首里の馬(新潮文庫)

首里の馬(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

問読者(トイヨミ)――それが未名子の仕事だ。沖縄の古びた郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に、迷い込んだ宮古馬(ナークー)。ひとりきりの宇宙ステーション、極地の深海、紛争地のシェルター……孤独な人々の記憶と、この島の記録が、クイズを通してつながってゆく。第163回芥川賞受賞作。(解説・大森望)

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首里の馬(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作品ということで、難解なイメージで読み進めた。 前半は物語の世界観が掴めなくて、あまりページが進まなかったけど、読み進めていくうちに段々この作品が好きになっていった。 沖縄独特の風土であったり、郷土史と近代的なネット技術の対比等、何とも言い難い切なさを感じた。 主人公自身が社会とのズレを感

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    このお話の映像化を望みたい。
    島の出来事や闘争の関係やらモニター越しのやり取りやら。
    ラストはヒコーキにのった景色
    興行的には厳しそうだけど…

    0
    2023年03月19日

    Posted by ブクログ

    「いい科学者は、いい問いができる人のこと」ー
    昔こんな言葉を聞いたことがある。よい研究者になりたいと思うなら、ぼんやりと思い浮かんだ疑問を本質の近くまで鋭くしていき、水辺に石を投げ入れるがごとく、人や考えを動かしながら、本質を映し出せる人、というのが今のところの解釈だ。そんな問いを出せる人世の中に何

    0
    2024年06月19日

    Posted by ブクログ

    沖縄で、パソコンでつながった相手にクイズを出す仕事をする未名子が主人公。家族もおらず私生活も孤独。だが、本人はそれを寂しいと思っておらず、「孤独とは何か?」について考える機会になった。

    0
    2024年01月18日

    Posted by ブクログ

    主人公である未名子が自分の住む場所のとある資料館を通して、不思議な職業「間読者(といよみ)」を通して、宮古馬を通して、意味が一見ないと思われるような行為(記録)が世界と繋がっていくための一部なのかもしれないという感じで読みました。
    心があたたまる場面も所々あるし、ストーリー的にも面白いし、いい小説だ

    0
    2024年01月09日

    Posted by ブクログ

    不思議な読み口。

    首里のローカルな物語かと思いきや、途中から予想外の展開に静かにすすすと横滑りしていくような感覚。

    0
    2023年12月22日

    Posted by ブクログ

    あなたは、こんな『クイズ』に答えることができるでしょうか?

    『小さな男の子、太った男。ー そしてイワンは何に?』

    (*˙ᵕ˙*)え?

    『かつてラジオやテレビの放送が多くの人に楽しまれるようになった初めのころから、クイズという遊びのシステムはとても人気があ』りました。これは事実

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    p.134のポーラの語る言葉の最後に勇気づけられた。私たち人間は、それぞれ違うからわかりあえなくて問題はない。私の今いる場所も名前が与えられてて、未名子や解答者たちがいる同じ地球上にあって繋がってるんだよなあって思った。記録することの大切さも、私がしてる仕事内容とリンクしてるように感じて感慨深くなっ

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    誰にも知られないけれど確かにあったいつかの誰かの記憶の記録を、いつかだれかのためになったらという祈りを込めて、世界の“どこか”に置いた未名子。
    マスに共有されることのない経験や記憶の尊さを筆者は伝えたかったのかな〜

    0
    2023年06月18日

    Posted by ブクログ

    この小説の主な構成要素は、沖縄、クイズ、宮古馬。
    この3つの奇妙な要素が、本書のテーマである、孤独なもののつながり、記録を残すことの意味を示すこととなる。
    舞台は沖縄であり民俗学的な部分もある中、国際宇宙ステーション、深海、紛争地のシェルターといった場所にまで物語は及び、スケールの小ささと大きさのダ

    0
    2023年04月08日

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