椎名誠のレビュー一覧
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前作 『続・失踪願望』では、日中からテレビばかり見て文句を垂れている著者に幻滅した。続々の本書では、病院に通いビールを飲んでいる著者があらわれる。表紙の写真は若々しいが、病気自慢の章にある写真はやはり80歳のおじいちゃんだ。
僕が20歳の頃に読んでいた椎名誠さんのエッセイの内容は憧れだった。60歳になった僕は、いつのまにか椎名誠さんの当時のエッセイにあこがれを持たなくなっている。竹原ピストルさんの書く歌詞『必死じゃない大人なんかいないんだよ』の通り、有名人がことさら特別ではなく、誰もが尊敬される人生を歩んでいることを知ったからだ。
椎名誠さんのエッセイは僕の成長になくてはならない指針だったが、今はゆっくりしていただきたいばかりだ。 -
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椎名誠の本を最初に読んだのは、何故か国分寺書店のオババではなく次の『気分はだぼだぼソース』だった。昭和軽薄体という言葉を知ったのもその前後。それまでいろんな作家のエッセイを読んだが椎名誠は別次元だった。次に読んだのが『わしらは怪しい探検隊』、ご存知東日本何でもケトばす会のキャンプ話。とにかく面白くてあとは手当たり次第に読んだ。純文学やSF路線に入って何となく敬遠し始めて、それでも本の雑誌社から出された『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』は本屋でなかなか入手出来ず、ようやく手にした時はやや熱は冷めていた。そんなこんなで何十年かまともに新作を読んで無かったが、目黒との対談、それも椎名誠の全作品を二人で話し合うというのは興味深くて購入した。読んでみると、結構オレ椎名誠読んでるなというのが実感。さて、本作は前作がコロナの騒動期間中の話だったが、その続編。何と長年の相棒である釜炊き目黒、突然の病死。椎名と目黒の最後の電話での会話は二人の濃厚な付き合いが終わる瞬間を表している。目黒が椎名誠に残したメッセージ、「逃げるな椎名」に答えようとしているのだろうが、まだ親友の死が生々しいために結果を残せていない(と思う)。正直、ここ最近読んだ本の中ではイマイチだったが、自分自身も人生の終わりを考える時期に来て、今のシーナマコトの心境を思うと、うーむ、うーむと唸るしか無い。オマケ、高橋君は実に良い人間。ちょっとシーナマコトは薄情ではないか。
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北海道在住の方はわかると思うのだが、とんでもない雪でここ数日、読書どころでなかった
仕事後の雪かきでヘトヘトマンになり、風呂入ってビール飲んで御仕舞の日々。どうやら統計開始から1月期で最大値らしい。そらそうなる
というわけでここ何日か通勤でしか本を読んでいなかった
で、読み終わったこれだ。
椎名誠のオーストラリア旅
実はこれを買った理由なのだけど、これまた北海道ローカルの、まあ全国区になってしまったが「水曜どうでしょう」という番組のオーストラリア回の始まりにこの本を読んで震えてるシーンがある
僕は椎名誠が大好きだけれど追っかけではないので著作を全て見ているわけではない
この震えている本なんてタイトルなんだろうとエッセイを読み続けついにこれだった、というわけ
いつもの椎名節に数々の写真付きで大変お買い得の文庫でございますが、いつもの旅行記と言えばその通りであり、オーストラリアに興味が無ければ他の作品とあまり変わらないような気もする
排泄のエピソードが個人的には1番面白かった
僕の祖父がオーストラリアへ行った際、子供だった僕はどういう所なの?と聞いた(まだまだオーストラリアがスポーツに力を入れる前の時代なのでカンガルー以外ほぼ知識なかった)
祖父は
「信じられんほど眩しい」と言っていた
僕は赤道の知識もない歳だった為、「眩しい」をすごい都会なのだとしばらく誤解していた
完全にたまたまだけれど、今回の大雪と対比でオーストラリアの太陽燦々超熱砂漠地帯物語のこの本は何か、センチメンタルな気分になったとさ
ジャーニー
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椎名誠さんの日々と、過去の迷子体験(?)を集めたもの。
椎名さんも80歳になり、前みたいに無謀なパワフル旅というのはもうできなくなっている。当たり前なのだけれど、すごく寂しい。
それどころか、体のあちこちに不調を抱え、ついには入院までされていたと知って驚いた。
若いときの元気なイメージの頃のファンがものすごく多いと思うが、みんなショックだろう。でも、自分の老い衰えを隠すことなく、こんな形でさらけ出すことも実は勇気がいることなのではないか。読者に、ファンに対して誠実なのかもしれないとも思う。それが作家の性なのか。ずっとそんな椎名誠さんのファンであり続けたいと思う。 -
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祝日、ドラクエ1&2をやりたかったのだが
「映画見に行きたい」と言われ出掛ける
まったく興味のない映画(タイトルは伏せておく)だったので近くの本屋でこれを買い、モスバーガーへ行き読む
かなしい
僕はとても悲しい哀しい
あの、椎名誠がコロナで生死を彷徨い
カテーテルで排尿し、紙おむつに便をされている
しかも、大変真面目な文体で。
ああ、本当に駄目かもと思ったらここまで大人しくなってしまうのか
僕は憧れていた
ガハハハと笑いながら気のいい仲間たちと酒を飲み、馬に乗り、山を登り、海に潜り、砂浜で相撲を取り、なんでもかんでも入れた鍋を「うめえ!ガハハハ」とまた酒を飲む
男の憧れだ
その椎名誠が奥さんに「何言ってるかわかんない」
と言われている
是非このへんのくだり、本人の無力さと周りの容赦ない老人扱い、あんた死ぬよという空気読んでほしい
豪快だったからこそのこの本の静けさ
歴史が、この本を悲しくさせている
お陰でいつもよりスパイシーチリドッグが辛い気がする
コーヒーがぬるくなるのが早い気がする
そっと本を閉じ、表紙を見つめ
僕もこんなふざけて生きてるけど死ぬんだな
とこぼれたピクルスを見つめていたら電話
「おい早く迎えに来いよ」
死ぬのは今夜 なのかもしれない
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さびれた未来都市
解説の目黒考二も書いてゐるとほり、オールディスの『地球の長い午後』のオマージュ。
第1章はまあ冒険の始まりとしてワクワクして面白い。広告戦争が過剰になった世界。アドバードのアド。広告。
第2章「戦闘樹」になると、酸出しだのなんだの、架空生物の生態が事細かに綴られて、興味がない。となる。実際、しんどい。
題材は、椎名の業界紙を扱った経験から。架空生物はもともとの嗜好から。着想を得たのではないかと思った。
しかし、現実としてこのやうな広告戦争は起きてないし、実際は少子高齢化で日本全体では購買意欲が減退してゐる。そこが時代性を帯びたSF小説として感じられるところだ。
また、ソニーが保有してゐる、商品名を叫ぶことでCMをスキップできる特許のやうな「させる広告」は出てこない。すべて機械や新生物が「見せる広告」ばかりだ。
オノマトペが独特でおもしろい。
後半につれて描写と文章が雑になっていく。会話も説明的冗長になる。冒頭、弟が兄を「あにき」と呼んでゐたのに、いつのまにか「兄さん」としか言はなくなる。
アンドロイドと脳髄男がケーブルで頭を繫いで、1日かかる議論を数秒で済ませてしまふところが斬新でおもしろかった。 -
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亡き父が読んでいた椎名本。中には2011年国立西洋美術館で開催されていたレンブラント展の入場券が挟まれていた。1998年文庫本第1刷を購入しているが、この時間差は積読だったのかなと思わせる。中身は1994年から1995年までの椎名さんのエッセイなのだが、この年はもちろん阪神大震災の年で私は渦中の人だったので外部の人がどのように見ていたのかは想像の範囲であった。ほんとにものごとは渦中に放り込まれないと実感できないものなのだと思う。震度7の地震を体感し、神戸の空を文字通り昼間も暗くした長田の街を焼き尽くす炎と煙。あんなこともしたらいい、こんなこともしたらいいと提案されてもその時にはできないんですよ。それは30年たった昨年の能登地震でももどかしい復興までの日々が続いていることに示されている。それでもなにかあの時と違うこころの持ち方ができるとすれば、それは実感を持って被災した方の悲嘆、諦念、無力感に寄りそっていこうとする自分がいることだと思っている。「時にはうどんのように」を震災後30年を経た今読んでそう思った。
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椎名誠のエッセイ集『われは歌えどもやぶれかぶれ』を読みました。
椎名誠の作品は先月読んだ『おなかがすいたハラペコだ。』以来ですね。
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ピロリにコロナに熱中症 もう、怖いものはありませんな
やぶれかぶれなシーナの日常
モノカキ人生も40年を過ぎると体のあちこちにガタが出てくる。
おかげで長旅はおっくうになるし草野球では長打が打てないし、極悪ピロリ菌や不眠症のせいで若い頃は無縁だった通院が日課に……と、こぼしつつも痛飲はやめられず、シメキリ地獄に身を委ねてせっせと原稿を量産し、食が細くなったことを自覚しながらつい大盛りを頼んでしまう、やぶれかぶれのシーナの日常がみっちり詰まった一冊。
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までの期間、毎日新聞出版発行の週刊誌『サンデー毎日』に2016年(平成28年)8月から2017年(平成29年)10月に連載されたエッセイを収録して、2018年(平成30年)に刊行された作品です。
■極悪ピロリ完全掃討戦記
■標高二万七〇〇〇メートルの山
■こんな話でいいのだろうか
■サスペンストイレ
■あとがき
■文庫版あとがき
■文庫解説と暴露と告発 竹田聡一郎
〈このタイトルは室生犀星が「純文学誌」に書いた小説をぼくが高校生のときに授業中に読んでいて──小便がでなくて苦悩するこの小説に首をかしげていたものだ。尿が出ない苦悩、なんて高校生には意味がわからなかった。今は前立腺肥大によるものと理解できる。そのときの犀星は72歳でいまのぼくがそれと同じだ〉。
極悪ピロリ菌掃討作戦を決行するも、思いもかけぬ困難が待ち受けたり、昔の旅のアレコレも「もう二度と行かないだろう」という苦い述懐になったり……シーナさんの日常と非日常。
人間ドック受検時の不安や、食が細くなったのについつい大盛りやセット物を注文したりすること、新幹線や電車、バス等の隣の席の客問題、エアバッグへの不安 等々、やぶれかぶれなシーナさんの経験は、自分の日々の体験と重ね合わせながら読めて面白かったですねー 美味しそうな麺類の話題も印象的でした……美味しいワンタンメンやソバを食べたくなりました、、、
忘れられないのは……中国での壁、床、天井がウジ虫だらけのトイレ事情のエピソード、恐ろしすぎて頭から離れませんね。
相変わらずですが……シーナワールド全開のエッセイで愉しめました、、、
肩の力を抜いてリラックスして読めるんですよねー 気分転換にもってこいですね。