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Posted by ブクログ 2024年01月09日
主人公である未名子が自分の住む場所のとある資料館を通して、不思議な職業「間読者(といよみ)」を通して、宮古馬を通して、意味が一見ないと思われるような行為(記録)が世界と繋がっていくための一部なのかもしれないという感じで読みました。
心があたたまる場面も所々あるし、ストーリー的にも面白いし、いい小説だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月26日
あなたは、こんな『クイズ』に答えることができるでしょうか?
『小さな男の子、太った男。ー そしてイワンは何に?』
(*˙ᵕ˙*)え?
『かつてラジオやテレビの放送が多くの人に楽しまれるようになった初めのころから、クイズという遊びのシステムはとても人気があ』りました。これは事実...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月06日
p.134のポーラの語る言葉の最後に勇気づけられた。私たち人間は、それぞれ違うからわかりあえなくて問題はない。私の今いる場所も名前が与えられてて、未名子や解答者たちがいる同じ地球上にあって繋がってるんだよなあって思った。記録することの大切さも、私がしてる仕事内容とリンクしてるように感じて感慨深くなっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月08日
この小説の主な構成要素は、沖縄、クイズ、宮古馬。
この3つの奇妙な要素が、本書のテーマである、孤独なもののつながり、記録を残すことの意味を示すこととなる。
舞台は沖縄であり民俗学的な部分もある中、国際宇宙ステーション、深海、紛争地のシェルターといった場所にまで物語は及び、スケールの小ささと大きさのダ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月03日
SF的な設定ですが、帯にあるような面白い・感動するという激しい印象はあまりなくて、穏やかに染みる感じでした。記録すること、保存すること、知識を記憶として蓄えること、記憶から解答すること。これらの行為って、人間にとって、もしくは私にとって、どんな価値があるものなんだろう、とぼんやり思いを巡らせたくなっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月05日
未名子のライフワークである資料館の整理、様子のおかしい仕事、孤独な業務従事者たち、
ありえないけど妙にリアリティがあり、作者の書く孤独に没頭してしてしまいます。
「この島には途切れた物語が多すぎる」「自分ができるのは、事実を記憶したものをアーカイブして保存することだけだ」
無視されるもの、孤独なもの...続きを読む
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