ハーレクイン作品一覧

  • 涙にぬれたプロポーズ ボスに恋愛中
    3.0
    ウィニーがモーガンの秘書になってから五カ月。彼はニューヨークでいちばんセクシーな男性と言われていて、いつも美女たちに囲まれ、ウィニーの名前すらろくに覚えていない。絶望的なくらい彼を愛するウィニーの気も知らずに。大都会でのそんな生活に疲れ果て、ウィニーは転職を決意した。職場を変われば、きっと彼のことを忘れられる。毎晩のように彼のことを夢想し、寝不足に陥ることもなくなる。ウィニーは面接の予約を取りつけ、飛行機に飛び乗った。だが新しい会社での採用が決まり、ニューヨークに戻ってみると、空港でウィニーを迎えたのはモーガンだった。あっけに取られるウィニーをリムジンに乗せ、高級レストランに向かう途中、彼はいきなり切り出した。「僕と結婚してくれ。ただし、これはビジネスだ」★“オフィスでの恋物語”――ただの秘書だけど、ひとりの女性としても見てほしい……。オフィスを舞台に燃える、熱い愛の物語です。★
  • ねじれた愛
    3.0
    ボスの誘惑は目的のための手段。なのに、すすんで身を捧げるの? 傲慢で魅力的な実業家マックスの新しい秘書に自分が雇われた理由を、ダーシーは誰よりよくわかっていた。髪型も容姿も平凡な女なら、決してボスの気を散らさないから。ところがマックスは、そんな地味秘書と結婚すると言い出した。一世一代の大口契約のため、家庭的な男を演じる必要に迫られたのだ。彼みたいなプレイボーイが私を妻に? 誰も信じるわけがないわ。もちろんダーシーは必死に拒み、退職さえ願い出た。だがマックスは取り合わず、平然とこう言い放った。「誰しも人には値段がついている 君はいくらだ?」ああ、この人は成功と引きかえに、私を使い捨てるつもりなのね……。 ■ルカとセリーナのロマンスを描いた『もつれた愛』に続き、ルカの弟マックスの物語をお贈りします。男性から見向きもされない地味な女性秘書は、買われた妻となりますが……。ロマンス小説の永遠の人気テーマである、ヒロインの“華麗な変身”を描いた作品です。
  • 愛の囚われ人【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    リリーは地中海の小国モンテビアンコの留置場で震えていた。本当は、こんな国になんて足を踏み入れたくもなかった……。仕事でやむなく来ただけで、滞在もわずか2日の予定だったのに、町で買った土産物に盗品があったせいで出国できなかったのだ。でもまさか、ここで彼とでくわすことはないわよね?そんな彼女の心配が現実となった。目の前に、彼が現れたのだ。ニコ・カヴェッリ! かつて夢のような一夜をともにした人――そして彼はあろうことか、モンテビアンコの皇太子でもある。「これはいったいどういうことだ! この子は誰なんだ?」問いつめるニコの手には、彼とそっくりな男の子の写真があった。 ■ロイヤルベビーの誕生は、いつだって世界中を沸かせるおめでたいニュース。けれど、もしもロイヤルベビーが、プレイボーイとして名を馳せる王子の、お忍びの一夜から誕生していたとしたら――?そんなスキャンダラスなロマンスをお届けします。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花婿の拒絶
    3.0
    ソーシャルワーカーのスーザンは思い悩んでいた。かつてやむなく養子に出した息子を引き取りたいのに、独身のままでは親権を得られる見込みはほとんどない。苦悩のあまりスーザンは、普段は宿敵の市長マイケルに思わずすべてを打ち明けていた。「ぼくと結婚すればいい」返ってきた言葉にスーザンは唖然とした。名家の御曹子で有名人の彼が、なぜいつも対立している私と?聞けば彼は、病弱な父親の望みをかなえるため、一時的な契約結婚を望んでいるのだという。願ってもない解決策にうなずきつつも、スーザンの心にはかすかな不安が芽生えていた。
  • 追憶のひと
    3.0
    15歳のときにシビラが抱いた、年上の幼なじみギャレスへの恋慕。誰にも知られないようにしていたのに、“シビラに恋をされても迷惑だ”と彼が話すのを立ちきいたのだ。いたたまれず、いっそ消えてしまいたかった。あれからギャレスはアメリカへ去り、ふたりは疎遠になった。だが10年後、祖父の死を機に彼が帰国したことで再会してしまう。まえより男らしい魅力をましたギャレスがみつめるだけで、シビラの胸をしめつける。なんてひどい運命のいたずらだろう。私はまだ彼を愛している……。
  • 青い傷心
    3.0
    憧れが愛に変わるとき、彼女は17歳になっていた。 ロバートに会える。ソフィーの胸は高鳴った。寄宿学校を卒業した彼女は、列車で故郷へ向かっていた。彼女が4歳のときに父が再婚し、ソフィーには2人の義兄ができた。どちらの兄も優しかったが、とくに長兄のロバートは特別な存在だ。忘れもしない。一昨年、クリスマス休暇で実家へ帰ったとき、ふいに彼にキスをされた。それは初めて味わう大人の口づけだった。ロバートはすぐに身を引いて謝ると、翌朝早く家を出ていった。あれ以来、顔を合わせていない。ところが久しぶりに再会した彼は、まるで別人のように冷淡でよそよそしく、ソフィーは深く傷ついた。さらに、人づてにロバートが婚約したと聞かされて……。 ■大御所アン・メイザーの、1976年刊行の未邦訳旧作をお届けします。甘酸っぱい初恋が、思わぬ展開から三角関係に……!?ロマンス小説のエッセンスが詰まった、味わい深い1作です。
  • 子爵のトラブル カラメールの恋人たち I
    3.0
    メリサンド城でキュレーターを務めるキルステンは、いきなり上司として目の前に現れた彼の姿に唖然とした。アラゴン子爵ロウ・セヴラン。6年前、キルステンの家族を不幸に陥れ、そのうえ助けを求める彼女たちをあっさり見捨てた男だ。以来、ロウにだけはかかわるまいと生きてきたのに。それに今のキルステンは秘密を抱えている。ロウが知ったら、再び私の幸せを壊そうとするに違いない。そう警戒し、距離を置こうとするキルステンだが、ロウの強引な誘惑にあらがいきれずにキスをしてしまい……。■カラメール公国を舞台に繰り広げられる王族たちの恋を描いた、人気シリーズ第3弾『カラメールの恋人たち』1作目をお送りします。メリサンド城の伝説をめぐって紡がれる、3つの珠玉のラブストーリー。今回はアラゴン子爵ロウが主人公です。

    試し読み

    フォロー
  • 心は揺れて
    3.0
    ●『司書の秘密』(アリソン・リー著)保安官代理のホルトは、司書のモリーを疑っていた。被害者とずっと一緒に働いてきたモリーが何も知らないはずがない。彼女は何を隠しているんだ?捜査のためモリーの張り込みをしていたホルトは、偶然にも彼女の別の一面を知り、ショックを受けた。 ●『誘惑はゆっくりと』(ジャッキー・メリット著)リンダは思いやりのない夫との冷えきった結婚生活から逃げ出し、誰も知り合いのいない土地での静かな生活を満喫していた。だがある日見知らぬ男性が玄関に現れ、家の改装を任されたと告げる。改装なんて聞いていないけど、なんてハンサムな男性なのかしら……。リンダはうっとりと男性を眺めた――相手の思惑は想像もせずに。
  • グラスゴーでふたたび
    3.0
    “あなたの花嫁になりたい”と初めて思ったのは、5歳の頃。19世紀のスコットランドを舞台に、切ない愛が再燃する。 19歳になったばかりのグリニスは舞踏会を抜け、控えの間でレノックスが来るのを待ち侘びていた。彼は兄の親友で幼い頃から憧れ続けた人。今夜大人びたドレスをまとってきたのも今日こそ想いを打ち明けるためだ。だがついに現れたレノックスの傍らには、正真正銘の大人のレディが仲睦まじく寄り添っていた。二人が将来を約束する仲と知り、打ちのめされたグリニスは逃げるようにイングランドへ。そして7年後――成熟したグリニスはついに故郷グラスゴーに戻ってきた。今や世界規模の造船会社経営者となったレノックスがいる地に。 ■USAトゥデイやNYタイムズのベストセラーリストに名を連ねる新鋭作家がMIRA文庫に初登場。19世紀半ばのスコットランドを舞台に“成就しなかった初恋の相手との再会”を切なく描き上げます。ヒロインはかつてお転婆だったグリニス。兄の親友レノックスとの結婚を夢見ていましたが、彼の婚約の噂に打ちのめされ、故郷を離れることに。そこから運命の歯車が狂っていきます。7年ぶりに故郷の地を踏んだ彼女は、別人のような仮面をまとい…。少女時代が生き生きとした性格だっただけにその変化は胸にくるものがあります。発展著しいグラスゴーの社交界をみずみずしい筆致で描いている点にもご注目。ヒストリカルファン必読の一冊です!
  • 純潔の囚われびと
    3.0
    今後一生、愛なき結婚に身を捧げるなら、この一夜だけ、あなたを愛したい。 エレナはカダールの新国王と結婚するため、かの国に降りたった。祖国の平和のためならどんなことでもすると、亡き父に約束した。恋をしたこともなく、キスの経験さえないけれど、それはささいな問題。夫となるアジズについて、なにも知らないことも……。ところが、ふいにエレナは屈強な男の手で車に押しこまれてしまう。黒豹を思わせるその男性はカリル・アル・バキールと名乗り、アジズの許婚と知りつつエレナをさらったのだと告げた。しかも自分こそが、カダールの真の国王だというのだ!そして、花嫁を偽の王から奪うのは必要悪だとばかりに、おびえるエレナの服に、手をかけた……。 ■砂漠の国カダールの玉座を争うアジズとカリルの異母兄弟。2人のロマンスを、気鋭の作家ケイト・ヒューイットがドラマチックに、セクシーに描きます。翻弄されるエレナは、果たしてどちらの“王”と結ばれるのでしょうか?
  • 未熟な花嫁
    3.0
    お金のための契約結婚には、心が凍りつくような仕打ちが待っていた。 エーゲ海に浮かぶリオノス島の所有者でありながら、リジーは父と妹と3人、イギリスの田舎で困窮生活を強いられていた。祖先の奇妙な遺言で、島を売るのを禁じられていたからだ。そんな折、チェザーレと名乗るイタリアの億万長者が訪ねてきた。彼の目的は、かつて彼の一族が所有していたリオノス島を取り戻すこと。リジーが彼と結婚し子どもをもうければ遺言の条件を満たし、両家に利益がもたらされるのだ。とはいえ、いくら魅力的でも見知らぬ人と結婚なんてできないわ。でも、提示された多額の謝礼が手に入れば一家は救われる……。そのとき、名案が浮かんだ。人工授精なら彼と接触せずに子どもを作れる! 無邪気なリジーは、その提案がのちに自らを拷問にも等しい状況に追いやろうとは、予想すらしなかった。 ■家族の苦境を一身に背負ったヒロイン、リジーのもとに、億万長者チェザーレが現れ、彼女の苦労は一瞬のうちに解消されますが、やがてチェザーレ自身が彼女を苦しめる存在となり……? 苛烈な恋愛の名手、リン・グレアムの奏でるロマンスにご期待ください!
  • 妻になる資格【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    アントーニアは、愛するマルコとの将来を憂いていた。出生のあやしいアントーニアを、マルコは恋人に選びながらも妻としてふさわしくないと思っているのは明らかだったからだ。彼女は、名画“鏡の女”のヌードモデルだと噂されていた。ミラノの財閥を率いる名門ベリーニ一族の彼の両親は、そんな噂のある女性との結婚を決して許さないだろう。ある日、パーティーでその懸念は現実となった。マルコの母親があからさまに彼女を無視したのだ。アントーニアの顔は蒼白になり、唇は血の気を失った。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 純真な片思い【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    新聞社に勤めるカーラは、取材に訪れた晩餐会で、市長のブライアンに強烈なまなざしをむけられて戸惑っていた。私を不安にさせる、あの瞳はいったい何かしら?答えはすぐに明らかになった。呼び止められると、記事の内容について厳しく叱責されたのだ。いわれのない非難に言い返すこともできず、あふれる涙を隠して、会場を飛び出したところを、カーラは不良少年にからまれてしまう。危ういところを救ってくれたのはブライアンだった。そしてさきほどの非礼をわびると、彼女に熱い視線を注いだ。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 隠された愛の証
    3.0
    あなたの子供が私の生きがい。でも、それは絶対に知られてはならない……。 「兄の忘れ形見に会わせてもらいたい」べスが愛したたったひとりの男性ニコが、ふたたび目の前に現れた。快活な面影を消し、謎めいた冷徹な大富豪のオーラをまとって。5年前、ベスとニコは心から愛し合っていた。しかし、ニコの出生の秘密を盾に彼の兄に結婚を強要されたべスは、ニコを傷つけることを恐れ、何も言わずに彼のもとを去ったのだ。あれからいっさいの関係を断っていたのに、まさか訪ねてくるなんて!愛のない虚しい結婚生活の中、べスの唯一の支えは息子のマークだった。だめよ。ニコに息子を会わせるわけにはいかないわ。オリーブ色の肌と黒髪をニコから受け継いだ、この子を……。 ■かつて卑劣なニコの兄に脅され、望まぬ結婚をしたべス。思いがけず最愛の人を前にして高鳴る心に鞭打ち、気丈であろうとします。一方、深く傷ついたニコは事情を知る由もなく、いまだくすぶる情熱をたたえ現れたのですが、べスに駆け寄る幼子を見てしまい……。
  • 二度目の花嫁
    3.0
    ■愛したのはあなただけ。でも、もう二度と傷つけられたくないの。■デイジーは不動産会社で営業の仕事をしている。ある高級物件を担当することになり、クライアントに会って驚いた。美人のスーパーモデルと一緒にいたのは――アレッシオだった。十七歳のとき、デイジーはアレッシオと出会った。ふたりは、デイジーの妊娠をきっかけに結婚したが、三カ月後、流産したあとに破局を迎える。結婚に反対だったアレッシオの父が、流産後二日しかたっていない彼女に、離婚届を突きつけたのだ。アレッシオはかばってもくれなかった……。ふたたび目の前に現れたアレッシオを見て、デイジーの胸は騒いだ。あれ以来、重大な秘密をずっと胸に秘めていた。
  • 四つの愛のかけら
    3.0
    イギリスの大富豪バルフォア家主催の慈善舞踏会に、当主オスカーの姪であるメレディスは招待されていた。夫のアレッサンドロは仕事先のミラノから遅れて参加するという。ともに仕事を持つ夫婦として、二人は一緒に過ごす時間が少なく、喧嘩と仲直りをくり返す日々を送っているが、前の日に判明した妊娠の事実を、メレディスは夫に伝えたかった。ところが舞踏会の会場で、彼女は信じられない噂を耳にする。アレッサンドロの旧友とわたしが情事を重ねている、ですって!?確かにきのうの電話で、夫は機嫌がいいとは言えなかった……。――ミシェル・リード『愛のアリアを歌って』より *本書に収録されている「愛のアリアを歌って」「別れを選んだ理由」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋は気まぐれ
    3.0
    ●『ハリウッドに恋して』(キャンディス・キャンプ著)「あなたはわたしの命の恩人よ」無事に出産を終えたベスは、付き添っている男性に言った。路上で陣痛に襲われ苦しむ彼女を、彼が病院まで運んでくれたのだ。本当に親切な人ね。どこかで見覚えのある顔だけど。ベスは突然気づいた。あの有名な映画監督のプレスコットじゃない! ●『最後のプロポーズ』(カーラ・キャシディ著)セレナ王女と結婚した義兄に招待されたレベッカ。パーティ会場で王子に誘われるまま、ダンスに興じることに。ダンスが終わったとたん、レベッカに大きな喝采が贈られた。いったいどうしたの?次の瞬間、彼女は王子の言葉に耳を疑った。「僕らは婚約した。きみはエデンバーグ王国の次期王妃だ」 *本書に収録されている「ハリウッドに恋して」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の愛人契約
    3.0
    蔑まれ、屈辱を味わわされても、彼から離れられない。もう二度と。 親に虐げられて育った孤独なニコラにとって、イタリア伯爵の息子ジャンカルロと恋に落ちた2カ月は、愛と情熱に包まれたもっとも幸せな日々だった。なのに……金を無心する親に脅迫され、その幸せを自ら壊してしまった。ジャンカルロは怒り傷つき、彼女を裏切り者と責め立てた。10年後、ジャンカルロの母親の個人秘書として雇われた彼女は、かつて愛した人に再び罵倒される。「金目当ての欲得ずく」と。それだけでは気がすまない彼は、母親ともども、彼女をトスカーナの地所に連れていくと、屋敷に軟禁した。そして24時間、彼の慰みものになることを強いて……。 ■しっとりとした大人の官能ロマンスに定評のあるC・クルーズ。サディスティックなまでに嬲られるヒロインの甘く切ない苦悩を描ききっています。かつて自分を裏切った女性に責め苦を与えるつもりが、逆に欲望をかき立てられてしまうヒーローにもご注目。
  • 駆け引きは億万長者と
    3.0
    彼にとって、すべては単なるゲーム。 厳格な家庭で育った会計士のコンスタンスは、ある日、財務調査のため訪れたカジノ王のオフィスでハンサムな魅惑のCEO、ジョン・フェアウェザーと出会う。黒い瞳をきらめかせて彼に微笑みかけられた瞬間、男性に免疫のないコンスタンスはどぎまぎするあまり、顔を赤らめた。こんなすてきな人が、冴えない私に魅力を振りまくのはなぜ?はじめは警戒した彼女だったが、ジョンの誠実な態度に心を許し、いつしか身も心も奪われていった。ところが、調査が終わりに近づいたとき、コンスタンスは不正会計の証拠を見つけてしまい……?! ■奥手なコンスタンスが出会った初めての恋。けれど、夢の日々の終わりには、残酷な現実が待ち受けていました。セクシーなだけでなく、優しく誠実だったはずのジョン――彼の真実の姿とは?
  • 彼女たちの麗しき恋事情
    3.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートに住むセクシーな男性ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界を彼に教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。人気作家ローリー・フォスター作『昼の顔、夜の顔』他、スーザン・ドノヴァン作『プライベート・バカンス』、そして期待の新星ヴィクトリア・ダールが綴る衝撃作『誰にも言わないで』の3編を、豪華収録! *本書に収録されている「昼の顔、夜の顔」「プライベート・バカンス」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 許せないプロポーズ【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    わたしが妊娠……?ターシャは、医師の診断に愕然とした。子どもの父親は同棲中の恋人ジャレッド、ブリスベーンきっての法廷弁護士だ。彼はどう思うかしら?いままで一度だって結婚を口にしたことなどない。ためらいながら妊娠を告げると、彼は冷ややかに「そんなことをしてくれとぼくが頼んだか」と口火を切った。そのあと、静かに「結婚しよう」と求婚されて、ターシャはひどく傷ついて声もでなかった。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 海運王への実らぬ想い
    3.0
    彼に家族を与えることができないわたしが、幸せを夢見てはいけない。 不運にも病気のせいで、ジアは子供の産めない体になった。わたしは、自分の子供をこの腕に抱くことはないのね……。でも、せめてこんなつらい思いをする人の役に立つ仕事に就きたい。そう願ったジアは医学の道を志し、いまはニューヨークの病院で研修を受けている。そしてクリスマス休暇で訪れた島で、一代で海運王となったマイケル・ブレナンと出会った。最高に魅力的な男性から熱烈に求められ、恋愛に縁のない生活を送ってきたジアは甘美な夜をともにしてしまう。彼が一刻も早く自分の子供を欲しがっていることなど知らず――。 ■好評を博したD-1674『大公殿下と忘却の恋人』で、カルレンブルク大公となったドミニクの妹ジアの物語です。身も心も奪われた男性に事実を打ち明けられず苦悩し、愛の終焉を覚悟するジア。二人の未来に奇跡は訪れるのでしょうか?
  • クリスマス・ストーリー2011 四つの愛の物語
    3.0
    ◆『クリスマスに間に合えば』― アメリカ人の夫との結婚生活に破れ、クレミーはイギリスの緑豊かな町へと戻ってきた。引っ越しの荷物も片づかないうちに、クレミーは信じられない偶然を知る。12年前の高校卒業記念ダンスパーティの晩、熱いキスを交わしたアレックが隣家に住んでいたのだ。 ◆『億万長者の贈り物』― ベスは2年前の事故で夫と両親を同時に失った。あんな悲しみはもう二度と味わいたくなくて、他人と深くかかわるのを避けている。恋愛などもってのほかだ。だが、みぞれ混じりの雨が降る朝、裕福な実業家ニックと出会い、彼女の凍てついた心は揺さぶられ……。 ◆『愛を忘れた伯爵』― ベネチアの壮麗な宮殿では仮面舞踏会が催されている。悲惨な事故で逝った夫ドメニコの生家を衝動的に訪れたのをダイアンは後悔した。こんなことをしても過去は変えられない。ふと近づいてきた男が仮面を外したとき、彼女は息をのんだ。亡き夫がなぜここに? ◆『キャンドルナイトの誘惑』― ジョージアはひとり静かに休暇を過ごすため、かつて両親が暮らしていたコテージに来た。ところがその晩、コテージの所有者で憧れの男性チャンスが突然現れ、近辺に洪水の危機が迫っていると告げた。図らずもジョージアは彼の屋敷でクリスマスを過ごすことに。
  • クリスマス・ストーリー2009 四つの愛の物語
    3.0
    ◆『指輪はイブの日に』― トニー・ダンゼッタは高校時代の友人の訃報を知り、急遽故郷に戻った。友人はミリセント・エバンズという悪女のせいで、自殺に追い込まれたという。猛烈な怒りに駆られたトニーは、弔問に現れたミリセントを罵倒し、憤怒の形相で詰め寄った。とたんに彼女の顔は青ざめ……。 ◆『王子様と聖夜を』― クリスマスイブの前夜、フェリシアは十年前に別れたきりだったギデオンと思いがけない再会を果たした。二人は高校時代、学校の演劇公演でロミオとジュリエットを演じ、実生活でも恋人同士だったのだ。クリスマスの休暇を一緒に過ごすうち、二人の胸に昔の恋がよみがえる。 ◆『魅惑の舞踏会』― 貴族の令嬢ローワンは、友人ペネラピが気の進まぬ結婚を強制されて悩んでいることを知った。その縁談は、相手の伯爵と共に招待された大邸宅でクリスマス休暇を過ごしている間にまとまることになっている。ローワンは友人の衣装係になりすまし、縁談をこわそうとするが…… ◆『忘れえぬクリスマス』― 今日はクリスマスイブ。海軍に勤務するレン・ドーバーはボストンへ向かう列車を待っていた。彼は固い決意を胸に、家族が、そして恋人エイミーが待つ故郷へ帰る途中だ。雪のせいで遅れていた列車がようやく到着し、彼は安堵したものの、今度は脱線事故に巻きこまれてしまう。
  • 心にささやいて【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    2年前、サスキアは夫ドメニコのもとから逃げ出した。いくら夫を愛していても、平凡な彼女にとって、イタリアの名家の妻という座は重圧でしかなかった。イギリスに帰り、園芸家となったサスキアは、庭園の見学のため思いきってヴェネツィアへ旅立つ。ミラノで暮らすドメニコとは、でくわす恐れはないだろう。ところが、オペラ鑑賞に出かけた劇場に、なんと彼がいたのだ!席は離れているのに、ドメニコの激しい怒りをひしひしと感じる。つかまったら、ただではすまない。サスキアの体に戦慄が走った。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • クリスマス・ストーリー2008 愛と絆の季節
    3.0
    『かけがえのない贈り物』―ロージーは人気映画俳優ジョシュア・ホークレー――ホークの付き人を急遽つとめることになった。インフルエンザで寝込んでしまった父ドナルドの代役としてだ。ところが、ホークはロージーのことを自宅に押し入った熱狂的なファンだと勘違いし、彼女に厳しい警告を発する。 『億万長者とクリスマス』―コリーヌは会社経営者のアレックスと結婚して十二年になる。だが、今や億万長者となったというのに、彼は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが……。 『真夜中の情熱』―実家に連れていく恋人さえいないなんて。名門エリオット家の豪邸で開かれたパーティで、もうすぐ三十歳になるクロエは大きなため息をついた。そんな彼女の前に現れたのは、高校時代の上級生ライダー・マクフィー。同じく招待されたと言う彼を、クロエは急に意識してしまう。 『海賊のキス』―夫に先立たれたルシンダは、過去の苦い思い出を忘れ去り、分別のある女性として家庭教師をつとめている。ある日、滞在中の大きな屋敷の庭で、ルシンダは信じられないものを目撃してしまう。それは、かつて彼女を捨てて海賊になった婚約者ダニエル・ド・ランシーの姿だった。 *本書に収録されている「かけがえのない贈り物」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 令嬢はトラブルメイカー ブルーベイカーの花嫁
    3.0
    カロライナは途方に暮れた。デート中に逃げ出した男性を追いかけようと、乗っていた観光馬車の馬に鞭を当てたところ、馬車が暴走し、町のあちこちを破壊してしまったのだ。おまけに御者のハントとともに逮捕された。きっと有力者の伯父がなんとかしてくれる。だが、その考えは甘かった。彼女をわがままな金持ち娘と忌み嫌うハントと、二人きりでの奉仕活動。それがカロライナに課せられた刑罰だった。
  • サンタのくれた恋人 ボスは最高! IV
    3.0
    サマンサは目の前に立つたくましい男性を見て動揺した。リード・コナーズ。かつて夢のような時間を分かちあったあと、彼女を捨て去り、何の連絡もよこさなかった人。彼に恋した代償はあまりにも大きく、サマンサは自分の夢も家族も失い、懸命に生きてきた。ようやく心の傷も癒えたころに、なぜ現れるの?冷ややかな態度をとるサマンサに向かって、リードは陰りをたたえて言った。「ぼくたちは惹かれあっているんだ」
  • シークの罠【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エミリーは砂漠の王国カズバーンへやってきた。兄が作った800万ポンドの借金の返済を延ばしてもらうためだ。だがプリンスのザックは耳を貸そうとせず、目の前に立ちはだかると、いきなりエミリーの髪どめを奪った。流れ落ちる金髪を、値踏みするようなまなざしで睨めつけて、あざ笑うように唇を歪める。「君は美しいな……女の魅力で迫ってこいとでも言われたのか」わが耳を疑う彼女に、さらにザックは残酷すぎる提案を強要した。彼の妻となれば兄の借金を帳消しにするというのだ。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 一夜に賭けた家なき子
    3.0
    計画妊娠ですって?いわれのない非難に、彼女は憤った。 「あの夜、おまえが死ねばよかったのよ」実の母親なら口が裂けても言えないはずの言葉を投げつけられ、スルハーディ国の王女レイラは絶望して、逃げるように国を出た。愛に飢えていた彼女は、行き着いたニューヨークのホテルで、世にも美しい男性、ジェームズ・チャッツフィールドと出会い、気づけば純潔を捧げていた──人肌のぬくもりが欲しい一心で。数週間後、思いがけず妊娠が判明し、レイラは愕然とする。一夜を共にした翌朝に別れたきりで、彼に連絡すら取れないのに……。しかもなぜか彼女の妊娠が新聞に報じられてしまい、その直後、怒りを露わにしたジェームズが突然現れた。「僕を罠にはめたのか?」 ■実母に疎まれ、愛を知らずに育ったレイラの思いがけない妊娠が、さらなる波紋を呼び……。人気作家C・マリネッリの意欲作!
  • 恋はトラブルのあとに
    3.0
    恋に落ちたくなどなかった。でも、愛さずにはいられない。■マットの職業はトラブルの解決屋。ある開発業者に依頼され、古い映画館の取り壊しに反対している、ニサという女性の弱みを探ることになった。ニサは各地でキャンペーンを行っては、大規模な都市計画の邪魔をしているという。写真を見るかぎりでは、率直で活発そうな娘にすぎない。だが講演会場におもむいたマットは、ニサを見て息をのむ。鮮やかな赤毛と澄んだ青い瞳――想像していたのとは別人だ。講演を始めた直後、それを阻止しようとする何者かの手によって、ニサは危うく誘拐されそうになり、すんでのところでマットに救い出される。彼はニサをホテルの自分の部屋にかくまい、二人は一晩を同じベッドで過ごすことに……。
  • 夫の復讐
    3.0
    話したいことがある、今夜会おう。その電話から、希望と悲しみが始まった。■別居中の夫ルークから、今夜会いたいという電話がかかる。エレンの脳裏に悪夢のような日々がよみがえった。泣きつづける娘のジェンマ、嫌悪のこもった目で見つめるルーク。六年前、エレンは難産のストレスで心を病み、娘を傷つけてしまいそうな自分に怯えていた。結局彼女は、愛する夫と生後半年の娘を残して家を出ることを選んだ。以来ルークは、ロンドンにいるエレンを憎みつづけているし、年四回会うジェンマも、母親のエレンになつくどころか怖がっている。彼は今夜、いい女性が現れたから離婚してほしいと言うのでは?いろいろ考えると、もう潔く別れたほうがいいのかもしれないと思う。だが再会したルークは思いがけないことを言いだした。出張でロンドンにいるあいだ、ジェンマを預かってほしい、と……。
  • 初恋は切なくて
    3.0
    大学を卒業したてのキャサリンは故郷テキサスを離れ、ニューヨークで働くことを決めた。ところがただ一人、それに猛反対する者がいた。義理のいとこで大牧場主のマット──キャサリンの初恋の人だ。彼にとってキャサリンは、いつまでたってもただの“妹”。庇護はされても、愛されはしない。彼には恋人がいるのだから……。ようやく報われない片思いからも卒業できると思ったのに。「私を支配するのはもうやめて!」キャサリンが絞りだすように放った抗議の言葉は、次の瞬間、マットの荒々しいキスで遮られた。
  • 偽りの復縁
    3.0
    愛していないなら、求めていないなら、なぜ離婚を拒むの? 3年前、イザベルは秘書の代理として派遣された先で、コンスタンティン・デ・セヴェリーノに見初められた。プレイボーイのイタリア人実業家で爵位も持つ彼と、炭鉱の村で育ったイザベルとでは身分が違いすぎたが、二人の情熱はそんな格差が入り込む余地もないほど激しく、イザベルはやがて妊娠。コンスタンティンは結婚を申し込んだ。だが不幸なことに、イザベルは流産してしまう。急によそよそしくなった夫に、イザベルは深く傷ついた。高貴で厳格な育ちのせいで、夫が悲しみを表に出さないこと、だからこそベッドではあんなにも激しく情熱をさらけ出すこと――若すぎた妻にわかるはずもなく、イザベルは打ちひしがれて家を出た。 ■シャンテル・ショーは、HQロマンス担当編集者の“推し作家”の1人。しっとりと胸に迫る描写と、上品だけれど官能的なラブシーンが魅力です。イザベルたちが結ばれたのは、情熱のため? それともはじめから愛はあったのか――。ぜひ、お確かめください。
  • スルタンと愛妾のハーレム
    3.0
    夜ごとハーレムで私を抱きながら、スルタンは今日も、お妃候補と会っている。 執筆の仕事でジャジールを訪れたジャクリーンは、ハーレムの歴史について書くよう依頼を受けた。宮殿の奥、かつての王たちが愛の奴隷を囲った部屋に通され、そこで彼女は一人の男性と運命的な出会いを果たす。アシム――ジャジールにすべてを捧げる高貴なスルタンと。ひと目で激しく惹かれ合った二人はやがて、妖しい残り香が今も漂うその部屋でベッドを共にするようになる。だがジャジールはもっか、国をあげてスルタンのお妃を探しており、アシムは毎日のように“ふさわしい令嬢”と面会している。ジャクリーンは屈辱に苛まれながらも、アシムの情熱に抗えず……。 ■どれだけ情熱的に求められようと、私は欲望のはけ口でしかない――高貴な身分の男性を愛してしまった外国人の一般人女性。それがこの作品のヒロイン、ジャクリーンです。アニー・ウエストが得意とするエキゾチックな雰囲気いっぱいの砂漠ロマンスをお楽しみください。
  • 都合のいい花嫁
    3.0
    私はかりそめの花嫁。愛なんて望めない……。 ヘレナは残されたウエディングドレスを手に思い悩んでいた。姉が政略結婚で決められた婚約者のフリンを捨てて、式の直前に逃げだし、初恋の人と駆け落ちしてしまったのだ。礼拝堂には仕事関係の招待客も大勢いる。このままでは、大企業の次期CEOである彼が恥をかいてしまう!10代の頃から憧れていたフリンの危機を救いたい一心で、ヘレナは思わず彼に告げた。「私が一時的に身代わりの花嫁になるわ」その衝動的な提案に驚き、たしなめるフリンを振り切って、彼女は姉のドレスをまとい、祭壇の前で誓いの言葉を口にした――フリンが花嫁に求めるのは、跡継ぎを産むことだけだと知りながら。 ■気鋭の英国人作家ソフィー・ペンブロークの新作をお贈りします。本作は、やむなく便宜結婚することになった二人の物語。皮肉にも、愛の国イタリアで交わされる愛なき契約……。ヘレナの密かな恋の行方は? 前作『初恋の残り香』の主人公たちも登場します。
  • 情熱のレッスン ペルセウス:運命の女たち I
    3.0
    まさか夢がかなうなんて!傭兵集団〈ペルセウス〉でアシスタントを務めるジェニーは、いつか実戦に携わることを夢見てきた。生来臆病で自信のない自分には無理だと諦めかけていたのに、誕生日プレゼントとして危険の少ない任務を与えられたのだ。だがパートナーの男性を紹介され、喜びは不安に変わる。相手は〈ペルセウス〉が抱える最高の傭兵マット・デイビスだった。小娘の子守りなどごめんだと言うに決まっている。ところが、ふだんは無愛想なマットがセクシーな笑みを向けて言った。「君にかみついたりはしないよ」混乱したジェニーは頬を染め、部屋から逃げ出した。

    試し読み

    フォロー
  • 騎士とレディ
    3.0
    マティルドは追いつめられていた。エクルズフォードの領主である父が亡くなったいま、強欲な従兄が城と領地の明け渡しを迫ってきかねない状況なのだ。折しも朗報がマティルドのもとに届いた。名高い騎士サー・ヘンリーが近くの宿屋に泊まっているという。すがるような思いで、マティルドは助力を求めに赴いたが……。
  • 愛は華麗に II【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    『誘惑のモロッコ』(ミランダ・リー著)長い黒髪を革紐で束ねた男が馬を引いて競売場に出てくると、ベスは息をのんだ。すばらしい馬に、強烈な印象の男性だ。馬の買いつけのためにアフリカまで来た彼女は、ふとした偶然からその男性――アザイアの城を訪れることになる。モロッコの王族である彼が女性を城に招くとき、それはベッドへの招待であることなどつゆ知らず。 『恋するアテネ』(ジュリア・ジェイムズ著)冷酷な大富豪の祖父と直談判するため、アンドレアはアテネに来た。豪壮な屋敷に着き、家の中を見てまわる途中、テラスに立つ男性に気づいてアンドレアは息が止まりそうになった。このうえなくハンサムな顔に、なぜか蔑みの表情を浮かべている。彼が、私を卑しい身分の女だと考えているのは間違いない。だが夕食の席で、その男の正体を知ったアンドレアは呆然とした。 *本書に収録されている『恋するアテネ』は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛に迷えるシンデレラ
    3.0
    幸せな結婚をすること。天涯孤独の彼女が譲れない、唯一の夢。 捨て子として拾われ、里親の元を転々として育ったリリーは、笑いの絶えない温かい家庭を築くことを夢見ていた。彼女にとっての理想の男性とは、すなわち理想の夫。遊びの恋など、これまでしたことも考えたこともなかった。だがそんな不器用さが災いしてか、白馬の王子はいまだ現れていない。ある日、借金返済のために引き受けている清掃の仕事で、リリーはギリシア人富豪ニック・ゼルバキスの豪奢な別荘へと赴く。そこで不運にもリリーは彼の恋人に誤解され、結果、恋人は去ってしまう。困ったわ、どうしよう……。動揺する彼女にニックは冷淡に告げた。「さっさと支度をしてくれ。今夜のパーティには君に同伴してもらう」 ■イマージュやハーレクイン・プレゼンツ スペシャルでもおなじみの実力派作家サラ・モーガンがシンデレラ・ロマンスを描きます。
  • イタリア富豪の不幸な妻
    3.0
    誰もが今をときめく富豪との結婚を羨んだ。ただ一人、当の花嫁を除いて。 イタリア富豪との政略結婚を受け入れるか、さもなければ勘当か。父親から選択を迫られ、キーリンは追いつめられていた。傾きかけた家業を救いたい気持ちは誰にも負けないが、だからといって、よく知りもしない相手と愛のない結婚はできない。そこでキーリンは一計を案じた。結婚相手のジャンニのほうから、破談を申し出てもらえばいいわ。こんな女はごめんだ、と。その日から、キーリンはジャンニと会う日には別人になった。派手な化粧と露出の多いドレス。態度もありえないほど下品に。だがジャンニは頑として、結婚の意思を翻そうとしなかった。そして迎えた結婚式当日、キーリンは予想外の事態に見舞われる。 ■イタリア中の女性が“結婚したい男”ナンバーワンに選びそうなジャンニ。そんな彼との結婚をなんとしてでも避けたいというキーリンには、実はある秘密が……。いったいどんな事情があるのでしょうか?
  • 伯爵に拾われた娘
    3.0
    路地裏をさまよう薄汚れた少年は、運命に見放された令嬢の、悲しき仮の姿。 男爵令嬢のエドウィナは少年に変装して家から逃げだした。不気味な老伯爵との縁談を、絶対受け入れられなかったから。だが世間の風は冷たい。所持金をすべて盗まれたうえ、悪人の手に落ち、ロンドンの路地裏でスリをはたらかされるはめになってしまった。ある日、偶然出会った立派な身なりの紳士アダムに救い出された彼女は、ほっとして自分が女性であることを告白した。すると、驚いた様子のアダムに意外な話をもちかけられる。「しばらく僕の屋敷に滞在して、ある仕事をしてくれないか?」伯爵位を継承したばかりだという彼から真剣な顔で頼まれ、一抹の不安を覚えながらも承諾したエドウィナだったが……。 ■PHS-102『迷い込んだ愛の森』で運命に弄ばれた娘の物語を描き、好評を博したヘレン・ディクソン。1770年のロンドンを主な舞台にした本作でも悲運のヒロインが登場し、魅力的な伯爵と数奇なロマンスを繰り広げます。どうぞお見逃しなく!
  • 愛と別れの言葉
    3.0
    十六歳の恋心を冷たく拒絶した人。その彼がビジネス・パートナーに?■二十八歳の身ながら、ロビンは小さな広告会社を切り盛りしている。がむしゃらに働いているものの、資金調達は悩みの種だ。そんな彼女に姉のキャシーが、支援候補者として、夫の友人で実業家のクレイ・リンカーンの名前を出した。絶対にいや! ロビンは即座に断った。クレイはロビンが十六歳のとき、捨て身で思いを打ち明けた相手だ。姉の結婚披露宴の夜、湖のほとりで激しく抱きあったのに、われに返ったクレイから、きみはまだ子供だと拒絶された。あの屈辱と落胆は今も忘れることができない。その直後彼は結婚し、妻と死別後はプレイボーイぶりを発揮している。クレイとかかわりを持つより、破産したほうがましというものだ。ところが策略家のキャシーは、そのまま引っこんではいなかった。
  • 近づかないで
    3.0
    私は彼を愛してる。あなたと踊ったのは彼にあてつけたかったから。■誰もがうらやむような婚約をして三カ月。幸せの絶頂にあるはずなのに、ロリスの気持ちは浮き立たない。フィアンセのマークもずっとご機嫌ななめだ。その理由はわかっている――彼女が体を許そうとしないせいだ。なぜイエスと言えないのだろう。結婚の意思は固いのに。マークも出席するパーティに、ロリスは遅れてしまった。彼はブロンド美人と踊っていて、ロリスを無視する態度に出た。茫然とするロリスの耳に、低い魅力的な声がささやいた。「踊っていただけますか」彼女が応じたのはマークへのあてつけでしかなかった。だが早めに彼を追い払えなかったことが、運命の歯車を狂わせる。その男ジョナサンは、ある意図を持って彼女に近づいたのだ。
  • 雪降る夜に
    3.0
    クリスマスイブ、降りしきる雪の夜、やどりぎの下、突然のキス……。■クリスマスイブの晩、アナは古書店の最後の片づけをすませた。長年の夢をかなえて開いた店だったが、店の賃貸契約が切れ、値上がりした賃貸料を払いきれずに閉店に追い込まれたのだ。せっかく軌道に乗りかかっていたのに……。降りだした雪の中、車に乗り、駐車場を出ようとしたとき、男が突然目の前に飛び出してきた。急ブレーキを踏み、危ういところで事故を免れたものの、転んで腕をけがした男を家まで送り届けることになる。車に乗り込んできた彼の顔を間近に見たとたん、アナは凍りついた。デイヴィッドに似ている――以前つき合い、苦い思い出のある男に。ギディアン・ストレインジと名乗ったその男性は、郊外の古い屋敷に住んでいた。車が着いたとき、雪はこんこんと降り、屋敷は暗く静まり返っていた。
  • 永遠の契約
    3.0
    私を奈落の底に沈めるのは、いつもあの男。■エイドリアンの子供時代は美しい邸宅グレーンジに強く結びついている。すべてが幸せに輝いていた……。物静かな少年チェイと敷地内の樫の木に登り鳥を見て過ごしたひととき。チェイは屋敷の家政婦の息子で、エイドリアンの憧れの人だった。ところがグレーンジの当主の甥ピアズの出現で、チェイは豹変する。嵐の日に木の上に置き去りにされ、エイドリアンは肺炎になりかけた。チェイは、ついには盗みを働いて屋敷を追放され、エイドリアンの前から姿を消した。彼女の心に深い傷を残して。それから七年の歳月が流れ、二十五歳になったエイドリアンは、屋敷を相続したピアズと婚約した。新進のインテリア・デザイナーでもある彼女は屋敷の改装を手がけ、グレーンジの女主人としての暮らしを夢見ていた。チェイによってその幸せが根底からくつがえされるとは思いもせずに。
  • 恋の奇跡は火曜日に
    3.0
    仕事中毒で家庭を顧みない父の会社を辞め、キャリーが別の会社に就職してから三週間が過ぎた。その火曜日の朝、彼女はオフィスで背の高い男性とぶつかった。謝ろうとして顔を上げ、目が合った瞬間、キャリーは言葉を忘れた。何もかも見通すような澄んだ青い瞳が頭から離れない。同僚の話では彼は親会社の重役、ファーン・メイトランドだという。奥のオフィスに入ったファーンが再びドアから出てくると、彼女はあわてて仕事に集中しているふりをした。彼がデスクの横を通り過ぎる……そう思ったとき、ファーンが足をとめ、キャリーをいきなり食事に誘った。彼女の頭の中は真っ白になった。気がつくと、静まり返ったオフィスじゅうがキャリーの返事を待っていた。
  • 冷めた情熱
    3.0
    愛されたいと願う妻を迎えたのは、冷たい独り寝のベッドだった……。 看護師のクリスティはスペイン人の夫アレッサンドロと別居中。ハンサムで有能なドクターである彼のことは愛しているが、仕事にかまけて妻を顧みないことへの反発で家を出た――わたしをまだ愛しているなら、追いかけてきてくれるはず……。彼が現れるのを待つうち、一緒に連れてきた子供から家族全員で過ごしたいとせがまれ、やむなく家へ帰ることにした。自分から戻るのは本意ではなかったものの、夫との久々の再会に、クリスティは胸を高鳴らせた。だが、アレッサンドロは彼女の荷物を客用の寝室へ運ぶと、冷たく言い放った。「ここが、きみの部屋だ」■『片思いに終止符を』を初めとするハンター兄妹シリーズの関連作をお贈りします。命の現場を舞台に繰り広げられる、夫婦の愛と絆の再生物語。ハラハラドキドキの嫉妬劇をお楽しみください。
  • 恋は謎めいて ホワイトホーン・マーヴェリック I
    3.0
    ダーシーは、昼はカフェのウェイトレスとして、空いた時間は手作りのパンや菓子を売って暮らしている。隣人の刑事マークは彼女の人柄に惹かれ、親密な関係を持つが、ダーシーの部屋であるものを見つけてから考えが一変する。“彼女はいったい何者なんだ?”
  • 消せない一夜の宝物
    3.0
    偶然の再会が、愛の記憶を呼び覚ました。 これでやっと息子とふたり、快適で安全な暮らしができる。シングルマザーのマジェンタは、ほぼ採用が内定した面接会場で、明るい希望に胸を躍らせていた。妊娠中に見舞われた脳出血のせいで、今も記憶喪失に悩まされながら、ようやくつかんだ高級ホテルチェーンの仕事だった。だがその喜びも瞬時に消え失せた。突然、入室してきたCEOが、一方的にマジェンタの採用を覆してしまったのだ。アンドレアス・ヴィスコンティ! 先週、彼と再会したときには、こんなことになるとは思わなかった。まさか息子の父親から、こんな仕打ちを受けるなんて。 ■マジェンタは息子の父親が誰なのか、その相手と自分に何があったのか、どうしても思い出せずにいました。アンドレアスとの再会をきっかけに、断片的な記憶が次々とよみがえり……。
  • 異国から来たナイト 情熱の国の人
    3.0
    感情を持ち込んではいけないと知りつつもキスへの誘惑は抗いがたく……。■世間には伏せているけれどデイジーの父はアルツハイマーを患っており、正常な判断ができない状態で不利な契約を結んでしまった。法外な額を支払わなければならないが、なかなか思うようにいかない。とうとう契約相手の息子ダンテ・ガルバン伯爵が取り立てにやってきた。応対に出たデイジーは彼の魅力に圧倒され、ダンテも彼女の美しさに思考力を奪われそうになる。ふたりの間に性的緊張が高まるなか、彼は気持ちを引き締めた。あやうく唇を触れ合わせそうになった瞬間も切り抜けて、ダンテは無慈悲を押し通した。だが後日、あるパーティでデイジーに会うと、もはやダンテはキスの誘惑に勝てなかった。そのキスは彼を望ましくない方向に導くだろうとわかっていながら。
  • 脱ぎ捨てた過去
    3.0
    彼が欲しいのは良き妻、良き母。私の心はいらないの?■建築家のマック・スコフィールドは離婚したあと、幼い娘とふたり暮らしだ。育児をしながら、多くの仕事を家でこなしている。だから、新プロジェクトをまかせられるチャンスが来たときも、妻がいないことが不利になるとは気づかなかった。やっと気づいたのは、会社から送られてきた、妻同伴のパーティの招待状を手にしたときだった。いま妻もパートナーもいないことを打ち明けたら、せっかくのビッグチャンスがふいになる。ある日、仕事で家の庭に来ていた女性庭師を見て、ひらめいた。そうだ、彼女に相手役を演じてもらえばいいのだ。高い報酬と一晩だけのお芝居。ノーとは言うまい。
  • 間に合わせの花嫁
    3.0
    婚約者に去られた者同士が交わしたのは、結婚という親密すぎる仕事の契約だった。■ニュージーランドの小さな町で図書館司書を務めるステファニーは、結婚式の前日、婚約者のブライアンから婚約破棄の手紙を受け取った。ブライアンは、彼女の親友ノエルと駆け落ちしてしまったのだ。ショックを受けたステファニーは、周囲の同情の目を逃れ、新しい仕事を探すために、首都ウェリントンで暮らしはじめた。ある日彼女は街で、ノエルの元婚約者クインと偶然顔を合わせる。彼は太平洋に浮かぶ小さな島で仕事を請け負うことになっていた。ただし、妻同伴というのが絶対の条件だった。ステファニーは新しい仕事が見つからず、クインには妻が必要だ。そこで彼は、就職だと思ってぼくと結婚してくれと申しこむ――期間は半年、給料がもらえて、当然実際の夫婦生活はなし。迷った末、ステファニーはクインの申し出を受けることにした。
  • 涙の手紙【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    ブライアナは手にした封筒をじっと見つめた。これこそ実母が私に遺した、ただひとつのもの。愛情深い養父母のおかげで、私は幸せに暮らしてきた。自分を捨てた女性については考えたことさえなかった。それなのに、実母が弁護士に遺書を託していたなんて。これを読んだら今までの平穏な生活が、あっという間に崩れ去ってしまいそうな予感がする。思い悩むブライアナを、冷血弁護士として名高いネイサンが、気遣うような青い瞳で見守っていた。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • デイジー・メイ【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    ジュディの夢は、造園コンサルタントとして成功すること。だが、淡い金髪に大きな青い目、女性らしすぎる体つきのせいで、能力を正当に評価してくれる顧客にはなかなか巡りあえずにいた。今日もまた、訪問先の大邸宅で庭師らしき男性にからかわれ、ジュディはその庭について率直な意見を述べて応戦する。真剣に耳を傾ける彼に、思いがけず好感を持つジュディだったが、そのときの彼女には知るよしもなかった。目の前の男性が決して手の届くはずのないセレブリティ、高名な建築家であるマルコム・スチュアートだということを。 *本書は、初版ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 天使は大富豪に買われ
    3.0
    突然、リオに現れたギリシア人富豪。その目的は彼女の破滅だった! イネスは女として生まれたときから、24年間、父にうとんじられてきた。けれど、政治家になりたい父に尽くしすぎた結果、“体を使って男から金を引き出す女”と世間の評判はよくなかった。ある夜も、イネスはテオというギリシア人富豪をもてなしていた。危険な雰囲気を漂わせる彼は、イネスを挑発し侮辱したうえに、自分の“籠の鳥”になれと要求してきた。テオのお金がなければ、父は長年の夢も会社も失ってしまう。でも実は言われるほどの男性経験もないのに、愛人になんてなれるの?いいえ、恐ろしいのはそのことじゃない。初対面の私に対して、なぜかテオが怒りと憎悪に燃えていることだ。■新進気鋭の作家マヤ・ブレイクが贈る、熱く激しいラブストーリーです。復讐に燃える大富豪の非情な要求によって、とらわれの身となるヒロインの運命は? 既刊『秘書以上、愛人未満』『喪服の愛人』に続くギリシア人3兄弟のロマンス関連作、最終話です。
  • 天使のもう一つの顔【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    小さな村で牧師の娘としてつつましく育ったルースは、1年半前ロンドンに出てきて雑誌社で働きはじめた。ある晩ひとりで残業していると不気味な足音がし、彼女は震えあがる。背が高く派手な顔立ちのその人は、なんと社の新しいCEO!これが、しがない雑用係と雲の上の存在フランコの出会いだった。翌朝、思いがけずフランコのパートナーに抜擢されたルースは、強引な彼の誘惑に翻弄されながら、ひたむきに仕事に取り組んだ。だがついに彼女はフランコにすべてをゆるし、情熱を分かちあう。甘く愛される悦びの日々は、しかし突然終わりを告げた。ルースは妊娠したのだ。もうここにはいられない……どんな絆も束縛も嫌う彼に知られたら、きっと軽蔑されてしまうわ。 ■企業を買収した大富豪のフランコを目の前に「おもしろ半分に会社を買うなんて罪だわ!」と怯える、純朴で無垢なルースに、女性に不自由したことのないフランコは初めて心を奪われ、思い悩みます。セクシーなプレイボーイが天使にしかけるアプローチの方法は……。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 戦士の腕の中で
    3.0
    「病気がよくなるまで、僕の家にいるといい」避難所のベッドに横たわるアシュレイをかかえ上げ、ジェフ・リッターはぶっきらぼうに言った。解雇されると思っていたのに、助けてくれるなんて!学費を稼ぐため、ジェフの会社の夜間清掃の仕事をしていたが、流感のせいで寝入ったところを彼に見られてしまったのだ。不運は続き、アパートメントの水道管が破裂して、彼女は流感が治らないまま避難所生活を送る羽目になった。冷たい目をした彼を恐れていたけれど、実は親切な人なのかもしれない。そう思い始めた矢先、病の癒えたアシュレイはジェフに呼び出され、残酷な言葉を聞かされた。「きみにはあの仕事は無理だ。辞めてもらおう」。
  • 涙が雪に変わるとき ホワイトホーン・マーヴェリック
    3.0
    ◆また彼に頼って、捨てられるのはいや!事件が解決したら、出ていってもらうわ。◆ 「きみの夫だ。寒いから早くドアを開けてくれ」暗闇から姿を現した夫に、ダニエルは強い衝撃を覚えた。FBI捜査官だった夫のカイルは、二年前、潜入捜査に入るとだけ告げて、家から出ていった。さらに、同僚を通じて、それまで住んでいたデンバーを離れるようダニエルに伝えてきた。以来、電話も手紙もなかった。先月、娘のサラが誘拐されたときも、救いの手をさしのべてはくれなかった。わたしはサラとふたりで、新しい生活を築いてきた。今さら戻って温かく迎えてもらおうなんて、虫がよすぎるわ。だが、依然として危険にさらされているサラの身を思うと、ダニエルにはカイルを拒絶することはできなかった。
  • 愛の調べによせて 王家の伝説 III
    3.0
    何世代にもわたり、宿命に翻弄されつづけたペレイユ家。だが十四世紀初頭となった今、いわくあるその血も薄れ、夢を追うことより、現実を生きることこそがむずかしい。唯一の肉親であった兄を謎の男に殺されたジュヌヴィエーヴは、復讐を誓って、故郷の地モンサルヴァを離れた―祖父から贈られたリュートだけを道連れに。ペレイユ一族の死を願う者がいるとすれば、それはパリにいる国王をおいてほかにない。手をくだしたあの黄金色の髪の暗殺者も、きっとパリにいる。
  • ハロウィーンの奇跡
    3.0
    幼なじみが苦境に陥っていると聞いて、マークは心底驚いた。ベルには長年会っていないが、気の強い娘だった。あのおてんばが、いったいどんな目に遭っているというんだ?半信半疑で彼女の暮らす古城へ向かったマークは、あろうことか塔に監禁され、痩せ衰えたベルを発見する。だが死に瀕していながらも、彼女の瞳はきらきらと輝いていた。なんと誇り高く、美しい女性に成長したのだろう。マークは固く胸に誓った。必ずベルを救い出してみせる。決行はハロウィーン当日――亡霊たちも目覚める夜だ! *本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 不死鳥の翼
    3.0
    リーが大富豪ラウルに見そめられて結婚したのは、18歳のとき。だが、幸せいっぱいの甘くゴージャスな新婚生活は、突然、終わりを迎えることになる――ある日夫婦のベッドに、艶めかしい美女が横たわっていたのだ。絶望にうちひしがれ、屋敷を飛びだしてから5年。なんとか人生を立て直し、やがて絵の才能を認められたリーは、画家として招かれた盛大なパーティーでラウルと再会する。ラウルは、身構えるリーの唇を当然のように奪い、ささやいた。「君はまだぼくの妻。ぼくのものだ」
  • 砂漠のラプンツェル
    3.0
    最後にひとつだけ教えてほしい。私はあなたに愛されていたの? レイシーは新聞の見出しを見て衝撃を受けた。嘘よ! ハフィズが私以外の女性と婚約したなんて。彼とは1年前、セントルイスで出会い、一瞬で恋に落ちた。砂漠の国の王子である彼に乞われるまま海を渡り、今日まで愛人として暮らしてきたけれど、まさかこんな酷い仕打ちを受けるなんて思いもしなかった。両親に愛されずに育ったレイシーにとって、ハフィズから注がれる愛はかけがえのないものだった。彼のためにできることがあるとすれば、この国を去ることだけ。レイシーは涙をこらえ、ハフィズとの最後の一夜を迎えた。 ■愛するハフィズのため、泣く泣く身を引く決意をしたレイシー。ところが出国直前、彼がいきなり現れて……。
  • 世界一の花嫁 愛を知らない男たち I
    3.0
    保安官のトラビスはスピード違反の車を捕らえた。運転していたのはエリザベス・アボット、二十八歳。茶色い瞳が印象的な、なかなかの美人だ。助手席には五、六歳の少女がおびえた様子で座っている。トラビスが質問を浴びせるうち、不意に、その女性は息を詰まらせてハンドルのほうに倒れこんだ。顔面蒼白で脈拍も速い──トラビスは病院に急行し、彼女は盲腸炎とわかって手術を受けた。この町に引っ越してきたばかりで、まだホテル住まい。結婚したことはなく、近くに親戚もいないと言うエリザベス。トラビスはエリザベスに強く惹かれたが、彼女は不審な点だらけだ。幼い娘を連れて越してきたというのに家具やおもちゃなど持ち物が何もないのもおかしい。それに、この女性が未婚のまま子供を産んだのだろうか……。
  • 裏切りの指輪【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    愛する娘を誘拐され、ショックに打ちひしがれていたサラは、夫ニコラスとの3年ぶりの再会にさらなる動揺をおぼえた。出会った瞬間に恋に落ち、結婚したときは幸せの絶頂だった。だが、頑固なシチリア人である義父は英国から来た花嫁を嫌い、息子の目を盗んでは、周囲も巻き込んでサラにつらく当たった。そして事実無根の浮気の罪を着せ、ついに彼女を追いだしたのだ。ニコラスの子を身ごもったとサラが知ったのは、そのあとのこと。夫は今も金色の瞳に、妻への不信と復讐の念を浮かべている。自分の子供だと信じてもいない娘のために、なぜ訪ねてきたの? *本書は、初版ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過去への扉
    3.0
    幼くして死に別れた母のことをもっと知りたい――レブルはその一心で、亡き母の思い出の場所だったという、デイヴンポート・ホールを訪れた。屋敷の主の伯爵ヒューは、若くて長身の見目麗しい男性。彼は、兄夫婦が遺した姪の世話にほとほと手を焼いているらしく、冷淡と言うほかないような態度で少女に接していた。周囲から疎まれ、意固地に心を閉ざす幼い少女の姿に、レブルは天涯孤独だった昔の自分を重ね合わせた。そして衝動的に、1週間屋敷にとどまると申し出るが……。
  • ハッサンの娘【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。 *本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚式の夜に【ハーレクイン・セレクト版】
    3.0
    1年半前、ジョージーナは恋人を、いとこに奪われた。そして今日は彼らの結婚式。この状況を乗り切るため、彼女が1日限りのエスコートとして雇ったカラムは、思いがけずたくましく知的で、危険な雰囲気を漂わせていた。ジョージーナは式の苦痛とカラムの魅力への動揺からワインを飲みすぎ、ひと休みしようと眠ったホテルの部屋で彼と体を重ねてしまう。軽率だったと後悔しながら仕事に戻ったのに、彼女の前に新しいボスとして現れたのは、なんとカラムその人だった。熱い夜の記憶とはうらはらに、お互いを誤解し軽蔑しあう二人。しかしそんな中、ジョージーナに新しい命が宿っていることがわかり……。 ■今や大人気のイギリス人作家のひとり、キム・ローレンス。ハーレクイン・ロマンスの中でも一推しの、情熱的でウィットにあふれる作風をぜひお楽しみください。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙の婚約指輪
    3.0
    頬に傷跡が走る厳しい雇い主、彼が提案した見せかけの結婚とは?■チェシーの父は事業に失敗し、罪に問われたまま急死した。何不自由なく幸せに育った大きな館は人手に渡り、彼女は館の新しい持ち主に、家政婦兼秘書として雇われた。その雇い主マイルズは、かつて著名なジャーナリストだったが、危険な場所の取材で九死に一生を得、顔にも体にも傷を負っていた。今はミステリー作家としてベストセラーを次々に出している。チェシーは、使用人用の棟に住まわせてもらいながらマイルズのもとで働くことにも、ようやく慣れてきたと感じていた。そんなとき、初恋の人が帰ってくるという知らせを聞き、チェシーの心は激しくかき乱された。さらに同じ日、彼女はマイルズから、思いもかけない結婚の提案を受ける。その日を境に、チェシーの運命は急転回しはじめた。
  • 嬉しい隠し事
    3.0
    大好きだった幼なじみの彼にさえ、この秘密は話せない。■「あした? そんなに急に?」受話器を握ったまま、テスはぶるぶると震え出した。七歳しか違わない姪のクロエが未婚のまま産んだ息子のベンを、テスは一年にもわたって慈しみ育ててきた。なのにクロエは、結婚するからベンを引き取りたいと言うのだ。全身全霊をかけて愛している幼子と別れるなんて、つらすぎる。自分の子供を持てないわたしには、なおのこと耐えがたい。悲嘆に暮れるテスのところに、幼なじみのレイフが訪ねてきた。テレビのキャスターとして活躍する彼が久しぶりに帰郷したのは、結婚したいと思っていた女性が人妻とわかり、心に傷を負ったからだ。ベンがテスの子だと思っていたレイフは真相を知って驚き、自分のことよりテスの今の立場を守りたいと強く思う。そして二人の間には、かつての親密さが戻ってきた……。
  • 人魚の涙
    3.0
    彼との再会は、運命のいたずら――そう思っていたのは、大きな間違いだった。■金融アナリストのジェシカは、ある朝社長室に呼ばれ、翌日のニューヨークへの出張を命じられた。アメリカのリロイ・インタナショナルという大企業が、イギリスの提携候補企業を対象に、セミナーを開催するというのだ。ジェシカは、予定も把握できないまま取り急ぎセミナーに参加する。会場の演壇にリロイの最高責任者が登場した。そのとたん、ジェシカの全身に衝撃が走った。いちばん顔を合わせたくない男ルークに、こんな形で再会するなんて。ジェシカがルークと一目で恋に落ち情熱的に結ばれたのは、四年前の大学卒業を目前に控えたころだった。ところがジェシカの幸せは、ルークが継母と抱き合っている姿を見た瞬間、音をたてて崩れた。ジェシカは名前も変え、ルークの前から姿を消した。その彼が今、目の前にいるとは! 気づかれる前に逃げださなければ。
  • 禁断の芽ばえ
    3.0
    華やかで美しく活発な姉ヘレンの陰で、いつも目立たず地味でおとなしい一方のベスは、常識的で、夫として理想的な幼なじみのトムと婚約した。二人の婚約披露パーティーが開かれた夜、相変わらず派手に着飾ったヘレンが、恋人を連れて現れた。強烈な魅力を発散するイタリア系の男性、ルーク・ヴァッカリだ。ルークはなぜか執拗に熱い視線でベスを追い続け、彼女は経験したことのないいらだちと激しい反発を感じる。すっかり調子を狂わされたベスを、ルークは無理やりダンスに誘った。熱いキスまで奪ったあと、彼は動揺するベスの耳元でささやいた―もっと自分らしく、思いどおりに生きるべきだ、と。そのときから、ベスの人生は何か奇妙に歯車が狂い始めた。
  • シルヴィの休日
    3.0
    シルヴィの姉は夫と息子を残してギリシアの家を飛び出し、いまロンドンで、夢だった女優業にのめり込んでいる。その勝手な振るまいにシルヴィは不快感を隠せずにいたが、ある日突然、姉にどうしてもと頼まれ、休暇を使って甥の面倒を見に行くことになった。だがアテネの空港で待ち受けていたのは、義兄の兄アンドレアス。姉が来ていないと知ると、アンドレアスはシルヴィを痛烈に責め、彼女はそこで初めて、義兄が重い病に伏していると聞かされる。半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり……。
  • ウエイトレスの秘密
    3.0
    10年間、隠し続けてきた彼への想いと秘密。 ウエイトレスとして働きながら独りで息子を育てるローズの店に、今や富も名声も手に入れたかつての恋人が現れた――ザンダー!初めて愛し、すべてを捧げた男性。彼が町を出て11年。ずっとこの日を夢見ながら、同時に恐れてもいた。隠し続けてきた秘密を、とうとう彼に知られてしまうのだろうか?「きみは昔と少しも変わらずセクシーだ」彼に食事に誘われ、熱いキスを交わした直後、息子がけがをしたと電話が入り、ザンダーの車で病院へ向かったローズ。彼女の息子を見たザンダーは凍りつき、鋭い目つきになった。「きみは……ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」 ■個性豊かな登場人物たちと意外な展開で読者を魅了する、アンドレア・ローレンス。D-1636『聖夜に魔法のキスをして』、D-1648『秘書に恋した億万長者』の関連作は、秘密の命がテーマです。そして、ついに最終話で明かされる真実とは?
  • 愛より深く
    3.0
    気の強い女は好みじゃない。いったいこの気持ちは何なのか?■私立探偵のハリー・ロニガンは、彼女の外見にはだまされなかった。どういうわけか少年の身なりをしているが、彼女は隅から隅まで“女”――それも“いい女”だった。彼女の名はチャーリー。向こう見ずで気が強く、すばらしいヒップの持ち主だ。チャーリーが張り込みの邪魔をしたおかげで、ハリーと彼女は悪党のトラックに押し込められ、命からがら逃げる羽目になった。だが、悪いことばかりとは限らない。雨を避けて入った森の小屋で、彼はこう考えた。小柄でセクシーな彼女と体をあたためあうのも楽しいじゃないか!
  • 雨のなかの出会い
    3.0
    激しく降る雨は彼女の心も濡らした。今日、また男性に対する不信が生まれたから。■会社を辞めたあと、住み込みの家政婦として働いていたマロンは、雇主から暴行されそうになって、夢中で家から逃げだした。人っ子ひとりいない田園地帯に雨は容赦なくたたきつけ、ひたすら歩きつづける彼女はずぶ濡れになった。義理の父、義理の兄、元ボーイフレンド、そして今日の雇主。マロンの人生は、男性から受けたひどい仕打ちの連続だった。だから車が通りかかり、運転していた男性に乗るよう言われても、男なんてこりごり、と一度は拒否したほどだ。その男性はハリスと名乗り、近くにある改修中の屋敷の所有者だった。彼はマロンを落ち着かせ、彼女に屋敷の管理人の仕事を申し出た。そして、彼女の逃げてきた事情をすべて聞きだすと、さっきまでのマロンの雇主が自分の妹の夫であると打ち明けた。なぜ最初にそう言わなかったの? マロンの胸に疑念が渦巻いた。
  • パンドラの夢
    3.0
    真夜中に、見知らぬ男が家に侵入!だがなぜか警察に引き渡す気になれず……。■それは雨上がりの深夜だった。不審な物音に目覚めたドーラは居間に下りていった。滞在しているコテージは姉夫婦の別荘で、二人は今旅行中だ。居間には疲れきった顔の、裸足の少女が震えて立っていた。そしてキッチンには見知らぬ男が……。男は不法侵入しておきながらドーラに驚かされたようなことを言い、このコテージにはドーラが寝起きしていると知ると出ていこうとした。だが女の子は見るからに具合が悪そうだ。熱があるに違いない。ホームレスのような男の格好を見れば不安を駆り立てられもするがドーラは子供を見捨てておけず、泊まっていくよう申し出る。そこへ、警報装置が作動したと連絡を受けた警察がやってきた。気がつくとドーラは、何も異状はありませんと嘘をついていた。
  • 引き裂かれたふたり ホワイトホーン・マーヴェリック
    3.0
    どうしてわたしを責めるの?裏切られたのはこっちのほうなのに。■「モライアか?」受話器の向こうから男らしいバリトンの声が聞こえてきたとたん、モライアの心臓は止まりそうになった。ケイン・ハンター。わたしが愛した、ただひとりの男性。高校時代に彼と出会い、一カ月間情熱的に愛しあった。だがそのあとメディカルスクールに戻った彼とまったく連絡がつかなくなり、絶望したモライアは逃げるように故郷の町ホワイトホーンを出た。そして娘を産み、今日までひっそりと暮らしてきたのだ。ケインは、モライアの父親が行方不明になったので捜索のために戻ってくるように言う。思わず悲痛な声をもらした彼女に、彼は冷たく言い放った。「きみの芝居には二度とだまされないぞ」
  • 裏切りの予感
    3.0
    サンチャのもとに、ある日、匿名の手紙が届いた。そこに書かれていたのは、夫が秘書の若い女性と逢瀬を重ねていて、今夜も彼女の家で会うという衝撃的な内容だった。まさかとは思ったが、確かに夫のマークはこのところ帰りが遅く、夫婦の間もなんとなくぎくしゃくしているのは否めない。その夜、思い悩んだ末にサンチャは、秘書の家に電話をしてみた。すると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなく夫の声。あわてて電話を切り、目を閉じた。ああ、なんてこと……。嫉妬が全身をむしばみ、悲しみと怒りが心を苛む。その日から、サンチャの結婚生活は苦痛に満ちたものになった。■ゆるぎない幸せなんて、嘘。愛し合っていたはずなのに、たった1通の手紙が日常を破綻させる――シャーロット・ラムの鋭利な筆で綴られると、何気ない夫婦生活も歪んだ硝子の迷宮に変わります。 はたして真実は……愛する夫は本当に妻を裏切ったのでしょうか?
  • 偽りの妻
    3.0
    楽しいはずの秘書の仕事。雇主がこれほど傲慢でなければ……。■珊瑚礁の島にある高級リゾートで、三カ月個人秘書を務める。派遣会社からもらった資料を見て、フルールはわくわくした。面接を受けるために、会場の豪華ホテルへ行くと、長身で強靱そうな体に、いかつい顔つきの実業家ブリン・ウォリスが待っていた。彼は射抜くような目でフルールを見るなり、荒いため息をついた。「君には無理だ。若すぎて未熟だ」いくらフルールが自分の有能さをアピールしても、ブリンはまったく聞く耳を持たない。それどころか、失礼な発言ばかりを重ねる。とうとう憤慨したフルールが席を立とうとしたとき、彼は突然、思いがけない言葉を口にした。「気が変わった。君さえよければ採用したい」
  • 妻という名の仮面
    3.0
    飾り物にすぎない妻に子供を産んでほしいですって?■モルガナは友人たちの羨望の的だった。とびきりハンサムで大金持ちの男性――スローン・モンゴメリーと結婚したからだ。だが実際のところ、その結婚はスローンに箔をつけるための冷酷な取り引きにすぎない。上流階級出身の女性を妻に迎えるかわりに、彼女の亡父が残した莫大な借金を引き受けたのだった。名目だけの夫婦生活を続けて半年ほどたったとき、スローンが思いがけないことを言いだした。二人の結婚を本物にして、僕の名前を継ぐ子供が欲しい、と。モルガナはパニックに陥り、顔をこわばらせた。恐ろしいほど狡猾な人! 本当の目的を今まで隠していたんだわ。
  • 愛しい人と眠る夜
    3.0
    彼と娘にもう一度会いたい。この思いに胸が張り裂けそう。■キャロラインはナニーとして二年間、エイムズベリー家で働いた。しかし、それももう終わり。一家が引っ越すことになったためだ。あと数週間で彼女には仕事も、住むところもなくなる。そんなとき、新しい仕事の話が舞い込んだ。ある裕福な実業家がすぐに仕事につけるナニーを探しているという。だが相手の名をきき、彼女は呆然とした――マシュー・キャラン。数年前憎しみと軽蔑に満ちあふれた顔で、別れを告げられた相手だ。そしてナニーが必要な子供は、キャロライン自身の娘に違いない。産んでから一度も、この腕に抱くことさえできなかった娘。娘の顔が見たい。キャロラインの心は揺れる。今の彼女は名前も変え、整形手術をしたため見かけは別人のようだ。きっとマシューにはわからない。キャロラインは決意した……。
  • ミスター・シンデレラ
    3.0
    富豪の父親を亡くし、若いみそらでけなげに跡を継いだマデリン。ずっと良き娘として生きてきたけれど、一度くらいはめをはずしてみたい!ある夜、パーティーで見事にタキシードを着こなしたカウボーイに一目惚れ。そのまま自分のアパートへ連れていき、一夜を過ごしてしまう。が、翌朝彼の姿はなく、あとには片方のカウボーイブーツだけが…。
  • 恋する街角
    3.0
    「指輪の跡が消えるまで」リズ・フィールディング/泉 智子 訳■秘書のジェイニーは、上司のマークから突然、結婚を申し込まれた。マークが妻を亡くし、幼い娘と暮らしているのは知っている。彼が欲しいのは娘の面倒を見てくれる人。決して愛する妻ではない。そう知りつつも、ジェイニーは彼を見捨てるわけにはいかなかった。■「いくつもの夜を星の下で」ニコラ・マーシュ/泉 智子 訳■インドのゴアに住むクウシ。彼女は海辺でハリソンと会い恋に落ちた。彼はオーストラリアから来た医師で、一緒に国に帰ろうと誘う。だがクウシには残しては行けない、年老いたおばがいた。■「マンハッタンのシンデレラ」トリッシュ・ワイリー/泉 智子 訳■パーティ会場にカップケーキを届けに行ったエリンは、まさか自分が急病のモデルの代役になるとは思いもしなかった。しかも百万ドルのダイヤを身につけ、億万長者にエスコートされて。■三つの街を舞台に、イマージュの代表作家が、すてきな恋人たちのめぐり合いを描きました。ニコラ・マーシュの作品は「愛を知らない大富豪」(I-2107)、トリッシュ・ワイリーの作品は「マンハッタンの恋模様」(I-2071)の関連作ともなっています。
  • 喪服の愛人
    3.0
    孤独な大富豪が惹かれた、黒い喪服と真珠の乙女。 身寄りのないパーラを、夫が言葉巧みにだまし結婚したのは、世間体を取りつくろうために妻が欲しかっただけだった。だが3年間の悲惨な結婚生活は、ある日突然終わりを告げる。夫が交通事故で命を落としたのだ。その知らせに、呆然としたまま街を歩いていた夜、彼女は一人のギリシア人男性と出会い、強烈に惹かれ合う。アリオン・パンテライデス……美しい横顔に、深い孤独と哀しみの影。パーラは夫が欲しがらなかった純潔を彼に捧げ、夜明け前に去った。まさか夫の葬儀で彼と再会するなんて、思いもしなかった。ましてや、恥知らずな女と蔑まれた末に、妊娠に気づくなんて。 ■ギリシア人大富豪とのオフィスの恋を描いた『秘書以上、愛人未満』の関連作です。一夜の情事に純潔を捧げたパーラのお相手は、なんと亡夫の上司の兄! 妊娠が発覚し、アリオンから子供のための結婚を提案されますが、もう二度と愛のない結婚はしたくなくて……。
  • 愛と憎しみの迷宮
    3.0
    ロンドンのデパートの香水売り場で働くヘザーのもとに、ある日、魅力的なイタリア人男性がやってきた。彼は香水よりもヘザーに関心を示し、大金を餌に誘惑しようとした。失礼なその客が、実は彼女の恋人の兄、レナートだったとは!弟ロレンツォの花嫁候補としてひそかに素性を調べられ、財産狙いではないかと疑われたと知ったヘザーは、激怒した。「あなたのような兄がいるなら、ロレンツォとは結婚しないわ!」だが一族の跡継ぎを望むレナートの希望により、結局二人は婚約した。皮肉なことに、その日からヘザーの心にはなぜか、傲慢なのにどこか寂しげなレナートの面影がちらつきだして……。
  • 思い出の海辺
    3.0
    ああ、彼は私のことをひどい愚か者だと思っている。■一緒に住んでいた兄が結婚するのをきっかけに、看護婦クリスティーナは生活の場をオランダに移そうと決めた。兄の婚約者に邪魔者扱いされて悩んでいたとき、ちょうど仕事を紹介してくれる人がいたのだ。希望に満ちてイギリスからオランダへとやってきたものの、現実はそうそう甘くなかった。院長のドゥアート・タ・ブラントは冷淡で温かみがなく、クリスティーナに対して何かと批判的な態度をとる。「君は美人でもないのに、ずいぶん自分に自信があるんだな」着任するや浴びせられた言葉に、彼女は怒りのあまり青ざめた。
  • 春が訪れる前に
    3.0
    春まだ浅いモンタナの地で私はあなたのファーストレディになれるだろうか。■ステファニーとゲイブは、一年限りという契約で結婚した。上院議員であるゲイブの父親の再選キャンペーンを有利に運ぶために、そして、ゲイブが秘密に進めている計画をカムフラージュするために。一年後、ゲイブはステファニーに別れを告げ、どこかへ旅立った。上院議員もゲイブもそれぞれ望みを達成した。今度は私の番よ!十代のころからひそかにゲイブを思いつづけてきたステファニーは、探偵を雇って彼を追跡させる。これで例の秘密の計画もわかるはずだ。ゲイブの行き先は、なんと遠く離れたモンタナの牧場だった。いずれ大統領になるとまで言われた彼が、牧場経営?一年間ともに暮らしたのになにも知らなかったことに愕然としながら、ステファニーは一人、彼のもとに乗りこんでいった。なんとしても、いとしいゲイブを取り戻そうと……。
  • 愛人と呼ばないで
    3.0
    カーラは喜びに震えていた。とうとうウィリアムにプロポーズされるのだ。二カ月前、彼女はあるパーティで大手銀行の副頭取ウィリアムと出会った。彼と目が合ったとたん衝撃が走り、カーラは確信した。やっと、本当の恋にめぐり合えたんだわ。それ以来、ふたりで育んできた関係が、いま実りのときを迎える。だが、ウィリアムの言葉を聞いてカーラは自分の耳を疑った。え?愛人……わたしに愛人になれですって?
  • 今もあなただけ
    3.0
    兄の親友であるブライスが姪の洗礼式に出席すると聞き、ジェネッサの心は激しく動揺した。兄は私とブライスが今回初めて顔を合わせると思っているけれど、実のところ十二年も前に出会っている。しかも、会った瞬間からお互いに抑えがたい欲望に駆られ、危うくベッドをともにしかけた……。その出来事はジェネッサにとって屈辱的な結果となったが、彼女はいまだにブライスを忘れられずにいた。洗礼式の日、ジェネッサは熱い情熱がよみがえることを願った。しかし、ブライスの顔に浮かんでいたのは怒りと蔑みだった。
  • 悩める恋人たち
    3.0
    探偵事務所で受付をするクレアは親友のハリスに片想い中だ。ある日、仕事中に偶然ヌード写真を拾ったというハリスが、被写体となった女性の身元調査を頼みにやってきた。ボスとハリスが写真を熱視する横で、クレアは激しく動揺する。それは、何者かに隠し撮りされた彼女自身の写真だったのだ!(『謎の想い人』)。建築士としての成功を夢見るサマンサは恋より仕事に励んできたが、三十歳を超えた今、尊敬できる相手を求めていた。一夜限りの元恋人、ティーグのような不良にはもう惑わされない。そう決意していた―建築現場の溝に誤って落ちたところを、ティーグのたくましい腕に抱き留められるまでは(『最初で最後の夜』)。
  • ルールは無用
    3.0
    花嫁姿のクラレンは閑静な通りを猛然と歩いていた。婚約者の裏切りを知り、教会から飛び出してきたところだった。そこへ一人の男が車の中から「乗りませんか?」と誘ってきた。一蹴しようと向き直った彼女は、心ならずも小さく息をのんだ。深みのあるマホガニー色の肌、つややかな黒髪に力強い顔立ち。彼は2週間前に亡くなった伯父の友人で、預かっていた私物をクラレンに渡すためにやってきたという。不信感を抱きながらも、クラレンは車に乗りこんだ。その瞬間、あまりにも熱く危険な恋のゲームが幕を開けた。
  • 秘密を抱えた再会
    3.0
    あの日、使い捨てにされた私。もうこれ以上、傷つけないで! 看護師のルイーズは恋人の外科医ダニエルと結ばれた翌朝、君は僕の妻にはなれない、これは軽い“お楽しみ”だったと告げられた。ショックのあまり母国に戻るが、追い打ちをかけるように妊娠が発覚。彼女との結婚を望まないダニエルには知らせることなく、独りで産み、貧しいながらも懸命に赤ん坊を育てていた。息子が3カ月になり、仕事復帰に選んだ病院へルイーズが初出勤すると、そこには驚くべき人物が――なんとダニエルが勤務していたのだ!ルイーズが子育てをしていると人づてに知った彼は、なぜ秘密にしていたと責めるよりも、さらに残酷な言葉を口にした。「よかったね。僕のあとに、幸せになれる相手に巡り合えたんだね」 ■HQロマンスでも大活躍するC・マリネッリのシークレットベビー物語をお贈りします。ヒロインの息子の存在を知ってもなお、自分の子供とは思わないヒーローの傲慢ぶり。けれども彼はなぜ、わざわざ彼女の母国まで渡ってきたのか。感涙必至の傑作をご堪能あれ。
  • 愛妾の娘 大富豪の飽くなき愛 I
    3.0
    選択肢は2つ――路頭に迷うか、 傲慢イタリア富豪と結婚するか。 「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう――ただし、君が妻になるのが条件だ」■お待ちかね、リン・グレアムの新しい3部作〈大富豪の飽くなき愛〉が始まります! 放蕩者の父親と、それぞれ違う女性との間に生まれた3兄弟は、イタリア系長男クリスト、ギリシア系次男ニック、そして砂漠の国を治める三男ザリフ。ヒーローたちの華やかなロマンスを、どうぞお楽しみに!
  • 愛人志願
    3.0
    マーシーは生まれ育った村で働いている。ある日、五年ぶりに、高校時代の親友ヒラリーが結婚式を故郷の村であげるためにロンドンから帰ってきた。派手な結婚式でブライズメイドをつとめるというだけでもひかえめでつつましいマーシーにとっては大事件だ。それなのに、とんでもない役目まで引き受けさせられてしまい…。
  • レディの条件 愛のサマーヴィル II
    3.0
    父の名代としてニール卿の結婚式に出向いたガレスはその道中、正体の知れぬ賊の一団の襲撃を受け、傷を負う。ようやくニール卿の城に到着すると、彼は何者かに殺されていた。どういうことだ? 犯人を突きとめなければ。そう決意したものの、傷のせいで昏睡状態に陥り、地元の金細工師の家で看護を受ける身となる。世話をしてくれたのは、金細工師の孫娘アリ。死んだニール卿の花嫁となるはずだった美しい娘だ。一度目の結婚で煮え湯を飲まされたガレスは、美女には懲りていた。この娘も亡き妻と同じで、美貌を武器にのし上がろうとしたのか?
  • 天使の誘惑
    3.0
    彼はわたしの運命の人。たとえ傷ついてもこの恋はあきらめない。■ひと目で男性に心を奪われる――そんなことが自分の身に起こるとは思ってもみなかった。オックスフォード大学を優秀な成績で卒業し、法学部助教授の研究助手を務める二十二歳のレベッカが運命の人に出会ったのは六月のある日のことだった。助教授の勧めで人類学の講演を聴きに行き、最前列に座って、講演者のベネディクト・マクスウェルと目が合ったとたん、その魅力的な声、金褐色の美しい瞳のとりこになってしまった。講演のあとのパーティーでベネディクトに紹介されたレベッカは、彼に話しかけられ、熱っぽく見つめられたうえ、明日の夜、食事をしようと誘われて夢見心地でうなずいた。初めての恋にふさわしい男ではないという助教授の警告も耳に入らないままに。
  • 星の降る夜
    3.0
    運命の恋人だった夫を失って五年。再び人を愛することは許されるのか?■姉が子供を産もうと計画している。しかも会ったばかりの男の。相手のジョーは有名な風刺漫画家で、プレイボーイだという噂だ。このままでは姉の不幸は目に見えている。絶対に阻止しなければ!ジョーの自宅を急襲したリディアは一気にまくしたてた。彼は皮肉たっぷりに応じたあげくに言った。「きみも僕とベッドをともにしたいのかい?」怒り狂っていいはずなのに、なぜか悪い気がしない……。最愛の夫を事故で失って以来、初めてのときめきだった。でも姉を裏切ることになる。ましてこんな男を許すなんて!幸い翌日から仕事でシドニーを離れなくてはいけないリディアは、その間に心を静め、ジョーを完全に忘れるつもりだった。ところが、目的地で彼女を待っていたものは……。
  • 癒されぬ傷
    3.0
    お堅い牧師の娘が恋をし、捨てられた。その身に残ったのは心の傷だけではなかった。■ひと夏を親密に過ごした相手に裏切られたレイチェルは、看護婦として働く傍ら、そのとき宿した子を一人で育てていた。あるとき、職場の病院にたたずむ背の高い男性に目を奪われた。それは、あの夏の日、“ぼくの人生にきみは必要ない”という言葉を残して町を去っていった、マックだった。彼に傷つけられ、やるせない思いに苦しんできたのに、いざ再びそのハンサムな顔を目の前にすると、レイチェルの胸は痛みと同時に高鳴りを覚えた。そんな心の動揺を見透かすかのように、マックが甘く優しい言葉を投げかけ、彼女の心をさらに掻き乱した。どうせ体が目当てに決まっているわ。これ以上近づかないで!二度と傷つきたくない彼女の心が、警鐘を鳴らした。だがその音は、彼の耳には届かない……。
  • 悲しまないで
    3.0
    バーに泥棒が入った。捜査のためとはいえ、バーテンダーのメグは、警察に指紋を採取されて動揺した。きっと大丈夫。指紋くらいで、私の居場所がばれることはないはず。もしばれたら、また逃げ出さなくてはならない。暴力的な警官の元夫の目を逃れるために。だが、もう逃げるのも、隠れるのも疲れ果てた…。そんなとき、ことは意外な展開を見せた。採取された指紋により、メグが幼いころに誘拐されたまま行方不明になっていた富豪の娘だと明らかになったのだ。メグは急きょ、彼女を捜していたという兄のもとへ、保安官のルーカスとともに向かった。別れた夫とはまったく違う雰囲気のルーカスに心をときめかせながら、メグは自分の数奇な運命の謎を解き明かしはじめた…。

最近チェックした本