み込む言い表しようのない感情が伝わってくる。

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    2023年12月14日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    釣りも魚のことも何も知らない私ですが、真剣に遊んでいるおじさん達が可愛らしくて大好きでした。シーナ隊長、隊員の皆さんありがとうございました。

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    2023年11月16日
  • 机の上の動物園

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    シーナさんが世界各地から持ち帰ったお土産の数々。と言っても、そこはシーナ氏のこと いったい何に使うのか?というようなものやら、なんの動物なのか、神さまなのか?それもこれも、いかにもシーナ氏らしい旅の記憶なのだ。

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    2023年10月30日
  • さらば国分寺書店のオババ(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    ネタバレ

    あらゆる飲食物のなかで「ビールが一番好きだ」だが、飲食店で冷やしすぎて、水滴の付いたキリンレモンのコップで出されるビールには反感を持つ、食物ではラーメンが好きだが、これは急いで食うことが必要で、読書と相性が悪い。食べつつ、「国分寺書店のオババはなぜ持ち込んだ段ボール箱を一瞥もせず俺(筆者)を無視したのであろうか」
    一見とりとめないが、オババは売りに来た若者に「こんな全集の端本ばかり持ち込んでどうするんだい」と冷遇し、店は見渡してみれば全集の全巻揃いがひしめくというハイクラスインテレクチュアル御用達らしかった。
    「制服」というものが嫌いなのは、鉄道乗務員が「乗車券を拝見します」と回ってきて、小銭

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    2023年10月15日
  • ばかおとっつあんにはなりたくない

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    <目次>


    <内容>
    『酔眼装置のあるところ』の文庫版。「本の雑誌」と「週刊文春」連載をまとめたものらしい…。かつて読んでいる(1989年初版)が、その当時はこの文体(昭和軽薄体と呼んだ)を楽しく読んだが、自分がこの年になると,やや煩わしいし、椎名誠からもずいぶん離れている(その間に目黒考二も野田知佑もC・W・ニコルも死んだ)。生き残りの椎名は,今もきちんと座って酒を飲んでいるのだろうか?

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    2023年09月18日
  • 続・岳物語

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    こうしてみると、岳は羨ましい環境で育ってるよな。野田氏の解説も良かった。しかし漁師でもなく格闘家でもなく、写真家とはねw

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    2023年06月15日
  • ばかおとっつあんにはなりたくない

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    とりたてて論ずるような本でもないのですが、なんだかんだ30年くらい前の話になるので読んでいると、この頃はいやはや隊の皆さんも元気のようで感慨深いです。
    僕もこの頃の45歳の椎名さんより年を取ってしまいました。あの頃、風のように自由に生きているように見えて憧れの大人の一人でした。
    こうして見てみると時代的にびっくりするぐらい男尊女卑だったり、偏見に満ちた文章も有ったりします。そんなに昔な気はしませんでしたが時代は進んでいます。

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    2023年05月23日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    メコン川を下る紀行文。

    昔からこうしているからこう暮らしている、という人々がいたり、政策で集団移転してきた人がいたりというその国々ならでは事情に接した時間も多かったようだが(例えばp.42)、一方で、日本企業が関与するプロジェクトで森林破壊の事例に接することも多かったといい、ラオスでの保水力現象により洪水リスクが高まっているとの指摘には寂しい思いをした(p.62)

    コーンパペンの滝をラオスの人々は「メコンが折れるところ」と呼んでいるようだが、森林の先で突然出現するその滝の濁流の描写には臨場感があった(p.87)。そしてまたその滝を迂回するためフランスの時代に敷設されたというメコン軽便鉄道の

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    2023年04月01日