プロフィール
- 作者名:奥田英朗(オクダヒデオ)
- 性別:男性
- 生年月日:1959年10月23日
- 出身地:日本 / 岐阜県
- 職業:作家
岐阜県立岐山高等学校卒。1997年『ウランバーナの森』でデビュー。『邪魔』で第4回大藪春彦賞、『空中ブランコ』で第131回直木三十五賞を受賞、TVドラマ化とTVアニメ化もされた。『真夜中のマーチ』がTVドラマ化と映画化。『オリンピックの身代金』がTVドラマ化された。その他作品に『最悪』、『イン・ザ・プール』などがある。作品は海外への翻訳出版も多数されている。
作品一覧
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-平穏な日々が、暗転する――その幸福は、本物ですか? 奥田英朗、初期の傑作にして大藪春彦賞受賞作! ほんの小さなきっかけから追い詰められてゆく人たち。 どうして自分が、こんな目に。 ドアホンを手に取ると「警察です」という 男の低い声が恭子の耳に飛び込んだ。 心臓が早鐘を打つ。ドアホンを置く手が小さく震えた。 怖がることなんか何もない。 うちは貧乏でも金持ちでもない平凡な家庭なのだ。 何も起こるわけがないじゃないか。 (本文より) 妻を事故で亡くして以来、不眠に悩まされている刑事、九野。スーパーのレジ係として働きながら子育て中の主婦、恭子。華やかではないが平穏な二人の日常が、ある事件を機に交錯し始める――。小さなほころびがいつの間にか取り返しのつかない事態へと発展する、人生のもろさ、人の危うさを描いた著者初期の傑作! 奥田英朗は、新人の頃から凄い!
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4.5
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3.8
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4.2
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3.4
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3.6人の数だけ、恋の形はある。 奥田英朗、荻原浩、原田マハ、窪美澄という実力派の直木賞・山本賞作家に、新鋭の中江有里を加えた、豪華執筆陣によるアンソロジー。テーマは“恋愛”。 28歳の彩子は、付き合って3年の恋人が相談もなく会社を辞めたことにショックを受ける。女友達は条件のいい男を紹介してくれ、彩子は恋人との別れを考え始めるが……。(奥田英朗「あなたが大好き」) 16歳の僕は、夏を海で過ごすためにばあちゃんの家に来た。夕暮れの砂浜で、その人は子守歌を歌っていた。……とても悲しそうな声で。(窪美澄「銀紙色のアンタレス」) 1969年、中学生だった僕と彼女は50年後に一緒に宇宙に行く約束をした。その年まであと4年のいま、彼女は病院のベッドの上にいる。(荻原浩「アポロ11号はまだ飛んでいるか」) 生まれも育ちも京都の善田は、半年前に妻を亡くし、会社を追われ、タクシー運転手となった。ある日、ボストンから来た老婦人をタクシーに乗せ京都を案内することに……。 (原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」) 両親が離婚したミサトは、クラブを経営する母親行きつけの美容院のシャンプーボーイと、偶然海の家で会うが……。(中江有里「シャンプー」) 人の心が織り成す、甘くせつない物語を集めました。
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3.9
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
精神科医の伊良部さん。3冊目
「大日本新聞」の代表取締役会長
「東京グレート・パワーズ」(野球の)オーナー
お偉いさんの田辺光雄
お金持ちボンボン息子の伊良部の光雄に対するズケズケ失礼な対応が妙に人懐っこい生き物⁉︎のようで面白い。貧しい時代を苦労して駆け登り今の地位を築き上げた光雄のリタイアしたくない思い。伊良部の奇怪な行動のお陰で現実を見つめ直し新たな人生のスタートへ
アンポンマンこと起業家、根っからの勝ちたがりで負けず嫌い、無駄なことが嫌い安保貴明
平仮名が思い出せなくなり伊良部さんのもとへ。
幼稚園児とのカルタ遊びで大人気ない容赦無しの伊良部に呆れるもののいつの間にか一緒に競争しな -
Posted by ブクログ
ブックチューバーの方々のシェルフによく置いてあるので気になってはいましたが、この梅雨の時期に満を辞してこの600頁以上の対策に挑みましたが、先が気になってまるでドラマを観ているかのような感覚で数日で読めました。
犯人は1人目の被害者の家族である写真館の親父さんの執念もあって早い時期に3人に絞られるんですが、そこからが長い。
刑事たちの事件に対する執念、容疑者の私生活、逮捕に踏み切らない検察のやりとり含めて削れる所はどこもなく、事細かに表現しているからこそ、臨場感が感じられたのかもしれません。
そして、本当にこの事件が解決したのか分からぬまま幕を閉じます。この後は読者の想像に任せるの?それとも続