徳間文庫作品一覧

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  • ハーマゲドンの嵐(電子復刻版)
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    この世の闇を統べる者と闘ってきた竜造寺悟と千夏響は、パリで頻発する猟奇事件を捜査していた仲間の超越者ハンス・シュライバーを失った。事件の背後に暗黒の王復活の凶兆を見た二人は、同じ人類の医師の高僧サマージ師と盲目の美少女シータと共にロンドンに飛び、機内で同乗のエアバスが爆発する幻影を透視、その直後、幻影は現実と化し、彼らは散華したかにみえたが……。

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  • 薄化粧(電子復刻版)
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    浮気がばれて夫婦喧嘩のあげく妻を殺した坂根藤吉は、「かあちゃんのところへ行け」と子供まで殺してしまった。以来、八年にわたる逃亡生活。全国十一県を股にかけ、主として山中深い工事現場を渡り歩く。眉をひき、薄い化粧に過去を隠して、地を這うように逃げ回る男の胸に去来するものは何か? 犯罪小説の名手が、ふとしたキッカケから入手した資料をもとに描く渾身の力作巨篇。

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  • 残酷な月(電子復刻版)
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    金沢に向かう夜行寝台。新聞記者の杉は、女のうなされる声に目を覚まされた。少し抱いてほしいと哀願されて、杉は娘の肩を抱いてやった。だが、早苗というその娘は、朝の金沢駅で何も言わずに消えてしまった。帰郷後、杉は銀座のバーに早苗を訪ねた。そこで、杉は早苗が投身自殺したと知らされた。ところが、出張先の札幌で杉は早苗と会ったのだ――心惹かれる娘との謎の出会いと別れを描く長篇本格ミステリー!

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  • 警視庁記者クラブ(電子復刻版)
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    府中競馬・関東青葉賞レースで本命が落馬、大穴の出た日、新宿のバーのホステス・文枝が投身自殺した。日報の警察回り記者・山崎は文枝のホステス仲間から意外な情報を入手、青葉賞レースは八百長で、文枝の死とつながりがあるというのだ。そして文枝は身の危険を感じて手紙を書き遺したらしい(第一話)。殺人、麻薬、八百長……都会の暗部に挑む若き事件記者たちを描く傑作連作集。

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  • 警視庁歌舞伎町分室(電子復刻版)
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    見えざる磁力を放つ巨大繁華街・新宿。その街で「村正(むらまさ)」と呼ばれ恐れられる警視庁歌舞伎町分室の村木正警視のもとに、南米キャラゴ国の失踪した女子留学生の捜査依頼が舞い込んだ。早速捜査を始めた村木の前に現れる謎の美女。新宿西口でのマシンガン殺戮、時限爆弾による簡易旅館の爆破など、次々と荒っぽい事件が続くなか、村木は事件の恐るべき全貌を掴む。爛熟の都市・新宿を舞台に、社会の暗部を抉り出す。

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  • 0時間の男(電子復刻版)
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    電話の中から甘い声が囁いた。「小関博士がどうかされるらしいのよ」小関健太郎は在日米軍医療班細菌主任、混血の若い妻と美しい娘がいるという。奇妙な電話を受けた国際刑事警察機構ICPO東京秘密駐在員である刈谷三郎には過去も未来もなかった。ただ与えられた任務を遂行するために現在に生き、0時間に命を賭けるだけなのである。巨匠が放つアクション長篇推理!

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  • 「幸福」行最終列車(電子復刻版)
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    五年前の夏、北国の街・幸福で、駅前の土産物屋の夫婦とそこで働くわたしを立会人にして、あわただしく挙式した男女があった。やがて芸能プロの公金を拐帯して、所属歌手と逃亡した男の記事が新聞に載ったという。その男女を探し、幸福駅の廃線前に再訪させて欲しい。それが土産物屋のおかみの依頼だった。わたしは札幌、石狩へと、男の足跡を追った(表題作)。真摯に生きる人間群像を描く珠玉の作品集。

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  • 冷血集団
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    取引先が出した不渡りのせいで、資金繰りが困難になったタカシマ工業。不良債権を何としてでも回収すべく、経営コンサルタントの志賀の力を頼ることになった。非情・冷血な男たちによって、とことんまで食い物にされてゆく会社……。経済犯罪小説の金字塔!

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  • 龍之助一両剣 狐退治
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    江戸薬研堀の裏長屋に住む浪人、佐分利龍之助。傘張りで糊口を凌いでいるが、時折用心棒を引き受ける。日当は一両。ある日、南町奉行所の同心・星野謙蔵からの依頼が舞い込んだ。近頃頻発している辻斬りに備えての夜廻りに同行することになったが……。馬庭念流を極めた龍之助の剣が、今夜も流星のごとく鮮やかに一閃する。

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  • 理想的初体験
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    十六歳の村井安弘は平凡なおとなしい少年。内向的な性格で、親しい友達もいない。そんな彼の人生を変えたのは、近所に住む未亡人・島崎和歌だった。安弘の落とした定期券を和歌が拾ったことがきっかけで、和歌の家を訪ねるようになった。和歌の性欲に思いを馳せる。ある日意を決した安弘は、初体験の相手をしてくれるよう和歌に願い出る…。表題作ほか、若い性のきらめきを描く官能傑作集。

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  • 蘭と狗 長英破牢
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    破牢を企てた高野長英の付け火で巻き添えを食い、焼死した女房の復讐を誓った岡っ引の瓢六。お上に飼われた狗から逃れながらも、当代随一の蘭学をもって、世直しに滾る長英。幕末の波に翻弄されたふたりの人生。第6回時代小説大賞受賞作。

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  • 勇士の墓
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    富ほど腐りやすいものはない。腐敗が始まると、どこからか〈蠅〉が集まってくる。そして細菌を撒き散らして新たな富の創出を妨げ、ついには市場の機能そのものをマヒさせてしまう……IT革命の戦士たらんとした起業家を描いた傑作長篇!

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  • 野望の裸身
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    「ライバル会社が、我が社の吸収合併を狙っている。これに強硬に対抗するため、撃退のプロジェクト・チームを作りたいと思う」社長の命令で抜擢されたスーパーチェーン本社の営業課長・大川は、手始めに同僚の野中聖子とホテルのベッドで同志的結合。次いで、ライバル会社の女性広報室長・小林千亜紀に狙いを定めた。熾烈なスーパー戦争を巧みなセックス作戦で乗り切れ!官能ロマン! (『野望のプロジェクト』改題)

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  • 野望のネットワーク
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    平和テレビ編成局長の戸沢兼吾は、秘書兼愛人の梅村奈津江に、ライバル局・大和テレビの人気キャスター・村本幸一郎の引き抜きを命じた。見返りは、ディレクターへの抜擢。番組作りに関わることが夢だった奈津江は俄然発奮。早速、スタジオ内のセットのベッドに村本を誘いこんで、あの手この手の移籍交渉を開始するが…。視聴率競争にしのぎを削るテレビ局を舞台に描く、長篇ワクワク官能ロマン。

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  • 妄執果つるとき
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    学生会館が出火し、居住者の学生一人が焼死した。被害者が所持していた現金も消えていた。所轄の中原刑事は学費滞納で除籍になっていた安田を自白へ追い込む。しかし男は法廷で自供を覆したのだ……裁判制度の矛盾を抉る長篇サスペンス!

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  • 明日、月の上で
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    初恋がすべてになるなんて、あたしの人生、こんなはずじゃなかったのに…。一途に恋い慕って追いかけるトビ子。ひらりとかわす風来坊ブンちゃん。切ないはずの恋なのに、なぜか彼女の周りは明るい騒々しさに満ちている。元気な女の恋物語。

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  • 密閉城下
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    東京目黒で人妻が殺された時、二人の男が驚愕した。別居中の夫と妻の情夫である。彼らに奇妙な連帯が生じた頃、六本木で美貌のゲイが死亡した。両現場に残された会津の品は事件の関連の証か? 会津若松へ発った夫は、謎の女に出会うが……。

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  • 魔性の女に涙
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    京都府警本部捜査一課の音川音次郎は、正義感あり人情ありという、まれに見る腕利きの刑事。これまで幾多の難事件を見事に解決してきた名捜査官である。しかし、さしもの音川警部補も今回の事件には…。被害者不在の奇妙なレイプ事件と多額な遺産相続がらみの殺人事件。「魔性の女」に振り回される音川チーム。難問解決のきっかけは意外にも!

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  • 魔娼
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    ミニシアターの片隅で3Dサングラスをかけると、受付の女がいつの間にか隣に座った。ジッパーをおろしペニスをひきずりだす。あらがう間もなく、熱い唇が私の下半身をくわえていた。これは夢なのか……幻想と死に彩られた強烈なエロス八篇。

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  • 北嵯峨 竹林の亡霊
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    古都のホテルで挙式直後の新郎が殺害された。そもそも怪しげな披露宴であった。出席者はインターネットで募集された人々ばかり。名物警部補音川の調べに新婦や親たちが不審な言動を示すなか、やがて北嵯峨の竹林で花嫁の父の首吊り死体が!

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  • 尾道・鳥取殺人ライン
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    鳥取砂丘で殺人事件が発生。被害者は文芸編集者・笹谷美緒の女子大時代の友人だった。美緒たちと山陰旅行中、急に「東京に戻る」と言い、別れた二日後のことだった。遺体のそばには「おの○ち」と書かれたダイイング・メッセージが。被害者の交友関係から二名の容疑者が浮かび上がり……。美緒は恋人の黒江壮とともに事件の真相を追い始める。

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  • 飛鳥殺人事件
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    警視庁の宇津木刑事が住んでいるアパートの管理人・有馬が失踪し、妻のもとに、彼は既に殺されているという謎の電話が。捜査を開始した直後、高松塚の近くで、有馬の首なし死体が発見された! 壮大なスケールで古代史の謎に挑む本格推理。

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  • 肌絵の女
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    白いふくよかな乳房には極彩色の蝶。股間には花芯を包み込むように燃え立つ薔薇。近江屋駒吉の妾は「肌絵のお咲」と呼ばれる評判の美女であった―。葵祭りの夜に行方不明になった駒吉の塩漬け死体が、妾宅の裏庭の漬物樽から発見された。警察はお咲を犯人と決め付け、拷問、強姦の限りをつくす。怒れる代言人落合源太郎、濡れ衣をはらせるか。

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  • 函館・芙蓉伝説の殺人
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    函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花――死の間際に石川啄木の短歌を口にした男性。刺殺されたその男は益子竜夫、二十一歳。二年前、強姦致傷の罪で服役した前科があった。その事件で重要な証言をした作家・秋野芙蓉子の部屋を訪ねた勝刑事部長は、そこで芙蓉子の担当だった文芸編集者・笹谷美緒と偶然会う。美緒は少し前に芙蓉子の部屋で竜夫を目撃していた。二つの事件を結ぶ鍵は!~

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  • 熱海・黒百合伝説の殺人
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    出版社に勤める笹谷美緒は、博多発の寝台特急「あさかぜ4号」で帰京することになった。が、偶然のキャンセルによって予約できた美緒の個室の洗面台には紙コップにいけられた黒百合が置かれていたのだ。不吉な胸騒ぎは現実となった。美緒の隣室にいた佐々木麻也という資産家の女性が絞殺体で発見され、婚約を破棄された城秀一郎に容疑がかかる。そんななか、麻也の姉も熱海の別荘で殺されたのだ。傑作推理。

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  • 足引き寺閻魔帳 聖護院の仇討
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    京のほとんどを焼きつくした天明の大火。この火事で宗徳の止住する地蔵寺も焼け失せた。そんななか、路傍の石地蔵に手を合わせる老人と幼い少女。彼らは何を祈ったのだろう。紀州犬の豪にそのことを知らされた奉行所同心・蓮根左仲は羅宇屋の与惣次に石地蔵を見張らせ、女絵師・お琳、宗徳と共に二人の周辺を探る……

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  • 足引き寺閻魔帳 山姥の夜
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    京の地蔵寺は、願主の祈りを聞き届け、悪人に誅伐を下す足引き寺。そこの住職宗徳のもとへ、ある日愛犬の豪が、斬り落とされた左腕をくわえてきた。折しも洛中では子どもが誘拐される事件が頻発し、山姥の仕業と噂されていた。その事件と左腕が意外なところで結びつくことに……。

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  • 赤かぶ検事奮戦記 秋田湯沢 七夕美人殺人事件
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    相次いで発見された変死体。失踪した巡査部長…。事件の陰には自殺した美女の亡霊が関わっている― 巨大な七夕美人の絵灯ろうが夜の街を飾る秋田県湯沢市。七夕祭りの夜に端を発した事件は、やがて意外な方向へと…。赤かぶ検事の推理は―

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  • 重婚
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    清水市の三保の松原の砂地で船越広勝の死体が発見された。死因は一酸化炭素中毒。船越は旅行会社社長の四十二歳、二年前、バーに勤める玲美を入籍したが、実際は先妻の寿子の同意を得ないで離婚届を出しただけの重婚であった。玲美には恋人がおり、また寿子には船越の生命保険という動機があった。しかし、犯行時間のアリバイは二人ともに崩せない―(「重婚」)。ほかに六篇を収めた会心の推理小説集。

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  • 死後結婚(サーフキョロン)
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    OL京雨子が慕うビーズデザイナー沙羅。その内縁の夫が自殺したのは桜吹雪のときだった。そして「モウ、ホネダケ」、京雨子に奇怪な声が聞こえはじめた。沙羅が京雨子に言う、「死後結婚に立ち会って」と。在日韓国女性沙羅の故郷に今なお残る死者との婚姻の儀式、サーフキョロン。頷いた京雨子は、何が待ち受けているかを知らなかった……。

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  • 殺意の陥穽
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    沢渡一之は妻の澄子を放火に見せかけ殺害する計画を立てた。目的は保険金。経営する会社が行き詰まり、破産は時間の問題だった。スナックのママ・晴美に協力を持ちかけた矢先、なんと沢渡の家が放火された(表題作)。人間心理を鋭く衝く七篇。

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  • 札幌・鈴蘭伝説の殺人
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    東京・井の頭公園で「スズ…」という謎の言葉を残して、仙崎稔が毒殺された。女が一緒だったという情報もあったが捜査は難航した。その一カ月後、札幌・円山公園で島本邦彦が刺殺体で発見される。なぜか、死体には一輪の鈴蘭の花が添えられていたのだ! 仙崎と島本がかつて同僚だったこと、五年前、二人が北海道を旅行していたことをつきとめた警視庁捜査一課殺人班の勝刑事は、北海道へ飛んだ…。

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  • 黒真珠 ガーネットの女
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    1巻495円 (税込)
    『ジュエリー・ルミ』の若き女社長・庄野留美は大きく両脚を開き、快感を求めて腰を必死で前に突き出していた。一時間以上の愛撫で焦らされ、欲望だけが頭の中を支配する。パトロンである木佐貫の援助を受け、銀座進出を企てる留美。場所は黒崎宝飾店の目前。敵情視察に訪れた二人を見つめる黒崎の目に淫靡で冷酷な光が宿る。彼の思惑は~

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  • 黒真珠
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    1巻550円 (税込)
    「保奈美さん!」両手首を掴まれ、露わになった女の顔を見た途端、貴島は驚愕した。成金の貿易商・笠井の秘密パーティで慰み者になっていたのは、彼に追い込まれ、自殺した友人の妻だった。密かに焦がれていた未亡人が襦袢を剥かれ、首輪を嵌められ床に這っている。その様子を冷ややかに眺めている男がいた。宝石商・黒崎。若きセレブの目的は~

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  • 誤認逮捕
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    「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。田処はひと月前の「OL暴行未遂事件」の容疑者だったからだ。あらゆる要素が彼のクロを示していたが、結果は捜査本部の黒星。そして今度はOL殺人事件で再び彼の名が挙がったのだ。もう誤認逮捕はしたくない。しかし、客観情況はクロを示している――(表題作)。多彩なテーマを鮮やかに描く傑作短篇集。

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  • 幻の白い犬を見た
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    山東まさの車が、崖から濁流の天竜川へと転落した。目撃者は、彼女が車の前を走る白い犬を轢き殺そうとして追っているように見えたという。確かにブレーキを踏んだ跡はなかったが、犬の足跡もなかった。保険調査員、尾形は山東家が短命の女系家族で、明治時代に彼らの里が山津波で潰滅したことを知る。謎の背景には、数世代前の山東家のおぞましき因縁が関わっていたのだ。戦慄のハードロマン全七作。

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  • 鏡のなかの殺人者
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    明治新政府発足後、依頼を受けて訴訟行為など法律事務を行うものとして認められた代言人(後の弁護士)の活躍を描く、異色法廷ミステリー。もと祇園の売れっ子芸者惨殺事件。代言人落合源太郎、人権無視の警察や検事、裁判官相手に熱き血が騒ぐ。

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  • 祇園 花街小路の惨劇
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    三味の音響く京都石塀小路。血に染まって経営コンサルタントが事切れていた。名物警部補音川音次郎は、彼が自殺を予告していたことを知る。が、その驚愕したように見開かれた目は何を意味するのか。やがて音川は深夜の自宅で何者かに刺された!

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  • 危機抹消人 罠地獄
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    「危機抹消人(クライシス・エリミネーター)」鬼丸竜一はドアを開けた。目の前に立っていたのは、前の夜、暴漢に襲われかけているところを救ってやった美女だった―。ベンチャー起業家のその女・万里江が語るところによると、三週間ほど前から正体不明の男たちに尾行され、二度も拉致されそうになったという。鬼丸は早速、万里江に心当たりのある二名の人物―建築家の下村とライバル企業の女社長・酒見を調査し始めるが…。

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  • 危機抹消人 裏工作
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    鬼丸竜一は凶悪犯罪を闇に葬る犯罪始末人だ。彼は、自社株を買い占める仕手集団の内偵を東都テレビの栗原専務より依頼される。背後に暗躍する外資系投資会社を察知し、鬼丸は秘密スワップ・クラブに潜入。自らも株主を装って、敵地に身を投じるのだが、謎の組織が鬼丸を拉致。彼ら曰く、東日本新聞社の株も買い占めているという。連中の目的はメディア支配か、それとも…!~ 壮大な仕掛けが鬼丸を襲う!

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  • 危機抹消人
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    クラブ『シャングリラ』の専属ピアニスト、鬼丸竜一の裏の顔は、凶悪犯罪を未然に防ぐ犯罪始末人だ。正義のためではない。あくまで金が目的だ。今回のヤマは、連続爆殺事件の首謀者探し。依頼主は第三生命調査部部長だ。元公安調査庁職員の鬼丸は顔が広い。間もなく元SATのスナイパーの名前が浮上する。が、そこから捜査が行き詰まる。その上、恋人が誘拐された!

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  • 関係の約束
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    別れたはずの香織――楚々として申し分のない女だったが、内なる欲望を晒そうとしない物足りない女。交際中の千鶴――奔放で欲望を満たしてくれるが、金に執着する傾向の強い女。小津健吾は過去と現在の女の間で彷徨っていた。復縁を条件に香織のおばが遺した三千万円の遺産が原因だ。真に心も躯もつながるということの意味を問う長篇恋愛小説。

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  • 街

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    「私のネックチェーンは悪夢の預り証」謎の言葉を遺し、ホステスが新宿中央公園で殺害された。かつて人気歌手だった彼女の悪夢とは? 牛尾刑事は、チェーンが別件殺人被害者の物と知り驚愕する。さらに浮上した容疑者らは次々不審な死を……。

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  • 家路の果て
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    紡績会社の係長・仁科秋雄は、三十代で念願の分譲住宅を購入した。陽当たりのよい高台の、3LDK。同じ会社のOL山藤節子は、病身の母を抱えての遠距離通勤に耐えかねて、会社に近いところに中古マンションを購入する。二人にとってこの新居は満足のいくものだった。だが、思いもよらぬトラブルが起こる。住民のエゴと業者の思惑――そして殺人事件が。マイホームが引き起こした悲劇を鋭く衝いた長篇推理。

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  • 横浜・木曾殺人交点
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    衆議院議員・桃沢が自宅マンションで撲殺された。現場から走り去る謎の女が目撃され、警視庁捜査一課の宇津木警部補は女の足取りを追う。八カ月後、東京・八王子で毒殺事件が起こった。二つの事件の接点に、再び謎の女の影が!

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  • 怨霊孕む
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    南北朝後期。熊谷義直は桔梗ヶ原の戦に敗れ、伊那谷に落ちた。郷主を襲い押領するしか生きる道はない。栗野家を襲い、妻の真澄を略奪する。長子を斬殺したとき凶兆が現れた。以来、熊谷家は白い小児の貌の怨霊に蝕まれてゆく……長篇伝奇小説。

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  • 一発逆転!ナニワ人生論
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    株・ギャンブル・転職……一発逆転を狙って人生を賭けてみたい。その前に、ちと待ってほしい。不況地獄の二十一世紀ニッポンは、金を儲けたくてうずうずしている人間が、ハゲタカの餌食になるのだ。たった一度の人生を台なしにしないために、ご存じ『ナニワ金融道』の青木雄二がひと肌脱いだる。

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  • 闇裁きシリーズ(4) 破倫
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    密殺軍団のメンバー、岩上宏次郎の高校生になる娘・千晶が臓器強奪犯に拉致された。三週間後、新宿歌舞伎町の風俗店で働くシャブ漬け状態の千晶を唐木田達が発見、犯人グループ掃討に乗り出すが、背後に不気味な影がチラつく。どうやら、大規模な臓器売買を仕切る、国際犯罪組織が黒幕らしい。唐木田は三枝麻実を囮に犯人の炙り出しを謀るが、逆に二人とも敵の掌中に嵌る……! 大人気シリーズ最大の危機!!

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  • 闇裁きシリーズ(3) 生贄
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    海外旅行の乗降客でごった返す成田空港旅客ターミナルが、「聖狼の牙」と名乗るテロリスト・グループに爆破され、多くの死傷者が出た。犯行メンバーと目される人間の動向を探っていくうちに、唐木田ら密殺軍団は、事件の背後に、大手ゼネコンを始めとした政官財集団の暗影を察知する。彼らの目的はどこにあるのか~ 調査が行き詰まる中、仲間の三枝麻実が敵の掌中に落ちる!~

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  • 闇裁きシリーズ(2) 頽廃
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    超格闘技(スーパー・マーシャルアーツ)のスター選手が変死し、直後に恋人の人気女優が溺死体で発見された。疑念を抱いた唐木田俊ら密殺軍団が背後関係を探り始めると、引き抜き工作に絡んで最大手の芸能プロと関西最大の犯罪組織が浮上してきた。どうやら政財界などを巻き込んで、大掛かりな闇賭博が行われているらしい。しかも、謎の武装集団から、唐木田たちに容赦なき攻撃が!!

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  • 闇裁きシリーズ(1) 悪辣
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    美貌の売春人妻に群がる資産家たちを取材していたルポ・ライターが殺された。広域暴力団の企業舎弟がどうやら怪しい。元東京地裁の判事、唐木田俊は仲間の三枝麻実、刑事の岩上宏次郎、美容整形外科医の浅沼裕二を招集。闇の密殺軍団が始動した。しかし、600億円もの運用資金を持つ会社の背後に、戦慄すべき策謀が潜んでいた。四人が見た陰の意外な大物は~

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  • わななき
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    1巻440円 (税込)
    上原有美子は、二十七歳の独身OL。美人で有能だが、気取ったところのない女性だ。ある夜、上司の浅見秀雄から、仕事上のトラブルが起きたと呼び出された。ところが、これは有美子の体を手に入れようとする卑劣な罠だった! 凌辱の罪を金銭で贖おうとする浅見を拒否した有美子は、醜聞を恐れた浅見に命を狙われる。さらには別の何者かに拉致されてしまった……。戦慄の官能サスペンス。

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  • 夢の抱擁
    -
    1巻550円 (税込)
    秘かに想い続けるだけの恋は切ない。けれど、想いを遂げてからのほうがもっと切ない。亡くなった憧れの姉の面影を追い続ける直人。奔放な恋人・利香にふりまわされながら、いつしか弁当屋の人妻パート店員・裕美に惹かれていく。一方、裕美も満たされぬ結婚生活の疼きを直人に癒して欲しいと願い始める。誰にとっても、恋は遠い日の花火ではない…。

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  • やさしい雨
    -
    1巻550円 (税込)
    ああ、なんだって男は年上の素敵な女性にこんなにも弱いのか~ 隣のお姉さん、英語教師、女医、義姉、社長夫人。淡い憧れが肉の欲望に変わるとき、蕩けた男たちは身も心も投げ出して…。しかし、御用心。甘い蜜戯には隠されたはかりごとが!

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  • ももずり  女記者 冴子
    -
    1巻495円 (税込)
    「それよッ! その腰の切れだわ。いい感じよ。これでばっちりいけるわよ。アン、あたしもいっちゃう…」――魅惑のふとももからフェロモンをまき散らす美人スポーツ記者・冴子。禁欲生活で腰の切れを失った各界の若手選手を、ぴっちり閉じた乳液まみれのふとももで昇天再生。ホントにするより気持ち好い~という、冴子必殺の“ももずり”とは~

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  • 魔性の群像
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    藤子がようやく手に入れた一戸建てのわが家。だが、思わぬ不幸が近所に潜んでいた。親切なお向かいの夫人は実はゴミ袋を覗くほどの詮索好き。両隣からは大音量のプロレス中継に猫よけの異臭……。終の栖が「隣魔」に囲まれてしまった藤子の恐るべき結末とは? さまざまな日常のストレスが殺意をはぐくむ恐怖ミステリー。

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  • 魔痕
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    綾部は常に大量の保健薬を飲んでいる。どこも悪いわけではない。健康を追い求める彼は薬マニアの会に参加した。停年を迎えた刑事の越野は途方に暮れた。何もやることがなくなった恐怖。彼は熟年に人気の登山を始めるが。やがてそれぞれの仲間が不審な死を遂げた! 多忙、健康、清潔……現代人のさまざまな強迫観念が生み出す異形ミステリー。

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  • はぐれ十左御用帳 冷たい月
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    北町奉行所の隠密廻り同心、鏑木十左は、主君の子息を疵つけた中間の探索を命ぜられた。しかしその裏には…。御定法の網の目をかい潜って生きる非道の者どもを、相役の老同心、犬甘八兵衛と、岡っ引きの八十助とともに懲らしめる。シリーズ第三弾。

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  • はぐれ十左御用帳 情け無用
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    蝋燭問屋の主に狙われている武家女と偶然顔を合わすことになった隠密廻り同心の鏑木十左は、なにか不穏なものを感じ、岡っ引きの八十助を張り込ませたが……。相役の老同心、犬甘八兵衛とともに江戸の埃を払うべく、今日も正義の剣を抜く! シリーズ第二弾。

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  • だまされたらあかん ゼニの恋愛学
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    男と女の間にあるのは「銭」だけや。けど、それだけでイワすことができるほど、女ちゅうのはお人好しやない。男の「欲望」につけこみ、海千山千の手練手管で骨抜きにしてくるんが女なんや――。ナニ金・青木雄二が暴く女の裏の裏。

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  • 死都物語
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    緑したたる丹沢山中に、妊娠した若い女の絞殺体が棄てられていた。その自宅に向かった刑事が見たものは、女の従妹の凌辱された扼殺体であった。丹沢現場から現れた『死都物語』を契機に、著者北村直樹は難攻不落の事件に関わっていくが……。

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  • 死の器[上]
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    六本木の某所に、隠れたVIP接待所がある。そこの人気接待嬢・麻利が忽然と消えた。彼女の幼なじみの零細新聞記者・平野は、家出人捜索会社の片山とともに行方を追いはじめた。元首相、兵器商人、米人将校ら接待所に集うVIPを探るうち、思いがけず入手した文書。それは新開発の戦闘機と核燃料再処理に関わる日米の重大資料だった!

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  • ささやき
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    1巻495円 (税込)
    理美が森原の顔の上で足を開き、腰を下げた。「すっごくいやらしいカッコ」彼女の赤い可憐な花は森原の顔の十センチくらい上にある。――単身赴任先で二十一歳の若い肌に溺れる中年男の性愛を描いた「若い息」ほか四篇。珠玉の官能短篇集。

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  • 黒白の境界線
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    煩わしい職場の人間関係に先輩刑事が心を病んで、元SAT隊員の深見慎也は生き方を見つめ直した。いまは極悪人から巨額の金を毟り獲って優雅に暮らす顔と、失意や絶望に沈んだ者に力を貸す調査員の顔を持っている。今回の依頼人は銀行強盗で人質にされたところを救ってやった美人女医だった――。偽装された医療ミスで病院が潰れる。急げ!

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  • がばいばあちゃんスペシャル 俺の彼
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    ベストセラー「佐賀のがばいばあちゃん」のきっかけを作った、島田洋七の無二の親友、北野たけし。二人の知られざる関係とは……。新人の頃の出会いから、漫才ブーム、頂点を極めた日々、フライデー事件、バイク事故、失意のとき、復活……と、互いに励まし合いながら栄光と挫折を重ねて、今ますます深い絆で繋がった二人の、二十五年間の友情物語。

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  • オモテ金融
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    小泉構造改革の嵐で、日本の金融システムは根底から変わる。銀行の統廃合はもちろん、倒産しても、庶民の預金は全額保証されなくなる。はたして、残された道はタンス貯金しかないのか~ それよりも、家族が食いつなぐためのローンはどう組めば、取り立ての魔手から逃れられるのか~ 貸す方、借りる方の強み、弱みから踏み倒し方まで、人生の機微を知り尽くした著者の「ナニワ金融道」実践版、堂々の登場!

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  • 暗黒星団
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    不開屋敷、と地元軽井沢で呼ばれる別荘にひと夏現れた美貌の女。正体不明の彼女に誘われ、沖村という青年が消えた。一年後の東京。不審な交通事故で女は死に、加害者のトラック運転手が毒殺された。沖村はいったいどこにいるのか。一介の青年をめぐり、都心の一等地にそびえる総合病院で、想像を絶する医学犯罪が幕を開けようとしていた……。

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  • 「邪馬台国の謎」殺人事件
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    大レジャーランド建設計画で揺れる熊本県肥後市で起きた殺人事件。被害者は弁護士の大曾根英隆。建設反対派が次期市長候補に擁立した人物だ。警視庁の勝部長刑事は、事件の報道に不審感を覚えた。事件の関係者が、十五年前に東京で起きたピアニストと大学教授の心中事件の関係者と同じだったのだ。勝から相談を受けた壮と美緒は、大曾根が残した邪馬台国に関するメモの謎を解くため肥後へ飛んだ。長篇推理。

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  • 蝮のようなレディ(電子復刻版)
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    診察の合間にヌードを撮影するのが趣味であった本郷産婦人科病院院長・本郷重久が、病院の一角に自ら作ったスタジオ内で死体となっているのを発見された。脱税容疑などで捜査中であった院長の自殺なのか? スタジオは内側から掛け金がかけられた状態の完全な密室であったのだ。しかし、院長とバスルームを使用したと思われるヌードモデルの行方がわからない――。長篇本格推理。

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  • 蜃気楼(電子復刻版)
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    昭和42年6月、暴風に見舞われた大阪郊外の街で警邏中の巡査が刺殺された。府警あげての大捜査網にもかかわらず、強盗・強姦、そして殺人事件が17件も連発する。昭和46年11月、犯人逆木は広島県警によって逮捕された。が、事件は終結したわけではない。取調べる者、取調べられる者の虚々実々のかけひきが始まり、前代未聞の大事件も白昼夢に終ろうとしていた……。大阪府警の必死の捜査を描く犯罪小説。

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  • 涸 瀧(電子復刻版)
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    林義信は大阪府の山村生まれ。父・義次郎は、農業に失敗し、厄介者扱い同様で養鶏場に住み込んでいる。母の君江は若い男と出奔したまま行方不明。義信は、土地での生活を嫌い、役者・俳優への夢を抱いて、上京する。俳優養成所で知り合った平泉基子と同棲、愛欲に束の間の安らぎを求めるが、やがて俳優への道を失う。義信は地道な暮らしをめざし、父親を呼び寄せて、基子との三人暮しを始めたのだが……。

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  • 旅は道づれ湯はなさけ(電子復刻版)
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    旅の極意は出発から帰ってくるまで、全工程をまるごと楽しんでしまうこと。早く目的地に着いて大騒ぎするのも結構だが、乗物を楽しみ、自然を愛で、土地の人情と味に触れる……この旺盛な探究心が旅の楽しさを二倍にも三倍にもふくらますノウハウなのだ。日本全国から台湾まで、秘湯・名湯・大露天風呂を訪ね、名旅館・ひなの宿と味をサービスを吟味する、温泉と乗物のマニアが贈る“旅のミシュラン”

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  • 竜馬暗殺異聞(電子復刻版)
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    坂本竜馬を斬ったのは誰か? 歴史の謎に挑戦する記者の前に、次第に新しい事実が浮かび上がってきた。『歴史とは、事実や記録の集積ではなくて、それに対する解釈であろう』と考える著者が、坂本竜馬暗殺事件に果敢に挑戦、ミステリー手法を駆使して歴史の暗部を照射、ついに暗殺者を突きとめる……。新境地を拓いた表題作ほか、傑作歴史ミステリー三篇を収録。

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  • 嵐の日々(電子復刻版)
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    1巻550円 (税込)
    轟音と飢え、過酷な作業、粗悪な食事と不衛生な施設、私刑(リンチ)、闇取引……臨戦体制下の昭和十九年、勤労動員に駆り出された和歌山中学校五年生約四百名は、川崎航空機明石工場に配置された。青春の心と肉体を極貧にさらされた若者たちは仲間の死をきっかけに集団脱走、だが目前に迫るものは空襲の灼熱地獄であり、内なる恐怖だった……(表題作)。他に高利貸に騙された男のユニークな復讐譚など五篇を収録。

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  • 落ちる(電子復刻版)
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    おれは子供のころからひ弱な神経の持ち主で、生命力も強くはなかった。それが今日まで生きてこられたのは、多額な財産があったからだ。そんなおれが美貌で生命力に溢れた佐久子と結婚してからは、平和な生活を築くことに生き甲斐を感じていたのだが……。気弱な男の恐怖心を利用した殺人計画を描く直木賞作品『落ちる』ほか英雄たらんとして挫折した男を描く『ヒーローの死』など〃不幸な犯罪者たち〃を描く好篇。

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  • 裸の冬(電子復刻版)
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    白骨紅、奇妙な姓をもつ警視庁刑事拝郷樺介の妻が、全裸のまま自宅から何者かに拉致された。『無月夜抄』にわずかに記された幻の錦繍織りに関係があるという。紀元前、シルクロードを東へ逃げた一族があった。幻の古代染色錦繍織りを伝える紅の遥かな祖先だといわれる。そして、紅は性交の絶頂時のみ、右掌に血の葉脈紋様が浮かぶ。拝郷は妻の行方と謎を追って欧州へ飛ぶ。鮮烈ハードロマン。

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  • 欲望銘柄(電子復刻版)
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    近江商人の血を継ぐ海原一光は、小学六年生にして株に天性の閃きを見せ、高三時には、ドル・ショックに乗じて大金を掴むが、四カ月後にすべてを失った。やがて長じた海原は、投資顧問会社で学んだノウハウを持って一本立ち、派手な広告と強引な仕手戦で一躍、大阪・浜北の寵児となった。その余勢をかって東京・兜町へ進出した柏原の仕手戦は当たりに当たったが、柏原の商法には陥穽があった。迫真の経済長篇。

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  • 欲望地図(電子復刻版)
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    一流大学を卒業、若い胸を希望でふくらませて、資本金五十億円の玉屋建設に入社した松田千次郎は、十九年のキャリアを持ちながら、いまだに資材課の係長にすぎない。上司に反抗したため、出世の道からはずされたのだ。そうなったサラリーマンはもはや色と私欲に溺れるしかない。松田は、友人で、代議士秘書の矢代と組んで資材購入の工作で裏金を手にする一方、愛人との肉欲にはしるのだが……。力作企業小説

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  • 柳生の剣(電子復刻版)
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    群雄割拠する下克上の戦乱の世、大和国添上郡に小豪族の子として生まれた柳生宗厳は、父家厳とともに三好長慶に、後に松永久秀の陣に属し、合戦に明け暮れながらも、剣の道を極めるべく修行に励んだ。やがて大和随一の剣士と謳われるが、新陰流の上泉伊勢守秀綱と立合って一敗地にまみれた宗厳は、直ちに秀綱の門に入り、剣の奥義《無刀取り》を会得すべく心血を注ぐが……。柳生流の神髄を描く傑作時代小説。

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  • 弥彦・出雲崎殺人ライン(電子復刻版)
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    新潟県・出雲崎で「ヤヒコニ イッテ ウラ」という言葉を遺し、一人の女が殺された。取材旅行で現地を訪れていた編集者の笹谷美緒と堅物の恋人黒江壮は、その女を三度目撃していた。捜査本部の調べで、被害者の銀行員水原千秋は横領の疑いがあり失踪中だったことが判る。更に事件の数日後、弥彦神社裏の杉林から被害者のイニシャル入りの指輪が発見された。美緒と壮は最期の言葉の謎を追った。長篇推理。

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  • 野生との訣れ(電子復刻版)
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    「ボウ・ボウ」この一週間、エサも水もとらず、檻の中で暴れていたコノハズクが、二声、低いがしかし鮮やかに鳴いた。最期が迫ったのを悟って故山に別れを告げたのか。あわれというほかない野性の執着だ。瀬戸内海の孤島で出合った野鳥たち。まるで綿屑を吹きつけたような雛への愛着、身辺にまといつくカラスとの日常、精悍で毅然としたクマタカヘの憧憬。野鳥を飼育する孤島の生活を描く。

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  • 夜の培養者(電子復刻版)
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    微生物研究者が急死した。死の真因は何か? 科学記者の小檜山弘はそれに疑惑を持つが、死者の親友寺田の罠にはまり、隔離病舎に封じ込められる。そこは恐るべきペスト菌の研究所でもあった。戦時下の満州で幻の細菌戦部隊として恐怖の伝説を残す第731部隊の要員―それが寺田の実体であったが、なぜか親友の遺志をつぎ、死を賭して研究の完成を急ぐ。ペスト菌の恐怖と極限状況を描く実験作。

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  • 夜だ花束を捨てろ(電子復刻版)
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    暴力団の罠にはめられて刑事をやめ、以来スナックで奏き語りをしている青桐啓の許へ、この店の常連だった竹末波子の死因が納得できないと、弟から相談が持ち込まれた。確か池井信弘という男が、波子を轢殺したと自ら警察に通報して自殺したことで一件落着していたはずだ。だが、青桐が調査に乗り出してみると、事件の裏にあくどい謀略が見え隠れしはじめて……。どす黒い性と野望を撃つ長篇ハードボイルド。

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  • 木に登る犬(電子復刻版)
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    犬が木に登る? 何気ない子供の話に、ぼくは興味を覚えた。先日、崖から転落死した少年が飼っていた犬が登ったという楠は、ぼくがかつて思いを寄せていた真知子の家の側に有る。ぼくは以前、彼女の兄が犯した殺人事件を目撃し、それ以来彼女とは疎遠になっていたのだ。木に登る犬のことで久しぶりに会った彼女は、何かを隠しているようで……。推理作家協会賞短篇賞を受賞した表題作ほか九篇を収録。

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  • 猛烈に不幸な朝(電子復刻版)
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    レコード会社のやり手ディレクター鬼頭に、親会社の社長から至上命令が下った。今年こそレコード大賞を獲得しろ、というのだ。大賞選考会まで6カ月――強引な裏工作を開始した鬼頭に、有力ライバル歌手の醜聞を買わないか、と持ちかけてきた男がいた。が、鬼頭が待ち合わせの場所へ行ってみると、その男は青酸カリ入りウイスキーを飲んで変死をとげていた……。歌謡界を舞台に華麗に描く長篇推理小説。

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  • 滅びの宴(電子復刻版)
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    秩父山岳一帯で山小屋の長期休業と不気味な投石事件が相次いだ。何者かが入山を阻もうとしている。同じ頃、山林濫伐と鼠群再発生の危機を警告し続ける右川研究所の米国人資金提供者が失踪した。男の正体はベトナム戦争でペスト戦に従軍した陸軍大佐だった。二年前、大恐慌を招いた竹笹の再開花が報告される中、甲府盆地を滅ぼし大菩薩嶺で自壊したはずの数十億の鼠群が蘇ろうとしていた。名作『滅びの笛』に続く衝撃パニック巨篇。

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  • 鳴門太平記(上)(電子復刻版)
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    元禄の世、阿波徳島藩勘定役・船越重兵衛は妻を手籠にした奉行・高松主水一味を妻敵討(めがたきうち)して城下を出奔、主水らの遺児は改易追放の遺恨に無頼の徒となり十八(とはち)組を結成して阿波の国に異変をまきおこしていた。一方乳呑み児の重兵衛の一子・長八郎は十八組に殺されかけたところを根来忍者に救われ、蜂須賀藩隠密・村垣玄斎に養育された……。蜂須賀お家騒動を軸に、重兵衛父子の数奇の運命を描く長篇時代小説。

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  • 鳴門に血渦巻く(電子復刻版)
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    トラベルライター瓜生慎と妻の真由子は開通した大鳴門橋の取材中、自殺志願の少女雛子に出くわした。雛子は淡路に代々伝わる人形遣いの名門道明寺家の娘で、人形に犯され妊娠したと言いはる。雛子の祖父杢平、父治平はともに謎の死を遂げていた。人形にまつわる怪談話や土地の利権にからむ騒ぎに巻きこまれた慎と真由子の許に今度は医師の堀留が人形に殺されたとの知らせが……。長篇トラベル・ミステリー。

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  • 明暦群盗図(電子復刻版)
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    戦国の遺風いまだ消えず、巷に浪人があふれていた明暦年間――女遊びがこうじて扶持を失った伊吹進二郎は、ふとしたことから、芝居小屋瓢座(ひさござ)を根城とする群盗の仲間にはいることになった。頭の草間匡助、若衆春日千之助、天草の乱の残党細見喜十郎など、腕に覚えのある面々が揃っていた。いずれもが、世をすねて太く短く生きようとの魂胆。ある夜、日本橋の豪商くじら屋に押し込んだ……。長篇時代小説。

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  • 矛盾の壁を超えた男(電子復刻版)
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    アメリカ・シエラネバダ山脈を越える観光バスの中で、突然一人の男が暴れだした。無謀な男の行動でバスは転覆し、男は死んだ。やがて防毒マスクをつけた男たちがヘリに乗って現れ、男の死体と荷物を持ち去った。次々と殺されるバスの乗客たち。影に潜む生物兵器の謎。偶然バスに同乗していた警察庁の警視・玄門は、カーソンシティ市警の刑事ブラボーンと共に事件の謎に迫る。長篇ハードロマン。

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  • 無宿人 御子神の丈吉1(電子復刻版)
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    渡世から足を洗って三年、細工師としての腕を認められた丈吉は恋女房のお絹との間に小太郎も生まれ、穏やかに暮せるかに見えた。しかし、宿怨を抱く国定忠治の舎弟・開雲の長五郎らに留守を襲われ、お絹は散々に弄ばれたあげく、赤子と共に惨殺された。愛しい者を失って堅気に何の未練があろうか! 復讐の鬼となった丈吉は、恋女房の形見のシゴキ帯を腰に、旅にでた。紋次郎の産みの親が放つ会心の股旅連作。

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  • 密猟区(電子復刻版)
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    高校教師の遠宮は夏休みの2週間、シベリア研究ツアーに参加した。胸躍らせてソ連に第一歩を印したその日、ハバロフスクのホテルで携行した米軍の航空地図F10を盗まれてしまう。そして、帰国1カ月後。シベリアから飛来したミグ25が函館に強行着陸、パイロットは遠宮が紛失した地図を持っていた!~ いつの間にか、遠宮は米中ソ3国のスパイ戦に巻き込まれてゆく。現実の事件を舞台に描く傑作スパイ小説。

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  • 密室の利権(電子復刻版)
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    わが社が乗っ取られる!――取締役会での極秘情報に、瀬尾総務課長はスーパー「吉半」の自社株買い占めに狂奔した。社内は折からのリストラに揺れ、瀬尾は保身を謀ったのだ。だが意外にも会長派、社長派の角逐の余波を食らってインサイダー取引疑惑で告発されてしまった。企業買収に社内抗争。更迭されて労組委員長に転身した瀬尾は、生き残りを賭けて、会社への復讐を開始した……。企業長篇問題作。

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  • 味子さん、殺人です(電子復刻版)
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    神保亜子こと、通称味子。アジの干物が好物でついた仇名だが、所属プロ社長の勘違いから、なんとグルメ番組のレポーターに起用。一歳下のカメラマン空閑(くが)三九郎とホテルのバイキング取材の帰り、交通事故を目撃した。被害者は翌日訪問予定の長崎県、平戸の銘菓〈歌留羅(かるら)〉の主人、潮見長次郎だった。平戸へと向かう味子達は、新幹線で長次郎の甥庄太に出会う……。連続殺人の予感を秘めたグルメ旅行が始まった。

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  • 魔家族(電子復刻版)
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    ゆえあって組織暴力団の用心棒をつとめる羽根沢は、たった1人の肉親の臨終を見とるべく愛車で病院に急行する途中、見知らぬ老女と接触事故を起こした。緊急時でもあり、大した怪我でもなさそうなので、そのまま放置したところ、翌朝、新聞には《老女、ハネられた上で絞殺》と報じられていたではないか。羽根沢は恋人と共に仕組まれた罠の解明のために奔走を始める。――老人の孤愁と懊悩に挑んだ異色長篇推理!

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  • 魔の山(電子復刻版)
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    三度目だった。ダーツが頬を掠めた。警視庁警部・遊佐大吾を狙った毒矢だ。犯人の影もなかった。そして数日後、義弟・純二が戸隠山へ登ったまま失踪した。大吾は昭和二十年の東京大空襲のさなか、純二の父に拾われ育てられた。過去は知らない。己れの過去と純二の失踪が狙撃犯と繋がるのか!? 義弟を追って入った山岳は魔の山と呼ばれていた(表題作)。心の闇が生んだ犯罪を描く異色作品集。

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  • 北の廃坑(電子復刻版)
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    四国山脈の脊椎奥深くにある杉浦鉱山。標高1500メートルのこの金属鉱山で、ひそかに巨大な悪が蠢いていた。何がその悪を生み、何者がそれを操っているのか?真相究明の特命をうけ、あらくれの世界に潜入した清水大三を待っていたのは、死の宙吊り、落石、そして殺人事件だった。著者の体験を色濃く刻み、一人称形式でサスペンスをリアルに盛り上げる冒険小説の原点ともいうべき佳品。

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  • 謀略の迷路(電子復刻版)
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    あなたの幸福や平和は、果して永遠のものだろうか? 平凡な市井人が、偶然に、ときには意図されて謀略機関や諜報機関の毒もつ触手にふれ、致命的な傷を負い、あるいは虫のように殺されてゆく。――いつ、どこで起こるかもしれない現代社会の恐怖を、被害者の側から満身の怒りをこめて描いて世評高い国際スパイ連作集。「風の弾痕」「死者に告げよ」等収録。

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  • 謀殺列島 赤の殺人事件(電子復刻版)
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    富士山麓の遊園地・富士スバルランド。新規開業のループコースター「ビッグエスカルゴ」で事件が起きた。運転中に若い女性が転落死したのだ! 被害者は四年前に失踪した元有沢製薬の会長秘書・柳瀬雪。しかも調査事務所には、二人の人間から捜索が依頼されていた。一方、警視庁の宮之原昌幸警部宛に「怪人18面相」からの不適な挑戦状が届いた。日本列島を舞台にした史上最大の難事件に宮之原はどう挑む!~

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  • 謀殺列島 青の殺人事件(電子復刻版)
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    「生放送中に美人タレントを拉致する」怪人18面相の予告から一週間。東洋テレビのスタジオから、お天気キャスターの高杉千絵が誘拐された。犯行声明には千絵がCM出演していた花水木化粧品への恨みが書かれ、店頭では青酸入りや爆発装置付きの口紅が見つかる。四日後、千絵は無事保護された。犯行の理由は、歴史学会の首領である千絵の父親と天照大神――宮之原は犯人が残した言葉の意味を追跡する。

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